これから就職転職を考えている保育士の皆様。
保育園の求人を探す上でどうしても目に入ってくることのひとつに、保護者からの評判があると思います。保育園が、保護者からの評判が悪いと、働く保育士としても不安になりますよね。
保護者からの評判が悪い保育園は保育士にとってもブラックで評判が悪いのかという点を解説します。今回はあくまでも働く保育士目線での保護者の評判に対する記事になります。
保護者の評判が悪い園、良い園の両方の勤務経験があります
その経験が参考になればと思います
保育園の保護者からのよくある悪い評判について
保育園の保護者からのよくある悪い評判には以下のようなものがあります。
- 園長が怖い、厳しい
- 職員の対応が悪い
- 行事が適当
- 保育内容に不満がある
- 子どもとの接し方に不満がある
- 保育士に元気がない
- 職員の入れ替わりが激しい
- 過去に重大なトラブルを起こしている
このような評判のある保育園に就職して保育士が働くのは避けたほうが良いのでしょうか?これについて説明していきます。
保護者の評判が悪い園は保育士にとってはブラック?保護者の評判が良い園はホワイト?
結論としては、保護者からの評判の内容次第だと私は思っています。 保護者からの評判が良くない保育園がブラックとは限らない ということです。保護者からの評判は、あくまでも保護者の目線なので、実際に働く保育園の目線とは違うためです。逆もまた然りで、 保護者からの評判が良いからと言って働く保育士にとってホワイトな保育園とも限りません。
行事や保護者への対応等の表に出る部分だけを良くしていてるという可能性もあります.逆に、保護者の希望だけにとらわれずに子どものためということを大切にしているという場合もあると思います。園長が園の保育士を守るためにしたことが、保護者の悪評につながってしまうということもあります。
そのようなことがあるため、保護者からの評判が良くない保育園がブラックとは限らないと言えます。
保育士は保護者からの評判はどうやって知れば良い?
そもそも、保育士は保護者からの評判はどうやって知れば良いのかという点を紹介します。
保育園を利用していた保護者から話を聞く
保護者の評判を知るには、実際に保育園を利用していた保護者から話を聞ければ一番良いです。どんな園長がいて、どんな保育士が働いている、等の保護者目線の保育士の評判を聞くことができます。保護者の方は、ほとんど毎日、保育園や現場の保育士のことを見ているので、良い面も悪い面をしっていると思います。
ネットで調べる
自分が就職転職を考えている保育園を利用していた保護者が知り合いにいるというケースは多くは無いと思います。そのため、保育園を利用していた保護者から話を聞くということができない場合が多いと思います。そういう場合に、保護者からの評判を知るためにはやはり、ネット上に書かれている情報を見るしかありません。
「〇〇保育園 評判」等で検索すると評判が載っている場合もあります。ただ、世の中の一つ一つの保育園はそこまで大きな組織ではないので、評判が全く無い場合もあります。また、評判があったとしても偏った情報も多いので、話半分程度に捉えておくと良いでしょう。
こんな保護者からの評判がある保育園は要注意
保護者からの評判が良くない保育園がブラックとは限らないということを書きましたが、こんな保護者からの評判がある保育園は保育士にとって要注意というものあります。
保育士に元気がない
保護者の方は、保育士の日々接しているので、元気がないこと、疲れているというようなことはすぐにわかります。保育士の人手が足りなかったり、残業などが増えているとどうしても疲れが出てきてしまうということはあると思います。
元気がないということは必ずしも保育園での仕事が原因とは限りませんが、保護者の評判になるくらいということは、よっぽどひどかったり・全体的に疲れてが見えている可能性があります。このような保育園に就職してしまうと、 自分も疲れ切って元気がない保育士になってしまう可能性も高い でしょう。
職員の入れ替わりが激しい
職員の入れ替わりが激しいというのも注意が必要な評判の一つになります。保護者の方でも保育士が退職した、新しい保育士が入職したということはわかります。それが頻繁に起きているということは利用者にとっても不信感につながる部分です。
別の記事でも散々紹介していますが、保育士の離職率が高いということは保育園や利用者にとってもデメリットしかなく、ブラック保育園の典型的な要因のひとつでもあります。
保育士の入れ替わりが激しいということは保育士のスキルの定着や向上が難しかったり、採用コストも毎回かかってしまうからです。その分の費用はどこかでカバーしなくてはいけませんが、それが保育士の給料の低下やサービス残業につながることが多いです。
過去に重大なトラブルを起こしている
過去に重大なトラブルを起こしている場合は要注意です。特に、園児の安全性に関わるトラブルなどです。もちろんトラブルの内容にもよりますが、保育士が不足していたり、無理な残業などが続いてしまっていて集中力などが低下してしまっている可能性もあります。保育士の待遇が悪くて、士気が低下していることが原因だった可能性もあります。また、保育士の入れ替わりが激しく、うまく引き継ぎ等ができていないということもあったかもしれません。
保護者からの評判が良くない保育園がブラックとは限らないが要注意が必要
冒頭でも書きましたが、保護者からの評判が良くない保育園が保育士にとってブラックとは限りませんが、働く保育士にとって注意が必要なことも多くあります。保育園は様々な人間関係によって成り立っているので、それぞれの関係性がうまくいっていないと、保育士の負担にもつながっていきます。
定員割れを起こす可能性がある
少し前までは多くの地域で待機児童が発生していたりと、定員を満たしたいという保育園にとっては有利な状況になっていることが多かったですが、これからは新設の保育園も増えたことなどによって定員割れを起こしてしまう保育園も増えてきています。もちろん、園だけの問題ではなく、立地や地域性などの問題もあります。
保護者からの悪い評判が目立っている保育園は、必然的に入園希望者が減ってしまうということが起こり得るでしょう。
定員割れを起こすということは、保育園の収入が減少するということです。そうなると、パートであれば、出勤日数を削られてしまったり、正職員は賞与などの給料を削られてしまう可能性もあります。最終的に、どんどん定員割れが減っていくと保育園の閉園などを引き起こす可能性もあります。そうなってしまうと、保育士が働き続けることは困難になってしまいます。
保護者からの評判が良くなく、定員割れを起こすということは、働く保育士にとっても待遇悪化などのリスクがあります。また、最終的には保育所の閉鎖や閉園となってしまい、働き続けることができなくなってしまう場合もあります。
保護者とのトラブルを経験する可能性がある
保護者からの評判が悪いというのはあくまでも過去のことで、保育園も再発防止や改善をしているはずだと思います。ただし、保育園は長い人であれば約5年間も登園することもあるため、過去のトラブルなども経験したり、話を聞いている可能性もあります。そういった経緯をしっている保護者からすると、ささいなことでも新たなクレーム等につながる可能性があります。保護者との間で、ある種の園との敵対関係のようなものが出来上がってしまっていると、次のトラブルなども発生しやすくなってしまっている可能性があります。そのことは、保育士として気持ちよく働くことを難しくしてしまう可能性もあります。
まとめ:保護者の評判が悪い保育園は保育士にとってもブラック?保護者の評判が良い園はホワイト?
今回は、保護者からの評判が良くない保育園がブラックとは限らないということを紹介しました。保護者からの評判は、あくまでも保護者の目線なので、実際に働く保育園の目線とは違うためです。逆に言うと、保護者からの評判が良い保育園も、働く保育士にとってホワイトな園とは限らないということも言えます。実際に私が昔勤めていた園は、保護者からの評判はかなり良かったですが、激務薄給のブラックな園でした。
もちろん、保護者からの評判が働く園を選ぶ保育士にとっても参考になるものもあるので、保護者の評判が分かる場合はチェックしたようが良いでしょう。