これから就職や転職を考えているという保育士の方。
という方もいらっしゃると思います。信頼できる友人・知人からの紹介であれば、同じ保育園で働いても良いかもと迷っている方もいらっしゃると思います。
今回は、知人・友人の紹介で保育園に就職するということのメリットやデメリット、注意点について紹介します。
知人・友人から保育園を紹介された経験があります
その経験が参考になればと思います
知人・友人の紹介による保育園への就職とは?
昨今は、保育士が不足している保育園が多いので、保育園も様々な手段で保育士を確保しようと試みています。その一つが、知人・友人の紹介による保育園への就職になります。既に保育園で働いている保育士の知人・友人等から「うちの保育園で働きませんか」という誘いを受けて、その保育園で働くというものになります。保育園によっては、紹介者に対して採用・就職が決定した場合に謝礼を支払うという場合もあります。
職員からの紹介による保育士採用の保育園側の狙いは?
昨今は保育士不足でもあるので、保育園としても様々な方法で就職していくれる人材を探しています。求人広告などを掲載するのにも、お金はかかるので、仮に紹介者に謝礼を払ったとしても、保育園に余計な費用がかかるとは限りません。
また、知人・友人間の紹介であれば、ピンポイントで保育士に保育園のことを紹介できますし、紹介された保育士の心理的にも入職を決断してもらいやすいという考えもあります。
また、現在働いている保育士からの紹介ということで、少なくとも紹介をした人は一緒に働きたいと思っているということなので、ある程度は信頼ができる人物であると推測することができます。
このように費用負担も少なく、保育士を効率よく採用できるので、保育園としても職員から保育士の紹介を積極的に推奨しているということがあります。
知人・友人の保育士に保育園での仕事を紹介してもらうメリット
まずは、知人・友人の保育士に保育園での仕事を紹介してもらうメリットについて説明します。
知人・友人の保育士に保育園での仕事を紹介してもらうメリットは大きく以下の2つがあります。
- 保育園の詳しい情報を知ることができる
- 入職後に頼れる人がいる
メリットを知って、友人知人と同じ保育園で働いても良いかどうかの判断基準にしましょう。
保育園の詳しい情報を知ることができる
1つ目のメリットは、保育園の詳しい情報を知ることができるということです。
紹介してくれる友人・知人は現在もその保育園で働いているので、 他の誰よりもその保育園の情報には詳しい です。しかも、知人・友人の関係性なので、気兼ねなく何でも聞くことができます。
以下のような情報について、事前にたくさん知ることことができるので、入職の判断材料とすることができます。
- 仕事内容と負担
- 給与待遇
- 子どもたちの様子
- 休暇の取りやすさ
- 園長の人柄
- 人間関係
入職後に頼れる人がいる
知人・友人の保育士の紹介ということは、働き出した後は、その知人・友人は同僚になるということになります。新しい保育園で働き始めた頃は、保育園のルールなどについて何もわからないので、気軽に聞ける人がいると頼りになりますよね。知人・友人の保育士に保育園での仕事を紹介して貰った場合は、入職後に頼れる人がいるという点でも大きなメリットがあります。
ただし、 大きな会社の保育園の場合は、入職後は別の保育園に配属になる可能性もあります。紹介してくれた知人が同じ園で働くとは限らないので注意しましょう。
知人・友人の紹介で保育園に就職するデメリットや注意点
ここからは、反対に、知人・友人の紹介で保育園に就職するデメリットや注意点について紹介します。知人友人からの紹介での就職・転職活動は、メリットだけではなくデメリットや注意点があります。
採用が保証されるわけではない
知人友人から紹介を受けると言っても、その時点で採用が保証されるというわけではありません。面接などの基本的な選考は通常通り行う保育園がほとんどです。もちろん、その結果、不適合と判断されれば不採用になる可能性もあります。もちろん、紹介する人物の園での立場や信頼感によっては、採用の可能性が上がるという可能性はあります。
採用が保証されるわけではないので、選考の際も通常の面接と同様に、態度やマナーに注意するようにしましょう。
保育園の良し悪しなどの考えかたは人それぞれ
知人・友人の紹介で保育園に就職する際の注意点は、保育園の良し悪しなどの考え方は人それぞれということです。
紹介してくれる本人は本当に良い保育園で働きやすいと思って、紹介してくれていたとしても、自分自身に合うかどうかはまた別問題です。保育園の考え方、保育理念、実際の仕事内容がその人にはあって居心地が良いかもしれませんが、自分には合わないということもあります。
もし、紹介を受ける場合は、単に保育園の良い悪いということではなく、具体的な話を聞いてみて保育園が自分に合うかどうかを判断しましょう。
謝礼目的の紹介に注意
先程紹介したように、保育園によっては知り合いを紹介して保育園に入職した場合に、紹介者に謝礼が支払われる場合があります。もちろん、謝礼を受け取るということ自体は正当なものなので問題はないです。
ただ、保育士の仕事を紹介してくれた知人との関係性によっては、謝礼目的で保育園での仕事を紹介してくる場合もあります。その場合、保育園の悪い部分などを隠されて勧誘されてしまう可能性もあるので注意しましょう。
友人関係が変わってしまう可能性も
友人の紹介で保育園に入職すると、友人関係が変わってしまう可能性があります。
いままでは距離感のある友人同士の関係なので良好な関係を築けていたかもしれませんが、一緒に仕事をするとなると関係性も変わることになります。今までのように友人同士ではいられなくなってしまったり、上司と部下のような仕事の関係になってしまう可能性もあります。 友人と接する環境が変わるとお互いに今まで通りの関係とは変わってきます。
そして、もし自分が入職してからの仕事ぶりに問題がある場合、その友人の保育園での立場も悪くなってしまうこともあるでしょう。また、このような意識を持ちながら保育園で仕事をするのは窮屈に感じてしまうこともあるでしょう。
知人・友人の紹介で保育園に就職するのはあり?なし?
ここまで、知人・友人の紹介で保育園に就職することのメリットやデメリットについて紹介しました。最後の知人・友人の紹介で保育園に就職するというのは「あり」なのか「なし」なのかという点の結論について紹介します。個人的な結論としては、知人・友人の紹介で保育園に就職するのはありだと思っています。
注意しなければいけないのは、どんなに信頼ができる知人・友人からの紹介であっても、その人の言うことを全て鵜呑みにするのではなく、自分自身の責任と自分の考え方でその保育園の良し悪しを見極めて、入職するかしないかを判断するということです。
その点だけを間違えなければ、数ある選択肢のなかの一つとして知人・友人の紹介で保育園に就職するのはありだと言えるでしょう。
まとめ:知人・友人の紹介で保育園に就職するのはあり?なし?
今回は、知人・友人の紹介で保育園に就職するということのメリットやデメリット、注意点について紹介しました。
知人・友人の紹介で保育園に就職するということには以下のメリットがあり、おすすめです。
- 保育園の詳しい情報を知ることができる
- 入職後に頼れる人がいる
一方で、デメリットや注意点もあります。
- 採用が保証されるわけではない
- 保育園の良し悪しなどの考えかたは人それぞれ
- 謝礼目的の紹介に注意
- 友人関係が変わってしまう可能性も
注意しなければいけないのは、どんなに信頼ができる知人・友人からの紹介であっても、その人の言うことを全て鵜呑みにするのではなく、自分自身の責任と自分の考え方でその保育園の良し悪しを見極めて、入職するかしないかを判断するということです。