保育園で働きは始めたばかりの新人保育士の皆様。
こんな状況になってしまっている保育士の方もいらっしゃるかもしれません。保育園は一般的な会社と比べると人の入れ替わりも激しく、人手不足であることが多いので、このような状況に陥ってしまう方も少なくは無いかもしれません。
今回は、先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置されてしまうという場合の理由と対処法を紹介します。
先輩保育士が仕事を教えてくれずに、放置されてしまった経験があります
その経験が参考になればと思います
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される理由
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される主な理由は以下のものが多く挙げられます。
- 忙しくて教える暇がない
- 後輩保育士を教えるのは自分の仕事ではないと思っている
- 後輩保育士に何を教えてよいかわからない
- 後輩保育士への教え方がわからない
- 自分でやってしまいがち
- 後輩保育士は勝手に成長するものだと思っている
- 後輩保育士のことが気に入らない
これらについて以下から説明します。
忙しくて教える暇がない
先輩保育士が仕事を教えてくれなかったり、放置されてしまう理由の1つ目は、「忙しくて教える暇がない」というものです。
最初は研修のような形で、教えてくれる時間があればよいのですが、保育士の人員に余裕がある保育園も少なく、基本的には保育をしながら仕事を覚えていくことが多いです。保育園が開園している時間帯は常に園児達がいるので、基本的には園児優先で物事が進んでいきます。当然ですが、子どもたちを放置して一度教えてから保育を進めていくということはできないので、どうしても指導できる時間も少なくなってしまいます。園がバタバタしている場合は、後輩の指導よりも、とりあえずその場を安全に乗り切ろうという気持ちになります。
結果的に、後輩を教えるという時間がなく、日々が過ぎてしまうことが多いです。
後輩保育士を教えるのは自分の仕事ではないと思っている
先輩保育士が仕事を教えてくれなかったり、放置されてしまう理由の2つ目は、後輩保育士を教えるのは自分の仕事ではないと思っているというものです。
保育園のなかには、新人の教育担当として特定の保育士が指名される場合もあれば、そうでない場合もあります。ペアになった担任が実質的に指導を行うという場合もあります。
もし、専任の教育担当の先輩がいないという場合は、一緒にクラスに入った保育士を中心に全員が必要なことを教えていくという形になると思います。この場合は、先輩も誰かがやってくれるだろうと面倒がったり、誰かが教えているだろうと思って教えないということが起きてしまいます。
後輩保育士に何を教えてよいかわからない
先輩保育士のなかには後輩に何を教えてよいかわらないという人もいるでしょう。後輩から見たら先輩であっても、まだ半年や1年くらいしか経験がないという先輩もいると思います。自分のことで手一杯で何を教えればよいのかわからないということもあるでしょう。先輩自身に余裕があれば、困っているからサポートしようというように思えるかもしれませんが、余裕がないとそのような気持ちも生まれにくいです。
後輩保育士への教え方がわからない
先輩保育士が仕事を教えてくれなかったり、放置されてしまう理由の4つ目は、後輩保育士への教え方がわからないというものです。後輩に対して指導をするという経験がないと、どのように教えてよいかわからないという人もいます。また、後輩側の教わる姿勢によっても、教えにくかったりするということもあるでしょう。
先輩保育士が自分でやってしまいがち
「先輩保育士が自分でやってしまいがち」というのも放置されていると後輩が感じるよくある理由の一つです。
これは、1つ目で紹介した理由の「忙しくて教える暇がない」というものとも関連があります。大抵の仕事は、後輩に教えるよりも自分でやってしまったほうがその時は早く終わることが多いです。人手が足りていなかったり、バタバタしていると、どうしてもその場を乗り切るために先輩はとりあえず自分ができることは自分で終わらせてしまっているということも多いです。
結果的に、後輩がその仕事をする機会が少なくなってしまって覚えるチャンスを失ってしまうことになります。
後輩保育士は勝手に成長するものだと思っている
先輩保育士のなかには、後輩保育士は勝手に成長するものだと思っている人もいます。先輩自身も過去にまともに教育や指導を受けておらず、自分で仕事を覚えてきたという方も多くいると思います。そういう人は、教えなくても勝手に見て覚えて成長してくれるものだと思っている可能性があります。
もちろん、後輩指導の一つの方法としてこのような考え方が間違っているとは限りませんが、新人保育士の性格や園の状況によっては適切でないこともあります。
新人・後輩は保育ができるものだと思っている
特に、経験者の転職者の方に対する先輩の対応で多いのが、経験があり保育ができるものだと思っているということも多いです。転職組で経験者といってもその保育園ごとのルールややり方などは異なるので、各保育園に合わせて様々な仕事やルールを新たに覚えなければいけませんよね。本来は、その保育園での先輩は年齢や経験に関わらず、その保育園でのルールをきちんと教える必要があります。
後輩保育士のことが気に入らない
先輩で、新人や後輩保育士のことを気に入らないので、あまり教えない・教えたくないという意地悪な人も残念ながらいるでしょう。もちろん、後輩の性格や印象が悪いという場合もあるので、一概にどちらが悪いということは言えないでしょう。
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される場合の対処法
ここからは、本題である 先輩保育士が仕事を教えてくれなかったり、放置されてしまう場合の対処法について紹介します。
- 自分から積極的に質問する
- 他の人も頼る
- 自力でも学ぶ
- 園長に相談する
- わからないことをまとめて聞く
これらについて紹介します。
自分から積極的に質問する
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される場合の対処法としてまず大切なことは自分から積極的に質問するということです。保育園での仕事はとても忙しいので、黙っていれば全てを一から丁寧に教えてくれるということはまずありません。そのため、自分から積極的にわからないことを聞いていくということが必要になります。
前項でも説明しましたが、「後輩保育士に何を教えてよいかわからない」「後輩保育士を教えるのは自分の仕事ではないと思っている」という先輩は意外と多いです。でも積極的に聞かれれば教えなければいけない状況になるので、指導教育してくれることが多いです。質問をしないとわかっているものだと思われてしまうこともあるので、とにかくたくさん質問をしてみましょう。
他の人も頼る
前項の先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される理由で紹介しましたが、先輩のなかには後輩に教えるのが苦手という方もいます。なので、特定の先輩だけではなく、他の先輩保育士を頼ってみると、きちんとした指導を受けられる可能性もあります。自分が新人であれば、基本的には全員が先輩になるので色々な人に相談したり、質問をしてみるのが良いでしょう。
「私にやらせてください」と言う
日々の保育の中で自分がやったことがない立ち位置や仕事内容があれば、積極的に「私にやらせてください」と言うようにしましょう。大抵の仕事は人がやっているのを見るより、自分でやったほうが覚えるスピードが早いです。後輩や新人が「やらせてください」と言ってきて嫌な顔をする人は少ないので、どんどんやったことないことをして仕事を覚えていくようにしましょう。
園長や主任に相談する
日々の仕事に支障が出るほど先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置されるという場合は、園長や主任等の立場が上の人に相談してみましょう。園長や主任からその先輩保育士にあらためて指示が入るか、場合によってはクラスなどの配置換えなどを検討してくれることもあります。
わからないことをまとめて聞く
先輩保育士のなかには、質問などをしにくいという人もいると思います。聞きにくかったり、質問をしても時間がなくて適当に返されてしまったりなどです。そのような場合に有効なのが、わからないことをメモなどに書いて、一度にまとめて聞くということです。時間を見計らって一度でまとめて質問をして解消をしてしまえば、機嫌などを伺いながら何度も質問する必要がなくなります。
まとめ:先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される。理由と対処法を紹介。
今回は、先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置されてしまうという場合の理由と対処法を紹介しました。
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置される主な理由は以下のものが多く挙げられます。
- 忙しくて教える暇がない
- 後輩保育士を教えるのは自分の仕事ではないと思っている
- 後輩保育士に何を教えてよいかわからない
- 後輩保育士への教え方がわからない
- 自分でやってしまいがち
- 後輩保育士は勝手に成長するものだと思っている
- 後輩保育士のことが気に入らない
先輩保育士が仕事を教えてくれなかったり、放置されてしまう場合の対処法は以下になります。
- 自分から積極的に質問する
- 他の人も頼る
- 自力でも学ぶ
- 園長に相談する
- わからないことをまとめて聞く
先輩保育士が仕事を教えてくれない、放置されるという状況は人間関係も絡む問題で、自分だけではどうしようもないことも多いです。職場の様々な人に相談しながら打開ができると良いと思います。
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