正しく言うと「若手保育士は保育以外にやりたいことがあれば、一度保育士を辞めて 戻りたければ 2、3年後 に復帰するのが良いと思う」です。
保育士の仕事は残念ながら激務薄給だと思っています。でも、保育士資格を持っていれば少なくとも向こう20年(少子化で保育需要がなくなる場合)は仕事に困ることは無いと思っています。
保育の仕事は好きだけど、給料が安くて生活ができないという方は、一度保育士を辞めて2、3年後に戻ってくるというのも良いと私は思っています。
私も一度は挑戦として海外の幼稚園か保育園で働いてみたいなと思っています。
ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^) → 保育士就職・転職完全マニュアル-ブラックからホワイト保育園を目指す方法 を公開しています。
こんにちは。保育士さえこ(@hoikushisaeko)です。
私は幼稚園、認定こども園、病院内保育室、ベビーシッター、保育園と転職を繰り返すことで今は割とホワイトな職場で働くことができています。何度も転職を繰り返すことで少しずつ働きやすい職場に移っていくことができました。今後もなにか不満があればまた転職するつもりです。<特にブラックだった幼稚園教諭時代の経験から「保育士・幼稚園教諭はガンガン転職すべき」と考えています。
転職の際は主に転職サイトを活用していました。
「マイナビ保育士」や「保育ひろば」は特におすすめできる転職サイトになります。
- マイナビ保育士
|特に首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)や広島県、静岡県の保育士求人に強い保育士転職サイトの最大手です。登録するとネット上での検索などでは見られない求人情報も得られます。手厚い転職サポートが魅力です。※全国の正社員・パート保育士の求人に対応。
- 保育ひろば| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、愛知県、茨城県にお住まいの保育士の方におすすめです。非公開の求人もたくさんあります。
- 保育Fine! | ※日本全国の保育士の求人に対応しています。サイト上で求人をみつけて自分で応募します。登録するとすべての求人をとりあえず見れるので、自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
保育士が自分は保育士があわないなと思う例
保育士が自分は保育士があわないなと思う例に以下のようなものがあります。
- 子どもがあまり好きではなかった
- 仕事内容がつまらない
- 賃金が安すぎる
これらの要因は、別の保育園に転職してもあまり改善される見込みが少ないです。
- 人間関係
- 労働時間が長い
逆にこれらの要因は、保育士という職業が悪いわけではなく「その保育園」が悪いだけかもしれないので、この場合は別の保育園に転職することで改善される可能性があります。
保育士はあわないのに続けるほどコスパの良い職業ではない
保育士はあわないのに続けるほどコスパの良い職業ではありません。
それは、保育士という職業全体として低賃金だからです。頑張ってスキルをつけて良い企業に転職すればたくさんお金も稼げて将来も安泰というわけでは有りません。
現実は、がんばってスキルをつけてもちょっとマシな保育園に転職できるくらいです。
それこそ、人間関係が良かったり、休みが少し取れるようになったり、残業が少なくなる程度です。
保育士は将来性も微妙
保育士は将来性も微妙です。
今でこそ保育需要が増していて保育士不足になっていますが、それも長くは続かないです。
そもそも日本は少子高齢化が進んでいるので、ここ数年をピークに保育需要は減少していくことが予想されます。
いまでの少子高齢化なのに保育需要は伸びているじゃないかと思うかもしれませんが、それは共働きによる需要の増加です。
現に幼稚園の多くは定員割れを起こしていて認定こども園化が余儀なくされています。
そうなると、今後は保育士が余ることになります。保育士が余ると当然、国の処遇改善も打ち切りになります。待遇がよくなる前に保育士あまりが始まります。
そうなると、保育士の待遇を下げても新たな保育士を雇えることになるので、ブラック保育園が息を吹き返します。
パワハラモラハラも以前よりも増えるかもしれません。保育士が余っているので保育園も保育士に気を使う必要がなくなります。
このような未来が見えているので、特に若手保育士はあわないなと思ったら早く異業種に転職すべきです。
未来には保育園が閉園するということもあり得るので、ほかの職業のように我慢して続ければ、将来が安泰というわけでもないです。
保育士辞めるなら早ければ早いほうが良い
保育士は辞めるなら早ければ早いほうが良いです。
それは一般的に保育士から異業種への転職が難しいからです。保育士として保育園で培ったスキルは一般企業に活かせるものがどうしても少なくなってしまいます。
そして、異業種に転職するなら特に20代のうちに決断したほうが良いです。異業種への転職は第2新卒という扱いになり、20代というのがひとつの基準になってくるからです。
20代であれば、色々な業種の求人もあるので、自分のやりたい仕事に就ける可能性も高いです。
30代になると求人はどっと少なくなり、即戦力を求められるものが多くなってきます。
保育士以外の別の資格がある場合は別ですが、保育士辞めて異業種に行くならば早ければ早いほうが良いわけです。
もちろん保育経験を活かせる職種もあります。それは以下の記事でも紹介しています。
ただし、保育経験を活かせる職種というのはやはり子どもと関わるものが多いので、その点が合わないと感じている方は難しいかもしれません。
「石の上にも3年」は保育士においては少し合わないかも
よく保育士辞めたいという若手に対して3年は続けなさいということを言う人がいます。
それに対して過去にも以下のような記事を書きました。
保育で身についた知識が他の業界で働く場合に役に立つかというと必ずしもそういうわけではないので、3年耐える時間が無意味になってしまいます。
特に前述した
- 子どもがあまり好きではなかった
- 仕事内容がつまらない
- **賃金が安すぎる****
これらの理由であれば、3年は続けたらどうなるという内容のことでも無いです。
若手保育士は一度辞めて2、3年後に復帰すると良いと思う理由
若手保育士は保育以外にやりたいことがあれば、一度保育士を辞めて何かに挑戦してみて駄目だったら復帰すると良いと思っています。
理由は大きく3点あります。
- 「保育士不足なので一度保育士のキャリアを断っても簡単に保育士に復帰できるから」
- 「保育士の待遇改善が今はまだ足りていないから」
- 「保育士不足になればより待遇改善が進むから」
同様の理由で、これから保育士を目指している方が最初に保育士以外の仕事について経験して2、3年後に保育士になるのも良いと思います。
タイトルでは「若手」に限定していますが、別に若手に限ったことではなく今の待遇に不満があって他の仕事をしてみたいという人であれば誰でもあてはまると思っています。
上記に加えて保育士を辞めた潜在保育士には、国や自治体が「金銭的」「スキル的」な復帰支援を行っていることも多いです。
- 潜在保育士の復帰支援がある
このように保育士は、保育士を辞めて別のことをはじめる場合のリスクがとても少なく、もともと薄給で失うものも少ないため、何かに挑戦しやすい環境になっていると思います。
「せっかく保育士資格を取ったのに辞めるのはもったいない」は間違っていると思う
よく保育士を辞めて別のことをしようとしていると「せっかく保育士資格を取ったのに辞めるのはもったいない」という人がいます。
私はこれは間違っていると思います。
- 今が辛くて辞めたいと思っている
- 他にもやりたいことがある
という前提であれば、私は「せっかく保育士資格があるのに保育士を辞めない方がもったいない」と思っています。公立の保育園の公務員保育士であれば、少し事情は異なってくると思いますが、民間で薄給で働いているならなおさらだと思います。
割と簡単に保育士として復帰できる
保育士不足なので、基本的に保育士資格があれば保育園に保育士として復帰することはまったく難しくないです。一度でも保育士の経験がある方はもちろん、未経験であっても保育士として復帰することはとても容易です。
保育士はどのみちたいした昇給も見込めないので2~3年我慢して続けても給料的な差もほとんど無いと思います。
私も実際に保育園に勤めていて、ブランクがあっても働いている保育士の方や未経験から就業している保育士をたくさん見ています。保育士を一度辞めてしまったらキャリアが失われてしまうということはほとんどないと言っていいと思います。
保育士の待遇改善が今はまだ足りない
ここ数年で保育士の処遇改善費や宿舎借り上げ制度などで待遇改善が進んできていますが、まだまだ足りないと私は思っています。
2019年10月からスタートが決まっている幼保無償化(幼児教育無償化)により保育需要はより大きくなるので、それに伴って次の2、3年で保育士の待遇改善がさらに進むのではないかと私は期待しています。
2019年度は、保育大手のポピンズが新卒の初任給を26万円に設定して話題になりました。それぐらいしないと新しい保育士を雇用して保育園を開けないためです。
他の大手の保育サービス会社も保育士確保に向けて来年度以降も待遇改善の動きがあると思っています。
これはあくまでも期待の一つですが、今後数年でさらに保育士の待遇が良くなるのであれば、保育士辞めて復帰した時も待遇はもしかしたら前より良くなっているかもしれません。
保育士不足になればより待遇改善が進む
保育士不足になればより待遇改善が進むことは間違いないです。
ただ、国や自治体が気にしているのは「待機児童の人数」であって保育士の待遇ではないという点がポイントです。
保育士の配置基準から単純計算で、一人が保育士を辞めて別の仕事に就くとすると、3人から30人の待機児童が発生することになります。つまり、保育士として働きながら保育士の待遇改善を国に要求するより、
保育士を辞めた状態で保育士の待遇改善を国に要求していくほうが効果が高いです。
待機児童が増えれば、結果的に国や自治体は保育士の待遇改善をせざるを得なくなると思います。
保育士の待遇を改善することで保育士として働く人が増えて、その結果待機児童が減ることになります。今は徐々に待機児童が減っていくという流れになっていますが、2019年10月からスタートが決まっている幼保無償化(幼児教育無償化)もあるので、そう簡単に待機児童は解消されないと思います。
潜在保育士の復帰支援がある
保育士資格を持ちながら保育士として働いていない人のことを「潜在保育士」といいます。
潜在保育士は全国に約80万人いるとされていて、国や自治体は待機児童解消に必要なのは「潜在保育士」の復帰だと考えています。
そのため、潜在保育士が保育士として復帰する場合に様々な支援を行っています。
たとえば、東京都では「潜在保育士の再就職支援事業」を毎年行っています。週20時間以上保育士として勤務することを条件に再就職に必要な経費等を40万円まで貸し付けてくれます。2年間保育所で勤務した場合には返済が免除されます。
つまり、潜在保育士は復帰すると40万円が貰えるわけです。
それ以外にも潜在保育士向けに保育スキルの研修などを実施している自治体も多いので安心して保育士の職を離れることができます。
保育士辞めたらなにをする?
保育士から別の仕事の道はたくさんあります。一番は一番は自分が挑戦してみたいことをやってみるということです。あくまでも一例として以下に記載します。
子供と関わる仕事をする
保育という仕事が好きという方は子供と関わる仕事を続けると良いと思います。
- ベビーシッター
- 幼稚園教諭
- 学童保育
- 特別支援学級の介助員
- アミューズメント施設職員
- 塾の講師など
福祉系の仕事をする
誰かの役に立ちたいという方は介護などの福祉系の仕事もあります。
介護職も保育と同様に決して楽では無いと思いますが、需要のある仕事だと思います。
将来的に保育需要が落ち着いてきたときのことを考えると介護関連の経験や資格があるということは精神衛生上も良いと思います。
保育士の転職支援会社で働く
私も転職の際に幾度となく保育士の転職支援会社にお世話になっていますが、担当してくれる方は元保育士の方が多かったです。
保育士の転職エージェントで働けば一般の会社でも保育士の経験を活かして働くことができると思います。もちろん誰でもできる簡単な仕事ではないと思いますがチャレンジする価値はあると思います。
事務職で働く
私の周りにも保育士・幼稚園教諭を辞めて事務職として働きはじめたという方は多くいます。特にPCスキルがある方は重宝されると思います。
事務職と言っても多種多様なので、しっかりと働く会社を見極めることも大切です。
一番は自分が挑戦してみたいことをやってみる
保育以外で自分が挑戦してみたいことがある場合はそれが一番だと思います。
- ワーキングホリデーで海外へ
- Youtubeに挑戦してみる
- ブログを書いてみる
- 絵本を書いてみる
- 海外を旅してみる
【まとめ】低リスクで挑戦ができるのが保育士の利点
一般の会社に務めるOLやサラリーマンが、会社を辞めてなにか違うことをはじめようと思ったときに、とんでもない決断力が必要とされると思います。
保育士は、挑戦に失敗したらまた保育士に戻ればよいですし、簡単に戻ることができます。その間に保育士の処遇改善が進んでいれば年収も前より良くなるかもしれないです。それぐらい気楽な気持ちで保育士という仕事をするとよいかなと思っています。
保育以外の経験も保育士として戻ったときに活かすことはできると思います。私も一度は挑戦として海外の幼稚園か保育園で働いてみたいなと思っています。
保育士から異業種への転職は転職エージェントに登録がおすすめ
異業種に転職するためにまずはじめにすることは転職エージェントに登録することです。
特に異業種転職の支援に慣れた転職エージェントがおすすめです。
就職Shop | リクルートが運営 フリーター、既卒、第二新卒に強い就職支援
保育士からの転職は「第二新卒」という扱いになると思います。
就職Shopはあのリクルートが運営する転職エージェントで、経験や資格にとらわれずに、人柄や意欲を重視して採用を行う企業の求人を紹介してくれます。
保育士から、成長ややりがいを感じられる異業種に転職するにはとても良い転職エージェントです。