保育園で働く保育士の皆様。マウントを取られた、マウンティングされた経験ってありませんか?
保育士の世界だけではないと思いますが、人間の住む世界には様々なマウンティング行為が繰り広げられています。保育園という組織が特別、マウンティング行為が多いといえるかどうかはわかりませんが、少人数の狭い組織なので、マウンティング行為をしてくる人がいると、逃げ場が少ないということも言えると思います。
今回は、保育園で働いていて、マウントを取られた、マウンティングされた経験がある方向けに、保育園で働く保育士のよくあるマウンティングと対処法について紹介ます。マウンティングされるとムッとすると思いますが、気にせず自分自身の幸福度を上げましょう。
園で働いていてマウンティングされた経験があります
その経験が参考になればと思います
マウンティングとは?
マウンティングは、自分の優位性を他者に示す行動のことです。マウンティングの本来の意味は、猿などが相手に対して馬乗りになって自身の優位を示すという行動をすることを指しています。そういった意味では、人間にも本能的にマウンティングをするという遺伝子が組み込まれているのかもしれません。相手より優位に立っているということを示すことで、職場での自分の居心地を良くしたり、精神的に満足したいという思惑があります。
保育園で働く保育士の世界では、実際に相手に馬乗りになるということはではありませんが、「言動や行動」などで自分が相手より優位、立場が上だと示す行為がマウンティングになります。
保育園で働く保育士のよくあるマウンティング例
ここからは、保育園で働く保育士のよくあるマウンティング例を紹介します。
経歴・知識によるマウント
保育園で働く保育士のよくあるマウンティングで多いのが経歴・知識によるマウントです。もちろん、きちんとした経歴があってスキルが伴っている人の目線が上になるのは当たり前ですし、良いことだと思います。その人から学ぶことができることがありますし、学ぶべきだと思います。ですが、こういう人に限って上辺だけの経歴で実力が伴っていないことが多いです。
知識によるマウンティングも保育士はよく経験することがあると思います。保育に関する知識が多いということは良いことですが、それを保育そのものではなく他者の批判に使ってしまっているケースです。
他の保育園の情報によるマウント
短期間でたくさんの保育園を転々としている保育士の人に多いのが、
「あの保育園ではこうだった」
「この保育園のやり方は遅れている」
というようなマウンティングです。たしかに、様々な保育園を経験しているということで、そのなかで良いやり方や悪いやり方は様々な見てきているのは事実だと思います。
そんな良い保育園があるなら、なんでそんなにたくさん転職しているの?と思ってしまいます。もちろん、これについても本当に取り入れるべきことは取り入れるべきだと思います。ですが、こういうことを言う人は大抵口だけで、実際には、自分の知識を誇示したいだけの場合が多いです。
子どもに好かれているマウント
保育園で働く保育士に多いのが、子どもに好かれている・なつかれているというマウンティングです。
- 「普段はこうじゃないんだけどねー」
- 「私が寝かしつけたらすぐ寝るんだけどねー」
フリーで別のクラスに入った時に言われてムッとしたことがある人もいらっしゃるかもしれません。クラス担任なら、子どもが慣れているのは当たり前だと思います。無意識にやってしまっていることもあるので、自分自身も嫌味にならないように注意しましょう。
ピアノが弾けるマウント
保育士には、ピアノが得意な人がいれば、ピアノ以外のことが得意な人もいます。他の保育の仕事も完璧でピアノの完璧なら仕方が無いですが、ピアノだけでマウントを取られてしまったらむっとしますよね。そりゃ子どもの頃からピアノを習っていれば、なかなか保育士になってからピアノを初めた人がスキルで追いつくというのは難しいと思います。
雇用形態によるマウント
保育士は同じ保育園でも雇用形態が様々なので、それによるマウントも起きやすいです。
「非常勤(パート・派遣)だからわかんないよねー」
なんて言われてしまうと、パートでも決められた就業時間に全力で働いている人からするとげんなりしますよね。今は様々な事情で非常勤になっているだけで、自分より経験も知識も浅い人に雇用形態だけでマウントを取られてしまうとムッとしますよね。
プライベートの充実マウント
保育士の世界以外でもよくあるのが、プライベートの充実のマウンティングだと思います。
- 彼氏彼女が〜
- 旦那が〜
- 〇〇に旅行にいった
- 〇〇のブランド品を買った〜
などです。自分のプライベートが充実していることをアピールしてマウンティングを取ってくるという人もいます。
マウンティングする保育士の心理
ではいったい、マウンティングする保育士の心理とはどのようなものが考えられるでしょうか。
自信がない・承認欲求
マウンティングする保育士の心理として、自分に自信がない・承認欲求を満たしたいというものが挙げられます。
そもそももともとはっきりと優位な立場だとわかる関係の場合は、マウンティングという行為はあまり成立しません。例えば、社長と平社員というような関係性です。その状況下では、ただの自慢だったり、指導になります。ただし、まれにこのようなはっきりした上下関係がある場合でもマウンティング行為をするという人はいます。それは、役職や序列などによって上下関係があっても、自分の立場が危ぶまれてしまったときなどです。例えば、「先輩保育士より後輩保育士のほうが仕事ができる」というような状況の場合は、先輩保育士としては、先輩としての立場が危ぶまれている状況になります。この状況を打開するために、自分は〇〇ができる・相手は〇〇ができていないというような要素を見つけて、マウンティングすることで自分の優位性を確認しているということです。
なぜ保育園で働く保育士はマウンティングするのか?
先程も書いたとおり、そもそももともとはっきりと優位な立場だとわかる関係の場合は、マウンティングという行為はあまり成立しません。保育園で働く保育士がマウンティング行為をしてしまう要因のひとつに、どちらが優位な立場ということがあまり明確でないということが挙げられます。
保育園で働く保育士は給料も仕事内容も似通っていて、立場も曖昧であることが多いです。そして、パートと正規、派遣などの様々な雇用形態の職員がいます。保育士として経験年数が短くても、正規としてフルタイムで働いていたり、経験も知識も豊富だけど、週数日しか勤務していないパート保育士がいたりなどです。これらの関係は、どちらが優位な立場ということがあまり明確ではないです。
そのため、仕事やプライベートなどで、自分が上回っている点などを見つけてマウンティングしてくる人がいます。
保育園で働く保育士のマウンティングへの対処法
マウンティングをされるとむっとしてしまうことがあると思いますが、そのような場合の対処法について紹介します。
気にしない
マウントにあってしまった時に、まず意識すべきことは気にしないということです。相手も無意識にマウンティングの発言をしていることもありますし、過度に気にしてしまうのは精神衛生上良くないです。気にすれば気にするほどストレスが溜まってしまい、どんどんと相手の思うつぼになってしまいます。そういう人もいるんだなと思って気にしないのが一番です。
また、良くないのは、自分も対抗してマウンティングし返すということです。マウンティングしてきている時点で、実際はそうではなくても、相手から下に見られている部分は多少なりともあるので、逆上されたりさらなるマウンティングにあってしまう可能性があります。
マウンティングを利用する
マウンティングされた事象に対して、素直に「すごいですね!教えてください!」と聞いてみるのも良いでしょう。相手はそのことに満足してマウントの回数も減る場合があります。詳しく聞いた結果、大した内容じゃなければ、やっぱりかと思って気にしないことも出来ます。
黙々と自分の幸福度をあげよう
マウンティングされてしまった場合にストレスに感じるのは、相手がマウンティングしてきているなと思った時で、かつ、実際にそれを自分がいいなぁとか羨ましいなと思ったときであることが多いと思います。
例えば、最近買ったブランド物や高いレストランに行ったことなどでマウントされたとします。でも自分がそれよりも楽しく充実しているのであれば、「そんなことでマウントしてきているのか」と思えるようになりま。そうなれば、相手のマウントなんてまったく気にならなくなります。
まとめ:保育園で働く保育士のよくあるマウンティングと対処法
今回は、保育園で働く保育士によくあるマウンティングの内容を紹介しました。
- 経歴・知識によるマウント
- 他の保育園の情報によるマウント
- 子どもに好かれているマウント
- ピアノが弾けるマウント
- 雇用形態によるマウント
- プライベートの充実マウント
保育園で働く保育士のマウンティングへの対処法は、
- 気にしない
- マウンティングを利用する
- 黙々と自分の幸福度をあげよう
などを紹介しました。マウンティングされるとムッとすると思いますが、気にせず自分自身の幸福度を上げましょう。