文章を書くのが苦手な保育士の皆様。保育園で保育士が携わる書類の仕事はとても多いですよね。
という保育士の方もいらっしゃると思います。文章の書くのに時間がかかってしまうと、保育にも集中できなくなってしまいます。文章を書くのが素早く・得意になれば
それだけ、仕事の効率もあがります。今回は、文章を書くのが苦手な保育士の克服方法や対処法を紹介します。
保育園で文書を書く仕事に従事した経験があります
その経験が参考になればと思います
保育園で保育士が書く文章
保育園で保育士が携わる書類の仕事はとても多いですよね。
- 日誌
- 連絡帳
- カリキュラム
- 月案・週案
- 個人記録
- 指導要録
- お便り
など保育士は様々な文章に関わりますよね。それぞれの書類の仕事は、毎日あるものもあれば、定期的にやらなければいけないものもあります。
文章を書くのが苦手な保育士の特徴とは?
まずは、文章を書くのが苦手な保育士の方の特徴とはどういうものなのか説明します。
自分が文章を書くのが苦手だという保育士は、
- 何を書いたら良いかわからない
- 文章を書くのに時間がかかってしまう
という特徴が挙げられると思います。
「自由に書いていい」と言われると途端に何を書いてよいかわからなくなってしまう人も多いと思います。また、完璧を目指そうとしてしまうあまりに、文章を書くのに時間がかかってしまう人もいると思います。
保育士は書類などの文章を書く作業は多いですが、その作業に従事する時間が十分に与えられていないことも多いです。つまり、文章を書くのに時間がかかるということは、周囲から仕事が遅いと思われてしまうことにも繋がります。そのことが、より自分が文章を書くのが苦手だと思ってしまうことに繋がります。
そもそも良い文章とは?
良い文章の定義というのは様々あると思います。文章とひとくちに言っても小説や社内文書、議事録、社外文書など様々な種類があります。
保育園で保育士が書く文章は、
「伝えたいことがしっかりと読み手に伝わること」
であれば良いと個人的には思っています。特に保育園においては保護者や園の関係者が自分の書いた文章を見る機会が多いのでその要素が強いと思います。保育園においては、とりあえず、読み手に意図や内容が伝われば良いでしょう。
文章を書くのが苦手な保育士の克服方法や対処法を紹介
それでは、本題の文章を書くのが苦手な保育士の克服方法や対処法を紹介します。
先輩保育士の文章を真似る
個人的に文章を書くのが苦手という人に一番おすすめの方法は先輩保育士の文章を真似るということです。
先輩の保育士も同じ様な経験をして文章を書いてきていますし、効率よく文章を書くコツなどを実践していることも多いです。書類をテキパキと終わらせる先輩保育士の文章を真似れば、自分も文章も書き方のコツを得ることが出来ます。
真似る方法としては、先輩が書いた文章をとにかくたくさん読むということです。読んでいく中で、使えそうな書き方などを自分のなかに落とし込みます。次回使えそうなシーンが訪れれば、その時に同じような書き方をします。
字を学ぶ
文章を書く上での苦手意識は、書きたい文章が思いつかないことではなくて実は自分の字が汚いことかもしれません。
文章を書くのが苦手な方で自分の字が汚いなと思う方は意外と多いと思います。文章をあまり書いた経験がないので、字もあまり上手ではないとも言えるかもしれません。保育園は手書きの文章もまだまだ多いですよね。
字のきれい・汚いは文章を書く上の本質的な要素じゃないと思うかもしれませんが、字が綺麗だとそれだけで文章の説得力が増すことがあります。人は第一印象が大事と言いますが、文章においてもそれと同じことが言えると思います。すなわち、字が綺麗だと内容もすっと入ってきたり、説得力が増すことがあると思います。また、自分が書く字がきれいだと、それだけで文章を書くモチベーションもあがります。
自分の字があまり好きではないという場合は、きれいな字をかけるように練習すると良いかもしれません。
漢字を学ぶ
文章を書いている際に、手が止まってしまう原因に漢字が出てこないときがありませんか。漢字を調べたり、書ける漢字に表現を変えたりすると思いますが、その時間は手が止まってしまいます。文章を書いている途中で手が止まってしまうと、書きたい内容を忘れてしまうこともあります。漢字を調べる作業がストレスで文を書くこと自体が嫌になってしまうこともあるでしょう。
もし、漢字が文章を書く上での負担になってしまっているようであれば、改めて漢字を学びなおしてみるのも良いと思います。
パソコンやスマホ、タブレットで書く
最近では、様々な書類作業が電子化されてきている保育園もあると思いますが、まだまだ手書きの保育園も多いと思います。「字を学ぶ」「漢字を学ぶ」ということを紹介しましたが、そんな時間は無いという方も保育士には多いと思います。
そういった場合は、可能であればパソコンやスマホ、タブレットなどの自分が使い慣れている方法で文章を書くというのも有効です。パソコンやスマホ、タブレットであれば、漢字を覚える必要もありませんし、書き始める段階では字が汚いことを気にする必要がありません。少なくとも文章を考えている間はスラスラと滞ること無く書き進めることができるでしょう。
もちろん最終的に紙に手書きする必要があれば、字を書く必要がありますが、その場合は既に出来上がっている文章を転写すればよいだけです。
完璧を目指さない
先程も文章を書くのが苦手という人の特徴で「完璧を目指してしまう」ということを挙げました。「この表現は良くないな」とか「ちょっと稚拙すぎるか」などと書いている途中に考えてしまって手が止まってしまうことはよくあると思います。でもほとんど毎日書かなければいけない保育園の連絡帳や日誌において、そこまで完璧を目指す必要はないと私は思います。 必要最小限で、読み手に伝わる文章を書くことが大切だと思います。
書類仕事は完璧ではなく早く終わらせて、その分を保育に従事するほうが保育園にとっても子どもにとってもプラスになると思います。先輩や主任などの性格や書類の種類にもよりますが、書類仕事は完璧ではなくても早く終わらせて保育に入る時間を増やしたほうが評価されることだってあります。
最初から 完璧を目指さなくても、日々文章を書き続けていくことで自信に繋がり、より良い文章が書けるようになっていきます。
無理に欄を埋めようとしない
大抵の書類には文章を書くための欄が設けられていますよね。用意された欄は埋めたいと思う気持ちはよくわかります。
確かに、欄が埋められていないとなんだかテキトーに書いていたり、手を抜いているように感じられてしまうかもしれません。ただ、保育園における書類に書く文章は「伝えたいことがしっかりと読み手に伝わること」が大切だと思うと先程も書きました。 ダラダラと同じ内容のくだらないことを引き伸ばして書くよりも、簡潔にわかりやすく書かれている方が伝わりやすい文章になることも多いです。
そのため、文章の欄を無理に埋めようとする必要は必ずしもありません。もちろん、書類の種類(ヒヤリハットや事故報告など)によっては詳細まできちんと書く必要があるものもあるので、使い分けも重要です。
箇条書きから始めてみる
文章を書き始める時にどうしても何を書いたら良いかわからないという瞬間は必ずあると思います。そういう時に私はまずは箇条書き程度の短い文を考えるようにしています。短い分であれば、比較的容易に考えることが出来ます。書くべき内容をまずは、短い分で箇条書きのように洗い出していき、その文に補足として必要な内容を補っていきます。箇条書き程度の短い分から始めると、思いの外文章がスラスラ書けるようになることもあります。
書き終わったら自分で読み直す
文章を書くのが苦手という状態から得意という状態にするためには、自分の文章に自信を持てるようになる必要があります。「良い文章が書けた」と思えれば、それが自信に繋がります。そのため、文章を書き終えたら自分で読み直すということが有効です。
読み直すことは誤字脱字の発見にも繋がりますし、「何か変な表現だな」「違和感があるな」という表現をあらためることも出来ます。その改善行動を日々続けることによって、徐々に自分の文章力は上達していきます。
先輩や上司、園長に見てもらう
文章は自分で読み返すだけでなく、他の人に見てもらうことでよりブラッシュアップしていくことが出来ます。 ほとんどの文章を読むのは自分ではない他の人なので、自分以外の視点で見てもらうことが重要です。 自分では当たり前になっていて書かなかったことなどに気づけたり、文章のわかりにくい部分などを指摘してもらうこと出来ます。
特に保育園の個人記録や指導要録などは、文章を書くのに自信が無いという人は積極的に他者に見てもらって指摘をもらうようにしてみましょう。
まとめ:文章を書くのが苦手な保育士の克服方法や対処法を紹介
保育園では保育士は様々な文章を書く作業に従事します。
- 日誌
- 連絡帳
- カリキュラム
- 月案・週案
- 個人記録
- 指導要録
- お便り
などがそれらの代表です。
- 何を書いたら良いかわからない
- 文章を書くのに時間がかかってしまう
などの理由で、文章を書くのが苦手な保育士だと感じてしまう保育士の方は多いと思います。
個人的には、保育園での文章は、「伝えたいことがしっかりと読み手に伝わること」 良い文章になると思います。
それを前提に、文章を書くのが苦手な保育士の克服方法や対処法として以下の内容を紹介しました。
- 先輩保育士の文章を真似る
- 字を学ぶ
- 漢字を学ぶ
- パソコンやスマホ、タブレットで書く
- 完璧を目指さない
- 無理に欄を埋めようとしない
- 箇条書きから始めてみる
- 書き終わったら自分で読み直す
- 先輩や上司、園長に見てもらう
個人によって合う合わないはあると思うので、色々な方法を試してみて文章に対する苦手意識を克服していきましょう。