保育園で働く保育士の皆様。
保育園での仕事では、あるあるかもしれないもののひとつがサービス残業についてだと思います。サービス残業をしているということは、勤怠管理が適切に行われていないということになります。
今回は、保育園で働く保育士のタイムカード等の職員の勤怠管理事情やよくある疑問などについて紹介します。
勤怠管理が適当なブラック園で働いた経験があります
勤怠管理については、「厚生労働省 労働時間の適正な把握のために」の情報を参考にしています
その経験が参考になればと思います
※参考「厚生労働省 労働時間の適正な把握のために」https://www.mhlw.go.jp/new-info/kobetu/roudou/gyousei/kantoku/dl/070614-2.pdf
保育園で働く保育士のタイムカード、勤怠管理事情
保育園で働く保育士のタイムカード等の職員の勤怠管理がどのように実施されているのかということを紹介します。
タイムカードによる管理
保育園の勤怠管理でも多いのが、タイムカードによる勤怠管理だと思います。専用の機械で紙に出勤と退勤時に打刻をするという仕組みのものが多いです。タイムカードが導入されている保育園では、出勤時に出勤の打刻を行い、退勤時に退勤の打刻を行って帰宅するということになります。
保育園としては、実際のその時の時間が機械によって記入されるので、より正確に、改ざんされることなく勤怠時間を管理できるというメリットがあります。また、導入するコストも比較的安いです。
手書きによる管理
一部の保育園では、手書きによって勤怠を管理している場合もあります。本人の記入によって何時に出勤して、何時に退勤したかということを書類に記載する仕組みです。
保育園としては、導入コストがほとんどかからないですが、正確な時刻を管理できなかったり、改ざんできるというでデメリットもあります。このデメリットを利用して、保育士が本来働いている残業時間などを記載させずに、残業代を支給しないというブラックな保育園も存在します。
専用の勤怠システムによる管理
パソコンやタブレットなどに、専用の勤怠システムを導入して、職員の勤怠管理を行っている場合もあります。システムによって、保育士が日々行う出退勤の管理方法は変わります。株式会社の保育園などは、会社全体でこのような専用の勤怠システムを導入して利用していることが多いです。
保育園としては、導入コストや維持運用コストはそれなりにかかってきてしまいすが、給与計算や交通費の計算なども合わせて管理できるというメリットがあります。
これって良いの?保育園の勤怠管理のよくある疑問
ここからは、保育園の勤怠管理におけるよくある疑問について紹介します。
休憩時間の管理を行っていない
休憩時間に関して、タイムカードや専用ソフトで勤怠管理をきちんと行っているという保育園は多くはないかもしれません。そもそもですが、保育園において、まとまった休憩時間を適切に取れていないことが多いという話は一旦おいておいたとしても、私自身も過去に勤務した保育園で休憩時間の打刻を行ったことはありません。
休憩時間をタイムカードや勤怠システムで管理していないこと自体は即座に問題にはなりませんが、もし、法律的に正しい休憩を取れていないという場合は、問題のある保育園であるということになります。
特に、休憩時間中は自由が与えられている必要がありますが、その点が守れていない保育園は少なくないかもしれません。
着替えが終わったら打刻している
着替えの時間が勤務時間に入るかどうかは、状況によって、専門家によっても意見が別れているようです。ただし、保育園に指示されて勤務開始時間より前の時間に出勤を求められているという場合は、着替えなどと合わせて、実際の業務も行っているという場合は、適切に勤務時間が管理できていないという可能性があるでしょう。
タイムカードで退勤を打刻してから仕事している
一部のブラックな保育園では、定時に保育士に退勤の打刻をさせ、その後に勤務を継続させている場合があります。これは、明確に勤務時間がきちんと管理されておらず、サービス残業が発生してしまっているということになります。本来支払われるはずの、残業代をもらえていないということは、働いている保育士が損をしてしまっているということになります。
タイムカードの打刻をし忘れた
なかにはタイムカードの打刻をし忘れてしまったという方もいらっしゃると思います。その場合は、保育園の規定に従い対応を行いましょう。あまりに頻発してしまうと、保育園が正確な勤怠管理ができないことになってしまうので、注意しましょう。
こんな勤怠管理をしている保育園で働くのは危険かも?
最後に、こんな勤怠管理をしている保育園で働くのは危険かもという条件を紹介します。
手書きで勤怠管理をしている保育園
紙による手書きでの勤怠管理は、改ざんも容易ですし、後から一月分まとめて記載するということもできてしまいます。結果的に、サービス残業が発生する保育園である可能性が高くなります。保育士の心理的にも、「少しの時間だから」「先輩が残業をつけていないから」「残業時間をつけたら怒られるから」と言う形で、きちんとした勤務時間をつけることを諦めてしまう場合もあります。
勤怠管理の方法よりも実態が重要
ここまで、保育園の勤怠管理事情やよくある疑問を紹介しましたが、保育園がタイムカードや専用の勤怠システムによって勤怠管理がされている、いないに関わらず、きちんと職員である保育士の勤務時間が正確に管理されているということが重要です。もちろん、勤怠システムの種類によっては、それがほとんど自動的に実現できることもあれば、手書きでの管理のように、きちんとしたルール設定や管理を行わないといけないものもあります。
これから働く保育園を選ぶという方は、事前に面接を受ける保育園の勤怠管理がどのように行われているのかを知るというのは難しいことだと思います。
例えば、「以前、働いていた保育園でサービス残業をさせらてしまったので不安なので」という形で、どのように勤怠管理をされているのかを聞いてみるのも良いかもしれません。または、保育士転職エージェントなどを活用して、担当の方に代わりに聞いてもらうというのも有効な方法です。
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まとめ:保育園で働く保育士のタイムカード、勤怠管理事情を紹介
今回は、保育園で働く保育士のタイムカード等の職員の勤怠管理事情やよくある疑問などについて紹介しました。
保育園によって様々な方法で勤怠管理がされていると思います。
- タイムカードによる管理
- 手書きによる管理
- 専用の勤怠システムによる管理
もし、勤務している保育園できちんとした勤怠管理が行わていないという場合は、外部の専門機関への相談や転職等などの適切な対処が必要になると思います。
また、これから働く保育園を選ぶという方は、事前に面接を受ける保育園の勤怠管理がどのように行われているのかを知るというのは難しいことですが、保育士不足で保育士が有利な情勢ではあるので、不安なかたは、面接等で確認してみるのが良いでしょう。