これから引っ越しを考えている保育士の皆様。ちょっと待ってください。
もし保育士が転職を伴う引越しをするのであれば、事前に確認したほうがよいことがたくさんあります。
- 引越し先の保育士向けの支援事業は確認しましたか?
- 宿舎借り上げ制度(家賃補助)が利用できるかも
- 保育士の転入にあたって市区町村の支援制度があるかも
- 保育園が引越し資金の補助をしてくれるかも
保育士に関しては、できれば引越しは転職先を決めてから行うべきです。自分で物件を借りた後に実は「保育士の宿舎借り上げ制度が使えた!」「引越し資金を支援してもらえた!」なんてこともあるのでしっかり確認してから引っ越しをするのが良いと思います。制度は自分で調べて活用しないと利用ができないものも多いので、自治体の情報などもよく調べて見ましよう。
引っ越しを伴う転職の経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の宿舎借り上げ支援事業について確認する
保育士の宿舎借り上げ支援事業は、国が実施している保育士向けの支援事業で、通常月額8万2千円までの賃貸に自己負担がほとんど無しで住むことができる制度です。
保育士不足の中で。保育士の定着を目的とした制度になります。補助は国、市区町村、保育園の法人がそれぞれ一定額づつを負担して行われます。
引越し先の市区町村で保育士の宿舎借り上げ支援事業を利用したい場合は様々な条件の確認が必要なので事前にしっかりチェックしましょう。
- 引越し先の市区町村が導入しているか
保育士の宿舎借り上げ支援事業の実施主体は市区町村です。まずは引越し先の市区町村が導入しているかを確認してみてください。当サイトでも市区町村ごとに導入の有無をまとめています。最新の情報は市区町村に必ず確認してみて下さい。
- 転職先の保育園が導入しているか
市区町村で導入しているか確認できた場合は、転職先の保育園が導入しているかでかどうかになります。保育園ごとに定員数があったり、保育園内でも利用に独自の制限など(単身のみなど)を課している場合もあるので注意が必要です。
実際には、転職活動を行いながら確認していくことになると思います。
- マイナビ保育士
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
保育士宿舎借り上げ制度において、特に注意が必要なのは以下のような点です。
- 単身のみか、同居も可能か
- 物件は自分で選ぶ?法人が選ぶ?
- 自己負担はいくら?
保育園によって様々な条件や制限を課している場合があるので、転職エージェントと一緒に確認しながら転職活動を進めることをおすすめします。
先に引っ越してから転職活動を始めてしまうと、物件の関係上利用ができない場合が多いです。
保育園の引越し補助などを確認する
保育士宿舎借り上げ制度と合わせて、保育園が実施している引っ越し資金の補助などの制度を確認しましょう。
保育園を多数運営している株式会社の場合は、引っ越し補助などが充実している傾向があります。
引っ越し代金は時期や距離によっては数十万以上かかる場合もあります。引っ越しを伴う転職の場合は補助が利用できることにこしたことはないですよね。
こちらも保育士の転職エージェントを活用して、補助などが利用できる保育園がないかを確認してみましょう。
自治体の保育士就業支援制度について確認する
市区町村によっては保育士を確保するために、他県や他市区町村から保育士が転入して働く場合に様々な就業支援を行っている場合があります。
以下はあくまでの一例になります。実施が終了していたり年度によっては行われていない場合もあるため、最新の情報は必ず市区町村に確認してください。
こちらも引越し後や転職後だと利用できない可能性もあるので、事前に確認しておくのがおすすめです。
兵庫県神戸市(保育人材の確保・定着促進にかかる一時金)
神戸市内で保育士・幼稚園教諭等として採用されると、7年間で最大160万円の一時金の支給が受けられます。
一年に換算するとおよそ20万円程度の支給になります。結構な金額ですよね。
大阪府大阪市(新規採用保育士特別給付に対する補助事業)
保育所等に就職した常勤保育士で、保育士登録後1年未満の方または市外にある保育所等を離職後1年未満の方を対象に、就職先の施設等が就職準備金の給付を行った場合、その施設に対して年10万円を上限に助成を行う制度があります。また就職後1年を経過した後も保育に従事する保育士に対して施設が特別給付を行った場合は、その施設に対して年10万円を上限に助成を行います。
・平成28年8月以降に採用された保育士の方に対する特別給付が対象となります。
・給付の実施は、勤務先となる保育所等によって要件があり、特別給付の実施の有無や具体的な実施方法については、勤務先となる保育所等によってことなりますので、就職を希望される際にその保育所等に確認してください。
大阪市でも保育士に対して補助を行っています。大阪市も保育士が不足しているので、近隣の市区町村に保育士が流出しないように対応に迫られています。
参考https://www.city.osaka.lg.jp/kodomo/page/0000382557.html
大阪府堺市(さかい保育士等就職応援事業)
この事業は、保育士資格をお持ちで、現在保育士又は保育教諭として勤務していない方が、堺市内の民間保育所等に就職する際に必要な費用(就職準備金)を貸し付けるものです。就職後2年間継続して勤務すれば、返還免除となります。
40万円までを貸付してくれます。就業後2年間勤務を続ければ返還が免除されるので、実質補助という形でもらえます。
神奈川県厚木市(保育士転入奨励助成金)
市内に転入し市内の私立保育所などに就職する方、または、市内の私立保育所などで勤務している常勤保育士で市内に転入する方
市内に転入する際に要した費用に対して最大で10万円まで(一律5万円+転入経費として上限5万円)
新たに転入する方が対象なので、厚木市に引っ越しする予定がある場合は考慮に入れたほうが良いです。
参考https://www.city.atsugi.kanagawa.jp/soshiki/hoikuka/3/3572.html
神奈川県茅ヶ崎市(ちがさき保育士就職奨励金)
- 平成30年10月以降に市内の民間保育園に新たに勤務した保育士さんに、1年目に10万円、2年目にさらに10万円、計20万円を交付
- その保育士さんが茅ヶ崎市内への転入を伴なう場合、5万円を交付
- その保育士さんが復職等の場合、5万円を交付
茅ヶ崎市でも保育士に対して手厚い就職奨励金を交付しています。茅ヶ崎市は東海道線の駅があるので通勤にも便利だと思います。
参考https://www.city.chigasaki.kanagawa.jp/kosodate/hoikuen/1031824.html
埼玉県戸田市(保育士就職支援給付金)
市内にある私立の保育所(認可保育所、小規模保育事業所A・B型、事業所内保育事業所のみ)に新たに就職した常勤の保育士に、就職準備金として最大30万円を支給する補助です。
条件として、
・平成29年4月1日以降に戸田市内で新たに常勤保育士として採用され、継続して3年以上働ける人になっています。該当する人は、初年度に20万円、1年後に10万円が支給されます。
戸田市も保育士就職支援給付金を支給しています。東京都と隣接している自治体なので、保育士が待遇の良い東京へ流出しないように色々な模索をしている状況になります。
※https://www.city.toda.saitama.jp/soshiki/252/hoikuen-hoikushihojo.html
千葉県流山市(保育士就労奨励金事業)
流山市では原則、各年4月に市内の私立保育所・認定こども園・小規模保育事業所に新規採用された新卒保育士や潜在保育士に対して、奨励金を園を通じて支給します。(初年度のみ支給)
流山市も東京への通勤圏内なので、保育士が待遇の良い都内へ流出しないように保育士就労奨励金事業を行っています。
一年以上の勤務が条件で、支給額は最大30万円で保育園を通じて支給されます。
参考https://www.city.nagareyama.chiba.jp/life/1001107/1001162/1017311.html
千葉県松戸市(保育士就職支援資金貸付金)
新卒保育士が保育園等へ就職した際に、就職の準備にかかる費用の一部を、新卒保育士個人へ貸付けます。(上限額100,000円)
※新卒保育士が、就職後、松戸市内在住、採用から2年間継続して市内保育園にて勤務した場合に返還が免除されます。
松戸市でも返還免除の規定がある貸付金の制度があります。
千葉県市川市(新生活準備資金補助)
新たに市川市の民間保育施設で働く場合、新生活のための準備資金として市川市で補助しています。
上限額
10万円
市川市でも補助金が交付されます。やはり東京近郊は保育士の獲得競争が激化しています。
参考https://www.city.ichikawa.lg.jp/chi06/1111000057.html
その他の自治体による補助や支援制度についても調べる
自治体によっては以下のような保育士の補助支援制度があります。
- 奨学金の返済にかかる補助
- 潜在保育士から復帰する場合の補助
- 自治体独自の給与上乗せ
- 保育士のお子さんの保育所の優先入所
転入における就職支援金以外にも都道府県・市区町村によって様々な支援制度があるので、自分が対象になる可能性がある制度をしっかり確認しておきましょう。
自治体による補助の詳細はこのサイトでも市区町村ごとにまとめています。
保育士資格証は大切に保管
保育士証は転職先の保育園に提出が必要な書類です。長年利用していない場合は、紛失してしまっているかもしれないので再度確認して大切に次の引越し先にも持っていきましょう。
紛失してしまっていても再発行はできると思いますが、時間もお金もかかるので注意が必要です。
また、最近では保育士等キャリアアップ研修の修了証も全国で通用する証明書になります。研修を受講した方は最大で4万円が保育園から処遇改善費として上乗せして支給されるので、こちらも忘れないように引越し先に持っていきましょう。
引っ越し先が決まっていない場合は東京がおすすめ
引越し先がまだ決まっておらず、漠然と引っ越しして転職をしたいなと思っている方は東京がやはりおすすめです。
保育士に対する東京都独自の給与上乗せも実施されており、宿舎借り上げ制度の利用の可能性も高いです。
また、保育士も不足していて、保育園側の争奪戦の状況になっているため売り手市場で優位に転職活動を進められます。
できれば引越しは転職先を決めてから行うべき
保育士は引越しを伴って他市区町村に転入すると様々な補助を受けられる場合があります。
すでに引越してしまった後だと恩恵を受けられなくなってしまう場合もあるので、できれば転職先を先に決めたから引っ越し先を決めたほうが良いです。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。