目次 | 内容 |
---|---|
保育のノンコンタクトタイムとは? | ・保育士が園児と接しない時間 ・書類作成、指導計画、行事準備、保護者対応などに充てる |
ノンコンタクトタイムの実現は難しい? | ・保育園は開園時間が長く、園児が常にいるため確保が難しい ・人手不足や小規模園ではさらに困難な状況 |
ノンコンタクトタイムは休憩とは何が違う? | ・ノンコンタクトタイムは勤務中に保育以外の業務を行う時間 ・休憩は勤務から完全に離れる時間 ・休憩中に業務を行うのは休憩ではない |
ノンコンタクトタイムのメリット・デメリットは? | メリット ・保育の質が向上し、残業や持ち帰り仕事が減少 ・適切な人員配置や効率化が進んだ「ホワイトな」保育園の目安 デメリット ・適切に運用されていれば、特にデメリットはない |
ノンコンタクトタイムのある保育園の求人の探し方は? | ・求人情報でノンコンタクトタイムのアピールや園の特徴を確認 ・園長や採用担当者に直接質問し、園の姿勢を見極める ・園見学でノンコンタクトルームの有無をチェック ・休憩時間との混同には注意し、転職サイトも活用 |
まとめ | ・保育士が保育以外の業務に集中できる大切な時間 ・保育の質向上、残業軽減、働きやすさに貢献 ・直接質問や転職サイト活用で働きやすい職場を見つける |
よくある質問(FAQ) | ・ノンコンタクトタイムは園児と離れて業務を行う時間で、保育の質向上に不可欠 ・不足は業務負担増、質の低下、離職につながる ・求人では残業なしやICT導入を確認し、転職サイトも活用 ・面接では勤務中の業務内容や持ち帰り仕事について具体的に質問 |
保育士の皆さんは、園児と直接関わる時間以外にも多くの業務がありますよね。
そんな中でノンコンタクトタイムを確保することは、働き方を大きく変える重要な要素です。
この記事では、保育士にとって不可欠なノンコンタクトタイムの定義とそのメリット、そして、それが実現できる保育園の求人を見つける具体的な方法をご紹介します。

事務作業が多く、園児と接しない時間(ノンコンタクトタイム)が全く取れないのは私だけでしょうか?

ご安心ください。この記事を読めば、ノンコンタクトタイムがある働きやすい保育園を見つける具体的な方法がわかります。
- ノンコンタクトタイムってなに?
- ノンコンタクトタイムがある保育園で働きたい!
ノンコンタクトタイムとは、保育園で働く保育士や幼稚園で働く幼稚園教諭が園児とは接しない時間のことを指します。ノンコンタクトタイムがあるということは、割とホワイトな保育園と言えるかもしれません。その時間に保育士は、保育以外の仕事に集中することができるためです。
保育のノンコンタクトタイムとは何かということと、ノンコンタクトタイムのメリット・デメリット、そして、ノンコンタクトタイムがある保育園の求人の探し方を紹介しています。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育のノンコンタクトタイムとは?
ノンコンタクトタイム(ノーコンタクトタイム)とは、保育園で働く保育士や幼稚園で働く幼稚園教諭が園児とは接しない時間のことを指します。
この時間を利用して保育士や幼稚園教諭は、園における事務作業、書類関連の作業、指導計画の立案、行事の準備、保護者対応などの園児と関わる以外の様々な業務を実施します。
ノンコンタクトタイムの実現は難しい?
幼稚園教諭の場合は、職員の勤務時間と預かり時間の関係上、ノンコンタクトタイムが確保できる場合が多いと思います。
一方、保育園で働く保育士の場合は、開園時間が11時間から13時間程度と非常に長くなっています。時間帯によって、園児の人数の多い少ないはありますが、その間はほぼすべての時間で園児がいることになるので、ノンコンタクトタイムを取ることが非常に難しくなっています。
それに加えて、そもそも保育士の人員が足りていないという保育園も多いので、なおさらに、ノンコンタクトタイムの取るということが難しくなってしまっています。保育士の人数が足りていないと、保育士がノンコンタクトタイムで抜けてしまうと、保育が回らなくなってしまいます。
また、昨今では保育需要を満たすために、小規模な保育園も増えていて、物理的にも園児とノンコンタクトな空間を作るということも難しく場合が多いと思います。
ノンコンタクトタイムは休憩とは何が違う?
ノンコンタクトタイムと保育士の休憩時間は異なるものです。ノンコンタクトタイムは、勤務中の時間の中で、園児とは接しない時間を指します。なので、保育士はこの時間に保育以外の業務を実施します。
休憩は、勤務から完全に離れている時間になります。もちろん、休憩時間は園児とノンコンタクトである必要はありますが、休憩中にも関わらずなんらかの保育を実施しなければならない状況は休憩とは言えないです。悲しいですが、多くの保育園で適切な休憩が取れているとは思えない状況ではありますが。
ノンコンタクトタイムのメリット・デメリットは?
ノンコンタクトタイムのメリットやデメリットについて解説します。
保育の質を向上することができる
例えば、保育園の書類業務だけでも、ざっと出しただけでこれだけのがあります。
- 連絡帳
- 日誌
- 外傷記録
- 年間カリキュラム
- 月案
- 週案
- 個人記録
- お便り
- 行事関連
- 職員会議関連
これ以外にも、園内の清掃や保護者対応、行事の準備などに多くの時間がかかっています。
保育士の多くは、これらの業務は隙間を見つけて実施しているか、もしくは、残業(場合によってはサービス残業になる)をするか、持ち帰って家でやるということになってしまっていると思います。
場合によっては横目で子どもを見ながらの作業になってしまっていることもあると思います。なにか園児に危険があれば対応できるように意識しながらこのような作業をするのは、非効率ですし、そもそもそれでは安全な保育とは言えないです。
また、持ち帰りやサービス残業などで保育士が疲弊した状態で作成された指導計画や行事の計画などが、良いものになっている保証もないです。
ノンコンタクトタイムがあることで、保育士は保育中は保育に集中することができ、ノンコンタクトタイム中はそれ以外の作業に集中することができます。そうすることで、保育自体の質も向上し、さらに充実した指導計画案などにも繋げることができます。
ノンコンタクトタイムがある ≒ ホワイト保育園
きちんとしたノンコンタクトタイムを確保できているということは、割とホワイトな保育園だと言えると思います。
保育士にノンコンタクトタイムがあるということは、そもそも、保育士の人数が充足していないと難しいです。ブラック保育園で年度途中に保育士が辞めて、後任が採用できないという状況でも実現は難しいと思います。
そもそも、保育士の人数が足りないという状況では、保育の業務から離れることが難しいためです。結果的に残った書類業務などは、残業や持ち帰りでの対応になってしまいがちです。
これは、単に保育士をたくさん雇うということだけでは、実現が難しいことかもしれません。保育園の運営費では、そもそも保育士を雇う人数には限界があります。
ノンコンタクトタイムを実現するには、きちんとした人数の保育士を雇用して、シフトをしっかりと組んで、尚且、最新のICT技術なども活用して保育園の業務を効率化している必要があると思います。
残業や持ち帰りの仕事を減らせる
ノンコンタクトタイムがあることで、保育士の残業時間や持ち帰りの仕事を減らすことが可能です。
これは保育園にとっても大きなメリットになります。残業が減ることで人件費を減らすことができますし、保育士の就労の満足度にも繋がると思います。結果的に保育士の離職率の低下にもつなげることができます。
ノンコンタクトタイムがうまく回っている状態は、相乗効果でたくさんのメリットが生まれてきます。
ノンコンタクトタイムにデメリットはあまりない
個人的には、保育園にノンコンタクトタイムがあり、それがうまく運用されている場合のデメリットというのは思いつかないです。保育園として運営がうまく行っていない限り、ノンコンタクトタイムを作ることは難しいと思います。
ノンコンタクトタイムのある保育園の求人の探し方は?
ノンコンタクトタイムのある保育園の求人の探し方について紹介します。
まずは求人情報を確認してみる
まずは保育園の保育士求人情報の園の特色などを読んでみましょう。最近では、ノンコンタクトタイムがあることを園の特徴として上げている求人も少なくはないです。
ノンコンタクトタイムだけに限らず、保育の質や保育士の就労環境の向上のために行っていることをきちんとアピールしている保育園は、保育士の就労環境も良いかもしれません。逆に、アピールできることが無い保育園は、人間関係や残業時間などの曖昧な情報をアピールしているケースが多いです。
園長、あるいは、採用担当者に聞いてみよう
次にノンコンタクトタイムのある保育園の求人の探し方として有効なのは、ストレートに園長、あるいは、保育園の採用担当者に聞いてみるということです。
もし、この時点で「ノンコンタクトタイム?」というようなリアクションであれば、あまり期待はできないかもしれません。割と保育業界のなかでは一般的な用語になってきているのと思うので、あまり、保育の質向上や保育士の就労環境には興味がない保育園なのかもしれません。
面接や園見学の際に聞いてみることで、ノンコンタクトタイムのこと以外にも、保育の質や保育士の就労環境の向上のために行っていることに話が広がる可能性もあります。
ノンコンタクトルームがあるかどうか
保育園を見学した際に、ノンコンタクトルーム、所謂、職員室のようなものがあるかどうかを確認してみましょう。保育士が園児とは完全に離れて作業ができる空間です。
そもそも、保育を実施している部屋と完全に遮蔽されてた空間がない限りは、ノンコンタクトタイムをとるということができないからです。
必然的に小規模な保育園では、ノンコンタクトタイムを取得するのはかなり難しいかもしれません。そもそも、保育以外の業務に集中できる環境がないことが多いためです。
なので、ノンコンタクトタイムがとれる保育園の求人を探す場合は、ある程度大規模な保育園の求人を探したほうが良いかもしれません。
ノンコンタクトタイムと休憩時間の混同に注意
上記でもノンコンタクトタイムと休憩時間の違いについて説明しましたが、「休憩中に書類仕事をしている = ノンコンタクトタイムがある」と勘違いしている保育園も存在します。
それは休憩中に仕事をしているだけなので、持ち帰って仕事をしていることと変わらないことになってしまいます。
そもそも休憩時間は休憩時間なので、完全に業務から離れている必要がありますし、それでは本質的なノンコンタクトタイムとしてはあまり意味を成さないと思います。
なので、これから就職・転職でノンコンタクトタイムがある保育園で働きたいと考えている方は、その点の混同にも注意しましょう。
保育士の就職・転職サイトも活用しよう
最後に、ノンコンタクトタイムのある保育園の求人の探し方で有効な手段は、保育士の就職・転職サイトを活用することです。
保育園とも繋がりが多く、様々な情報を知っている大手の保育士の就職・転職サイトを利用することで、確実にノンコンタクトタイムを取得できる保育園の求人を紹介してくれると思います。
ネット上には公開されていない非公開の求人も紹介してくれるので、複数の就職・転職サイトに登録して、求人に関して問い合わせてみるのがおすすめです。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ
ノンコンタクトタイムは、保育士が園児と接することなく、業務に集中できる大切な時間です。
この時間の確保は、保育の質の向上に繋がり、皆さんの働きやすさにとって非常に重要です。
ノンコンタクトタイムが確保された働きやすい保育園を見つけるためには、勇気を出して園側に質問してみましょう。
また、信頼できる保育士の転職サイトを上手に活用することで、ご自身の理想の職場がきっと見つかります。
よくある質問(FAQ)
- Qノンコンタクトタイムとは、具体的にどのような時間のことですか?
- A
ノンコンタクトタイムとは、保育士が園児と直接接することなく、保育以外の業務に集中する時間を指します。
これは「間接業務時間」とも呼ばれ、連絡帳の記入、日誌作成、指導計画の立案、行事の準備、教材作成、職員会議など、多岐にわたる業務に充てられます。
園児の安全を確保しながら、保育の質を高めるために欠かせない時間です。
- Qノンコンタクトタイムが十分に確保できないと、どのような影響がありますか?
- A
ノンコンタクトタイムが不足すると、保育士は業務時間内に仕事が終わらず、持ち帰り仕事やサービス残業が増える傾向にあります。
これによって心身の疲弊が進み、保育の質の低下や離職に繋がりかねません。
保育士の業務負担軽減と人材定着のために、非コンタクトタイムの確保は非常に重要です。
- Qノンコンタクトタイムがある働きやすい保育園は、どのように探せますか?
- A
ノンコンタクトタイムが確保されている働きやすい保育園を見つけるためには、求人情報で「残業なし」「持ち帰り仕事なし」「ICT導入済み」といった記述に注目することが大切です。
また、事務専任スタッフの有無や、事務作業の効率化に対する取り組みがあるかどうかも確認ポイントとなります。
保育園求人 探し方として、信頼できる保育士の転職サイトを活用することも効率的です。
- Q面接や園見学の際、ノンコンタクトタイムについてどのような質問をすれば良いですか?
- A
面接や園見学では、一日の勤務時間内で「保育士が園児と接しない時間はどの程度ありますか?その時間でどのような業務をしますか?」と具体的に質問してみましょう。
また、「連絡帳や日誌作成は勤務時間内に完了できますか?」や「持ち帰り仕事はありますか?」と尋ねることも有効です。
このような保育士 面接質問から、保育士 勤務時間内での業務実態を深く理解できます。
- Qノンコンタクトタイムの確保は、保育の質にどう影響しますか?
- A
ノンコンタクトタイムが確保されると、保育士は日誌や指導案、連絡帳などの書類作成や行事の準備といった間接業務に集中できます。
これにより、保育時間中は園児と向き合うことに専念でき、計画的で質の高い保育を提供することに繋がります。
業務効率化 保育園は、負担軽減 保育士に直結し、保育の質 向上を実現する重要な要素です。
- Q小規模な保育園でも、ノンコンタクトタイムは期待できますか?
- A
小規模な保育園では、物理的に園児と完全に離れた空間(ノンコンタクトルームなど)を確保するのが難しい場合があります。
また、職員数が少ない傾向にあるため、ノンコンタクトタイムを設けるのがより困難な場合があります。
そのため、働きやすさを重視するのであれば、ある程度の規模がある保育園の求人を探す方が、非コンタクトタイムが確保されている可能性は高くなります。