これから派遣保育士として働く方。保育園との顔合わせ面談は行いましたか。
保育園との「顔合わせ面談」は「事業者訪問」「職場見学」で、派遣保育士がこれから働くことになる保育園のことを理解する少ないチャンスになります。保育園の内部の見学をして保育園の雰囲気をしっかりと理解しておくこと、仕事内容の認識を保育園側と一致させておくことが大切です。
今回は、そんな方向けに、保育園との「顔合わせ面談」の内容・服装・準備・聞かれることを解説します。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
派遣保育士には保育園との顔合わせ面談がある
派遣保育士の仕事は、
保育士
↕
派遣元の会社
↕
保育園
という流れで、間に派遣元の会社が挟まる形になります。
つまり、派遣元の会社と保育士が契約している、そして、保育園と派遣元の会社が契約しているという形になります。このような派遣保育士として保育園に就業する場合には、「面接」ではなく「顔合わせ面談」があるのが一般的です。
派遣保育士の顔合わせ面談とは?
通常の正社員やパートなどの雇用関係と違い、就業先となる保育園が事前に派遣保育士を面接をすることは禁止されています。
派遣の制度は、派遣元である事業主が派遣労働者の能力を評価して、派遣先が必要とする労働力かを判断して派遣を行うのが基本です。(参考:一般社団法人日本人材派遣協会https://www.jassa.or.jp/corporation/databook/images/databook2008-web2.pdf)
派遣社員は保育園によって雇用されるわけではないので、選考や面接はしてはいけないという理屈になります。
なので、基本的には派遣保育士として働く人が保育園の採用担当者にあれこれ聞かれて採用不採用を言い渡されるという一般の「面接」のような機会はありません。
その代わりに可能なのが、派遣される保育士が希望する場合に行われる 「事業者訪問」「職場見学」 のことで、それを「顔合わせ面談」と言います。
あくまでも、保育園や派遣される保育士が希望する場合に行われるので派遣保育士として働く場合に必ず実施されるとは限りません。
派遣保育士の顔合わせ面談の目的とは?
保育園にとっても、保育士にとっても、共通する派遣保育士の顔合わせ面談の目的はミスマッチを防ぐというところにあります。保育園も保育士もお互いに、想定している仕事内容、責任、スキルなどについて確認をする場になります。
派遣の仕事に限ったことではありませんが、ミスマッチの状態で仕事が始まってしまうのは、お互いにとってデメリットが多いです。顔合わせ面談することで、少しでもミスマッチを無くした状態で就業に望むというのが 派遣保育士の顔合わせ面談の大きな目的になります。
顔合わせ面談の内容
「顔合わせ面談」は基本的に派遣会社の担当者が同席した状態で行われます。保育園の場合は、派遣保育士、派遣会社、保育園の園長という三者になるのが一般的です。
- 保育園から業務内容の説明
- 派遣保育士の自己紹介
- 双方の質疑応答
- 保育園内の見学
などが行われることになります。
詳しい内容などは、派遣会社の担当者も教えてくれると思うので、実際に「顔合わせ面談」を行う際は詳細を派遣会社の担当者の方に聞いてみると良いでしょう。
もちろん、顔合わせ面談の内容などが厳密に決められているわけではないので、派遣会社や保育園によっても内容は少し異なります。
派遣保育士の顔合わせ面談の服装
顔合わせ面談を行う際に、保育士は特に服装にこだわる必要は無いです。先ほどから書いているように、あくまでも、「事業者訪問」「職場見学」になるので、合否が決まる機会ではないためです。
ただし、働き始めてからの自分自身の印象にも影響があるので、あまりに奇抜な服装は避けた方が良いです。
派遣会社の担当者から指示がある場合はそちらに従いましょう。指示がない場合は、最低限失礼のない服装(オフィスカジュアル)や保育に適した服装等で望むと良いでしょう。
派遣保育士の顔合わせ面談で準備するもの
「顔合わせ面談」の際に特に必須の持ち物はありません。こちらも派遣会社の担当者から指示がある場合はそちらに従いましょう。自分の経歴をまとめたメモ等があると聞かれた際に答えやすいので便利かもしれません。また、保育園によってはスリッパの持参が必要な場合もあるので、そちらも必要かを確認しましょう。
派遣保育士の顔合わせ面談で聞かれること
派遣保育士の顔合わせ面談で聞かれることは、今まで保育士として働いていた際の経験がメインになります。何歳児の担任をしていたとか、どのような規模の保育園で働いていたか、ピアノは得意かなどです。
この回答の内容によっては、就業後の担任クラスやポジションなどに影響がある場合もあるので、その点は注意しましょう。
また、事前に派遣会社に申告している経歴等と相違などがあると、ややこしいことになるので注意しましょう。あくまでも採用可否を決めるための質問ではないので、あまり力まずに回答すれば良いと思います。
派遣保育士の顔合わせ面談で聞くべきこと
派遣保育士の顔合わせ面談で聞くべきことは例として以下のようなことです。
- 仕事の範囲
- 就業時の服装
- 就業時に用意すべきもの
- 昼食等の扱い
- その他気になること
特に大切なのは仕事の範囲で、これは派遣会社も含めて三者で示し合わせておくことが大切です。どのクラスの担任をするのか、補助として入るのか、書類の仕事の実施範囲、行事の仕事の実施範囲、残業の有無などです。派遣だから気楽で良いやと考えていると、通常の正職員同様の仕事内容である場合もあります。
昼食について保育園は保育士に対しても給食を出すことがありますが、派遣保育士の場合はどのような扱いになるのかという点も要確認のポイントです。
その他気になることは、この機会にしっかり質問して解消しておきましょう。これ以降は派遣会社を通しての質問になるので、細かい質問がしにくくなってしまいます。
派遣保育士の顔合わせ面談と通常の採用面接との違い
派遣保育士の顔合わせ面談と通常の採用面接との違いについて説明します。
ルール上は「顔合わせ面談」で不採用になることはない
冒頭にも書いたとおり、「顔合わせ面談」は選考面接ではないで、そこでの内容によって不採用になるということはルール上はありえないことになります。
ルール上はと書いたのは、ルールを守らない保育園があるかもしれないということです。実際に、世の中の派遣社員を雇用する就業先の会社が実質的に選考をしているというようなことがないとは言えないです。「顔合わせ面談」での内容を理由にしなくても、就業先の企業側が派遣保育士の雇用を断る口実はいくらでも作ることができるでしょう。
例えば、あとになって保育園の都合によりやっぱり派遣は辞めることにしました、なんてこともできないわけではないでしょう。
「顔合わせ面談」後に派遣保育士が就業を断ることはできる
逆に、「顔合わせ面談」で保育園内を見学した後に派遣される保育士側から派遣を断ることは可能です。「顔合わせ面談」で見学をした際になんか保育園の雰囲気が自分と合わないなとか、仕事の範囲が広すぎるなと感じた際には、面談後に就業を断るということも問題ないです。
逆に言うと、顔合わせ面談は、派遣保育士が就業先について見極める唯一のチャンスになるので、きちんとチェックするようにしましょう。
「顔合わせ面談」は原則一回のみ
「顔合わせ面談」は原則一回のみ行われます。通常の採用面接だと、一次面接、二次面接、最終面接と複数回訪問して面接が行われることもありますが、「顔合わせ面談」はあくまで「事業者訪問」「職場見学」です。なので原則的に一回だけ行われます。
紹介予定派遣の場合は面接がある
派遣の形態に、紹介予定派遣というものがあります。これについては別の記事でも解説しています。
この形態で働く場合には、保育園は派遣保育士に対して通常の面接を実施できます。これは、紹介予定派遣が、最長6カ月の派遣期間終了後、派遣先に直接雇用されるのを前提とした働き方になるためです。
派遣保育士として勤務したあとは、派遣先の保育園の正社員等として勤務することになるので、面接があるというのが一般的です。
「顔合わせ面談」は1人で行く?
「顔合わせ面談」では派遣会社の担当者と一緒に保育園に訪問するというのが基本になります。保育園との日程調整などはすべて、派遣会社が行ってくれるので、基本的には指示に従っておけば問題ありません。事前に派遣会社の担当者に対しても、相談や質問等ができるので、不安な方は色々聞いてみましょう。
まとめ:派遣保育士の保育園との顔合わせ面談とは?内容、服装、準備、聞かれることを解説!
派遣保育士の保育園との顔合わせ面談について、内容や服装、準備するもの聞かれることを解説しました。
あくまでも「顔合わせ面談」は選考ではなく、「事業者訪問」「職場見学」です。
ここで保育園の内部の見学をして保育園の雰囲気をしっかりと理解し、仕事内容の認識を保育園側と一致させておきましょう。
まとめ:派遣保育士の保育園との顔合わせ面談とは?内容、服装、準備、聞かれることを解説!
今回は、そんな方向けに、保育園との「顔合わせ面談」の内容・服装・準備・聞かれることについて解説しました。
顔合わせ面談は、
- 保育園から業務内容の説明
- 派遣保育士の自己紹介
- 双方の質疑応答
- 保育園内の見学
の場であって、選考面接ではなく「事業者訪問」「職場見学」です。ルール上はその場での内容によって不採用になるということはありません。逆に、働く保育士側からは断ることが可能です。
そのため、気楽な気持ちで望めば問題ありません。派遣保育士はあくまでも保育園とは対等な関係なので、保育園の内部の見学をして保育園の雰囲気をしっかりと理解しておくこと、仕事内容の認識を保育園側と一致させておくことが大切です。