保育士の皆様。
転職で前の園を退職した理由を正直に言うべきかどうか迷った経験はありませんか?言ったらマイナス評価になってしまうのではという懸念から言うことをためらってしまうこともあると思います。
今回は、保育士の面接で転職・退職理由は正直に言うべきかどうかを解説します。
複数回の転職経験があります
複数回の面接経験があります
その経験が参考になればと思います
簡単に結論としては以下の3点になります。
- ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
- 無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
- ただし、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき
これについて詳細を解説します。
ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
面接に合格して採用されるということを第一条件に考えるのであれば、ネガティブな退職理由は正直に言う必要はありません。
あくまでも面接に合格して採用されるということを第一条件に考えるのであればの話になります。
後述しますが、仮に不採用になるかもしれなくても、きっちり伝えたいことは伝えるということも自分にあったよりよい保育園を選ぶという点では大切なことです。
退職理由が人間関係の場合【いじめ・パワハラ】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような人間関係の場合です。
- いじめられていた
- パワハラを受けていた
- 園長に不満があった
これらのような人間関係が理由は正直に言わない方が無難です。
それは、残念ながら相手が100%悪いといういじめやパワハラであっても、本人に非があるんじゃないかと考える人がいるからです。
実際にどれだけつらい思いをしていたかは本人にしかわかりません。しっかりといじめられていた経緯や内容などを話したとしても、初対面の面接の場では伝わりにくいです。
これを伝えることで「それぐらいのことで辞めてしまう人なんだ」と思われてしまう可能性もあります。
経営者は基本的に「従順で長く働いてくれる人」を求めています。そのため、このような場合は後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を言うのが良いです。
退職理由が給与待遇の場合【給与・休み】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような給与待遇の場合です。
- 給料が安かった
- 昇給が少ない
経営者は本音としては「なるべく安い金額でも頑張って働いてくれるコスパの良い保育士」を求めています。ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、これは保育士に限らず社会全般でそうなっている事実だと思います。加えて、保育園は補助金の金額が国によって定められているので、保育士の給料が安ければ安いほど保育園の利益は増える傾向があります。
残念ながらこのような制度になっているので、経営者がコスパの良い保育士を求めるのは仕方がないことです。保育士の質がどれだけ高くても保育園は直接は儲かりません。
給料や昇給に関しての不満で前職を辞めた保育士は、安い金額では頑張って働いてくれないと思われてしまいます。
そのため、このような場合も後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を伝えるほうが良いかもしれません。
退職理由が労働環境の場合【残業・休み】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような労働環境に関する場合です。
- 休みが取れない
- 残業が多い
こちらも給与待遇と同様で、最終的には保育士の労働環境というのは保育園の運営コストに関わってきます。
例えば、保育士が休暇を取るためには余裕を持った人数の保育士を雇う必要があります。残業についても同様です。
やはり休みを重視するやる気がない保育士と思われてしまう可能性があるため後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を言うほうが良いです。
退職理由が病気の場合【うつ病、適応障害などの精神病】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のようなうつ病や適応障害などの病気の場合です。
このような場合も、転職理由を正直に話す必要はありません。理由や原因がどうであれ、また病気が再発してしまうのではないかと懸念を持たれてしまう可能性があります。
わざわざ不利になるかもしれない病気の話に触れる必要はないです。この場合も別の前向きな理由を示したほうが無難です。後述はしますが、もちろん、病気のことをしっかり配慮してくれる保育園でしか働着たくないという場合は、きちんと話すべきでしょう。
無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
無難な転職理由とは以下のようなものになります。
- 引っ越し
- 契約期限
引っ越しや前職の契約期間などは面接している人も特に違和感なく受け入れられる転職理由になります。特に面接においてプラスの評価は得られないかもしれませんが、マイナスの評価にもならないです。
ポジティブな転職理由とは以下のようなものになります。
- 〇〇の経験を積みたい
- 大規模保育園
- 小規模保育園
- 主任保育士
- 〇〇歳
- 教育手法など
以前に働いていた保育園では経験できないものを経験したいというような理由になります。
当然そう思ったきっかけや理由などもセットで考えておく必要があります。
例えば「なぜ大規模保育園で働きたいのですか?」と聞かれた時に答えられないと説得力がなくなってしまいます。
そこで「大規模な行事を経験したかった」と答えられれば納得が行く理由になると思います。
このようなポジティブな転職理由は、しっかりと論理的に伝えることができたら面接においてプラスの評価にも繋がります。
ネガティブな理由はポジティブにも言い換えられる
例えば「残業が多い」というのが退職理由の場合は、
残業が多い -> ダラダラ仕事をしている環境が嫌だった というように言い換えることができます。
他にも、
パワハラを受けていた -> 適切な保育が行われていない環境だった
などのようにポジティブな理由に置き換えることができると思います。
整合性のとれた良い退職理由が思いつかないという場合は、このように言葉の意味を変えてみるというのも選択肢の一つだと思います。
自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき【重要】
ここまで、ネガティブに捉えられる可能性があることは面接であえて正直に言う必要はないと言いました。ですが同時に、自分が保育士として保育園で働く上で自分が絶対に譲れないポイントはしっかり主張すべきです。
例えば「海外旅行が好きで長期休みが取れないから辞めた」という理由だとします。興味ない人からすれば「そんな理由で辞めるの?」って思われるかもしれませんが、でもこれが自分が働く上で絶対に譲れないポイントならしっかりと主張すべきです。
なぜなら、その条件を満たさないと転職した意味がなくなってしまうからです。
求人上は長期休みがとれるとなっていても実際は取ることができない保育園なら、この人の要望は満たせないなということで不採用にしてくれるかもしれません。採用面接に受かって入職してから実は長期休みが取れないということ知るよりか良いですよね。
特に今は、保育士不足で採用においては保育士側が圧倒的に有利です。複数の保育園から採用の内定を貰うことが可能です。ネガティブな転職理由や退職理由を伝えた上でも、その上で採用してくれる保育園も当然あるはずです。
先程の例だと、あらかじめ面接で伝えておくことで、入職後も長期の休みが取りやすくなるかもしれません。
いじめやパワハラが原因で退職した保育士の場合は、今度はそうならないように園長がしっかりと指導をしてくれるかもしれません。
サービス残業や持ち帰り残業の多さが嫌で転職をしたということを伝えたら「うちはまったくそういうのがないから大丈夫!」と言ってくれる保育園もあります。
このように自分が絶対に譲れないポイントはしっかり主張することも大切です。
【まとめ】保育士の面接で転職・退職理由は正直に言うべきかを解説!人間関係、給料など!
結論としては以下の3点になります。
- ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
- 無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
- ただし、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき
不満や愚痴ばかりで転職していると思われたり、就職後すぐに辞めてしまうのではないかと思われることはあえて言う必要はないです。
これはあくまでも、その保育園の面接に合格して採用されるということを第一条件に考える場合です。
昨今はたくさん保育士を募集している保育園があるので、絶対に自分の希望条件を満たしたいということもあると思います。
そのような場合は、自分が不利になることはあえて言う必要はありせんが、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべきということです。それでも採用してくれる保育園に入職したほうが、入職後のギャップもお互いに少ないです。
また、ネガティブな退職理由はポジティブな退職理由に言い換えることもできるので、整合性のとれた良い退職理由が思いつかないという場合は、言葉の意味を反転させてみるというのも選択肢の一つだと思います。
面接が苦手な場合は同行してくる転職エージェントがおすすめ
面接がどうしても苦手という場合は、面接に同行してくれる保育士の転職エージェントの活用がおすすめです。
コンサルタントが、面接の前に園長の人柄なども教えてくれます。どのように答えればよいかなどのアドバイスも貰うことができます。面接の日程調整などもすべて任せることができます。
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