これから保育士になろうと考えている方で、保育士の勤務体系について気になっている方はいますか?
保育園は土曜日も開いていますし、開園している時間も長いので、どのような勤務体系になっていて休みがどのように決まっているのか分かりづらいと思います。
そのような方向けに、保育士の出勤体系のシフト制についてや土日・祝日の休日出勤の扱いや振替休日(代休)について解説をします。
シフト制で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
シフト制が基本の保育士の出勤
曜日と時間時間が固定されている固定時間の勤務と違い、多くの保育園での保育士の勤務はシフト制が基本になっています。シフト制とは、交代勤務のことで、出勤曜日や時間帯が毎日固定されていない勤務方法になります。つまり保育士は、自分が何曜日に何時の出勤するのかはシフトが発表されるまで把握することができません。
保育園で働く保育士の出勤がシフト制になっている理由
基本的な認可保育園の開園日は月曜日から土曜日が開園日になっています。また、一日の開園時間も11時間〜13時間程度と長くなっています。
日本の法律では、1日8時間で週40時間の労働時間が上限とされています。1人の保育士が開園中のすべての時間に出勤するというのは難しくなっています。そのため、シフト制を採用することで、必要な保育士の人数を満たせるように調整しています。
保育園で働く保育士には、子どもの人数に合わせて必要な保育士の人数が定められているので、その日は少し人数足りないけど良いか!というわけにはいけません。
保育園も保育士の配置基準ちょうどの人数の保育士ししか雇用していないと、開園時間が長い保育園の勤務体制をうまく回すことができないので、余裕を持った人数の保育士を雇用しています。
これがうまくできていない保育園は、保育士が足りずに残業時間が増加したり、サービス残業に繋がってしまいます。
ちなみに、休日保育を行っている保育園や認可外保育施設の場合は、日曜や祝日が出勤日になることもあります。その場合は、保育園もより多くの保育士を雇用する必要があります。
保育士のシフト制の勤務例
あくまでも一例になりますが、私の勤めている保育園ではおおよそ以下のようなシフト体系になっています。
- 朝番・・・7時 〜16時
- 中番・・・8時 or 9時 〜 17時 or 18時
- 遅番・・・10時 〜19時
これよりさらに細かい30分ごとの区切りのシフトになっている場合や、開園時間がもっと長い場合はよりシフトの種類も多くなると思います。
このような勤務シフトが毎日変わる場合や、週毎に出勤時間帯が固定された勤務になる場合もあります。
保育士の土曜日出勤について
園の利用者の動向によっても異なりますが、保育士の土曜日出勤は月1、2回程度になります。土曜日は多くの保育園で、平日と比べると利用者が少ないため、出勤する保育士の人数も少なく済む場合が多いためです。
行事などが土曜日にある保育園の場合は、土曜日の出勤回数が多くなると思います。行事の際は、出勤する保育士の人数も多くなると思うので、それだけ、出勤回数は多くなると思います。
私が働いている園では、先に土曜日出勤の日を1年分決めるという手法を取ってくれています。このおかげで、少なくとも土曜出勤の振替休日以外の休みの日程を先に把握しておくことができます。こによって、旅行の予定などもだいぶ立てやすくなっています。
旅行が好きで休みの日の予定は先に立てたいという方は、就業する保育園を決める際に、事前にシフトがどのように決まるのかを園長に聞いて見るのが良いと思います。
保育士の日曜日・祝日出勤について
休日保育を行っていない保育園では、基本的に日曜日や祝日に出勤をするということはありません。保育園の行事などもほとんどの場合は、平日か土曜日に行うことが多いです。
なので、休日保育を行っている保育園を除けば、保育士が日曜日や祝日に出勤するということは滅多にないと考えて良いと思います。
保育士の振替休日・代休について
多くの保育園では、土曜日や日曜日・祝日に出勤した際は、平日に振替休日・代休を取得することになります。
一部、行事などで多くの保育士が土曜日や日曜日・祝日に出勤した場合は、平日に代休を取得することが困難になるので、休日出勤として別途手当が支払われることが多いです。
保育士のシフト制の勤務のメリット・デメリットは?
保育士のシフト制勤務にはメリットもあればデメリットもあります。それらについて紹介します。
先の予定を立てにくい
シフト制で働く保育士のデメリットは先の予定を立てにくいということです。シフトが発表されるまでは、土曜日の出勤の可能性があるので、土日で出かける予定も立てにくくなってしまいます。
特に旅行が好きな方は、あらかじめ数ヶ月前から休みの日に合わせて飛行機やホテルの予約を取ると思います。ですが、シフトが決まってからだと、基本的に直前の予約が必要になります。料金が高騰してしまっていたり、既に希望のホテルや飛行機が埋まってしまっていて旅行ができないということがよく起きます。
連休を作ることができる
逆に保育士のシフト制のメリットの一つは、連休を作ることができるということです。例えば、土曜日に出勤をした振替休日を月曜日に取得すれば、その週の土日月を三連休とすることができます。
カレンダー通りの祝日を挟む3連休とは違い、自分だけの独自の3連休なので混雑を避けて、通常よりも安い金額で旅行をすることが可能になります。多くのホテルや交通機関は土日は料金が上乗せされることもあるので、保育士の懐事情には良いかもしれません。
平日に用事を済ませることができる
例えば「銀行に行く」「市役所に行く」「病院に行く」というタスクを休みである平日や早番・遅番の日に済ますことができるようになります。
例えば、7〜16時の勤務時間なら、就業後にこれらのタスクをこなすことができます。平日9時〜18時の固定の勤務シフトだとほとんどの施設は閉まってしまっていて、平日にこれらのタスクをすることは難しいですよね。
平日にしかできなかったり、土日だと混雑してなかなか予約が取れないようなタスクを平日に実行できるのは、勤務時間の幅が広い保育士のシフトのメリットの一つになります。
保育士のシフト・有給休暇の希望は通る?
保育士の自分のシフトや有給休暇の希望が通るかどうかは、その保育園次第になると思います。保育園がうまく運営できている場合は、シフトや有給休暇の利用の希望をある程度は考慮してくれることが多いと思います。うまく運営できているというのは、保育士の人数に余裕があって、うまくシフトを組むことができているということです。
シフトの希望が通ると、例えば、朝の出勤の早い早番を希望して、午後から市役所に行く・病院に行くということや有給休暇を利用して三連休を作るということができます。
保育士の人数が足りていないなど保育園がうまく運営されていないと、個々の保育士のシフトの希望を叶えるのは難しくなってしまいます。
ワークライフバランスを考えると、ある程度シフトの希望を叶えてくれる保育園に就業するということはとても重要なことになると思います。
保育士の勤務シフトはいつごろ決まる?
どこの保育園でも保育士の勤務シフトが決まるのは、前月の月末付近になります。これは、保育園の利用者が決まるのが前月末近辺になるためです。保育園はまずは利用者の人数が決まらないとシフトを決めることができません。
保育園は利用者の人数が毎日異なるので、それに合わせて保育士のシフトを決定する必要があります。利用者が少ない日は、保育士の人数を減らして、逆に多い日に保育士を多く出勤させる等の対応が必要になります。
そのため、保育士のシフトは割と直前まで決まらないことも多く、なかなか予定が立てづらいことも少なくないです。
【まとめ】保育士のシフト制勤務・土日・祝日の休日出勤の扱いについて
保育士のシフト制勤務、土日・祝日の休日出勤の扱いについてまとめると以下のようになります。
- 月〜土で週5日勤務が基本
- 休日保育を行っている保育園では日曜祝日の出勤もある
- 朝がはやい早番や出勤の遅い遅番などのシフトがある
- 土曜日の出勤の場合は平日に休む、もしくは、超過勤務手当が支払われる
- 行事は平日か土曜に行われることが多い
- シフトは前月末付近に決まることが多い
- 状況次第でシフトや有給休暇の希望が通ることもある
実は保育士も固定シフトでも正社員で働ける可能性がある!
ここまで保育士はシフト制で、勤務時間や曜日が毎日・毎週異なるということを解説しましたが、様々な事情で勤務時間を固定して働きたいという方もいらっしゃると思います。
そのような場合にパートや契約社員でないと雇用してくれないと思ってしまっていませんか?
それが可能なのは、保育園で働く保育士が不足しているためです。なので粘り強く探すことで、出勤時間や曜日が固定であっても正職員として雇用してくれる保育園を見つけることも不可能ではないです。
不規則な勤務が難しいという理由で正社員の保育士を諦めてしまっている方にも十分チャンスは有ると思います。正社員ではあればボーナスなどの金銭面でも有利になると思います。
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それ以外にも時短勤務や週休3日制の正社員などの制度を導入している保育園も出てきているので、多様な働き方を推進して保育士に来てもらおうと考える保育園は少なくないです。