保育士の賞与ってどれくらい?求人を探す上での注意点や平均額を解説!

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こんにちは。さえこ@ブラック脱出済み(プロフィール)です。ブラック幼稚園・保育園を脱出できました(^^)

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転職を考えている保育士の皆様。「賞与」についてちゃんと考えたことはありますか?いわゆるボーナスのことです。

こんな疑問や悩み、不満はありませんか?
  • 保育士って賞与はどれくらいもらえるんだろう?
  • 平均額はどれくらい?

「賞与」については保育士の求人を探す上でややこしい部分も多いです。しっかり知っておかないと入職してからこんなはずじゃなかったということになってしまいます。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
正規職員として賞与を受け取った経験があります
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います

そもそも賞与とは?

賞与は会社が雇用している従業員に毎月支払う給料とは別に支払われるお金になります。一般的には6月や12月頃にまとめて会社から従業員に支給される場合が多いです。

賞与の支給は法律などで義務付けられているわけではないので、正社員でも賞与を支給しない会社もあります。逆にパートであっても少額の賞与を支給する会社もあります。少額の賞与は「寸志」と表現されることもあります。

ただし、一般的に多くの会社が正社員に対して賞与を支給しているので、良い人材を確保するために賞与の支給が必要になってきます。逆に、賞与を支給せずに、毎月の給料をあげているという会社もあります。

支給する金額に関しても、会社の業績や個人の業績などによって毎回変動が多い場合があります。これによって従業員のモチベーションをあげようという狙いも存在します。

支給するしないを決めるのは会社の自由ですが、支給する場合、しない場合の基準はきちんと設定している必要があります。支給するという給与規則になっているのに、急に理由なく支給しないということはできません。

保育士の賞与の支給時期

保育園によっても時期や金額は異なりますが、保育士の賞与は年2回で、支給時期はおおよそ以下の時期になっていることが多いです。

  • 夏のボーナス:6月から7月頃
  • 冬のボーナス:12月頃

保育園によっては年一回の支給である場合もあります。賞与については保育園を運営している事業者が自由に決めることができるので求人を選ぶ際にしっかり確認することが重要です。

保育士の賞与の金額

一般的には保育園で働く保育士の賞与は月の給与の2から4.5ヶ月分ぐらいであることが多いです。

  • 月給の2-4.5ヶ月分

賞与の金額は保育園を運営する事業者が自由に設定できるで、施設によって金額はまったく異なります。
また、賞与の金額は業績や評価によって変動する場合もあるので、同じ職場あっても人によっては貰える金額が異なる場合もあります。

大手の保育園会社ではしっかりと個人の目標などを設定し、それに対する進捗度合いなどで賞与の金額が変動するようにしています。

保育士の平均賞与額は?

保育士の平均賞与額は74.74万円です。平均月収が24.98万円なので、平均賞与は約3ヶ月という計算になります。

  • 平均賞与:74.74万円

    | 男女計
    –|–
    全体 | 74.74万円
    20歳~24歳 | 48.1万円
    25歳~29歳 | 72.47万円
    30歳~34歳 | 74.88万円
    35歳~39歳 | 77.76万円
    40歳~44歳 | 82.28万円
    45歳~49歳 | 83.33万円
    50歳~54歳 | 96.70万円
    55歳~59歳 | 92.78万円
    60歳~64歳 | 77.54万円
    65歳~69歳 | 66.75万円
    70歳~ | 134.47万円

※厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.htmlより

おそらく、一般の大手企業と比べるとかなり少ない金額にはなっていると思います。70歳以上がとても高額になっているのがなかなか闇が深い所になりますが、現役の保育士の方は自分がもらっている金額に対して多いでしょうか、少ないでしょうか。

保育施設形態によって保育士の賞与の金額の違いは?

一概には言えない場合もありますが、施設形態別に保育士の待遇の傾向が分かる場合もあります。

認可保育園

社会福祉法人が運営する保育園の賞与は3-4ヶ月のところが多く、そこまで差はないです。
株式会社が運営する保育園は賞与は2-3ヶ月のところが多く、社会福祉法人より少ない傾向がありますが、その分月給が高くなっている場合が多いです。

月給が高くなっていると必然的に月給を基準に計算される賞与の金額も高くなります。求人を見ていて賞与の金額が低いと感じて年収を計算してみたら意外に年収は高かったということもあり得ます。

小規模保育事業

一般的には小規模保育事業の賞与の金額は大規模な保育園と比べると少ない傾向があります。

その代わり、働きやすさや人間関係などの良さをアピールして保育士を確保している傾向があります。

小規模保育事業は園児数も少ないので保育園として収入も少なくなりますので、働きやすさの面をアピールして保育士を確保しようとする場合が多いです。

事業所内保育施設

事業所内保育事業は、一般の企業は従業員の子どもを預かる保育園になります。

事業所内保育事業と一口にいっても、市区町村から認可を受けいている認可保育園や内閣府から認証を受けている企業主導型保育事業とそれ以外の認可外保育施設などがあります。

認可保育園の事業所内保育事業については、認可保育園と同等の賞与金額である場合が多いです。保育園を運営している会社の資金力によっては通常よりも高い賞与が期待できます。
企業主導型保育事業は、認可保育園と同等の補助金を国から助成されてはいますが、やはり認可保育園には劣る場合が多いです。ただし運営母体によっては高待遇な保育園もあります。

事業所内保育施設の賞与は施設や運営元によってかなり差が激しいので、求人を探す際は気をつけるようにしましょう。

認定こども園

認定こども園は保育園と幼稚園の機能を併せ持った施設で定員数も多く大規模な園であることが多いので、賞与の金額も良い場合が多いです。よいところでは年5ヶ月という賞与の場合もあります。

また、個人的に学校法人が運営している認定こども園はわりと賞与が高いという印象があります。園児の定員数も多く、園としての収入が安定していると賞与として高い金額を出せることが多いようです。

認可外保育施設

認可外保育施設の賞与の金額は施設によってまちまちでが、基本的には認可保育園と比べると賞与の金額は少ないかも知れません。

ただし、普通の保育施設と差別化できており、しっかりと子どもと保護者に価値を提供ができて、定員を満たすことができている保育園であれば認可保育園よりも高い賞与を貰える場所も存在します。

かなり運営母体に左右されるところなので求人を探す際は注意が必要です。

保育士求人を探す上での「賞与」の注意点

最後に、保育士求人を探す上での「賞与」の注意点を紹介します。

賞与の具体的な支給月数を確認する

よく保育士の求人票に「賞与あり」「実績あり」とだけ書かれていて具体的に月給の何ヶ月分の賞与が貰えるのかどうか書かれていない場合があります。

こういった場合は業績や個人の評価に連動して賞与が支給されるので、支給額が未確定の場合もあります。また、賞与が少ないので求人上ではわざと隠しているというケースもあるのでしっかりと確認しましょう。

応募前に事前に確認をしたい場合は、保育士の転職エージェントを利用したほうが良いです。ハローワークなどはいきなり履歴書持参でとりあえず面接が始まってしまう場合も少なくないです。

賞与の具体的な金額を確認する

賞与の金額は同じ支給月数でもどの給与にかかるのかで変わってきます。例えば保育士の月給は基本給に加えて担任手当・資格手当・処遇改善など様々な手当がプラスされている場合が多いです。

賞与が基本給にかかるのか、手当も含めた月給にかかるのかで金額が大きく異なってきます。賞与が4ヶ月分となっていると見た目には多いと感じるかも知れませんが、基本給の4ヶ月分だととても少なくなります。

しっかりとどの金額の何ヶ月分なのかを見て求人の良し悪しの判断が必要です。

賞与の金額がどのような基準で決まるかを確認する

保育園によっては、賞与の金額は業績や評価によって決まるという場合もあります。その場合のどのような基準で決まるかを確認した方が良いです。

特に評価の場合は、誰がどのような基準で判定するかがしっかり決まっていないとただ園長に気に入られればよいという基準にもなりかねないです。

逆に評価制度がしっかりしている保育園は運営もキチンとされている可能性が高いです。

1年目の賞与がどうなるかを確認する

入職のタイミングによって1年目の賞与がいくらもらえるかどうかが変わってきます。

一般的な計算方法では、ボーナスは1月から6月に働いた6ヶ月分を6月に受け取り、7月から12月に働いた6ヶ月分を12月にもらうということになります。

  • 4月入職の場合 ・・・ 働いた期間は4-6月の3ヶ月分のなので6月に貰えるボーナスは基準の半分
  • 1月入職の場合 ・・・ 働いた期間は1-6月の6ヶ月分のなので6月に貰えるボーナスは基準の満額

こちらは、あくまでも一般的な計算方法で、実際は保育園を運営する事業者の規定に基づいて支給されます。さらに1年目は減額されるというケースもあります。しっかりと自分の入職する際ににいくら貰えるかを確認しましょう。

賞与は高ければ良いというわけでない

保育士は入職してからの人間関係のリスクも高いので、すぐに離職せざる負えなくなってしまう場合もあります。その場合に中途半端な時期に退職をした場合にボーナスがもらえなくなってしまいます。

また、ボーナスが高いと「ボーナスが貰えるまでは辞めずに頑張ろう」という意識も働くのでより自分を追い込んでしまうことに繋がります。

年収が同じなら賞与は低いほうが、このようなリスクは少ないです。大切のなのは賞与では無くて最終的な年収です。求人を見る際は最終的な年収をベースにして比較検討すると良いです。

処遇改善費と賞与について

最近では保育士の待遇を改善するために国や自治体が保育園に対して「処遇改善費」というものを保育園を通して保育士に支給しています。

実はこの処遇改善費についてですが、支給方法は保育園に任せられています。毎月の月給に上乗せでも良く、ボーナスのように一度にまとめて支給しても良いです。

賞与ありと謳っていて、実はこの処遇改善を一度にまとめて支給しているだけの保育園もあります。

このようなケースもあるので、求人を見る際は処遇改善費も含めた最終的な年収をベースにして比較検討すると良いです。

【まとめ】保育士の賞与ってどれくらい?求人を探す上での注意点や平均額を解説!

統計上は、保育士の賞与の平均は60万円から70万円となっています。保育士の求人を探す上で賞与に関する注意点は以下になっています。

  • 賞与の具体的な支給月数を確認する
  • 賞与の具体的な金額を確認する
  • 賞与の金額がどのような基準で決まるかを確認する
  • 1年目の賞与がどうなるかを確認する
  • 賞与は高ければ良いというわけでない

保育士が転職を考える際に、賞与についてあまり固執すぎつのはよくありませんが、求人を探す上でややこしい点も多いので注意してみてみると良いと思います。

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