保育士の皆様。今の保育園での仕事が辛いという方。転職を考えている方。
- 辛いから逃げるなんて甘え
- そんな考えでは他でも通用しない
こんなことを言う園長や先輩、家族の方などからこんなことを言われたことがある方もいるかも知れません。
今の保育園での仕事が辛いからと言って転職をすることは逃げなのでしょうか?逃げずに頑張りたいという方もいると思います。
今回は、保育士の仕事が辛い場合の転職は逃げなのかという点について解説します。
今の保育園での保育士の仕事が辛い
保育士の仕事が辛くて、いま職場から転職したいという方。理由は様々あると思います。
- 人間関係
- 低い給料
- 仕事量が多い
- 長い労働時間
- サービス残業
- 持ち帰り残業
これらの要因の複数が複合していることもあると思います。保育士を辞めた理由のランキングについては以下の記事で紹介しています。
どの理由にせよ、今の辛い職場から抜け出すために転職することは「逃げ」なのでしょうか?
保育士の退職や転職は逃げ?
今の保育園での保育士の仕事が辛いから転職をしたいと周囲に言うと、
- 辛いから逃げるなんて甘え
- そんな考えでは他でも通用しない
こんなことを言う園長や先輩、家族の方などもいると思います。
園長などは、ただ単に辞められると困るからそのように言っているだけのことが多いです。家族や身近な人に関しては、今が辛いから辞めるというのはたしかに、逃げているだけのように感じてしまうこともあると思います。
保育士の転職は逃げるとか逃げないという話ではそもそもない
「逃げるとか逃げないという話ではそもそもない」と個人的には思います。保育士が転職をしようとするのは、単に自分にとってより良い環境で働こうとするということです。
より美味しいレストランでご飯を食べようとしたり、より料金の安いスマホプランに乗り換えるようなものだと思います。このように自分の環境や境遇などをより良いものにしようとすることは逃げではないはずです。自分を取り巻く環境をより良くすることが逃げであるのであれば、世の中の人々は逃げてばかりになってしまうと思います。
そもそも保育士の転職は逃げでも良い
それでも今の環境が嫌で単に自分にとってより良い環境で働こうとすることが「逃げ」だと言う人もいると思います。ですが、そもそも「逃げでも良い」と私は思います。考え方が違う他人からみたら「あの人は逃げた」となるかもしれませんが、自分自身がよりよい環境に身を置くことができたと思えればそれで良いと思います。
逃げた結果が良いものであれば、その選択のほう正しかったことになりますし、我慢していたらそれは失敗ということにもなります。
保育士が逃げずに我慢して得られるものは少ない
加えて、保育士が逃げずに転職せずに今の職場で我慢して得られるものは少ないです。
一般的な会社であれば、転職してしまうとその会社でしか経験出来ない業務というものも出てくる可能性はあると思います。ですが、保育園で働く保育士の場合は基本的には他の保育園でも同様の経験は積むことができます。認可保育園は、共通の保育所保育指針をもとに運営しているので細かい保育方針の違いはあっても、そこまで大きな違いはありません。
人によっては、辛い環境(人間関係や仕事内容、仕事の負担など)に身を置いて我慢することで精神的に鍛えられるということを言う人もいると思います。昭和の部活動で、炎天下で水を飲むことも許さなくて強くなることができたという考え方です。
一方で、そのような古い考え方は古いものだと言う人もいます。どちらが正しいというような答えは出て無いと思いますが、自分の人生は自分で決めなければいけないので正しいと思う方を選択する必要があります。
保育士の逃げの転職にもリスクはもちろんある
保育士の転職は逃げるとか逃げないという話ではそもそもないということや、別に逃げても良いと思うということを書きました。ですが、保育士の逃げの転職にもリスクはもちろんあります。
一番のリスクは「今より悪い環境の保育園に就職してしまう」ことです。このリスクは当然あります。どんなに今が最悪と思っていても、それより悪い状況がないとは限りません。そのためには、転職時する際に対策が必要になります。
今より良い状況に改善する事ができなければ、もし、家族や周囲に「辛いから逃げるなんて甘え」なんて言われていた場合は、「ほらいった通り」と言われてしまいます。
このサイトでもブラック保育園を見極める方法など「保育士の就職転職マニュアル」を公開しています。これらを参考に、自分にとって今より良い保育園に転職することが大切です。
まずは転職活動をしてみる
周囲から逃げだと思われたくないという人は、まずは転職活動をしてみるのが良いです。
転職活動をすると、自分の状況を客観的に整理することができます。履歴書や職務経歴書を作ることで自分の保育士としてのキャリアが客観的に明らかになります。
また、実際に転職活動をすると転職をするメリット・デメリットを整理することが出来ます。
今の給料や仕事の負担、仕事内容などを別の保育園と比較検討することが出来ます。もし、内定を貰うことができれば自分に自信を持つこともできるようになります。
転職活動が終わる頃には「逃げ」ではなく「攻め」の転職に自分の気持ちとしても変わっていることができるでしょう。
そのためには、まずは最初に保育士転職サイトに登録するのがおすすめです。保育士転職サイトは働きながらでも転職活動を支援してくれる転職サービスになります。担当者が求人を探してきたり、保育園に様々な質問をしてくれたりします。保育園の人間関係や雰囲気などの内情も知っていたりするので、得られる情報も多いです。
「マイナビ保育士」や「ヒトシア保育(旧:保育ひろば)」は特におすすめできる転職サイトになります。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。特に首都圏(東京・神奈川・千葉・埼玉)や広島県、静岡県の保育士求人に強い保育士転職サイトの最大手です。登録するとネット上での検索などでは見られない求人情報も得られます。
- ヒトシア保育(旧:保育ひろば)| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。特に東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、愛知県、茨城県にお住まいの保育士の方におすすめです。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。
まとめ: 今の保育園での仕事が辛い。保育士の転職は逃げ?
今回は、保育士の仕事が辛い場合の転職は逃げなのかという点について自分の考えを書きました。
保育士の転職は逃げるとか逃げないという話ではそもそもないと思っています。より良い環境で働こうとすることは逃げではありません。それでも逃げだと言う人がいるかもしれませんが、そもそも逃げだとしても逃げれば良いと思います。逃げた結果が良いものであれば、その選択のほう正しかったことになりますし、我慢していたらそれは失敗ということにもなります。
しかも、保育士が逃げずに我慢して得られるものは少ないです。他の保育園で働いたとしても得られる経験は似通っているためです。認可保育園はどれも保育所保育指針に従って運営されていて、定員構成や保育方針などに違いはあっても基本的な仕事内容は大きく変わりません。つまり、自分にとってよりよい環境で働いたほうが良いということです。
逃げの転職にも「今より悪い環境の保育園に就職してしまう」というリスクはありますが、それは、対策をすることである程度防ぐことは出来ます。
周囲から逃げだと思われたくないという人は、まずは転職活動をはじめてみましょう!