保育士の皆様。
ベビーシッターと保育園で働くのだとどちらが稼げると思いますか?
今回は、保育園とキッズラインのベビーシッターではどちらが稼げるのかを紹介します。
キッズラインの登録方法や登録会の様子は下記の記事で紹介しています。
保育園では働く保育士とキッズラインのベビーシッターではどちらが稼げるのか?ということの結論を先に書いておくと、
保育園で働くのとキッズラインのベビーシッターで働くのでは、金額面だけで考えると
ブラック保育園 < キッズラインのベビーシッター = 普通の保育園 < ホワイト保育園
となります。ただし、環境と自分の努力次第で、
ブラック保育園 < 普通の保育園 < ホワイト保育園 < キッズラインのベビーシッター
とすることができます。
結局は、キッズラインに関しては自分の努力次第になるので、保育園で働く保育士の場合の給与を上回ることは可能ですが、その点が一番大変で、なおかつ、やりがいがある部分になると思います。
保育園で働くか、キッズラインで働くか迷っているという場合は、少なくとも保育園に関しては当サイトの記事などを参考にして、ホワイト保育園で働くということが一番大切だと思います。
今が、ブラック保育園で悩んでいる方も、他の保育園に転職しても何もかわらないと思わずに、保育園やキッズラインも含めて幅広い選択肢から検討すると良いと思います。
キッズラインでベビーシッターの仕事をした経験があります
その経験が参考になればと思います
同じ時間働けばほぼ保育園とキッズラインは同等ぐらい稼げる
キッズラインはサポートの時給を自分で決めることができます。需要や経験に合わせて時給を上げていくことが可能です。
月の勤務時間を160時間(20日 × 8時間)、キッズラインでの時給を 1,300円 とすると
1300円 × 160時間 = 208,000円
保険や決済手数料としてキッズラインに10%引かれるので、
報酬額は 187,200円 ということになります。
月の勤務時間を160時間(20日 × 8時間)、キッズラインでの時給を 1,500円 とすると
1500円 × 160時間 = 240,000円
保険や決済手数料としてキッズラインに10%引かれるので、
報酬額は 216,000円 ということになります。
ちなみに交通費はこれとは別に請求することになります。
このぐらいの時給だとキッズラインも保育園で働く保育士も賞与などを考慮してもほぼ同等ぐらいの収入になると思います。
キッズラインのベビーシッターはよくも悪くも自分次第
キッズラインは頑張ればさらに高時給に設定することもできます。ごく普通の保育士でもしっかりと続ければ時給2,000円目指せると思います。
キッズラインでの時給を 2,000円 とすると
2000円 × 160時間 = 320,000円
保険や決済手数料としてキッズラインに10%引かれるので、
報酬額は 288,000円 ということになります。
こうなってくると、保育園で働くよりも稼げるようになってくると思います。保育園で頑張ってもここまでの昇給は難しいと思います。
英語を教えられるなど、さらなる付加価値をつけられればもっと高時給も可能です。
キッズラインのベビーシッターは環境も大事
キッズラインのベビーシッターは仕事をする場所などの環境も大きく影響します。
例えば、待機児童がたくさん出ている東京などの高需要のエリアでは、高時給、かつ、たくさんの仕事をすることが可能です。最近では、ベビーシッター利用者に対する補助なども出ていて、利用者もかなり増えています。
ベビーシッターの利用助成があることで、金額ではなくて、質の面がより求められる傾向が出ています。単なるシッティングだけではなくてプラスアルファのスキルがある人に対しては、高時給でも依頼が増えています。
例えば、英語教育が出来たり、理容師の資格をもっていて散髪が可能だったりなどです。そのような方は高時給、かつ、多くの仕事を受けることが可能です。
仮に、地方であっても登録しているサポーター(シッター)が少ない場合だと相対的に仕事がたくさんあって稼ぐことができます。
その他にも、幼保無償化や自治体でベビーシッターに対して補助を出しているエリアは仕事量多かったりします。
キッズラインのベビーシッターは周辺環境や情勢などによって収入が大きく左右される点には注意が必要です。
保育園で働く保育士が宿舎借り上げ制度を使う場合との比較は??
前項では、保育園で働く保育士とキッズラインのベビーシッターでは、同じ時間働けばほぼ同等ぐらいの稼ぎになると書きました。
ただし、保育士の方で 保育士宿舎借り上げ制度 を利用ができる場合は、保育園で働く保育士の方が稼げることになります。
保育士宿舎借り上げ制度では、普通の給料に加えて、約月8万円相当の賃貸にほぼ自己負担無しで住むことができます。すべての市区町村や保育施設で必ず利用できるというわけでもなく、諸条件も異なるのでその点は注意してください。また、保育士宿舎刈り上げ支援制度がいつまで続くかどうかも不透明である点にも注意が必要です。
保育士宿舎借り上げ制度は、認可保育園などで働く保育士が利用できる制度なので、ベビーシッターのキッズラインで働く場合は利用することができません。
宿舎借り上げ制度を使えるのでれば、保育園で働くほうが稼げる場合が多くなるでしょう。
キッズラインのベビーシッターの手取りが多く感じる点は注意が必要
専業のキッズラインのベビーシッターは、自営業(フリーランス)の扱いになるため、社会保険料や国民年金などにかかる費用は自分で支払らわないといけません。
保育園で働く保育士は、自動で毎月の給料から引き落とされます。さらに、社会保険料について毎月会社が半分を負担しています。
現在は保育士として保育園で働いている方は、社会保険料が2倍になると考えればよいです。平均的な保育士の給料だと1万円くらいは、会社が負担してくれていると思います。
ちなみに、年金に関しても厚生年金から国民年金になるので、将来貰える年金額が少なくなると思います。
つまり、キッズラインのベビーシッターとしてフリーランスになると、社会保険料や国民年金などは収入から天引きされないので、想定よりも手取り額が増えることになります。
それに加えて交通費も振り込まれることになるので、手取りが多くなっても保育士の頃より稼げているとは限らないので注意が必要です。
ボーナスに関しても同様で、保育園で正職員として働く場合には、少なからず賞与というのが支給されていると思います。
保育士の場合賞与は2ヶ月から4ヶ月程度が相場になっていて、金額にすると40万円から100万円程度貰っていることになります。
月換算すると3万円から8万円程度になります。この金額は考慮せずに、キッズラインの方が儲かると勘違いしてしまうこともあります。
キッズラインのベビーシッターは確定申告も自分でする必要がある
キッズラインでベビーシッターとして働く場合は、確定申告を自分自身で行う必要があります。税理士などに頼むことも可能ですが、もちろん費用が追加でかかってしまいます。
保育園に雇用されて働いている場合は、会社が行ってくれているので全く意識することはありません。確定申告は、難しいというわけではありませんが、自分でしっかりと正しい情報を調べて、期日までに行う必要があります。確定申告を行わないとあとあと問題になります。
それなりにマメな性格で、売上や経費をしっかりと管理できる人でないと大変かもしれません。
今後の保育士向けの処遇改善やベビーシッターの制度などにも注意
保育園で保育士として働く場合とキッズラインでベビーシッターで働く場合の収入はあまり変わらないという話をしましたが、将来はどうなるかわかりません。
現在は保育士不足なので、さらなる保育士向けの処遇改善が行われる可能性もあります。そうなると保育士の給料が上回るかもしれません。
一方でベビーシッターの利用助成という制度も始まっています。保護者がベビーシッターを利用した場合に助成を受けられる制度になります。
このような制度が実施されると、キッズラインへの依頼も数も増加し、キッズラインで働くサポーターの給料も上る可能性があります。
一概に今後どうなるとは言えませんので、正しい情報を入手して判断することも大切だと思います。
臨機応変に保育園で働く、キッズラインでベビーシッターとして働くというのを切り替えるというのも一つの選択肢かもしれません。
保育士の副業にかなりおすすめなのがキッズラインのベビーシッター
キッズラインのベビーシッターはまずは副業からはじめるのがおすすめです。
仕事は自分で選ぶことができるので、土日祝だけ働くことも可能です。
まずは一度やってみて、自分に合うかどうかを見極めることがおすすめです。住んでいる場所によってはあまり需要がなかったりする可能性もあるので、いきなり専業としてはじめるのは危険です。
特に現在の保育園がブラックでサービス残業や持ち帰りが横行している場合は、どうしても人間関係で悩みを抱えることが多い方にはおすすめです。
下記の記事では、キッズラインのベビーシッターの登録会の様子などの解説しています。
まとめ:【保育士】保育園とキッズラインのベビーシッターではどちらが稼げるのか?【給与】
保育園とキッズラインのベビーシッターで働く場合の給与面wp比較すると、ホワイト保育園で働くことができるのであれば、保育園で働く保育士のほうが好待遇になる場合が多いかもしれません。
ただ、プラスアルファのスキルをもっているような保育士の方だと、キッズラインはたくさん稼げるというメリットもあります。
キッズラインによる仕事の量や時給などは、地域差などもあるため、働く場所も大切です。安易にキッズラインで働こうとはせず、まずは地域の仕事数やサポーターの人数などを把握してみましょう。
保育士向けの処遇改善、ベビーシッターの利用助成などは目まぐるしく変化するので、今後どちらのほうが良いのかというのも変化していく可能性もあります。