保育園の就職転職活動をしている保育士の皆様。
保育園の面接を受ける以上、このような不安はつきものだと思います。今回は、保育士が保育園の採用で圧迫面接されることはあるのか、されてしまった場合の対処法などを紹介します。
複数回の面接、転職経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士が保育園の採用で圧迫面接されることはある?
個人的な経験では、保育園の採用において圧迫面接をされるということはあまり多くはない印象です。昨今は、採用においては保育士が有利で選ぶ立場であるケースが多いので、どちらかというと丁寧、親切に対応されることが多いです。各保育園も予算に限りがあり、そこまで高待遇は提示できないので、なるべく人間関係などにおいて好印象を持ってもらい、他の保育園との差別化を図っていることが多いです。
そのため、保育園でわざわざ圧迫面接をするというのは、よほど変わった面接官か性格を見抜くためにあえて圧迫しているかのどちらかということが多いでしょう。
圧迫面接の内容や基準は?
一般的に圧迫面接と言われる内容は以下のようなものになります。
- 無視する
- 威圧的
- 否定する
- リアクションが無い
- 揚げ足を取る
これはNG!圧迫面接とは違う不公正な面接
圧迫面接そのものにも賛否がありますが、保育園などの企業にはこれは質問してはだめという内容も規定されています。
以下に該当するような質問については、「圧迫面接」に該当するものですらなく、公正な採用選考の基本から外れたものになります。このような質問を面接でする保育園には注意しましょう。
<a.本人に責任のない事項の把握>
・本籍・出生地に関すること (注:「戸籍謄(抄)本」や本籍が記載された「住民票(写し)」を提出させることはこれに該当します)
・家族に関すること(職業、続柄、健康、病歴、地位、学歴、収入、資産など)(注:家族の仕事の有無・職種・勤務先などや家族構成はこれに該当します)
・住宅状況に関すること(間取り、部屋数、住宅の種類、近郊の施設など)
・生活環境・家庭環境などに関すること
<b.本来自由であるべき事項(思想信条にかかわること)の把握>
・宗教に関すること
・支持政党に関すること
・人生観、生活信条に関すること
・尊敬する人物に関すること
・思想に関すること
・労働組合に関する情報(加入状況や活動歴など)、学生運動など社会運動に関すること
・購読新聞・雑誌・愛読書などに関すること
<c.採用選考の方法>
・身元調査などの実施 (注:「現住所の略図」は生活環境などを把握したり身元調査につながる可能性があります)
・合理的・客観的に必要性が認められない採用選考時の健康診断の実施
※引用「厚生労働省 公正な採用選考の基本」よりhttps://www.mhlw.go.jp/www2/topics/topics/saiyo/saiyo1.htm
詳細は以下の記事でも解説しています。
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圧迫面接のこのような公正な採用選考から外れたものは
なぜ圧迫面接をする?
昨今ではかなり減ってきているようではありますが、みなさんが疑問に思うのは、なぜ圧迫面接をするのかということだと思います。
保育園の面接官が圧迫面接をするのは、
- あえて圧迫をしている
- 面接官の性格が悪い
大きくこの二通りのケースが考えられます。
あえて圧迫をする
一般的に企業の面接で、圧迫面接が行われるのは、あえて圧迫面接をすることで、
- ストレス耐性
- 臨機応変さ
- 思考力
などを判断するためのようです。
あえて、保育士の話をつまらなそうな表情でみたり、発言に対して揚げ足をとるようなことです。通常の問答では見れないような保育士の性格を判断しようとします。
保育園の面接でも多くは無いと思いますが、あえて、圧迫することで、保育士にストレスがかかった時にどのような対応を取るのか、変化などを見ることもあるでしょう。
面接官の性格が悪い場合
性格が悪いというと語弊があるかもしれませんが、保育園の面接官のなかには、単に口調や性格が少しきつめなだけという場合もあると思います。意地が悪く面接を受けている保育士が嫌がるようなことをあえて発言してしまうような人もいるかもしれません。
また、例えば、面接などを進めていく過程で面接官が「この人はもう採用しなくていいや」と思ってしまえばそこからは適当な対応になってもおかしくは無いでしょう。もちろん、面接を受ける保育士のほうに、なにか問題のある行動などがあったということも考えられます。
このケースの場合は、保育園にとっても、面接を受けた保育士にとっても良いことは無いでしょう。
保育士が保育園の採用で圧迫面接をされた場合は不採用は確定?
前述したとおり、あえて圧迫をして保育士のストレス耐性などを見ている可能性もあるので、圧迫面接されたからと言って必ずしも不採用というわけではありません。もちろん、あえて圧迫をしているかどうかは面接をした人にしかわからないので、面接を受けた段階では判断が難しいでしょう。
また、本人は圧迫を受けたつもりでも、面接をした人はそのような意識はなく、単に口調や性格が少しきつめなだけという場合もあります。そのため、必ずしも圧迫面接をされたからといって不採用が確定するとは言えません。
そして もし、圧迫面接で不採用になった場合でも「そんな面接をする人がいる保育園で働かなくて良かった」と思うようにしましょう
保育士が保育園の採用で圧迫面接をされた場合の対処法
ここからは、保育士が保育園の採用で圧迫面接をされた場合の対処法について紹介します。
その場でお断りして帰る
まず1つ目の対処法は、その場でお断りして帰るというものです。圧迫面接の程度にもよりますが、あまりにも耐えられないような場合は、その場でお断りして帰るのも選択肢の一つです。
一般的な会社であれば、採用専門の人事部があることも多く、入職後は圧迫面接をした面接官と一緒に仕事をするということはあまりない場合も多いです。たまたま性格の悪い面接官だったということもあり得るでしょう。
一方で、保育園の場合は、小さい組織で面接をした面接官が保育園の園長や主任などであることも多く、就職してからもかなり近い距離感で一緒に仕事をすることになります。つまり、面接で受けた印象は入職後も継続してしまう可能性があります。
そうなってくると、圧迫面接をするような、少なくとも自分がそのように感じた人がいる保育園で、仮に面接の合格を貰っても、長く気持ちよく働けるかどうかは疑問になると思います。もちろん、あえて圧迫面接をしている場合もありますが、それは面接を受けた本人は判断が難しいです。
そうであれば、その場でお断りをして採用面接を辞退するというのが、お互いの時間の無駄も減らすことができます。
乗り切る
採用されたらその保育園で働きたいと思えるのであれば、圧迫面接を乗り切って採用に結びつける必要があります。
圧迫面接をされてしまった場合の一般的な基本的な対処法は、
- 冷静に受け答えする
ということです。
感情的になってしまったり、言い返してしまうと、面接に合格するという観点ではマイナスになってしまいます。あくまでも冷静に質問に対して回答するようにしましょう。そして、もし、圧迫面接で不採用になった場合でも「そんな面接をする人がいる保育園で働かなくて良かった」と思うようにしましょう
まとめ:保育士が保育園で圧迫面接に。圧迫の基準や対処法は?
今回は、保育士が保育園の採用で圧迫面接されることはあるのか、されてしまった場合の対処法などを紹介しました。
保育園の面接においては、圧迫面接はあまり多くはありません。特に、昨今は保育士不足で、採用される保育士側が有利で、働く保育園を選べる立場であることが多いためです。
ですが、一部の保育園の面接では圧迫のように感じることもあるかもしれません。あえて圧迫面接をして試している場合もあれば、面接をする面接官との相性や性格の問題もあると思います。
一般的に、圧迫面接をされてしまった場合の基本的な対処法は、
- 冷静に受け答えする
というものです。
ですが、保育園の場合は、小さい組織で面接をした面接官が保育園の園長や主任などであることも多く、就職してからもかなり近い距離感で一緒に仕事をすることになるので、その場でお断りをして採用面接を辞退するというのも選択肢の一つになります。