保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧を解説!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

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これから就職転職をするという保育士の皆様。保育園の求人を選んだり、比較検討する際に確認しておくべきものの一つが労働条件に関してだと思います。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士が就職転職時に確認すべき労働条件について知っておきたい
  • 働き始めてからこんなはずじゃなかったということをなくしたい

園の人間関係や雰囲気、保育方針や仕事内容も大切ですが、それと同じくらい、給与待遇などの労働条件も大切ですよね。でもどのような内容を確認すればよいかわからないという方もいらっしゃると思います。

今回は、保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧を解説します。また、あわせて、選考時にどのタイミングで労働条件を確認すればよいのかということも解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の転職経験、面接経験があります
その経験が参考になればと思います

保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧

まずは保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧を解説します。

  • 基本給について
  • 手当について
  • 処遇改善費について
  • 保育士宿舎借り上げ制度について
  • 昇給について
  • 賞与について
  • 役職について
  • 標準労働時間について
  • シフトの決め方
  • 有給休暇付与日数
  • 有給休暇付与タイミング
  • 有給消化率
  • 夏季休暇の有無
  • 休憩時間について
  • 給食について
  • 月の残業時間の目安
  • 加入する健康保険組合について
  • 退職金制度について
  • 持ち帰りの仕事の有無

これらについて詳細を説明します。

基本給について

基本給については、求人の段階で明確に示されていることが多いと思います。ただ、募集の段階では金額に幅があり「経験考慮」と記載されていて、自分の経験がどれくらい考慮されるかはわからないことも多いと思います。そのため、自分自身の経験などがどのように反映されているのかを踏まえて、入職時の基本給がいくらになるのかの確認は必須です。

手当について

保育士の給与や基本給とは別に手当が支給されることが多いです。基本給は低くても手当の金額によって収入が大きく変わってきます。

  • 担任手当
  • 資格手当
  • 扶養手当
  • 主任手当
  • 皆勤手当
  • 住宅手当
  • 引越手当
  • 通勤手当

どのような手当が支給され、金額はいくらなのかというのも保育園によって様々なので確認が必要な項目になります。

処遇改善費について

保育士の給与額を大きく左右するのが保育士向けの処遇改善費になります。

  • 処遇改善費Ⅰ
  • 処遇改善費Ⅱ
  • 保育士・幼稚園教諭等処遇改善臨時特例事業
  • その他、自治体による保育士処遇改善事業等

ひとくちに保育士向けの処遇改善といっても種類は様々で、全ての種類の処遇改善費を受け取ることができる園もあれば、一部のみという保育園もあります。

これらの処遇改善の手当は、保育士に支給している保育園もあれば、していない保育園もあります。そのため、同じ地域の保育園でも園ごとの保育士の給与に差が出る部分でもあります。また、保育園によって基本給に含まれていたり、賞与のような形でまとめて支給したりと様々な支給方法もあるので、確認が必要です。

保育士宿舎借り上げ制度について

保育士には、賃貸の家賃補助制度である保育士宿舎借り上げ制度が存在します。この制度が利用できるかどうかは市区町村やそれぞれの保育園によっても異なるので、必ず確認が必要な項目になります。例えば、市区町村が制度に対応していても、保育園は導入していないということもあります。

利用ができるかできないかによって約8万円程度の賃貸にほぼ自己負担なしで住めるかどうかに関わってきます。

昇給について

保育士の就職転職時の労働条件で意外と見落としがちなのが、昇給に関してです。働き初めの給与額が良くても昇給額が悪いと他の保育園に就職した場合と比べて将来的な給与額に差が出てしまう部分でもあります。働き始めてから毎年の昇給額が雀の涙ほどだったというのは、避けたいところです。

賞与について

保育園で働く保育士にとって賞与は、年収を大きく左右する項目の一つになります。

  • 賞与の平均支給月数
  • 賞与の支給の基準

保育園によっては、評価や査定などによって支給額が人によって変わるという場合もあるので、必ず確認しましょう。

役職について

現時点の自分の経験だとどのような役職につく可能性があるのか、手当等はあるのかということも確認すべきことになります。そして、今後はどのような役職につく可能性があるのかということも確認すべきです。また、それらの役職の仕事内容や責任の範囲についても確認が必要です。入職してから自分が想定しない役職についてしまい、想定していない仕事を任されるということも防ぐためです。

標準労働時間について

正職員の保育士の労働時間は、上限である週5日40時間(一日8時間)が多いですが、これを下回っている保育園も存在します。一日の勤務時間が7.5時間というような保育園です。同じ給料の場合は、労働時間が短いほうが負担は少ないので、確認しておくべき事項になります。

シフトの決め方

保育園はシフト制によって勤務が組まれることが多いと思いますが、そのシフトの決め方は園によって様々です。一週間ずっと同じ番である場合や毎日違う番を担当するという場合もあります。

  • 希望ができるのか
  • 土曜出勤の頻度・回数
  • 土曜/休日出勤の扱いはどうなるのか

これらは事前に確認しておかないと、就業後に自分のプライベートとの調整が難しくなってしまう場合があります。

有給休暇付与日数

フルタイムの職員であれば、最低でも入社半年後に10日間の有給休暇が付与されます。これは法律によって基準が定めれれているので、これより下回ることはありませんが、この基準を上回って有給休暇を付与している保育園もあります。

有給休暇付与タイミング

有給休暇の付与のタイミングは、入社半年後というのが最低条件ですが、入社直後に有給休暇を付与してくれるという場合もあります。

有給消化率

有給休暇の消化率についても知っておくべき労働条件の一つになります。実際に付与された有給休暇をどれくらい利用できるのかというのはワークライフバランスにとっても重要です。ただし、保育園に公開が義務付けられている情報ではないので、すぐに回答できなかったり、おおよその数値しか教えてもらえない場合もあります。また、昨今は、正社員の場合は、年5日の有給休暇の消化義務もあるので、その点を考慮に入れましょう。

夏季休暇の有無

有給休暇以外の休暇で保育園に用意されている可能性があるのが、夏季休暇になると思います。夏季休暇は有給休暇とは別に付与する場合と、有給休暇を夏季休暇として連続で消化してもらうという場合もあるので注意が必要な項目になります。特に、帰省や長期旅行などを考えている方は、要確認の項目になります。

休憩時間について

休憩の付与は職員を雇用している保育園にとっては義務なので、休憩があるということは当たり前のことですが、実質的に休憩がない状態になってしまっている保育園も存在します。休憩中に書類の仕事を進める必要がある保育園もあります。

  • 休憩時間は何分か
  • 休憩室はあるか

というような内容を確認して、きちんと休憩が取得できるのかという点を確認しましょう。

給食について

園児に給食が提供されている保育園が多いと思いますが、保育士もそれを食べるかどうかは園によっても異なります。また、給食を食べて良いと言う場合は給食費が月の給料から天引きされることなると思うので、その金額も確認しましょう。毎日お弁当を持参する必要があるというような園は、日々の負担も大きくなるので、注意が必要です。

月の残業時間の目安

月の残業時間は仕事の負担や給与額にも影響を与える内容になります。残業時間については、保育園が公開する義務がないという場合が多いので、すぐに回答できなかったり、おおよその数値しか教えてもらえない場合もあります。

加入する健康保険組合について

実は保育士の手取り額に少なからず影響を与えるのが、加入する健康保険組合です。他の保育園の求人と条件が近く迷っているという方は、健康保険組合についても比較してみると良いでしょう。

退職金制度について

退職金性は、自社の退職金制度があるという場合は、第三者が用意する退職金制度に加入する場合などがあります。もちろん、退職時に支給される金額も異なるので、長く働きたいと考えている方はきちんと確認しましょう。

持ち帰りの仕事の有無

保育士の就業の満足度を大きく左右するのが持ち帰りの仕事の有無だと思います。持ち帰りの仕事があるかどうかも事前に確認しておくべき労働条件の一つになります。ただし、持ち帰りの仕事についてはそもそもが違法残業とも言えるので、入職前の段階では実際にはあったとしてもあるとは明言しない場合もあるので見極めが大切です。

保育士が就職転職で労働条件を確認するタイミングは?

確認すべき労働条件がわかっても、いつ聞いたらよいかわからないという方もいらっしゃると思います。保育士が就職転職で労働条件を確認できる主なタイミングは、応募前、面接中、内定後の3つのタイミングがあります。これらのタイミングについて説明します。

応募前に確認する

労働条件の確認は、基本的には面接を受ける前にある程度の概要は把握しておいて、より細かい内容は内定後に詳細を確認するという流れになります。面接を受ける前の段階では、前述した保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧のすべての情報を保育園から聞くというのは難しいです。応募前は、電話やメールなどでの回答になるため、

応募前の段階では、まずはどうしても自分が譲れない条件などは保育園の求人に応募する前に、電話のタイミングなどであらかじめ確認しておくのが良いです。例えば「保育士宿舎借り上げ制度が確実に使える保育園の求人を探している」という方は、応募してから利用ができないということがわかると、お互いに時間の無駄になってしまいます。

面接中に確認する

面接中の時間は、その時時の雰囲気にもよりますが、保育士が積極的にあれこれ聞くタイミングが無いことも多いです。特に転職をする保育士の場合は、経験の加算などもあるため、そもそも面接段階では、詳細の給料額等が決定しない場合もあります。内定時に就職した際の詳細の給与条件などが提示されることになります。

内定後に確認する

面接を受けた保育士は、その詳細な条件の提示を受けてから内定を承諾するかどうかを判断する事ができます。保育園の面接に合格して内定してから、保育士が内定を受諾するまでの間が、詳細な労働条件を確認するのに一番良いタイミングになります。この時期は何を聞いても内定が撤回されるということはないため、自分が納得行く情報がすべて揃ってから内定を受諾するかどうかを判断すれば良いです。

そのため、保育士が就職転職で労働条件を確認するタイミングは 応募前と内定後 ということになります。

保育園の労働条件の確認は保育士転職サイトの活用がおすすめ

保育園の労働条件の確認は保育士転職サイトの活用がおすすめです。保育士転職サイトに登録すると、担当者が一人ついて求人探しから保育園への質問、応募、内定までをサポートしてくれます。

求人の応募前であれば、自分で労働条件のあれこれを保育園に直接確認するのははばかられますよね。印象も悪くなるかもしれませんし、そもそも電話で聞けることの範囲も限られていると思います。保育士転職サイトを活用すると応募前に保育園に様々な質問をしてくれます。その段階で自分の希望する条件と合致しなければ、応募する必要がないので、無駄な面接に行く必要もなくなります。

面接後の内定を貰ったあとの場合も、これから働くかもしれまない保育園に自分でガツガツ質問をするというのは避けたいという人も多いともいます。この場合は、保育士転職サイトの担当者があなたに変わって詳細な労働条件を確認してくれます。もちろん内定受諾を辞退する場合も、担当者が断ってくれます。

このように保育士の就職転職時において、保育士転職サイトを利用することはメリットがたくさんあります。

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紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。

保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。

まとめ:保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧を解説!

今回は、保育士が就職転職時に確認すべき労働条件一覧、選考時にどのタイミングで労働条件を確認すればよいのかということを解説しました。

確認すべき内容は以下になります。

  • 基本給について
  • 手当について
  • 処遇改善費について
  • 保育士宿舎借り上げ制度について
  • 昇給について
  • 賞与について
  • 役職について
  • 標準労働時間について
  • シフトの決め方
  • 有給休暇付与日数
  • 有給休暇付与タイミング
  • 有給消化率
  • 夏季休暇の有無
  • 休憩時間について
  • 給食について
  • 月の残業時間の目安
  • 加入する健康保険組合について
  • 退職金制度について
  • 持ち帰りの仕事の有無

これから就職転職をするという保育士の皆様は参考にしてみてください。