目次 | 内容 |
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幼児教室とは? | ・0歳から6歳までの未就学児対象の学習塾 ・知能や能力を高める「知育」を提供 ・民間企業が運営し柔軟な教育サービスが特徴 ・児童発達支援事業所や放課後等デイサービスを併設する会社が多い |
幼児教室の講師の仕事内容 | ・教室ごとの特色に合わせた講師 ・知育玩具やカリキュラムに沿って指導 ・保護者への教育や育児相談も含む ・顧客との関係性が重要 |
幼児教室で保育士(幼稚園教諭)が働くために必要な資格などは? | ・必須資格はない ・保育園、幼稚園、小学校での経験が有利 ・子育て経験は子育て相談で活かせる ・英語力も需要が高い |
保育園で働く保育士との比較や違いなど | ・給与は同程度 ・土日勤務で手当がつく場合が多い ・週休3日や4日の正社員制度あり ・夕方や土日祝日が繁忙期 ・シフトは不安定になりがち |
幼児教室への就業方法は? | ・幼児教室の公式HPで求人を探す ・転職サイト(ジョブメドレー)も活用 ・ハローワークでも求人を探せる ・ベビーパーク、どんちゃかなど多数の教室が存在 |
幼児教室での仕事経験は将来的に別の仕事などに繋げられるかも | ・独立して幼児教室を開業できる可能性 ・ベビーシッターや家庭教師としても活躍可能 ・個人事業主としての道も開ける |
まとめ:保育士、幼稚園教諭から幼児教室の講師への就職転職は可能? | ・幼児と保護者の親子の講師 ・土日出勤の需要が高い ・給料は保育士、幼稚園教諭と同程度 ・週休3日や週休4日の正社員の働き方がある ・求人探しは公式HPがおすすめ |
よくある質問(FAQ) | ・講師は保護者と協力して子どもの成長をサポート ・必須資格はないが経験や英語力が有利 ・給料は同程度で土日手当あり ・勤務時間は夕方や土日が中心 ・求人は公式HP、転職サイト、ハローワークで探す ・独立開業やベビーシッターなど将来に活かせる |
- 幼児教室の講師ってどうなの?
- 保育士、幼稚園教諭から転職は可能?
幼児教室の講師は、子どもだけでなく保護者への教育も行う点が大きな特徴です。
この記事では、保育士や幼稚園教諭から幼児教室講師への転職について、仕事内容や待遇の違いを詳しく解説します。
給与や勤務時間、必要な資格などを比較し、転職を検討する際の判断材料を提供します。

幼児教室の講師って、保育士や幼稚園教諭とどう違うの?

幼児教室の講師は、保護者の方と協力して子どもの成長をサポートする役割も担います。
この記事でわかること
幼児教室の講師は保育士や幼稚園教諭と近いイメージを持たれがちですが、実際には大きな違いがあります。教室によって仕事内容に違いはありますが、最近では親子教室のようなスタイルが増えており、子どもだけでなく保護者も対象とした指導を行う側面が強くなっています。
その経験が参考になればと思います
幼児教室とは?
幼児教室は0歳から6歳以下の未就学児や小学校低学年までの児童が対象の学習塾です。
保育園は「子どもの保育をする場所」、幼稚園は「子どもの教育をする場所」と言えますが、幼児教室はそれらとは一線を画しています。
学習塾と言いましたが、ほとんどの幼児教室は、文字や算数などの教育を詰め込むというより、「知育」と言われる、知能や能力を高める教育を提供しています。
子どもの脳は3歳までに急激に発達すると言われているので、この時期にたくさんの経験を積むことで、脳や子どもの成長に良い影響を与えようという狙いがあります。
保育園や幼稚園と違い、多くの幼児教室は民間の会社が経営しているため、より柔軟な教育サービスを提供しています。
また、幼児教室を運営している会社は「児童発達支援事業所」や「放課後等デイサービス」なども合わせて運営している施設が多いです。
幼児教室の講師の仕事内容
幼児教室の講師の仕事内容と言っても、教室ごとに様々なスタイルがあるので一概にどのような講師をするということは言えません。
教室ごとに特色があるため、気になる場合は各幼児教室のホームページで教育内容を確認すると良いでしょう。
多くの場合は、専用の知育の玩具やカリキュラムなどがあるので、それらに従って教室で講師を行います。幼児教室は、幼児だけではなく保護者に対しての教育という側面も多分にはらんでいます。
ほとんどの場合、子どもと一緒に保護者も参加するため、その点が保育園や幼稚園の先生との大きな違いと言えるでしょう。
また、教室によっては育児相談などの時間を設けている場合もあるので、保護者に対する講師という立場もしっかり取っていく必要もあります。
さらに、保育園や幼稚園と比較すると、お客様と講師という関係性はより強いものになっています。
特に保育園は待機児童が多く、入園できるだけで良いと考える保護者も多いですが、幼児教室は教育熱心な保護者が自ら選んで入室してきます。
それに対して、期待する結果を得られなかった場合は、すぐに教室を去ってしまうということになります。会社側からのプレッシャーも大きくなる可能性があります。
親子教室というスタイルも
最近では、親子教室というスタイルが増えていて、子どもと一緒に親子で知育などを行うことが増えています。親子で教育に取り組むことで、日常生活にも良い影響を与えることができます。
保育園や幼稚園では保護者と一緒に行動する機会が少ないため、保育士や幼稚園教諭の経験者は戸惑うかもしれません。
保護者の考えや様子を直接見ながら指導するため、難しくもあり、やりがいを感じられるでしょう。
幼児教室で保育士(幼稚園教諭)が働くために必要な資格などは?
幼児教室で働くために必須の資格はありません。利用者のほとんどが子育てに熱心な保護者であるため、同じ目線で育児に取り組む姿勢が大切になります。
そのため以下のような経験を持つ人は優遇して採用される場合があります。
- 保育園での就業経験
- 幼稚園での就業経験
- 小学校での就業経験
- 子育ての経験
- 英語、英会話の能力
子育て経験は幼稚園や保育園以上に重要な経験となり、幼児教室では子育て相談を受ける機会も多いでしょう。
主な顧客は幼児とその保護者であるため、自身の子育て経験を基に説得力のある説明ができます。
多様な働き方ができる教室も多く、子育て中に講師になるという方も多いです。保育士や幼稚園教諭と比較しても、子育てしながらの就業がしやすい会社が多いです。
また、英語、英会話に関しては、多くの幼児教室で取り入れていることが多くとても需要が高いです。保護者としても、幼児時代に英語を学ばせたいと考える人は多いです。
保育経験があって幼児英語も教えられるような人材であれば、幼児教室の求人選びに困ることは無いと思います。
保育園で働く保育士との比較や違いなど
ここからは保育園で働く保育士の仕事との比較や違いなどを紹介します。
給料・待遇面での違い
いくつかの幼児教室の求人を見てみました。平均的な例として代表的な幼児教室の講師の求人は以下のようになっています。
- 月給27万円
- 月給22万円~ 基本給20万円+社員講師手当2万円+土日手当
- 賞与あり
- 昇給あり
未経験OKや主婦・主夫も歓迎となっています。土曜・日曜に勤務をすると手当が増える仕組みになっている場合が多いです。ほとんどの幼児や児童が、保育園や幼稚園に通いつつ幼児教室に通っているので、それだけ土日の需要が高いということが言えると思います。
例えば、パートナーが土日出勤なので平日に休みを取りたいという方には都合が良いかもしれません。
また、週5日の勤務ではなく週休3日や4日という働き方の正社員の募集も多く、正社員がいいけど労働時間は短いほうが良いという方にもおすすめです。
給与面では、保育士や幼稚園教諭と比較すると、ほぼ同等程度の給与になると思います。
就業時間・休日・休暇面での違い
前述の通り、ほとんどの幼児は保育園や幼稚園に通いながら幼児教室にも通います。
そのため、幼稚園や保育園後の夕方や土日祝日が繁忙期となり、土日祝日の出勤が多くなります。
また、平日は午後以降の出勤が多く、シフトも不安定になりがちです。
就業時間は、正社員であれば9時間拘束の8時間勤務が基本で、その点は、保育士や幼稚園教諭と同様になります。パートやアルバイトの場合は夕方以降や土日祝日の出勤が多くなります。
早起きが苦手な方や平日に用事がある方にはおすすめです。
幼児教室への就業方法は?
幼児教室の求人を探すには、幼児教室の公式ホームページがおすすめです。
多くの幼児教室では「講師募集」「採用」などのページが用意されています。応募条件や待遇面などの情報が記載されているため、各幼児教室を比較して応募すると良いでしょう。
主な幼児教室の一覧を後述しているので近隣に教室があるかどうかまずは確認してみると良いと思います。
また、それ以外の方法では、転職サイトのジョブメドレーの活用もおすすめです。
ジョブメドレーは保育士向けの求人を取り扱う転職サイトですが、幼児教室の求人も掲載されていることがあります。求人が見つからない場合はこちらで探してみるのも良いと思います。
あとは、ハローワークの活用も有効かもしれません。ハローワークには業種業態問わずに様々な求人が載っているので、一度見てみると良いかもしれません。
主な幼児教室一覧
日本に存在する主な幼児教室を紹介します。
- ベビーパーク
- どんちゃか
- キッズアカデミー
- コペル
- ドラキッズ
- ミキハウスキッズパル
- めばえ
- 講談社すこやか教室
- 七田式・イクウェル
- ジャック
- 伸芽会
- こぐま会
有名どころは上記のような感じですが、これ以外にも様々な幼児教室が存在すると思います。幼児教室の求人を探す際はぜひ参考にしてみてください。
幼児教室での仕事経験は将来的に別の仕事などに繋げられるかも
幼児教室での仕事経験は、将来的に独立して幼児教室を開業したり、ベビーシッターや家庭教師などの仕事に活かせる可能性があります。
将来的に自分で個人事業主として何か仕事をしていきたいという人は、保育士としての経験に加えて幼児教室での経験もあると活かせるかもしれません。
まとめ:保育士、幼稚園教諭から幼児教室の講師への就職転職は可能?
幼児教室の講師は、子どもだけでなく保護者への教育も行う点が特徴です。
保育士、幼稚園教諭から幼児教室の講師への就職転職についてまとめると以下のようになります。
- 幼児教室の講師は幼児だけではなく、幼児と保護者の親子の講師
- 土・日の出勤の需要が高く、手当も上乗せされる
- 給料面では保育士、幼稚園教諭と同等くらいであることが多い
- 週休3日や週休4日の正社員の働き方を提供している会社も多い
- 求人は幼児教室の公式ホームページから探すのがおすすめ
教室ごとに様々なスタイルがあるので、ホームページなどの情報をよく見て、働く幼児教室を比較検討できると良いと思います。
保育士は他の職業に挑戦した後でも比較的容易に戻れるため、チャレンジしやすい環境にあると言えるでしょう。
よくある質問(FAQ)
- Q幼児教室の講師は保育士や幼稚園教諭とどう違うのですか?
- A
幼児教室の講師は、子どもだけでなく保護者の方と協力して子どもの成長をサポートする役割も担います。
保護者への教育という側面も強く、育児相談などに応じる場合もあります。
- Q幼児教室で働くために必要な資格はありますか?
- A
幼児教室で働くために必須の資格はありません。
しかし、保育園や幼稚園での勤務経験、子育て経験、英語力などは採用で有利になることがあります。
- Q保育士や幼稚園教諭と比べて、給料や待遇はどうですか?
- A
給料は保育士や幼稚園教諭と同程度であることが多いです。
土日に勤務すると手当が支給される場合もあります。
また、週休3日や4日の正社員という働き方も可能な場合があります。
- Q勤務時間や休日、休暇はどのようになっていますか?
- A
夕方や土日祝日が繁忙期となるため、土日祝日の出勤が多くなります。
平日の場合は午後からの出勤が多くなる傾向があります。
- Q幼児教室の求人はどこで探せますか?
- A
各幼児教室の公式ホームページで「講師募集」や「採用情報」のページを確認するのがおすすめです。
転職サイトやハローワークでも求人を探すことができます。
- Q幼児教室での経験は、将来他の仕事に活かせますか?
- A
幼児教室で得た知識や経験は、独立して幼児教室を開業したり、ベビーシッターや家庭教師などの仕事に活かすことができます。
個人事業主として活躍したい方にとって、貴重な経験となるでしょう。