保育士の毎年の昇給額は平均いくらぐらい?自分の経験と統計から概算!


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保育園で働く保育士の皆様。

周りの保育士が毎年平均してどれくらい昇給しているか気になったことはありませんか?自分の昇給金額が適切なのか、他の保育士と比較してみたいですよね。

求人の採用時の給与は、たくさんの求人情報を見ればなんとなく見えてくるものがありますが、勤続を続けた場合の給与まではなかなか見えてこないですよね。

今回は、保育士の毎年の昇給額は平均いくらぐらいなのか、自分の昇給の経験や厚生労働省の賃金構造基本統計調査からの概算などを紹介します。

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保育士の毎年の昇給額って平均いくらぐらい?

保育士の毎年の昇給額がどれくらいなのかというのは、保育園ごとはもちろんそれぞれの保育士によって異なります。保育園によっては昇給の基準に評価などが含まれると思うので、人によっては速いペースで昇給したり、遅いペースで昇給していくということもあります。毎年の昇給額が少なくても、役職が付与されると一気に昇給するということもあります。また、昇給の頻度も保育園によって様々で、半年に一回昇給の査定がある場合や、一年に一回という場合もあります。

加えて、昨今は保育士の待遇改善などが進められている関係で、国や自治体が制度を導入を決めて、急に保育士の給与があがるということもあります。

参考までに私自身の経験では、毎年の基本給の昇給額は2000円から5000円くらいが多かったです。

厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査から保育士の昇給額を概算してみた

保育士の毎年の昇給額などを直接調査した統計などはありませんので、厚生労働省の令和2年賃金構造基本統計調査から保育士の昇給額を概算してみました。

厚生労働省の賃金構造基本統計調査は、職種や年齢別ごとの賃金に関する様々なデータを毎年調査しているデータになります。

統計によると、保育士の毎月きまって支給する現金給与額(つまり月給)は以下のようになっています。

年齢平均の月給(単位:千円)
20 ~ 24歳214.3
25 ~ 29歳236.6
30 ~ 34歳247.8
35 ~ 39歳256.5
40 ~ 44歳259.3
45 ~ 49歳260.8
50 ~ 54歳283.7
55 ~ 59歳284.9

※参考「厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査」https://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/kouzou/z2020/index.html

「厚生労働省 令和2年賃金構造基本統計調査」を参考にすると年齢別で保育士の平均月給はこのような値になっています。

この数値を参考にすると20~24歳から55~59歳までの25年間で平均して月額 70.6(千円)昇給しているということになります。

これを1年に換算すると 2.824(千円) となり、つまり、保育士は1年で平均すると月額約2800円の昇給しているということになります。 保育士として働いている方は割と現実的な数値だと感じると思います。

実際には保育士を辞めてしまう人や、未経験から新たに保育士を始めるという人もいるので正確な計算にはなりませんが、月額に換算しておおよそこれくらいの昇給が毎年見込めるということがわかると思います。

また、最近では、国が主導で保育士の待遇改善も進んでいるので、近年はこれよりも良いペースで昇給額が伸びていると思われます。

保育士の昇給額と他の職種・職業と比較

保育士の昇給額が他の職種・職業と比較すると高いのかやすいのかというのが気になる方もいらっしゃると思います。残念ながら同じ方法で調査された統計等が存在しないため、厚生労働省「賃金引上げ等の実態に関する調査」より企業規模別の1人平均賃金の改定額を引用するので参考にしてください。

企業規模1人平均賃金の改定額(昇給額)
5,000人以上6,086円
1,000 ~ 4,999人4,925円
300 ~ 999人4,805円
100 ~ 299人4,315円

※厚生労働省「賃金引上げ等の実態に関する調査(令和二年)」よりhttps://www.mhlw.go.jp/toukei/itiran/roudou/chingin/jittai/20/index.html

保育園は従業員100人未満も多いと思うので100人未満の企業規模のデータが無いのが残念ですが、先程も独自の保育士の1年平均月額約2800円の昇給と比較すると、やはり保育士の昇給額は他の職種や産業と比較すると少ないということがわかります。

保育士の昇給額は独自の計算で、もととなっている統計も全く別物になるので、単純な比較はできないので注意して下さい。参考程度にお考えください。

毎年の基本給の昇給以外で保育士が昇給する方法

ここまで、保育士の毎年の基本給の昇給額について紹介しましたが、それ以外で保育士が昇給する方法を紹介します。

役職につく

毎年の基本給の昇給以外で保育士が昇給する方法のひとつは、役職につくということです。

  • 主任保育士
  • 副主任
  • 専門リーダー
  • 職務分野別リーダー

主任保育士は保育園の現場の実質的なリーダーとなる役職になります。主任保育士になると別途、2〜4万程度が手当として給料に上乗せされる保育園が多いです。「副主任」「専門リーダー」「職務分野別リーダー」は、都道府県などの自治体で実施されている「 保育士等キャリアアップ研修 」の受講が必要なこの研修を受講して、保育園から役職を付与されると「保育士処遇改善等加算Ⅱ 」が給料に加算されます。

これら以外にも各保育園が独自に設定する役職等もあると思います。このような経験を積んで役職を付与されることで昇給されることがあります。

転職する

毎年の基本給の昇給以外で保育士が昇給する方法のふたつめは「転職する」ということです。

保育士に限ったことではありませんが、一度保育士が入職をするとあとは保育園の基準に従って昇給していくということになります。良くも悪くも基準通りに昇給していくことになります。

ただ、転職となると話は少し変わってきて、転職時はあらたに基本給が決定することになります。つまり、自分の保育士の経験をきちんと評価してくれる保育園に転職することができれば、基本給の昇給が見込めます。給料を上げたいという理由で転職を考える場合は、今より基本給が高くなる保育園だけ面接を受ければ良いので、給料が下がってしまうというリスクはありません。

また、保育園は、地域によっても給料差があります。保育士が不足している首都圏等のエリアでは、自治体が保育士の給料の上乗せなどを行っている場合があるためです。転職してこのような保育士の需要が高いエリアで就業することによって昇給が見込める可能性が高くなります。

転職は、今の低給与を打開する上でのひとつの重要な選択肢になります。

これから転職を考える保育士は昇給額とその基準も大切

これから転職を考える保育士の方は、スタート時の基本給だけではなく昇給額とその基準も大切です。入職時の基本給がどんなに良くても、そこから昇給しなければ、他の入職時の基本給が安い保育園に将来的には給料の面で抜かれてしまうかも知れません。

また、昇給は金額だけでなく、その基準もとても大切です。あまりにも高いハードルがある場合は、そもそも昇給ができなくなってしまうためです。逆に、毎年全員が公平に一律の金額を昇給するという保育園もありますが、それは果たして本当に「公平」なのかという考えもあります。頑張っている人も頑張っていない人も同じ金額が昇給するので、「別に頑張らなくて良いや」という気持ちが生まれてしまうかも知れません。働いている従業員の多くがそのように考えるようになってしまうと、保育士同士が足を引っ張り合う働き方の保育園になってしまうかもしれません。

保育士が転職をする場合は、基本給だけでなく昇給額とその基準をしっかりと保育園に確認をするということが大切です。目先の一年目の給料だけではなく将来的なことも考慮にいれましょう。

まとめ:保育士の毎年の昇給額って平均いくらぐらい?

厚生労働省の統計調査をもとにした、私の勝手な独自の計算になりますが、保育士は1年で平均すると月額約2800円の昇給しているということがわかりました。そして、基本給が昇給すると、月給はもちろんボーナスの支給金額にも影響があります。ボーナスは月給に掛ける形で計算されることが多いためです。昇給額は保育士の年収に与える影響も大きいです。

また、これから転職を考えているという方は、転職後のスタートの基本給はとても大切ですが、その後に勤続する上での昇給額もとても重要な要素になります。転職直後の基本給が高くても、昇給額がいまいちであれば、長く働くと追い抜かれてしまうことになります。加えて、昇給の基準というのもとても重要です。頑張れば評価されて昇給するという状況は、働く保育士にとっても良いモチベーションにすることができます。

せっかくなら毎年きちんと昇給して、お金の面でもモチベーションを保って保育士として働きたいですよね。