もうすぐ新年度ということで、保育士1年目である新卒や未経験者の方が保育園へ入職後、保育園で働き始めたらやること・意識しておくべきことについてまとめてみました。
これから新たに保育園で働き始めるという方は参考にしていただけると幸いです。こちらの記事は、保育士1年目、新卒や未経験者が保育園への入職直後からすべきことや意識すべきことをまとめています。保育園へ入職する前の内定後の期間にしておくべきことについては以下の記事でまとめているので見てみてください。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
社会人として保育士1年目の人がやるべきこと
本題に入る前に、まずは、保育士に限らず社会人として1年目のひとが意識することややるべきことなどを紹介します。社会人としての知識やマナーなどは、最初に研修として教えてくれる保育園もあれば、そうでない保育園もあります。
そうでない保育園の場合、今後、生きて行く上で圧倒的多数派である、マナーを身に着けた社会人と交流する機会があった際に、常識がない人・変な人と思われることもあるので、保育士のスキルの前に、身につけておく方が良いです。もちろん、保育園で仕事をするという観点でも重要なことばかりです。
挨拶をする
まずは挨拶をきちんとするということです。
出勤時の「おはようございます」帰る時の「失礼します」はもちろん、なにかしてもらったら「ありがとうございます」謝る際は「ごめんなさい」など、必要な時に必要な挨拶を言うということができないと、周囲の印象も悪くなります。
時間を守る
時間を守るというのも社会人の基礎と言えます。単に出社時間を守るということではなく、提出しなければ行けない書類の期限、やらなければいけないことの期限などを守るということです。
身だしなみを整える
身だしなみがきちんとしていないと自分の全体の印象が悪くなることもあるので、身だしなみは整えておいたほうが自分にとって良いことも多いです。また、保育園で働く保育士の場合は、出退勤時に保護者の方とあったり、街でも出会うことがあるので、その点も多少は意識したほうが良いでしょう。
言葉遣いを学ぶ
言葉遣いについても学んでおくと保育園で働くうえでとても有利です。職場の先輩はもちろん、保護者とも話す機会が多い保育士は実際に話す言葉でコミュニケーションを取ることが多いです。そのため、きちんとした言葉遣いができていないと悪い印象を持たれてしまうこともしばしばです。
メモを取る
メモを取るということも社会人の基本と言えます。最近はスマホなどの端末が普及していて、紙にメモをとるということをあまりしてこなかった人も多いと思います。保育園の仕事では、スマホをあまりいじるということができない場合も多いので、紙にメモをとるということもきちんとできるようにしましょう。
スケジュールの管理をする
保育士はシフト制の勤務なので、日々の出退勤の時間も違いますし、土曜日の出勤や行事などもあります。さらに、提出すべき書類、行事の準備でやらなければいけないことの期限など、スケジュールを管理しなければいけない場面がとても多いです。
もちろん、それ以外に自分のプライベートな予定なども管理が必要です。抜け漏れがないように、管理できる手段を身に着けましょう。
生活リズムを整える
保育士として働くと、学生の頃とは生活リズムも変わってくると思います。特に、朝早い時間からの出勤も多いため、きちんと起きることができるような生活リズムにしていく必要があります。シフト制の場合、日々の出勤時間が異なるため、保育士は生活リズムを整えるということは結構難しいです。
ほうれんそうをきちんと行う
報告連絡相談のほうれんそうは保育士の仕事でもとても大切です。常に意識して実践できるようにしましょう。
謝罪の仕方を身につける
仕事で何か問題を起こしてもらうことも出てくると思います。その際は、きちんとした謝罪を行うことで、被害を最小限にできますし、周囲の反応も変わります。保育士1年目の人でも誤り方が下手な人というのは良くいて、損をしてしまいがちなので、意識してみましょう。
ストレスを貯めない方法を身につける
保育園での仕事はもちろん大切ですが、自分自身の人生の幸せも最も重要と言っても過言ではありません。そのためには、仕事で感じてしまったストレスを貯めこないということが社会人としてかなり重要なウェイトを占めることになります。これができないと、保育士になったはいいけど、保育士辛い、辞めたいとなってしまう場合もあります。
そうならないために、仕事もプライベートでも自分のストレスを貯めない方法を身につけるということが大切です。
保育士1年目の新卒や未経験者が保育園で働き始めたらやること意識すること!
まずは、保育士1年目の新卒や未経験者が保育園で働き始めたらやること意識することについてを羅列してみました。
- 子どもたちの顔と名前を覚える
- 同僚・先生たちの顔と名前を覚える
- 保護者の顔を覚える
- 保育園の基本的なルールを把握する
- 保育園でわからないことは積極的に聞く
- 保育園内で頼れる人を見つける
- 研修などは積極的に受けさせてもらう
- メンタル面を正常に保つ!!
これらについて詳細を説明します。
子どもたちの顔と名前を覚える
新卒や一年目の保育士が入職後にまず初めにすべきことは「子どもたちの顔と名前を覚える」ということです。
保育園は、小学校などと違い日曜日祝日を除いた場合に、休みというものがほとんどありません。つまり、例えば4月1日に入職した場合は、その日から実際に保育を行うことになると思います。
できれば、事前に名簿くらいはもらえると良いですが、昨今の情報セキリュティの観点から難しくなっていると思います。
もちろん、保育面では先輩などのサポートはあってしかるべきですが、子どもたちの名前と顔は自分自身で覚えていかなくてはいけません。
ちなみに保育園は、時間帯によっては異年齢児を混合で見ることもあるので、基本的には、自分の担当するクラスだけではなく、すべての在園児の名前を覚える必要があります。
同僚・先生たちの顔と名前を覚える
子どもたちの顔と名前と同等に同僚・先生たちの顔と名前を覚えることも大切です。名前を覚えることで、人間関係としても溶け込みやすく、後述していますが、気軽に質問などもしやすくなります。
同僚の保育士だけではなく、事務や給食を担当している栄養士や調理師の方などの方の顔と名前もしっかり把握しましょう。やはり人間関係を構築する第一歩は名前を覚えることになると思います。
保護者の顔を覚える
こちらに関しては、子どもや保護者の名前と比較すると優先度は低く、何回も接していれば自然と把握できる部分でもあります。
ただ、保護者の方が来た際に誰の親御さんなのかということを把握できているとスムーズに保育園での仕事が進みます。
保育園に出入りする人の顔を把握しておくということは、安全面においても重要なことなので、意識しておくと良いと思います。
保育園の基本的なルールを把握する
次にしておくべきことは保育園の基本的なルールを把握するということです。
- 保育園の戸締まり等
- 避難経路などの安全面、緊急時の動き等
- どこになにがあるか等
- 誰が何の担当なのか、何に詳しいか等
避難経路などの安全面、緊急時の動き等
保育園の避難経路や緊急時の際の動きについて把握しておくことが大切です。不審者が来た際や地震が発生した際などです。
これを予め把握しておくべきなのは、緊急自体がいつ起こるかわからないためです。保育園では、避難訓練なども定期的に行われますが、それを待っているわけにはいきません。自分自身も子どもの命を守るという観点でも、まず最初に把握しておくべき事項になります。
保育園の戸締まり等
保育園の戸締まり関連のまっさきに把握しておくべき事項になります。鍵の管理方法や、戸締まりの内容などです。
これをおそそかにしてしまうと、保育園が開けられなくなってしまったり、締め忘れなどで、重大なインシデントに繋がる可能性もあります。
どこになにがあるか等
次に大切なのは、どこになにがあるのかということです。保育園では様々な物品、備品などが扱われるので、これを把握しておくと業務がとてもスムーズになります。
誰が何の担当なのか、何に詳しいか等
何でもかんでも園長や同じクラスの先輩などに聞けば良いというわけではありません。それぞれに詳しいことや判断できることが違うので、誰が何の担当で詳しいのかということをしっかりと把握しておくと便利です。
もちろん、適当に聞いても良いですが「それは〇〇さんに聞いて」と言われてしまうので、二度手間になってしまいます。
緊急時の連絡方法
毎日勤務をすることになれば、誰しも体調を崩したり、交通機関が遅延したりなどで、急な遅刻や休みを取らなくては行けないことがあります。そういった場合に、勤務先の保育園にどのように連絡を取るべきかということはきちんと把握しておいたほうが良いです。急な遅刻や休みはただでさえ迷惑かけることになりますが、その際の、対応によって周囲の反応は大きく変わります。
よくある話では新入社員が遅刻や休みの連絡を先輩にLINEで連絡するというような話です。友達との予定であればそれで構わないかもしれませんが、仕事ではそれは許されないことが多いです。
きちんと保育園の内情などを把握して、急な休みのときは誰にどうやって連絡を取るべきなのかということをきちんと把握しておきましょう。
このような、入職したての保育士向けにマニュアル等が揃っている保育園もあると思いますが、ない場合もあります。そのようなものがない場合は、自分で作成してやろうという気持ちで保育に望むと良いと思います。
保育園でわからないことは積極的に聞く
これは新卒や一年目の保育士に限ったことではないですが、わからないことは自分だけで解決しようとせずに積極的に聞くということが大切です。
特に最初のうちは、普通の人はそれなりに優しく親切に答えてくれるので、たくさん質問をするチャンスでもあります。
わからないことを勝手に自分の方法でやろうとすると、もっと大きな事故やトラブルの原因になる可能性もあります。そして、後になって「なんで聞かなかったの!」と言われてしまいます。
「質問されたら怒られそう」「嫌な顔をされるかも」と思ってしまうかもしれませんが、やはりわからないことは聞いて解決したほうが良いです。
もちろん、内容によりますが聞く前に自分で考えるということも大切です。なんでもかんでもとりあえず聞けば良いということではなりません。
何も考えずに質問したら、もしかしたら「自分で考えて」と言われるかもしれません。「自分で考えて」って言われたら、自分の考えを伝えた上で、「こう思っているのですがどうでしょうか?」と聞いてみましょう。
もちろん、最低限の礼儀や聞き方をした上で、ただわからないことを聞いただけで、いやな顔をするような人は、その人に問題があると言えます。その程度の人物なのであまり関わらないようにするのが懸命かもしれません。
保育園内で頼れる人を見つける
前項でわからないことは積極的に聞くということを紹介しましたが、どの保育園であっても誰しもが優しく接してくれるとは限りません。
聞き方、聞くタイミング、内容、相手の問題などもあって、新卒や一年目の保育士に対して、必ずしも全員が優しく接してくれるとは限りません。これは保育園に限らずどの職場でも共通して存在する問題かもしれません。会社や組織は新卒や一年目の社員に「どんどん質問したほうが良い!」と言いますが、
保育園にはそれなりの人数が勤務しているので、合わない人や質問がしにくい人というのはどうしても存在すると思います。
本来は、聞かれたことはしっかりと教えてあげることが円滑な保育園の運営に繋がると私は思います。新卒や一年目の保育士が早く、仕事ができるようになれば、それだけ全員が楽になりますからね。でも、そのような考えで行動をしない人もいます。
そういうときは、聞きにくいことなどを気軽に聞くことができる頼れる先輩を見つけるようにしましょう。
研修などは積極的に受けさせてもらう
これは、入社後しばらくしてからの話になると思いますが、保育士が受けられる外部の研修というものがあります。
その中でも大切なのが、保育士等キャリアアップ研修になります。国が制度を主導していて都道府県などが保育士のキャリアアップのための研修を複数実施しています。副主任保育士、主任保育士と保育士としてのキャリアを考えるうえでも重要な研修になります。
この研修を受講すべきなのは、保育士のスキル面でのボトムアップという観点はもちろん、保育士の給与にも関係してくることがあるためです。研修を受講していると保育園によっては処遇改善などを上乗せ支給してくれます。
就業している保育園だけではなく、全国の保育園で就業する際に通用する研修になるので、転職した場合にも有効です。
保育園での仕事に慣れてきたら、保育士等キャリアアップ研修についてどのようなタイミングでいつ受講することができるかを聞いてみましょう。
メンタル面を正常に保つ!!
一番大切なことは「メンタルを正常に保つ!」ということかもしれません。保育士として仕事をしていると、仕事や人間関係の大きな悩みに遭遇してしまうことがあるかもしません。
私自身も何度も仕事に行きたくなくなったことはもちろん、悩んだり、眠れなくなったりしたことがあります。今は転職を繰り返して、比較的安定した精神状態で仕事が出来ていますが、やはり、ふとした瞬間に嫌になることもあります。
これらの経験を踏まえて、思うことはメンタル面を正常に保つことの重要性です。
こと人間関係の悩みに関して言えば、自分自身の努力だけでは変えられないことも多いです。合わない、性格が悪い人が同僚にいれば、自分が努力してどうこうでき無いことが多いです。
「ピアノがうまくひけない」という悩みは自分自身の努力でなんとかできますが、他人の考え方を変えるのはとても難しいためです。
精神的に追い込まれてしまうと、うつ病などに発展してしまい、働けなくなってしまうこともあります。
メンタル面を正常に保つために覚えておいてほしいことは、保育士が働く保育園はいくらでもあるということです。もし、今後なにかが原因で、メンタルがやられてしまったとしても、このことを覚えておけば、なんとか乗り切ることができるかもしれません。
働く保育園はたくさんあるので、入職してから、もしどうしても耐えられないと感じるようになってしまったら、積極的に転職などを考えるのが良いです。
人間関係が悪いのも、自分が保育士に向いてないと思ってしまうのも、本人ではなく、実はその保育園自体に原因があるのかもしれません。
まとめ:保育士1年目!新卒や未経験者が保育園で働き始めたらやること意識すること!入社後!
今回は、入社後の保育士1年目!新卒や未経験者が保育園で働き始めたらやること意識することについてまとめました。
まずは、保育士云々の前に、社会人として1年目の人がやるべきことをきちんとできるようになりましょう。これは、保育園で仕事をするという観点でも重要なことばかりです。
- 挨拶をする
- 時間を守る
- 身だしなみを整える
- 言葉遣いを学ぶ
- メモを取る
- スケジュールの管理をする
- 生活リズムを整える
- ほうれんそうをきちんと行う
- 謝罪の仕方を身につける
- ストレスを貯めない方法を身につける
その上で、保育士1年目の新卒や未経験者が保育園で働き始めたらやること意識することは以下になります。
- 子どもたちの顔と名前を覚える
- 同僚・先生たちの顔と名前を覚える
- 保護者の顔を覚える
- 保育園の基本的なルールを把握する
- 保育園でわからないことは積極的に聞く
- 保育園内で頼れる人を見つける
- 研修などは積極的に受けさせてもらう
- メンタル面を正常に保つ!!
あらためて紹介すると上記のようなことになります。特に大切なことは、メンタル面を正常に保つということです。保育園での仕事には様々な大変なこと待ち受けていると思いますが、それらを乗り越えていくためには強いメンタルが必要になります。
これから新たに保育園で働き始めるという方は参考にしていただけると幸いです。