保育園で働く保育士の皆様。
今回は、保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因や対処法を紹介します。
書類仕事が終わらなかった経験があります。
その経験が参考になればと思います
保育園で働く保育士が書類仕事が終わらないデメリット
まずは、保育園で働く保育士が書類仕事が終わらないデメリットについて紹介します。
自分の評価が下がる
書類は、提出の期日までに終わっていないと、上司や園長からすると、期日を守れない、だらしない保育士だという評価を受けることになります。結果的に自分の評価が下がり、賞与や昇給の査定などにも影響が出る場合もあります。
保護者等の関係者に影響がある
書類の種類によっては、保護者への連絡やお便りの性質があるものもあります。それらが終わらず遅れてしまうと、必要な連絡や伝達事項が園児の保護者の方に届かないということになります。それは、保育園の信頼問題にもなりまし、園自体の評価や評判の低下などを招いてしまう場合もあります。
同僚に迷惑がかかる場合も
保育士の書類仕事が終わらないと同僚の保育士に迷惑がかかる場合もあります。
その人が担当している書類仕事が終わっていないと、例えば、
- 保育に入らない
- 行事の準備などを変わってもらう
というような対応が必要になる場合もあります。同僚からすると、仕事の負担が増えることになるのでよく思わない人もいます。同僚に迷惑がかかると、それは、最終的に人間関係の亀裂の原因になることもあるかもしれません。
書類仕事が終わらないのは、仕事が遅い自分が悪い?
他の保育士と同じ仕事量が与えられていて、他の保育士と比較して、自分だけ書類仕事が終わっていないのであれば、自分の仕事が遅いということになります。そして、それはある意味で、自分が悪いとも言えます。
ただ、現実的には、貰っている給料もこれまでの経歴なども違いますし、実際には、全く同じ仕事量が与えられているということはないはずです。皆それぞれ、違うクラスを担任して、異なる仕事量であるはずだからです。
また、他の保育士は適当に書類仕事を終わらせているという可能性もあります。つまり、仕事の質を下げて、早く終わらせているということです。もちろん、保育園の仕事の割り振りなどが偏っていて、自分に仕事量が集中してしまっているという場合もあります。
つまり、「書類仕事が遅い = 自分が悪い、仕事ができない」 というわけでは決してありません。 ですが、保育園の上司や園長であっても、これらのことが全くわかっておらず、単に、書類仕事が終わっていない人が悪いと判断してしまう場合もあります。
保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因とは?
ここからは、保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因について紹介します。
保育園の仕事の割り振りがおかしい
保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因でよくあるのは、保育園の仕事の割り振りがおかしいということです。
保育園にはクラス運営の仕事があると思います。よくあるのは、年長の担任だけ明らかに書類仕事の量が多いなどです。もちろん、ある程度はしょうがないですが、例えば、保育補助やフリー保育士がクラスに入ることで、保育に入らなくて良い時間を作ることができますが、それが偏ってしまっている場合もあります。
保育園の仕事の割り振りに関しては、保育園の書類仕事の割り振りだけの話ではありません。行事などの担当割なども、大変な行事の担当になり、それに通常の書類仕事が重なってしまうと、一時的に負担が集中してしまう場合もあります。
書類仕事をする時間が取れない
書類仕事をする時間が取れないというのも、保育園で働く保育士の書類仕事が終わらないよくある原因の一つです。保育士は、日々クラスで保育を行っていて、基本的に保育士が出勤している時間は、少なからず園児も登園していることが多いです。そのため、保育園の状況によって、保育士が不足していたりすると、書類仕事をする時間がほとんど取れないという場合もあります。
残業が禁止されている
残業することを禁止されていて、なおかつ、書類仕事をする時間が取れないと、当然ですが、書類仕事を終わらせることができません。よくない保育園の場合は、サービス残業や自宅に持ち帰っての仕事をしてしまっているケースもあります。その場合は、サービス残業をしている保育士だけ、書類仕事を終わらせることができ、そうでない人は、書類仕事が終わらず、仕事が遅い人だと周囲から思われてしまう原因にもなります。
書類仕事を完璧にこなそうとしすぎてしまっている
書類仕事を完璧にこなそうとしすぎてしまっている人も、書類仕事が終わらないケースがあります。保育園の書類仕事は様々なありますが、なかには、とりあえず期日までに書き終われば良いというものもあれば、主任や園長等のレビューや承認などが必要な書類などもあります。また、連絡帳やお便りなど保護者が目にするものもあります。
そもそも人手不足で仕事量が多い保育士の仕事をこなしながら、書類仕事に全部に全力を注ごうとすると、どうしても遅くなってしまうことが多いです。
計画性がない、優先順位を間違えてしまっている
計画性がなかったり、保育園での仕事の優先順位を間違えてしまっていることも、書類仕事が終わらない原因の一つです。例えば、今日中にやらなければいけない書類仕事があるのに、別の作業を先にしてしまっているというようなことです。優先順位を間違えていると、特定の日にやらなければ仕事が集中してしまったり、逆に、手が空いてしまう日などが出てしまって、効率が悪くなります。
保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない場合の対処法を紹介
最後に保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない場合の対処法を紹介します。
完璧にこなそうとしない
保育士の書類仕事が終わらない原因でも書きましたが、書類仕事を完璧にこなそうとしすぎてしまうと、なかなか終わらないことが多いです。先程も書きましたが、保育園には、とりあえず期日までに書き終われば良いという書類もあります。
特に、明確に提出期限がある書類に関しては、質が悪いことより、提出期限に間に合っていないということのほうが、問題になるケースも多いです。書類に関して、完璧を目指し過ぎてしまっているという人は、要所要所で手を抜くことも大切です。
保育に入らない時間を作る
保育に入らない時間を作るというのも、保育士の書類仕事が終わらない場合の効果的な対処法になります。保育に入らない時間を作れれば、その時間に書類仕事を進めることができます。ただし、保育園の状況によっては、自分ではどうにもならないこともあるので、園長や同僚などに時間を作ってもらうように依頼するということも必要になります。
残業をする
保育士の書類仕事が終わらない場合は、残業として書類仕事を終わらせましょう。
残業が禁止されているという保育園であっても、持ち帰りやサービス残業はせず、なんとかして残業として書類仕事を終わらせるべきです。保育士が持ち帰りの仕事やサービス残業をすべきでない理由については以下の記事でも書いているので参考にしてみてください。
同僚にお願いする、助けてもらう
自分の仕事量が多くて、書類仕事が終わっていない場合は、同僚に助けてもらいましょう。また、書類仕事を同僚に直接お願いできない場合であっても、保育に入らない時間を作ってもらうなどして、協力してもらうということが有効です。
園長に相談する
重要な書類仕事がなかなか終わらせることができないという場合は、 そのことがわかった段階で、なるべく早く園長等の上司に相談するのが良いです。園長や上司としても、早い方が対処がしやすいです。期限があるような重要な書類仕事の場合は、園長や上司に相談をした段階で、一定の責任が園長や上司にも発生します。 その段階で、なんの対応もせず間に合わなければ、それは園長や上司の責任とも言えます。それこそ、別の保育士に仕事を割り振り直したり、保育に入らず書類仕事をする時間などを取ってくれる場合もあります。
まとめ:保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因や対処法を紹介。
今回は、保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因や対処法を紹介しました。
保育園での書類仕事が終わらないのは、仕事が遅い自分が悪いとは限りません。保育園の仕事の割り振りがおかしく、書類仕事をする時間が取れてない場合もあります。その場合は、指示をしている園長等が悪いということになるでしょう。ただし、保育園の上司や園長であっても、これらのことが全くわかっておらず、単に、書類仕事が終わっていない人が悪いと判断してしまう場合もあります。
保育園で働く保育士の書類仕事が終わらないよくある原因は以下のような場合が多いです。
- 保育園の仕事の割り振りがおかしい
- 書類仕事をする時間が取れない
- 残業が禁止されている
- 書類仕事を完璧にこなそうとしすぎてしまっている
- 計画性がない、優先順位を間違えてしまっている
保育園で働く保育士の書類仕事が終わらない原因や対処法として以下の内容を紹介しました。
- 完璧にこなそうとしない
- 保育に入らない時間を作る
- 残業をする
- 同僚にお願いする、助けてもらう
- 園長に相談する
保育士の書類仕事が終わらないという場合は自分自身だけではどうにもならないことも多いので、周囲の協力を仰ぎながら対処していきましょう。