目次 | 内容 |
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保育士資格の取得にピアノは必須ではない | ・保育士資格の取得にピアノの知識や技術は不要 ・保育士試験の実技は、音楽以外を選択可能 ・音楽を選択してもピアノ以外の楽器で受験できる ・保育士養成施設でも入学時スキルは不要で授業で習得 |
保育園で働く保育士のピアノ事情とは? | ・実務で急に弾けない曲を弾く状況は稀 ・弾けない場合は、他の人が弾くか別の曲に変更可能 ・行事の曲は事前に決まり練習が可能 ・普段の歌は弾ける曲を選び、高い技術は不要 ・歌詞を覚えることや手遊びでの対応が重要 |
最低限こんな曲が弾けると良いかも | ・季節ごとの定番曲がおすすめ (例: ちょうちょ、こいのぼり、ジングルベルなど) ・入職時に全て覚える必要はなく、徐々に習得を目指す |
保育士におすすめのピアノの練習方法 | ・基本は、必要になった時に練習を行う ・ピアノ教室に通うのも上達への道 ・YouTubeの動画を活用することも効率的 |
保育園の面接などでピアノの実技試験はある? | ・園により異なるが、最近は実技試験が少ない傾向 ・幼稚園や認定こども園では実施される場合がある ・苦手なら、面接でその旨を伝えても良い ・実技を課す園は入職後もピアノを多く弾く可能性あり |
ピアノが不要の保育士求人の探し方 | ・ピアノ負担の少ない保育園がおすすめ ・同僚のスキルも高くない傾向があり、プレッシャー軽減 ・保育士専門の転職エージェントの利用が効率的 ・「ピアノが苦手」と伝えれば、担当者が適切な求人を紹介 |
まとめ:ピアノ弾けなきゃ保育士になれない?ピアノ不要の求人の探し方を解説! | ・保育士資格取得にピアノスキルは必須ではない ・現場では簡単な曲が数曲弾ければ十分対応可能 ・必要な時に練習し、無理なくスキルを身につける ・ピアノ負担が少ない求人は転職エージェントで効率的に探せる |
よくある質問(FAQ) | ・ピアノが弾けなくても保育現場で困ることはほとんどなし、デジタルツール活用や事前準備で対応可能 ・採用側はピアノスキルより総合的な資質や熱意を重視、他の強み(絵、読み聞かせなど)をアピールが重要 ・ピアノが苦手でも手遊び歌やリトミック、デジタル機器活用で音楽活動が可能 ・ピアノ不要な園は求人票で「ピアノ不要」などのキーワードで確認、転職エージェントが有効 ・入職後にピアノスキル向上の機会を提供している園も多く、働きながら習得できる |
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- ピアノ不要の保育士の求人を探したい
保育士になりたいけれど、ピアノが弾けないと不安に感じている方もいるかもしれませんね。
ですが、ピアノが苦手な方でも保育士として活躍することは十分に可能です。
この記事では、保育士資格の取得段階から実際の保育現場、そして面接でのピアノ事情について詳しく解説します。
さらに、ピアノが苦手な方が安心して働ける保育園の求人を見つける具体的な方法を全手順でご紹介します。

ピアノが弾けない私でも、本当に保育士になれるのでしょうか?

はい、ご安心ください。最初から完璧である必要はありません。
現時点でピアノを弾けなければ保育士にはなれないということはありません。最初は数曲弾ける状態にしておいて、あとは実際に保育園で働きながら徐々に練習していけばよいです。なので、これから保育士資格を取って保育士として働こうという方も、ピアノの心配はさほどする必要はないです。私自身もピアノは苦手でしたし、新卒の頃は、割と苦労しましたが、慣れればそこまで大変に思うことは少ないです。
その経験が参考になればと思います
保育士資格の取得にピアノは必須ではない
まず、大前提として保育士資格の取得にピアノの知識や技術は必須ではありません。
保育士試験の場合
保育士の資格を取得する方法の一つに保育士試験を受けるというものがあります。
保育士試験に関しては以下の記事でも説明しています。
保育士試験は、筆記試験と実技試験の2つがありますが、筆記試験に関してはピアノに関する出題はありません。
実技試験は3つの分野から自分で2つを選択して、試験を受験します。
- 音楽(弾き歌い)・・・幼児に歌って聴かせることを想定して、課題曲の両方を弾き歌いする。
- 造形(絵画)・・・保育の一場面を絵画で表現する。
- 言語(口演・素話)・・・子どもが集中して聴けるようなお話を行う。
音楽を選択した場合、ピアノを利用することが一般的ですが、ギターを持ち込んでも試験を受けることも可能です。
そもそも、音楽を選択せずに受験をすることも可能です。このように、保育士資格を取る段階では、ピアノの技術や知識は不要です。
保育士養成施設の場合
保育士の資格を取得するもう一つの方法に、専門学校などの保育士養成施設を卒業するという方法があります。
授業の中では、もちろんピアノに関するものもありますが、入学段階で問われるものではありません。
そのための学校の授業なので、授業や自習を通してピアノの技術を身に着けていくことが可能です。
このように、ピアノに指一本触れたことのない人間であっても保育士試験に合格することはできるようになっています。
保育園で働く保育士のピアノ事情とは?
前項で、保育士の資格を取得する段階ではピアノの技術が必ずしも必要ないということを説明しました。
ですが、実際に保育園で働く際はどうなのかということが重要ですよね。せっかく資格を取っても保育園の採用面接に合格できなかったら意味がないです。
実際に働く際にピアノを利用することになっていきなり苦労をするというのも避けたい所だと思います。
実務ではピアノはどの程度の技術が必要?
私の経験として突然、急に弾いたことがない曲を弾かなければいけないという状況になることは少ないです。
仮に、そういう状況になっても弾けない場合は「弾けない」で終わります。弾ける人がいる場合はその人が弾きますし、いない場合は、別の曲にするなど対応はとれます。
もちろん、意地悪い保育士が同僚にいれば「そんな曲も弾けないの?」というような顔をする人もいるかもしれません。ですが、保育士の良し悪しはピアノが弾けるか弾けないかということではないので、気にする必要はないです。
もし、行事などの曲であれば、事前に段取りが決まっていて誰が何の曲を弾くのかということも決まっているので、事前に練習することが可能です。
その場の流れや余った時間などでうたを歌うという場面も出てきますが、その際は自分が弾ける曲を弾けば良いです。あくまで伴奏なので、高い技術は必要ありません。
ミスしても問題ないですし、むしろ、うたの歌詞を覚えておく方が重要かもしれません。園によっては歌詞を見ながらうたえることもありますが、そうでないところもあります。
なので、まずは数曲定番の曲が弾けるようになっていれば良いと思います。そうすれば、大概は乗り切ることが可能です。また、こういう場合も手遊びなどで乗り切ることも可能です。
最低限こんな曲が弾けると良いかも
最低限こんな曲が弾けると良いかもというのを季節ごとにあげて見ました。
- 4月
- ちょうちょ
- ちゅうりっぷ
- 5月
- こいのぼり
- 6月
- あめふりくまのこ
- かたつむり
- はをみがきましょう
- 7月、8月
- みずあそび
- おばけなんてないさ
- 9月
- どんぐりころころ
- 10月
- きのこ
- 11月
- おもちゃのちゃちゃ
- 12月
- ジングルベル
- あわてんぼうのサンタクロース
- お正月
- 1月
- 雪
- 2月
- 北風小僧のかんたろう
- まめまき
- 3月
- ひなまつり
結構多いですが、入職時の段階ですべて覚える必要はないですし、季節に合わせて徐々に覚えていくと良いと思います。
保育士におすすめのピアノの練習方法
ここからは保育士におすすめのピアノの練習方法を紹介します。
基本は必要になった時に必要な練習をすればよい
保育士にとってピアノは、基本的には必要になった時に必要な練習を行えばよいです。
先程も書きましたが、行事などの曲であれば、事前に段取りが決まっていて誰が何の曲を弾くのかということが決まるので、それは別途練習を行えばよいです。
季節の曲などは毎回その時期に練習すれば良いですし、経験を重ねることで自然と弾ける曲のレパートリーも増えていくと思います。
ピアノ教室などに通う
ピアノが苦手なら上達のためにピアノ教室に通うというのも選択肢の一つです。
ピアノ教室は安ければ、月額5千円程度から通うことが可能です。ピアノ教室というと子ども向けのイメージも多いかもしれませんが、保育士や幼稚園教諭向けでもやっているところは多くあります。
やはり、独学でやるよりは、実際にそれなりに弾ける人に教わるほうが上達も早いですし、お金を払って通うことで、モチベーションややる気も維持できます。
YouTubeで見る
最近では、YouTubeでもピアノ動画があがっています。保育士や幼稚園教諭向けの子ども用の曲なども解説してくれている動画がたくさんあります。
これらの動画を見ながら練習すると、非常にわかりやすく効率的に練習することができます。
保育園の面接などでピアノの実技試験はある?
面接などでピアノのスキルを問われるかどうかは結構保育園によって異なります。私もまったくピアノの能力を気にしない面接を受けた経験もあります。
ただ、数としては最近では多くはないですが、保育園によっては採用段階でピアノの実技試験を設けている場合があります。その場合は、面接後などに簡単にピアノの実技試験を行います。
幼稚園だったり、幼稚園から派生している認定こども園のような場合は、ピアノの実技試験が行われることも少なくないです。
事前に課題曲を知らされている場合もありますが、その場で楽譜を渡されてこの曲を弾いて下さいということもあるようです。
このような保育園の場合はある程度ピアノが弾けることを求めている可能性が高いです。ただ、数としては多くないのでこのような保育園で働くのは諦めて別を探すということでも問題ないです。
また、どうしてもその保育園の面接に受かりたい場合は「その曲は練習しないと難しいですが、この曲だったら練習して弾けるので弾かせて欲しい」というように別の曲を弾かせてもらえないかお願いするとよいと思います。
事前に練習する時間さえあれば弾けるということを示せるうえに、その保育園で働きたいという熱意を示すこともできます。
面接でのピアノの実技対策はどうしたら良い?
対策としては、保育士試験の実技試験と同様で良いと思います。楽譜などは任意の物を利用するように言われる場合が多いです。
事前に課題曲が知らされている場合は、その曲を練習しておけばよいです。楽譜については、こどもの歌集などから探してくれば良いと思います。
しっかりと歌詞も覚えることも重要で、園児の前での伴奏を意識すると良いと思います。
面接までは、1週間前後の期間があると思うので、その間に練習を繰り返しましょう。
それでも弾けそうにない場合
面接までの期間が短かったり、練習が間に合わず完璧に弾けないという場合もあると思います。
このような場合は「この曲だったら弾けるので弾かせて欲しい」というように別の曲を弾かせてもらえないかお願いするとよいと思います。
こうすることで、練習をすればしっかり弾けるということをアピールすることができますし、その保育園で働きたいという意志もアピールができます。
ただ、実技試験にピアノを課してくるような保育園なので、入職してからも頻繁にピアノを弾くことが求められることになります。
どうしても、ピアノが苦手で厳しいという方は、無理してこのような保育園に採用されるよりも、後述している、あまりピアノの負担がないような保育園の求人を探したほうが良いかもしれません。
あらかじめ苦手なことを伝えても良い
ピアノに自信がなければ、面接の際にあらかじめピアノが苦手であることを面接で伝えるというのも一つの手です。
もちろんそれで採用不可になるということもありますが、そういう保育園はピアノを頻繁に保育中に利用するという可能性が高いです。つまり高いレベルが求められる可能性があります。
今は保育士不足で働く保育園の選択肢も多いので、無理して苦手なピアノが大変な保育園で働く必要は無いかもしれません。
もちろん、どうしてもその保育園で働きたいということであれば、少しピアノを練習してアピールできるようになっておく必要があると思います。先程も書いたように簡単な曲でも良いので、その保育園で働きたいという熱意を示すということが大切です。
ピアノが不要の保育士求人の探し方
やはり、ピアノが苦手で負担になるので、なるべくやらないようにしたいという場合は、ピアノの技術をあまり求められない保育園がおすすめです。
こういう保育園は同僚の保育士もそこまでピアノのスキルが高いわけでは無いので、気が楽だと思います。周りが全員弾けるのに自分だけが弾けないというのが一番嫌ですよね。
でもこのような保育園にもなかには一人くらいは上手に弾ける人がいるので、その人が行事などではピアノを担当してくれることもあります。
そもそも弾ける人が弾けば良いし、弾ける曲を弾けば良いという考え方なので、ピアノのプレッシャーに負われることも少なくなると思います。
このようなピアノ不要の保育士求人のおすすめの探し方は、保育士の転職エージェントを利用することです。
求人誌やハローワークで探すのももちろん良いですが、それだとピアノの取り組み方に関することは面接に行くまで得ることができないことが多いです。
結局、面接に行ってからピアノの負担が多いということがわかったり、急にピアノの実技試験などをやらされることもあります。それだと、面接に行く時間も無駄になってしまいます。
保育士の転職エージェントに登録して「ピアノが苦手なので、ピアノの負担が少ないところが良い」と伝えてみましょう。
そうすると、担当者がそのような求人を探してくれます。保育園側にも「ピアノが苦手」という情報があらかじめ伝わるので、入職してから実はピアノをたくさんやる保育園だったということも無いです。
- マイナビ保育士
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:ピアノ弾けなきゃ保育士になれない?ピアノ不要の求人の探し方を解説!
保育士になるにはピアノが必須だと考えている方もいらっしゃるかもしれませんが、ご安心ください。
私はこの記事を通して、ピアノが弾けない方でも保育士として自信を持って活躍できることをお伝えしてきました。
ピアノのスキルに不安がある方も、一歩踏み出すことに躊躇する必要はありません。
なので、現時点でピアノを弾けなければ保育士にはなれないということはありません。
最初は数曲弾ける状態にしておいて、あとは実際に保育園で働きながら徐々に練習していけばよいです。
これから資格を取るという方は、取ってから考えれば良いです。
私自身もピアノは苦手でしたし、新卒の頃は、割と苦労しましたが、慣れればそこまで大変に思うことは少ないです。これから保育園で働くという方は、自分の状況に合わせて良い保育園の求人を探してみてください。
まずは、ご自身の状況に合わせて、最適な保育園の求人を見つけるために、転職エージェントに相談することから始めてみませんか。
よくある質問(FAQ)
- Qピアノが弾けない保育士でも、実際の保育現場で困ることはありますか?
- A
私自身の経験から言いますと、ピアノが弾けないことが保育現場で大きな問題になることはほとんどありません。
確かに、伝統的な保育園では歌の伴奏などでピアノを使う場面もあります。
しかし、近年では多様な保育方法を取り入れる園が増えており、デジタルツールを活用して音楽活動を行うことも一般的です。
行事などで特別な伴奏が必要な場合でも、事前に準備する時間があるため、練習すれば対応できます。
- Qピアノが苦手な場合でも、採用する側は保育士としてのスキルをどのように評価しますか?
- A
採用側は、ピアノスキルそのものよりも、保育士としての総合的な資質や子どもたちへの愛情、熱意を重視しています。
特に現在の保育士不足の状況では、ピアノスキルを必須としない保育園が大変増えています。
面接では、ピアノが苦手でも絵や造形、読み聞かせなど、他のどのような強みで子どもたちと関われるかを具体的にアピールすることが大切です。
- Qピアノの代わりに保育で活かせる、具体的な強みやスキルにはどのようなものがありますか?
- A
ピアノが苦手な場合でも、保育で活かせる強みはたくさんあります。
例えば、造形表現や絵画、読み聞かせや素話の言語表現、子どもたちと一緒に楽しめる運動遊びや手遊び歌、歌唱力などが挙げられます。
子どもたちの気持ちに寄り添い、共感する力や、保護者の方との円滑なコミュニケーション能力も高く評価されるポイントです。
私自身もピアノ以外の強みで、子どもたちと楽しく過ごしました。
- Qピアノが不要な保育園とそうでない園の見分け方、あるいは求人情報の確認ポイントはありますか?
- A
ピアノの負担が少ない保育園を見つけるには、求人票で「ピアノ不要」「ピアノ苦手OK」「伴奏なし」といったキーワードを確認してください。
また、小規模保育園、企業内保育園、病院内保育園、放課後等デイサービスなどは、ピアノを必須としない傾向が強いです。
さらに、面接の際に園での音楽活動の頻度や、伴奏を誰が担当するかを直接質問することも、ミスマッチを防ぐための有効な方法です。
- Qピアノが苦手な保育士でも、子どもたちと楽しく音楽活動をする方法はありますか?
- A
はい、たくさんあります。
子どもたちと一緒に手遊び歌を歌ったり、身体を動かすリトミックを取り入れたりする方法があります。
また、CDやタブレットなどのデジタル機器を活用して音楽を流す園も多いです。
大切なのは、ピアノが弾けることよりも、子どもたちが音楽を通して楽しむ気持ちを育むこと、そして保育士自身も子どもたちと音楽を楽しむ姿勢を示すことです。
- Q入職後にピアノの練習をしたり、スキルを向上させる機会はありますか?
- A
多くの保育園では、入職後にピアノのスキルを向上させるための機会を提供しています。
園によっては、外部のピアノ講師を招いたレッスンを実施したり、職員向けの練習室を設けているところもあります。
また、日常の保育業務の中で季節の歌を練習するなど、実践を通じてスキルアップを図ることも可能です。
私自身も働きながら、少しずつ練習しました。