コミュニケーション能力が低くても保育士になれる?面接対策等

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  • コミュニケーション能力が低くても保育士になれる?
  • コミュニケーション能力が低い人の面接対策等が知りたい

今回は、コミュニケーション能力が低くても保育士になれるのか、保育士になるためのコミュニケーション能力の鍛え方、のコミュニケーション能力が低い人の面接対策等を紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います

コミュニケーション能力とは?

日本コミュニケーション能力認定協会によると、

コミュニケーション能力とは、人と意思疎通するための力。さらに突き詰めると「人と理解しあうための力」です。

とされています。

また、コミュニケーションの4大要素は以下のように定義されています。

  • 聴く力
  • 説明する(伝える)力
  • 質問する力
  • チームでの協調性

※引用・参照「コミュニケーション能力とは?−すべての人間関係・人生に影響する−」https://www.ca-japan.org/articles/communication_skill.html

保育士の仕事はコミュニケーションの塊

会社組織に所属して仕事をするということは、基本的にコミュニケーションの連続で成り立っていると言えると思います。そのなかでも、とりわけ、保育士の仕事というのは、コミュニケーションの機会が多いと言えると思います。加えて、コミュニケーションが必要な年代も幅広いです。

園児とのコミュニケーション

言うまでもないですが、保育士の仕事は、こどもたちの保育や教育というのがメインです。保育士の配置基準に照らし合わせてみても、一度に子ども数名から数十名に対してのコミュニケーションが必要になります。

同僚とのコミュニケーション

保育士は、園児とコミュニケーションができていれば、同僚とはほとんどやり取りをしなくては良いということはありません。むしろ、同僚とのコミュニケーションはもっとも重要と言えるほど、保育士の負担や精神面に左右します。

先輩・上司・園長とのコミュニケーション

保育園で働く保育士は会社組織に所属して仕事をするので、当然ですが、上司に当たる人も存在します。保育園内の直属の上司や園長もいれば、同じ会社・法人内に上司がいる場合もあります。

後輩・部下とのコミュニケーション

保育園で働く保育士は会社組織に所属して仕事をするので、後輩や部下もできます。後輩や部下とのコミュニケーション、育成や指導が必要になります。

保護者とのコミュニケーション

保育園での仕事は、利用者である保護者の方とも接する機会が多いです。送り迎えの際は日々会話をしますし、面談や懇談会などもあります。

保育士会等での横のつながりのコミュニケーション

保育園で保育士として働いていると、地域の保育士会のような集会に参加することも多いです。そのような場での横のつながりとしてのコミュニケーションもあります。

関係機関、協力会社の人々とのコミュニケーション

保育園での人間関係は園内と利用者だけで完結しているわけではありません。市役所との連携、連絡、調整など、また調理等の協力会社とのコミュニケーションも必要になります。

コミュニケーション能力が低くても保育士になれる?

先程も書いたように、保育士の仕事はコミュニケーションの連続になります。そのため、保育士はコミュニケーション能力が高いほうが良いということは間違いなく言えると思います。

それでは、コミュニケーション能力が低い人は保育士になれないのでしょうか。もちろん、そういうわけではありません。保育士の資格は国家資格ですし、保育士資格を持っているということは、保育士として働く素養があるということを認められたということになります。

そして、コミュニケーション能力が低くても保育士になれるのかと不安になってしまう人で、多くの方が勘違いしてしまいがちなのが、コミュニケーション能力というもの自体です。そもそも、コミュニケーション能力というのは数値で図ることが難しいものです。そのため、コミュニケーション能力の高い、低いということは、自分と自分に関わる他者が感じるイメージでしかありません。

コミュニケーション能力の高さの勘違い

一般にコミュニケーション能力が高いというのはどのような人を指すことが多いでしょうか。

  • よく喋る
  • 話がうまい
  • 友達が多い
  • 明るい

というようなイメージを持っているという方も多いと思います。とりわけ、テレビで活躍しているお笑い芸人の方のようなイメージでしょうか。そのような人物像と自分の性格がかけ離れていると、自分はコミュニケーション能力が低い人間だと思ってしまうことがあると思います。

冒頭にも書きましたが、日本コミュニケーション能力認定協会によると、コミュニケーションの4大要素は以下のように定義されています。

  • 聴く力
  • 説明する(伝える)力
  • 質問する力
  • チームでの協調性

※引用・参照「コミュニケーション能力とは?−すべての人間関係・人生に影響する−」https://www.ca-japan.org/articles/communication_skill.html

先程挙げた特徴とは少し異なる能力になっていると思います。

自分のことばかり喋って相手のことは考えない人は、コミュニケーション能力が高いとは言えませんし、友達が多ければコミュニケーション能力が高いとは限りません。もちろん、これらのコミュニケーションの4大要素に秀でているという人は、結果的に、先程挙げた「よく喋る」「話がうまい」「友達が多い」「明るい」という人物になっていることも多いと思います。

ですが、自分はコミュニケーション能力が低いと思っている人でも、例えば、「聴く力」はある、「チームでの協調性」はある、というように感じる方もいらっしゃると思います。バランスが大事ではありますが、自分はコミュニケーション能力が低いと思っている人でも、4大要素のなかでも得意な部分というのはあるはずです。

何が言いたいかというと、自分はコミュニケーション能力が低い、だから、保育士には向いていないかもしれないと、安易に考える必要はないということです。

保育士になるためにコミュニケーション能力を鍛えるには?

それでは、保育士になるためにコミュニケーション能力を鍛えるにはどうしたよいのかという点について紹介します。

自信を持つ

保育士になるためにコミュニケーション能力を鍛えるには、自分に自信をもつということも重要です。自分に自信がないと、正しいかかどうかわからない、聴いて良いことなのかわからない、という不安が生まれてしまいます。そうすると、うまく説明ができなかったり、質問ができないということが起きてしまいます。

自信を持つためには後述する知識をつけるということも有効になります。正しい知識があると、人に質問したり、伝えるという際に有効になります。

知識をつける

自分の知識が乏しいことに関しては、聴いても理解ができないですし、説明することもできませんし、質問もなかなか思い浮かびませんよね。先程書いた、コミュニケーションの4大要素のほとんどを満たすことができなくなってしまうということです。

逆に言うと、知識をつければ、自動的に聴く力、説明する力、質問する力などを養うことができるということです。

これから新しく保育士になるという方は、保育士資格の取得のために必要な知識は取得していると思うので、主に「一般常識」と言われるような知識をみにつけるということが重要です。今話題になっていること、政治や経済、日常のこと、地域のこと、雑学など、ジャンル問わず幅広い知識を身につけるということが有効です。

知識をつけることで、その話題になったときに参加しやすいですし、関連する別の知識や話題などを紐づけることができます。

実践をする

保育士になるためにコミュニケーション能力を鍛えるということと矛盾するかもしれませんが、やはり実践するということが一番有効です。実践するというのは保育園で実際に働くということです。逆にいうと、保育士として働き始めてしまえば、保育士に必要なコミュニケーション能力も鍛えることができるとも言えます。

資格がない学生の方であっても、保育関連の施設などでアルバイトをするということは不可能というわけではありません。また、社会人の方で、無資格であっても、保育補助として仕事をすることは可能です。それが難しいという場合は、別のアルバイト等やボランティア等の活動、サークルや部活動などでも構いません。会社や組織として活動をするということが重要です。

実際に保育施設で働くということ、もしくは、会社組織のような場で働くということは、こういう時はどうしたら良いというようなことがより具体的にわかります。 そのことが、先程書いた「自信を持つ」「知識をつける」ということに繋がります。結果的に、回り回ってコミュニケーション能力の向上に繋がります。

コミュニケーション能力を低い人の面接対策

分はコミュニケーション能力が低い、だから、保育士には向いていないかもしれないと、安易に考える必要はないということを書きました。とはいっても、保育士として働くために、保育園の面接に合格をしなければいけないということは間違いありません。そして、もう明日にも面接を控えていて、いまからコミュニケーション能力を鍛えるのは難しいという方もいらっしゃると思います。

そのような方向けの面接対策について最後に紹介します。

聞かれること、話すことを想定しておく

保育士の面接においては、聞かれることも似通っていることが多いです。そのためある程度想定をしておけば、実際の面接の際にも、落ち着いて話すことができます。保育士の面接でよく聞かれることについては以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

聞きたいこと、質問を沢山用意する

昨今は保育士不足で、保育士が働く保育園を選ぶ時代とも言えます。そのため、自分が働くかどうか判断するために、面接の際にもたくさん保育園に質問をしましょう。質問をすることで自然と会話が増えるので、コミュニケーション能力の低さは感じにくくなります。保育士不足の世の中だからこそできることになります。

まとめ:コミュニケーション能力が低くても保育士になれる?コミュ力が低い人の面接対策等

今回は、コミュニケーション能力が低くても保育士になれるのか、保育士になるためのコミュニケーション能力の鍛え方、のコミュニケーション能力が低い人の面接対策等を紹介しました。

保育士の仕事はコミュニケーションの塊で、保育士はコミュニケーション能力が高いほうが良いということは間違いなく言えます。ですが、自分はコミュニケーション能力が低い、だから、保育士には向いていないかもしれないと、安易に考える必要はありません。

保育士になるためにコミュニケーション能力の鍛え方は、

  • 自信を持つ
  • 知識をつける
  • 実践をする

ということが有効です。

もう明日にも面接を控えていて、いまからコミュニケーション能力を鍛えるのは難しいという方は、以下の面接対策が有効になります。

  • 聞かれること、話すことを想定しておく
  • 聞きたいこと、質問を沢山用意する

以上になります。参考にしていただけたら幸いです。