保育園で働いている保育士の皆様。こんな状況の方はいませんか?
- 毎年保育士がどんどん退職していく。。。
- 離職する保育士が後をたたない。。。
このような環境で不安をいだいている保育士の皆様。離職率が高く保育士の入れ替わりが激しいということは働く保育士にとってもデメリットが多いです。状況によっては、早々に自身も転職を検討したほうが良いかもしれません。離職率が高く入れ替わりが激しい保育園で働くデメリットについて解説します。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
毎年保育士がどんどん退職していく・・・こんな保育園大丈夫?
毎年保育士がどんどん退職していくようなこんな保育園は大丈夫なんでしょうか?
- 毎年複数人の保育士の退職者が出る
- 年度途中でも退職者が出る
俗に言う離職率が高い保育園です。こんな保育園で働くのは大丈夫なのでしょうか。
離職者が出ること自体は悪いこととは限らないが。。
離職者が複数出るということ自体は悪いこととは限りません。離職理由は人によって様々で、その保育園で仕事を続けたいと思っても、様々な理由で退職をしなければいけないということもあるためです。
例えば、どうしても引っ越さなければいけない状態であったり、前向きな理由で別の職種への転職や挑戦などをしたいという理由などです。現状に満足していたとしても、他の能力に長けていたり、ポジティブで前向きな気持ちの人も保育園を去ってしまうことはあることです。
このような場合に離職者が出てしまうということは、その保育園自体に悪い要素があるというわけではありません。
同じ離職理由での退職が続いている場合は要注意
特に保育園の離職率が高い保育園で注意が必要なのは、去年も退職者が出ていて、今年も同じ理由で退職者が出ているという場合です。
これは、保育園に改善する気がないか改善する能力が無いということになります。
例えば、誰かのパワハラが続いていて毎年ターゲットになる人が変わって次々に辞めてしまうというようなケースです。園長がパワハラをしている場合はもはや論外ですが、他の保育士がパワハラをしているという状態を知りながら野放しにされて離職が続いてしまっている場合も同様です。その園や園長の能力では、その事象は解決できないということになります。
その場合、後述していますが、離職率が高いということはデメリットが多いので、早々に自身も転職を検討したほうが良いかもしれません。
離職率が高く入れ替わりが激しい保育園で働くデメリット
離職率が高く入れ替わりが激しい保育園で働くデメリットについて紹介します。
保育士の負担が増える
辞める人のことは関係ない、自分の与えられた仕事をこなそうと思う人もいるかもしれませんが、保育士が辞めてしまうと、他の保育士に与えられる仕事も増えてしまいます。代わりとなる保育士の採用ができなければ、他の保育士でカバーすることになり保育士個人の仕事の負担量も増えることになります。例えば、書類の担当範囲、行事の担当範囲などが増えたりなどです。結果的に残業時間が増えたり、持ち帰りの仕事の増加につながるかもしれません。有給休暇などの取得にも影響がでることもあると思います。
また、保育士が不足してしまい、受講ができるはずの外部の研修などが受講できなくなる恐れもあります。特に、保育士等キャリアアップ研修はその保育園に限らない将来に渡る保育士の給与に影響があるので、将来的に転職を考えている場合の給与や役職などに影響が出てきます。
子どもの安全面にも影響がでる
離職率が高く保育士の入れ替わりが激しいと子どもにも影響が発生するかもしれません。担任が頻繁に変わるクラスは子どもも落ち着きがなくなってしまうかもしれません。
また、もし万が一代わりの保育士の雇用ができずに、保育士の配置基準を下回っての保育になってしまっている場合は、子どもの安全に対しても問題が出るかもしれません。前述したように保育士の負担が増えて、何かミスをしてしまってトラブルが起きたときの責任も保育士が取らなくてはいけなくなるかもしれません。
保育士の給料待遇が悪化する恐れがある
また、代わりの保育士の雇用ができない状態が続いた場合、受け入れる園児の定員を削減しなければいけなくなります。定員を削減するということは保育園の収入が減るということになります。この場合に、保育士の賞与がカットになったり、昇給がなくなったりと不利益を被る可能性が出てきます。それ以外にもサービス残業を強要されたり、有給休暇の取得ができなくなったりすることも考えられます。そして、最悪の場合は、保育所の閉鎖となってしまい就業先を失うことになるかもしれません。
離職率が高いことは保育園にとっても良くない
加えて、離職率が高いことは保育園にとっても良くないことです。保育園が代わりの保育士が採用できればそれで良いと考えているとすればそれは大きな間違いです。
人件費が増加する
また同じ給与で別の保育士が雇えれば、人件費が変わらないというわけではありません。代わりの保育士を雇用するのにも費用は少なからずかかります。転職サイトの求人をのせるのであればそれらの費用もかかりますし、派遣保育士の費用は決して安くはないです。面接や入社手続きにも、園長や事務の稼働もかかるので、そのことも人件費に影響を与えます。
なによりも、今ままでその保育園での保育士の仕方や行事への対応などに慣れた保育士がいなくなってしまうので、保育士の仕事効率がダウンします。新しく雇用した保育士はどんなにベテランで保育に長けていたとしても、その環境に新しく慣れてもらわなければいけません。結局、前よりも残業が多く発生てしまうと、人件費の増加に繋がります。
一斉退職などは経営状態に直結
保育士が頻繁に入れ替わることは、子どもを預けている保護者にとっても好ましいこととは言えないはずです。保護者から子どもを預けたくないと思われてしまったら、保育園の定員は埋まらなくなり経営状態が悪化します。また、もし万が一保育士の一斉退職などが発生してしまったら、保育園の経営そのものが危うくなってしまいます。
保育士の離職率が高いことは負のスパイラルを生む
保育士の離職率が高いことは負のスパイラルを生むことになります。
- その保育園での仕事に慣れている保育士が離職する
- 保育士が不足してしまったので他の保育士に負担が行く
- サービス残業や持ち帰り残業が発生する
- 有給休暇の取得が難しくなる
- 保育士が不足しているので、誰でもかまわず採用する
- 未経験者の保育士などが増え、既存の保育士の負担が減りにくい
- 採用にはお金がかかるので、保育園の収入も減る
- 保育士の給与待遇を下げる
- サービス残業や持ち帰り残業が発生する
- 有給休暇の取得が難しくなる
- またその保育園での仕事に慣れている保育士が離職する
このように、悪い流れが連鎖していっこうに改善されなくなってしまいます。保育園がこのような状態になってしまっているなと感じたら、早めに転職することをおすすめします。
離職率が低い保育園の求人の探し方とは?
ここまで、離職率が高く入れ替わりが激しい保育園で保育士が働くデメリットを紹介しました。そして、状況によっては早めに転職することをおすすめしました。
ですが、ここでみなさんが一番気になるのが、ではいったいどうやって離職率が低い保育園の求人を探すのかということだと思います。
- 年間を通して求人情報を見続ける
- 保育士の転職エージェントに聞いてみる
ということです。
年間を通して求人情報を見続けるとどの保育園がどのタイミングで求人を出しているのかということがよくわかってきます。例えば常に募集をしっぱなしのような状態もあれば、滅多に求人情報がない場合などがあります。
前者の場合は離職率が高い可能性がありますし、常時保育士不足に陥っている可能性もあります。後者の場合は、離職者が少なく保育士の募集をかける必要がないことが考えられます。
これらの情報だけでは不十分なので、最終的には保育園の内情にも詳しい転職エージェントを活用して転職活動をすすめるのがおすすめです。以前どのような理由で離職があったのかなどを知っていたり、保育園から聞き出してもらえる可能性もあります。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
これらの詳細については以下の記事でも紹介しているので、参考にしてみてください。
【まとめ】毎年保育士がどんどん退職するのは普通?離職率が高く入れ替わりが多いデメリット!
保育園に離職者が出るということ自体は、理由次第で悪いことばかりではありませんが、あまりに離職者が多いということは、働く保育士にとってデメリットが少なくないです。
- 保育士の負担が増える
- 子どもの安全面にも影響がでる
- 保育士の給料待遇が悪化する恐れがある
などです。離職率が高いことは保育園にとっても良くないことで、保育園が代わりの保育士が採用できればそれで良いと考えているとすればそれは大きな間違いです。
毎年離職者が出ていて、離職率が高いということは、その保育園が負の連鎖に陥ってしまっている可能性もあります。そうなってしまうと保育園自体はなかなか改善されていかないです。
同じ離職理由での退職が続いていいて、一向にその内容の改善が見られないという場合などは、要注意なので、自身も転職を検討したほうがよいかもしれません。