保育士を辞めて一般企業に就職転職しようと考えている方。実は保育士を辞めて一般企業に転職するとブラック企業に転職してしまう人が多いです。
今回は、保育士辞めてブラック企業に転職してしまう人が多い理由とその対処法を紹介します。
先に結論だけ書いておくと、保育士辞めてブラック企業に転職してしまう人が多い理由は、
- とりあえず無難に今転職できるところを探してしまう
- 楽そうな仕事という基準で転職先を選んでしまう
からです。
そうならならないために
- 保育以外のスキルを身につける
- 保育で培ったスキルを活かせる仕事を探す
- 異業種転職に強い転職エージェントに登録する
ということが重要です。
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その経験が参考になればと思います
保育士辞めてブラック企業に転職してしまう人が多い理由
保育士辞めてブラック企業に転職してしまう人が多い理由について紹介します。
無難な転職先を選んでしまう
無難な転職先というのは語弊があるかもしれませんが、事務、医療事務、アパレルなどです。別にこれらの職業が楽とか、大変とか、そういう話では有りません。これらの仕事は特段資格がなくても就ける可能性があります。
はっきり言って世間には保育士以上にブラックな企業もたくさんあります。もちろん、保育士以上にホワイトな企業もたくさん存在します。
保育士が低待遇というイメージがついているのは、保育士という職業が全体的に低待遇だからです。例えば「事務」という職種で考えると、ブラックな会社もホワイトな会社もあると思います。
例えばの話ですが、ブラックな事務職が存在するのが事実だとして、そういう話が世間に定着しないのは、ブラックな会社にも、ホワイトな会社にも事務職は存在するからです。こうなると事務職をひとくくりにして語るのが難しいからです。
逆の話で医者は給料が良いというは、医者という職業が全体的に高待遇だからです。
保育士はスキルをつけて、転職しても基本的に同じような低待遇で雇われるだけです。国が保育園への補助金(補助金は保育士への給料に直結する)を決めているので、保育園で働く保育士の給料は一様に低待遇です。ここらへんの話は以下の記事でも解説しています。
逆に、ブラック企業に勤める事務職の人は、努力をしてスキルをつけて転職活動をすればホワイトな会社に転職できる可能性があります。ここが保育園で働く保育士とは違う点です。
保育士が一般のホワイト企業に転職しようとする場合は、そのような人と転職市場で争っていかないといけないわけです。
いままで保育の仕事しかしてこなかった方と、ブラック企業をを抜けようとスキルをつけてきた人との争いです。単純に新卒の学生と争ったとしても保育士が負けてしまう可能性もあります。
保育士で精神的にも病んでいていて、体力面を奪われていると、とりあえず無難に今転職できるところを探してしまいがちです。その今転職できるというところが、特段の資格や経験がなくても就ける仕事を選んでしまいがちです。もちろんスキルがないのでそのような仕事を選ばざるを得ないという側面もあります。
特段の資格や経験がなくても就けるホワイトな会社の求人は、普通に考えれば、経験やスキルがある人が先に転職者として採用されます。
その結果、保育士が無難に転職しようとすると、確率的にブラック企業にあたってしまうことが多いことになります。
楽そうな仕事を探そうとしてしまう
求人などの見た目上、楽に見える会社というのはブラックが多いです。
本当に楽で魅力的な求人であれば、そもそも退職する可能性が低いので求人が出ることも少ないはずです。そしてそのような楽で魅力的な求人であれば、応募が殺到すると思います。
その場合に保育経験だけがある人と、実際のその職種の経験がある人であればどちらを採用するかは言わずもがなです。
逆に、ブラック企業はあの手この手で安く使い倒せる人材が欲しいので、甘い誘い文句で求人を出すことが多いです。誰でも良いので、求人自体も常に出していることが多いです。
前述したように、保育士で精神的にも病んでいていて、体力面を奪われていると、とりあえず無難に今転職できるところを探してしまいがちです。そうするとちょうど良く甘い謳い文句の書かれているブラック企業の求人に目が行ってしまいます。
保育士が辛くて辛くて、とりあえず精神的にも体力的にも楽そうな仕事に転職しようとすると失敗する可能性が高くなります。
保育経験を活かしにくい
保育士としてしか働いたことがない人の場合は、他の職業でその経験を活かすというのはなかなか難しいです。
もちろん会社にもよりますが一般企業と保育園は仕事内容も文化も何もかもが違うので、保育士としての経験があってもその会社でちゃんと仕事ができるか判断がしにくいです。
そうなってくると、みんなが応募したがるような良い会社からは採用されにくくなってしまうという事情もあります。
保育士が異業種のブラック企業に転職しないための対処法
次に保育士が異業種のブラック企業に転職しないための対処法を紹介します。
保育以外のスキルを身につける
英語でも、パソコンのスキルでも、営業のスキルでも、人脈でも、何でも良いです。一般社会で需要があるスキルを身につけることです。
保育園で保育士として働いているとなかなか想像が難しいかもしれませんが、このようなスキルは保育園での業務を通してスキルを身につけることも可能です。
例えば、保育士のシフト表の作成を勝って出てExcelで作ってみるとか、チラシをWordで作ってみるとかです。いきなりプライベートな時間でスキルをつけるのが難しいというのであれば、まずはそういうところからはじめてみるのも良いと思います。
また、プライベートの活動で一番身につけると良いのが人脈かもしれません。例えば、会社の社長との人脈があると、経験やスキルの優位性を超えて採用される可能性が高くなります。
もちろん、入社してから大変になるかもしれませんが、ブラック企業に就職するよりは良いと思います。
おすすめはプログラミング、もしくは、英語を覚えること
とは言っても、人脈もないし、どんなスキルを付けたらよいかわからないという方は、プログラミング、もしくは、英語を覚えるのが良いです。この両方でも良いです。
保育の経験があってプログラミングのスキルがあるというのはかなり貴重な人材になると思います。
最近では、保育の業務を効率化するITサービスなども増えています。そのようなサービスを提供している会社への就職の可能性も上がります。
他にもプログラミングスキルは、事務職などを目指す上でもPCスキルとしてアピールすることもできます。
いずれにしても、今後の世の中で生き抜くために活かすことができるスキルになります。今後はIT人材が大幅に不足することがわかっているので将来性も高いです。
英語に関しては、保育も含めて、どんな職業についたとしても活用できる可能性があると思います。
英語ができる、TOEIC何点以上、というだけで年収が上がったり、採用の幅も広がります。語学は、習得には時間がかかると思いますが、やって損はないものだと思います。
公務員を目指す
公務員を目指すのであれば、福祉業界での経験を活かすことができると思います。公務員は試験などもあり、もちろん簡単では無いですが、保育の経験しかないことは一般の企業と比べるとマイナスになりにくいかもしれません。
多くの公務員採用試験では年齢制限がある場合もあるので、その点は注意が必要です。
保育で培ったスキルを活かせる仕事を探す
保育で培った経験を生かせる仕事であれば、異業種に有利に転職することができます。
例えば、
- 幼児教育
- 児童発達支援
- 放課後等デイサービス
- 小学校・教育
- 学童
- 保育士の転職エージェントを運営する会社
- 保育士のITサービスを提供する会社
などです。
例えば保育士転職エージェントを運営する会社であれば元保育士の方が勤務している場合が多かったりします。
保育士として働いた経験があると、現役の保育士の気持ちもわかるので、転職を支援する上でとても有利です。
このような保育で培ったスキルを活かせる仕事を探すのも良いと思います。
おすすめの異業種への転職方法は転職エージェントに登録すること
異業種に転職するためにまずはじめにすることは転職エージェントに登録することです。
特に異業種転職の支援に慣れた転職エージェントがおすすめです。
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保育士からの転職は「第二新卒」という扱いになると思います。経験や資格にとらわれずに、人柄や意欲を重視して採用を行う企業の求人を紹介してくれます。
保育士から、成長ややりがいを感じられる異業種に転職するにはとても良い転職エージェントです。
ハローワークには注意
一般企業のハローワークでの求人探しは保育士のそれ以上にブラック企業が多いことがあります。
ハローワークは企業側が料金をほとんどかけずに採用できるので、はっきり言ってケチな企業が多くなります。
もちろん良い会社の求人が出ないわけではないと思うので、使うとしても転職エージェントと併用しての利用がおすすめです。
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異業種で失敗したら保育士に戻ればよいという気持ちも大切
仮にブラック企業に転職してしまい、異業種の転職に失敗したとしても保育士に戻れば良いという気持ちも大切です。これができるのが保育士という資格を持っている人の利点になります。
そして今は保育士不足なので、ブランクが有る潜在保育士でも保育士に復帰するのは用意です。そう思うことで異業種に気持ちも楽になりますしチャレンジしやすくなります。
しかも、一度異業種に転職して保育士に復帰した人が保育園で活躍できないかというとそういうわけでは有りません。むしろ異業種での経験を保育の仕事に活かすことができている人もたくさんいます。