保育園で働いていて「園長が怖ないなぁ」「先輩が怖ないなぁ」「質問しにくい」「話しかけにくい」と思っている方はいらっしゃいますか。
保育園は狭い組織なので、自分が怖いと思う人がいたとしても、下手をすると一日中ずっと同じ部屋で仕事をしなければいけないなんてこともありますよね。かといってずーっと誰かに怯えながらの仕事は楽しくないと思います。そんな状態で仕事が続くと精神的にも参ってしまいます。
今回は、そのような状況に陥ってしまっている方向けに、保育園の園長や先輩保育士が怖いときの対処法を紹介します。
保育園の園長や先輩保育士に対して怖いと思った経験があります
その経験が参考になればと思います
怖い保育園の園長や先輩保育士のパターン
ひとくちに「怖い」といっても、人によって様々な怖さがあると思います。怖い保育園の園長や先輩保育士のパターンを大きく分類すると以下の3つになります。また、これらが組み合わさって怖さを増している人もいます。
顔が怖い
なにか問題が起こるとすぐにしかめっ面になったり、睨んでくるような人のタイプです。顔が怖いといってももともと怖い顔の人もいれば、常に怒っているから怖いということもあります。
言動が怖い
喋り方や言動などが怖いと怖くなります。言葉が強く、言われた相手は怒られていると感じるようなタイプの人です。
態度が怖い・高圧的
高圧的な人や態度も内容によっては怖く感じます。表情や口調が優しくても、その人が醸し出す雰囲気で怖く感じるという人もいると思います。
園長や先輩保育士が怖い原因や理由は何?
ここまで怖く感じる理由を紹介しましたが、園長や先輩が怖い原因や理由はいったいなんなんでしょうか。原因がわかれば怖い園長や先輩保育士の気持ちを鎮めることができるかもしれません。
自分に悪いところ・非がある
園長や先輩保育士が怖く感じる原因のひとつが「自分に悪いところ・非がある」というパターンです。
悪いところを治してほしいという感情がその人の「怖さ」という形で出てしまったり、叱ることでその人の駄目な部分を治したいという期待の現れや愛情表現のひとつという可能性もあります。もちろん、単に悪いところがあるから怒鳴りつけてやろう、無理やり自分に従わせようというだけの場合もあるでしょう。
いずれにしても仮に自分に悪いところがあるとしても「パワハラ」といわれるようなレベルで怖いというのは、怖い人自身にも問題があると思います。また、恐怖で人の何かを是正させるということも正しいとは限りません。
正当な原因や理由があるとは限らない
注意が必要なのは、園長や先輩保育士が怖く感じるというのが、正当なものとは限らないということです。人間同士の関係なので、怒られるようなことをすれば、当然怒られますし、態度が怖くなることはあってしかるべきです。その人を成長させたいというような愛情をもって他人を叱るということもあります。でも、そうではないのに、単に怖いという人も世の中にはいます。
単にそういう性格なだけ
本人は意識していなくても、基本的に怖い顔や態度になってしまうという人もいます。無意識に態度に出てしまっている場合もあるでしょう。
自分に従わせたい
後輩や部下に高圧的な態度を取ることで自分に従わせたいという理由で怖い態度を取っていることもあります。恐怖で誰かを制圧して優位にたとうというものです。
ストレス解消をしているだけ
単に、自分がイライラしているからストレス解消のために怖い態度を相手にしているということも考えられます。
最低ですが、このようなこともあるので「園長や先輩が怖い」イコール「自分になにか非がある」と思いすぎないことが大切です。そう思いすぎてしまうと精神的にも必要以上に追い込まれすぎてしまいます。たしかに、自分にも非があることが原因で相手が怖い態度をとっているかも知れませんが、そうではない場合もあります。その点は客観的に自分と相手を分析して、自分の良くない部分・相手の良くない部分を見極める必要があります。
保育園の園長や先輩保育士が怖いときの対処法
それでは本題の保育園の園長や先輩保育士が怖いときの対処法を紹介します。
自分の行動を改善する
保育園の園長や先輩保育士が怖いと思うようになった場合は、まずは、自分の行動を見直してみましょう。
- 欠勤・遅刻はしない
- 挨拶をきちんとする
- 同じミスはしない
- 報告連絡相談をきちんとする
- 期日はきちんと守る
- 感謝や謝罪の気持ちをきちんと示す
一通りこのような自分の行いの内容を見直してみましょう。
自分自身が保育士としてというよりは、社会人として一般的な常識の範囲で行動ができているかということを振り返ってみてみましょう。実は基本的な部分で、園長や先輩保育士に負担をかけてしまっている可能性があります。
ただし、先程も書いたように注意として、園長や先輩保育士が単にそういう性格であったり、自分に従わせたいというような考えやストレス解消のために高圧的な態度をとっていることもあります。自分の良くない部分・相手の良くない部分はしっかりと見極めましょう。また、自分がいけないんだとあまり自分を追い詰めすぎないということも大切です。
周囲に相談する
同僚の保育士等に相談するというのも一つの選択肢になります。同僚であれば、以前に同じような思いを経験をしている人もいるかもしれませんし、その場合は具体的な対処法を教えてもらうことができるかも知れません。同じように感じている仲間ができれば心強いです。また、相談することで周りが働きかけてくれて改善のために動いてくれる可能性もあります。
進んで仕事を引き受ける
園長や先輩保育士が怖いからといって急に保育園での仕事を完璧にこなすというのは難しいですよね。完璧にその人の思い通りに行動するということは簡単ではありません。そういう場合は、他の人が嫌がるけど簡単な仕事を進んで引き受けていくということも有効です。他の人が嫌がるけど簡単な仕事とは、例えば、掃除や雑用などです。要は自分ができることで園に貢献するということです。
人間関係はその人にとって「都合が良いかどうか」というのが一つの基準になります。その人がやるはずの嫌な仕事を他の誰かが引き受けてくればその人にとって自分が「都合が良い人」になることができます。都合の良い人になれれば、怖い態度も緩和されることがあります。
リフレッシュをする
「怖い」というような負の感情は積み重なっていくとどんどん感情は悪い方向に向かってしまいます。大したことでなくても怖さを感じるようになってしまうなどです。また「怖い」「怒られる」という感情が続くと、それがプレッシャーとなって余計にミスやパニックなどを引き起こしてしまうこともあります。きちんと仕事外のプライベートでの充実を図りリフレッシュをして、よく食べてよく睡眠をとり体力面も精神面も回復を図ることが大切です。
専門家に相談する
あまりに園長や先輩保育士が怖いということが続くと、心身に影響が出てしまうこともあります。寝込んでしまったり、ずーっと気持ちが落ち込んでしまったりなどです。また、これらのことが原因で欠勤などにつながってしまっている場合も注意が必要です。
- 眠気が取れない
- 眠れない
- 食欲が出ない
- やる気が出ない
- 集中力がない
などのような症状が長引いているようであれば、注意が必要です。このような場合はになってしまうと自分自身の力だけでは解決できない場合もあります。専門家である心療内科の医師や心理カウンセラーなどに相談することを検討しましよう。
転職を考える
どうしても園長や先輩保育士が怖くて仕事に行くのも辛いということになってしまった場合は、働く保育園を変えることも検討したほうが良いです。
人間関係の問題は自分だけの力で簡単に改善できるものでもないので、どうしても厳しくなってしまった場合は、転職するのが解決法になります。転職すれば怖い園長や先輩にはもう会わなくて済みますからね。もちろん、自分に非があるという場合は転職をしたとしても同じような目に合う可能性は否定できないので、自分に非がある部分はしっかりと見直して次の保育園での仕事を始めましょう。
保育士の先輩や上司への質問がしにくい。
保育士の先輩や上司への質問がしにくい
という方もいらっしゃると思います。質問がしにくいというのは、自分の質問の仕方やタイミングに問題がある場合もありますし、質問をされる側の対応に問題があるということもあります。
質問相手の対応は変えることはなかなかできないので、まずは、保育士の先輩や上司への質問がしにくいという場合は、自分自身の質問のタイミングや質問の仕方を見直してみると良いです。
保育士の先輩や上司への質問のタイミングとは?
ここからは、保育士の先輩や上司への質問のタイミングについて紹介します。
まずは、すぐに解決が必要な内容はなるべく早く聞いたほうが良いです。 保育園での保育士の仕事は、常に忙しくて次々にやらなければいけないことが発生してしまうので、タイミングを逃してしまうとわからないまま次の仕事をこなさなければいけなくなってしまいます。そうしていると、聞きたいことを聞けないまま放置されてしまうことになります。そうなってしまうと、事故や危険の原因にもなりえます。
また、先輩や上司からすると、わからないからやっていないのと、単に忘れていてやっていないのかは見分けがつかないことも多いので、より厳しく注意を受けてしまうきっかけにもなります。
逆に、すぐに聞かなくても良いようなことは、一度自分の頭の中やメモなどに残しておいて、質問相手が忙しくないタイミングにまとめて質問をすると良いです。 忙しくない時間にまとめて質問をし質問の回数を減らせば、質問をした際にイラッとされたり、まともな答えを得られないということを減らすことができます。
保育士の先輩や上司への質問のコツや注意点
ここからは、保育士が先輩や上司へ質問する際のコツや注意点を紹介していきます。
自分で調べればわかることは聞かない
まずはじめの保育士の先輩や上司への質問のコツは自分で調べればわかることは聞かないということです。質問をされた先輩や上司からすると、自分で調べればわかることは「自分で調べて」と感じるでしょう。そういうことが続いてしまうと、質問されること自体もよく思わなくなってしまって、質問しにくくなってしまうということもあります。
また、内容によっては、先輩や上司自身も調べて回答するというケースもあります。先輩や上司の時間を余計に使ってしまうことになるので、嫌がられることも多いです。ただ、内容にもよりますが、自分が調べた結果が必ずしも正しいとは限りません。 特に保育園の安全に関わる問題や不安な場合などは、調べた結果で間違いないかを確認する ようにしましょう。
まずは自分で解決しようとする
先輩や上司に質問をする際に大切なコツの一つは、まずは自分で解決しようとするということです。「自分で調べればわかることは聞かない」ということと同様ですが、いきなり質問をしてしまう前に、まずは、なるべく自分自身で解決できないかを考えるようにしましょう。そうすれば、質問の回数も減らすことができ、必要な質問だけを先輩や上司にすることが出来ます。
また、自分で解決しようと試みている姿勢を先輩や上司に見せるということも大切です。ただ、なんでもかんでも自分だけで解決しようとしてしまいすぎると、間違った行動を選択してしまうこともあるので、適度な塩梅で先輩に確認は必要です。
自分のなかで答えを想定して質問する
先輩や上司に質問をすると、「あなたはどう思っているの?」と聞かれてしまうことがあると思います。それは、質問をしている先輩や上司からすると、自分で考えて行動してほしいという気持ちがあるためです。
何でもかんでも答えを求めて質問をしてしまうと、自分で考えて行動ができない人物だと思われてしまいます。
そうならないために「〇〇だと思うんですけど良いでしょうか?」というように、自分の意見を述べてから質問をするのがコツです。そうすれば、質問をされる相手にもちゃんと考えて質問しているということが伝わります。そうすれば、先輩からもより良い回答を得ることができます。
先輩や上司が完璧だとは思わない
最後の保育士の先輩や上司への質問の注意点は、先輩や上司が完璧な人物で、全てを知っていると思わないということです。
先輩や上司も時には、質問に対して間違った回答をしたり、答えがわからないということもあります。 自分より先輩であっても、その保育園での仕事をやルールなど、また、保育士としてのあり方などを100%理解できているという人はまず存在しません。
特に保育園の場合は、その人それぞれの保育観の違いなどから、先輩同士でも考え方が異なることも少なくないです。そのような場合に、 とある先輩から聞いた通りに仕事を実践していると他の先輩からは、それは違うと指摘されてしまう ことも実はよくあることです。そういう時は、「〇〇先生はこう言っていた」というように言い訳をしたくなってしまうことがあると思います。ただ、そのように言い訳してしまうのは、どちらの先輩にとっても良い感情は持たれにくいので注意が必要です。
先輩や上司も完璧と限らないので、やはり最終的には自分で考えて自分の責任で行動を取る必要があります。つまり、盲目に聞いた通りにただ行動して入れば良いというわけではない ということです。
まとめ:保育園の園長や先輩保育士が怖いときの対処法。
保育園の園長や先輩保育士が怖いときの対処法を紹介しました。
- 自分の行動を改善する
- 周囲に相談する
- 進んで仕事を引き受ける
- リフレッシュをする
- 専門家に相談する
- 転職を考える
保育園の園長や先輩保育士が怖くてどうしても耐えられないという場合は、医師や心理カウンセラーへの相談も必要かもしれません。また、最終的には転職をするのが一番の解決法になります。
保育士の質問のタイミングは、
- すぐに解決が必要な内容はなるべく早く質問する
- すぐに聞かなくても良いようなことは、質問相手が忙しくないタイミングにまとめて質問をする
ということを意識すると良いです。
保育園での保育士の仕事は、子どももちろんいますし、流れがあるのでその場で解決すべきことと後から理解しておけば良いということを切り分けて考える必要があります。
保育士の先輩や上司への質問のコツや注意点には以下のものがあります。
- 自分で調べればわかることは聞かない
- まずは自分で解決しようとする
- 自分のなかで答えを想定して質問する
- 先輩や上司が完璧だとは思わない
共通することは、自分で考えて自分の責任で行動する ということです。聞いたことをただやるという姿勢だと、先輩や上司からはよく思われないことも多いです。また、先輩間の考え方の違いなどに巻き込まれてしまうことも出てきてしまいます。
先輩や上司も完璧と限らないので、やはり最終的には自分で考えて自分の責任で行動を取る必要があります。つまり、盲目に聞いた通りにただ行動して入れば良いというわけではないということです。