一般的に逆質問で「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」は推奨されないと言われています。しかし、保育士の面接においてはそれらも含めて聞きたいことガンガン聞くべきと思っています。
理由は 働く保育園は保育士が選ぶ時代 だからです。これについて解説します。
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こんにちは。保育士のさえこ(@hoikushisaeko)です。
私は幼稚園、認定こども園、病院内保育室、ベビーシッター、保育園と転職を繰り返すことで今は割とホワイトな職場で働くことができています。
特にブラックだった幼稚園教諭時代の経験から「保育士・幼稚園教諭はガンガン転職すべき」と考えています。
何度も転職を繰り返すことで少しずつ働きやすい職場に移っていくことができました。今後もなにか不満があればまた転職するつもりです。
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面接での逆質問とは?
面接というと、面接官から聞かれたことを答えていくというイメージがあると思います。一般的な採用面接では必ずと行っていいほど面接官に質問をする機会が与えられます。これを一般的には逆質問と言います。
保育園での保育士の面接でも多くの場合は、質問を聞く機会が与えられます。もっというと保育園での面接は一般的な面接と比べるともっとフランクな形で、まるで雑談をしているかのように進んで行くことが多いです。
この場合は、選考という感覚は薄れますが、その分いろいろな質問もしやすい場合が多いです。ちなみに質問する機会が与えられなければその保育園は要注意です。聞かれたくないことがあるのかもしれません。
一般的に逆質問で「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」は推奨されない
一般的に逆質問で推奨されるのは「やる気を見せる質問」と言われています。
- 「何年で担任になれますか?」
- 「採用後は何歳を任されますか?」
具体的に働き出した場合の実務的な質問は、やる気もアピールできて好印象を与えられる場合が多いです。もちろんこれらの質問は保育士の面接でも有効だと思うので、どんどんすべきです。
一方で「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」は一般的に推奨はされません。
- 「残業は毎月何時間くらいですか?」
- 「離職率は高いですか?」
これは、待遇ばかりを気にして仕事に対してやる気がない人と思われるのを危惧しているためです。一般企業などの面接では、やる気を見せる質問をして合格率を上げるのが、逆質問の定石になっているようです。
保育士の面接では聞きたいことガンガン聞くべき
一般的には「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」をすべきではないと書きましたが、保育園の採用においては「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」も含めて聞きたいことガンガン聞くべきです。
それは 働く保育園は保育士が選ぶ時代 だからです。保育士不足の世の中なので当然と言えば当然です。働く保育園を決めるのは保育士本人です。
例えば、時期によりますが、過去の数値だと、東京では保育士ひとりにつき約6件程度の保育園の求人があったと言われています。つまり、保育士は6つの保育園のなかから働く保育園をひとつ選ぶことになります。
その保育園が確実に良い保育園であるということを知っていて、是が非でもそこで働きたいという場合を除いては、気になることは確実に質問して情報を得ておくべきです。
採用が決まってから聞けばよいと考えるかもしれませんが、基本的に保育士の面接で採用決定後に直接園長などと会う機会はないです。
そうなってくると、採用決定後は自分で電話で質問するか、転職エージェントを通して聞いてもらうことになりますが、それでは踏み込んだ質問はなかなか難しいです。
忙しそうな中電話であれこれ聞くのは憚れると思います。なので、できるだけ面接で直接話せるときに話を聞いたほうが良いです。
ここで園長の表情などをよく見て、質問の答えを濁したりはぐらかしていないかなども重要なポイントになります。保育園側も保育士を採用したいので、見栄をはったり、保育園をよく見せようとすると思いますが、人間同士のやりとりなので、話し方などで違和感などを感じ取れるはずです。
逆に考えて「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」をして不採用になった保育園で働きたいか?
実際問題として、保育士が「離職率や残業時間、給与待遇、福利厚生などの質問」をすることで、悪いイメージを抱く採用担当者は保育園にもいると思います。
例えば、給与を聞いたとして「この保育士は給料ばかりを気にしていてやる気がない」と捉えられることもあると思います。残業時間についてたくさん聞いていると「絶対に残業はしたくない」と思われるかもしれません。
それはまさにうちの保育園は給料が低いから給料ばかりを気にする人は向いてないと言っているようなものです。
このような場合は、むしろ不採用になってラッキーと捉えることもできます。逆にしつこく質問をすることで、不採用にしてもらうというのも一つの作戦かもしれません。特に自分が重視していることはしっかり質問するのも良いかもしれません。保育士不足だからこそできることになります。
嘘はつくかもしれないが同時に見抜くチャンスもある
例えば、残業時間などを聞いても本当のことを言わなかったら聞いても意味はないですよね。実際、面接時に本当のことを言わないで嘘をつく保育園もあります。嘘をつかないまでも、ごまかしたり、少し大げさに取り繕ったりすることもあると思います。
これは、少しでも保育園を良くして入職もらおうという気持ちがあるためです。保育士不足なので、確実に保育士を採用していという思いもあると思います。
ですが、人と人とのやり取りなので必ず嘘をつくと違和感が出てくるはずです。面接時にたくさんの質問をすることでその違和感を見つけることが重要です。
これは、面接を受ける保育士側も同じだと思います。都合の悪いことや採用に悪印象になりかねないことは、あえて言わなかったりごまかしたりすると思います。保育園側も同じようにたくさん質問をして、その保育士の資質などを見極めています。保育士側も同様に保育園を見抜いていくべきです。
面接での逆質問の注意点
聞きたいことは事前に準備しておくべき
聞きたいことは事前に準備しておくことが大切です。なにも準備せずに面接に挑むと緊張などから本当に聞きたいことを聞き忘れてしまいます。面接のタイミングを逃すと、保育園になにかを聞く機会というのが少なくなってしまいます。
例えば、求人情報や保育園のホームページなどで聞きたいことを事前に調べておくことも大切です。メモ帳などにまとめておくとよりよりと思います。
調べれば分かる内容は聞かない
調べれば分かる内容は聞かないほうが無難です。例えば、保育園の定員構成などホームページに載っているような内容がそれに当たります。
調べれば分かる内容を聞くのは時間の無駄ですし、それを聞くということは頭が悪い人なんだとという印象を持たれてしまうこともあります。この質問に時間を割くのであれば、別の質問をたくさんしたほうが良いです。
すでに話した内容は聞かない
当然ですが、すでに話した内容を聞くということは、流石にマイナスにしかならないです。話を聞いていない人と思われてしまいます。時間の無駄になるので、すでに話したり聞いている内容は聞かなようにしましょう。
面接が苦手な人は面接に同行してくれる転職エージェントがおすすめ
面接が苦手な保育士には、面接に同行してくれる保育士向けの転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントの利用は以下のメリットがあります。
- 緊張感を減らすことができる
- アウェー感を減らすことができる
- 聞きにくい質問も変わりにしてくれる
- 合格率も上がる場合が高い
転職エージェントは面接に同行してくれる場合があります。保育士が面接に合格することは転職エージェントの利益につながるため、面接に同行してくれると味方が一人増えることになります。
慣れない土地であれば、面接に行くまでも緊張してしまいますが、そういう心配も少なくなります。保育士が聞きにくい待遇面や人間関係に関する質問も変わりにしてくれます。
そして、転職エージェントは保育園の園長などのと顔見知りである場合も多いので、合格率も上がる場合があります。「あの人が紹介してくれる保育士なら安心だ」という心理ですね。
さらに、転職エージェントの利用は以下のようなメリットもあります。
- 面接のスケジュール調整
- 合格内定後の条件調整
面接のスケジュールの調整はすべて転職エージェントが行ってくれるので空いている日を教えるだけで良いです。また、採用決定後に給与面や就業に関する条件の交渉もしてくれます。
「マイナビ保育士」や「保育ひろば」は特におすすめできる転職エージェントになります。
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| 関東地方はもちろん、北海道、青森、山形、宮城、福島、愛知、大阪、沖縄の保育士の方にもおすすめです。本社が仙台なので北海道・東北地方の保育園の情報にも強いです。資格取得予定の学生の方や未経験の向けの就職サポートも充実しています。非公開求人も多く、他の転職サイトに登録したけど良い求人が見つかっていないという方にもおすすめです。
【まとめ】保育園は保育士が選ぶ時代だから聞きたいことを聞くべき
保育士不足で、働く保育園は保育士が選ぶ時代だからこそ、保育士の面接では聞きたいことをガンガン聞くべきです。保育士の面接ではありますが、保育園の面接でもあります。
保育士はしっかり保育園を面接をして、自分が働きたい保育園を見極めることが大切です。たくさんの質問を通して、保育園が隠しておきたいことなどが見つかる場合もあります。
また、逆に、自分が想定していなかった保育園の良い部分や園長の人柄などを垣間見ることもできるかもしれません。しっかりと自分の目で働く園を見極めて、働く保育園を選びましょう。