保育園で働く保育士の皆様。
保育士として経験やスキルが積み上がって色々な仕事を任されるようになるということはよいことですよね。一方で役職を与えられたくない、出世・昇進したくないという方もいらっしゃると思います。
- 負担が増える
- 仕事量が増える
- 責任が増える
- 担任を持てなくなる
- 保育に入れなくなる
- 人間関係の問題
- 辞めにくくなる
保育園における出世にはこのようなデメリットが付きまとうこともあります。ただし、一方で、
でも給料は対して上がらない という状況が多いです。
こんな事情から役職、出世、昇進したくないと考える保育士さんもいらっしゃると思います。今回は、役職、出世、昇進したくない保育士の理由と断り方、出世してしまった場合の対処法について紹介します。
勤務している園で出世、昇進したくないと感じた経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が役職、出世、昇進をしたくないよくある理由
冒頭でも少し書きましたが、保育士が保育園で役職、出世、昇進をしたくないよくある理由が以下のものになります。
- 負担、仕事量が増える
- 責任が増える
- 担任を持てなくなる、保育に入りなくなる
- 人間関係の問題
- 辞めにくくなる
これらについて説明します。
負担、仕事量が増える
役職がついたり、出世昇進をした場合は、当然、保育園から求められる仕事の内容も変わってくることになると思います。例えば、「先輩から指導を受ける立場から後輩を指導する立場に」、「1クラスの担任をするという立場から保育園全体を管理する立場に」等です。
それにともなって仕事の負担や仕事量そのものが増えることが多いです。今までやっていた仕事は当たり前のようにこなして、さらにやることが増えるわけですから当然です。それ故に、役職、出世、昇進をしたくないという保育士の方も多いです。
責任が増える
責任が増えるというのも、保育士が保育園で役職、出世、昇進をしたくないよくある理由です。なにか事故があれば、矢面に立って対応する必要がありますし、主任保育士のような役職がついているということになると保護者からの目線も変わってくるでしょう。部下や後輩がやってしまったことに対しての尻拭いも必要ですし、場合によっては園長からも責任を丸投げされてしまうこともあります。
担任を持てなくなる、保育に入りなくなる
出世によって与えられる役職によっては、担任を持ちにくくなったり、保育に入る時間が減るということもあります。
例えば、主任保育士等の場合は、あえて担任を持たずに臨機応変に必要なクラスに入ってフリーで働くという形の仕組みになっている園もあると思います。あるいは、職員のシフトを考えたり・後輩の指導、目標設定などの書類関連の仕事も増える場合があります。そうなると保育に入る時間が少なくなってしまい自分がやりたい仕事ができなくなってしまう可能性がるということです。
人間関係の問題
人間関係の問題も役職、出世、昇進をしたくないよくある理由の一つです。
特によくある理由が、自分より年上だったり・経験年数が長い保育士が他にいるのに、その人を差し置いて自分が出世する場合などです。自己評価はともかく、園長にとっては自分のほうが適任と考えたのかもしれませんが、それが正しいとは限りませんし、正しかったとしても妬みなどの感情が発生する可能性もあります。
追い抜かれた人からすると「なんであの人が自分より上なんだ」という反感を招いてしまう可能性もあります。他の同僚もその出世に対して疑問を抱く可能性があります。そうなると、自分が希望したわけではないのに、出世することによって保育園内の人間関係が悪化してしまう場合があります。
もちろんその状態では働きにくくなりますし、その人達よりも上の立場になって現場をまとめる必要も出てくるので、余計に仕事が大変になることもあります。
辞めにくくなる
ある程度正職員で働いたらあとはパート等で働こうと考えている人もいると思います。結婚や出産などを機によりプライベートを重視できるように勤務時間を減らしたいというようなことです。下手に出世することによって立場や責任が変わってしまうと、いざ勤務時間を減らしたい、パートに転職したいと思った時に行動がしにくくなってしまう可能性があるためです。仮にパートになったとして、これまでの保育園内での立ち回りによっては、仕事の時間は減っても周りから頼られてしまうという関係性は変わらない場合もあります。
でも給料はたいして上がらない
ここまで紹介したすべての、保育士が保育園で役職、出世、昇進をしたくないよくある理由に関係するのが 「でも給料は対して上がらない」 ということだと思います。
もしかしたら給料のことが根本的な原因といえるかもしれません。給料が大幅に上がるのであれば我慢できる、頑張れるという人もいると思いますが、そうでなければ、役職、出世、昇進するだけ損になってしまいますよね。組織はそういうものだと思っていても、断れるのであれば断りたという状況も起きてしまうでしょう。
保育士が役職、出世、昇進を断る方法
保育士が役職、出世、昇進を断る方法は 「園長に希望を伝える」 ということです。先に挙げたように個人個人で出世したくない理由というのがあると思います。園長は出世をしたいものだと思っている可能性もあるので、まずは自分の希望を伝えることで、役職、出世、昇進に対しての自分の気持ちを理解してもらうということです。
うまくいけば、自分の不安不満を解消したうえで、役職、出世、昇進ができる可能性もありますし、出世そのものを取りやめて今まで通り働くことができる可能性もあります。
したくないけど出世してしまった場合は?
もう既に役職を付与されていたり、出世、昇進してしまっている場合もあると思いますし、事前の予告がなく出世してしまったという場合もあると思います。
その場合にできる対処法は、やはり 「園長に希望を伝える」 ということになります。仕事量が多いのであれば減らしてほしいということ、担任クラスなどの希望があるならそれを伝えるということです。役職を与えられている、出世しているということは少なからず園長からの信頼があるということだと思うので、交渉してみる価値はあると思います。
また、負担や責任の増加に対して、給料が対して上がっていないのであれば、 上がった分だけを頑張るというように意識する ことも大切です。無理をしすぎてしまっては続かないので、自分ができる範囲で頑張るということも長く働くコツになります。
最終的には転職も検討すべき
保育士が出世をしたくないということは、出世そのものの問題ではなく本質的には、
- 仕事量や責任に対して給料が見合っていない
- 自分のやりたい仕事ができない
ということになると思います。もちろん片方の場合もあれば、両方の場合もあると思います。やはり組織での仕事になるので、ある程度は個々の役割を受け入れていくしか有りません。それが許容できないレベルであるのであれば、転職をして立場を変えることが最善になります。
まとめ:役職、出世、昇進したくない保育士の理由と断り方を紹介
今回は、役職、出世、昇進したくない保育士の理由と断り方、出世してしまった場合の対処法について紹介しました。
保育士が出世をしたくないよくある理由が以下になります。
- 負担が増える
- 仕事量が増える
- 責任が増える
- 担任を持てなくなる
- 保育に入れなくなる
- 人間関係の問題
- 辞めにくくなる
- でも給料は対して上がらない
役職、出世、昇進したくない保育士の断り方は、
「園長に希望を伝える」
ことです。園長は役職、出世、昇進は誰にとっても良いものだと思っている可能性もあるので、まずは自分の意思や不安などを伝えることで、同じ役職、出世、昇進でも、なるべく自分の不安を解消してくれる可能性もあります。また、意思が無いことによって出世を取りやめてくれる可能性もあります。
保育園において役職、出世、昇進は本人にとって必ずしも良いものとは限らないので、自分自身のために必要な対処を取るのが良いでしょう。