幼稚園教諭の仕事内容についてざっくりとしたことは知っていても、具体的なことは知らないという方も多いと思います。
この記事では当時幼稚園教諭だった私のリアルな一日の仕事の流れを解説しています。あくまでも私の場合の一日の流れなので一般的なものと違う場合もあるのでその点はご了承ください。
保育士の仕事内容・一日の流れに関しては以下の記事で紹介しています。
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こんにちは。保育士さえこ(@hoikushisaeko)です。
私は幼稚園、認定こども園、病院内保育室、ベビーシッター、保育園と転職を繰り返すことで今は割とホワイトな職場で働くことができています。何度も転職を繰り返すことで少しずつ働きやすい職場に移っていくことができました。今後もなにか不満があればまた転職するつもりです。<特にブラックだった幼稚園教諭時代の経験から「保育士・幼稚園教諭はガンガン転職すべき」と考えています。
転職の際は主に転職サイトを活用していました。
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幼稚園教諭の仕事内容、一日の流れを紹介
平日の普通の日の幼稚園教諭の一日の仕事の流れを紹介します。あくまでも私が勤めていた幼稚園での一日の流れになります。その点はご留意ください。
幼稚園教諭のシフト・出勤時間について
私が勤めていた幼稚園ではシフトは「早番の人」と「それ以外の通常の勤務時間の人」にわかれていました。出勤時間は一週間ごとに変更をする交代制でした。一週間は同じ時間に出勤します。
出勤時間がわかれているのは主に幼稚園の解錠や送迎バスの対応があるためです。
出勤時間は分かれているもの、退勤時間は残業などがない場合は基本的に一緒でした。つまり、早番の人が労働時間が長いことになります。(後述しますが、出勤時間が早くても残業代は出ず、退勤時間は一緒でした)
早番・中番・遅番は持ち回りでくじによってなるべく均等に割り振られていました。
早番の開園準備など 7:50〜
早番の幼稚園教諭は幼稚園の開園前に出勤して様々な準備を行います。ちなみに早番は3人体制です。
早番の3人のうち1人は園児の送迎バスに乗ります。それ以外の2人の早番の先生は以下の作業を行います。
バスは一台のバスが様々なルートを回っているので、時間差での登園になります。
- 幼稚園の解錠
- ゴミ捨て
- 全部屋のカーテンあけ(全部で7部屋くらいあるので大変)
- 窓開け
- 前日捨てたゴミ箱の設置
- 冬場は加湿器の設置
- 電話対応
- 休みの子の連絡がきたら電話をとり休みの子の記入
これらの作業を他の先生が出勤してくる8時30分までに終わらせます。
ちなみに、さらに早くから来てピアノの練習なども独自に行うことがありました。
早番以外の人の出勤 8:30〜
出勤後は自分の係の仕事を行います。例えば以下のような仕事があります。
- バス添乗
- 台所でお湯を沸かしたりの準備
- 遊具設置係
- 朝の朝礼司会
- お預かりの担当
係がなかったり、終わった人は各クラスの準備を始めます。
自由遊び・戸外遊び 9:00〜
私の働いていた幼稚園では、「徒歩通園」「バス通園」の2つのパターンがあり、バスは5つのコースを1台が巡回するので、時間差での登園になります。
最初の方は子どもの人数が少ないため2つの部屋で自由遊びになります。それぞれの教室に一人ずつの先生が観ています。
室内での自由遊びが終わったら戸外遊びを10時頃まで行います。10時までに片付けを終わらせます。
朝礼 10:00〜
10時からは朝礼を行います。朝礼は以下の内容になっています。
- 挨拶
- 先生の話
- その時期に行なっている体操(運動会前ならラジオ体操や旗体操など)
体操後は各クラスで鉄棒、滑り台、フラフープなどなにかしらの遊具を使うか、スキップケンケンなどの活動を1つを行って入室します。
クラス別の活動 10:30〜
ここからは各クラスの活動になります。毎月カリキュラムが決まっていて担任がその日にやることを決めて行います。
年長は字やピアニカを習ったり、製作活動がメインになります。毎週1回は外部の体操の先生がきて体操を行っていました。
年少や年中は製作活動などがメインです。そのほかにも毎月できるようになりたい運動などを目標にして活動の中に取り入れたりしていました。
時期によってはプールや運動会練習、発表会練習(私が働いていた幼稚園はオペレッタと合唱奏でした)を主活動で行なっていました。
昼食(弁当 or 給食)12:00〜
12時過ぎから昼食です。私が働いていた幼稚園では弁当の日と給食の日がありました。週2回は給食の日があり、先生もその給食を食べていまいた。それ以外の日はお弁当だったので先生もお弁当を持ってくる必要がありました。
食べ終えたらまた、14時の降園時間までまた活動を行います。
基本的に自由遊びはなく、年長は午後も製作や字の練習などをしなければ月のカリキュラムがこなせないため意外とキツキツの状態でした。
年少や年中は午後自由遊びや外遊びをする時もありました。
降園 14:00〜
13時半過ぎから降園の準備をし14時に降園が始まります。
朝と同様にバスに乗る子は各ルートに分かれて部屋で待機しているため、自分たちで移動します。
バス待ちの子は自由遊びをしたり絵本を読んだり手遊びゲームをして待ちます。徒歩通園の子は14時ぴったりに降園になります。
片付けや延長の預かり保育 14:00〜
14時以降は先生は以下の役割ごとに分かれます。役割は持ち回りで担当になります。
- バス添乗する人
- 部屋のゴミを集め、片付け
- 使っていない部屋のカーテンや戸締りを済ませる人
- 洗い物をする人
- 遊具を片付ける人
- 17時まで延長の子の保育をする人の係
自分の係の仕事が終わった後は日誌を書いたり、次の日の保育の準備や行事の準備を行います。
退勤 17:00〜
17時まで延長担当の先生のみ1日保育を行う形になりますが、それ以外の先生は自分の係りの仕事が終わったあとは自分の担当の書類系の仕事に集中できるようになります。
このときに日誌を書いたり、次の日の保育の準備や行事の準備を行っていました。
17時になったら延長の子どもも全員が帰るので、先生たちも退勤の時間になります。
ただし、大体やることが終わっていなかったり、ピアノの練習をしたりしているので1〜2時間は残業があります。
幼稚園教諭の起床時間について
早番などの時間にもよりますが、私の場合は朝の6時には起床していることが多かったです。
通勤時間は30分程度でしたが、給食がない日は(給食は週2回あり、それは先生も食べることができる)お弁当を作る必要があったので、それに時間がかかりました。
ちなみに給食の場合は、園児が食べるものと同様の仕出し弁当が出されました。多くの保育園とは違い、園内で調理しているものではなく外部の業者が届けたものになります。
お弁当は園児と一緒に取るので、スーパーやコンビニなどのお弁当やおにぎり、サンドイッチなどの購入品の駄目でした。先生がコンビニ弁当を食べているというのは見栄えが悪いからだと思います。
幼稚園教諭の休憩の時間について
幼稚園教諭時代は基本的に休憩という形のまとまった時間はありませんでした。園児の降園後にちょっと気が抜ける時間がある程度でした。
労働基準法などを正確に守るとしたら、業務から完全に離れている休憩時間を1時間は取る必要があるはずですが、それができる環境では有りませんでした。
幼稚園側の建前としては給食の時間が休憩の時間ということになっていたと思います。
幼稚園教諭の残業などの時間について
前項にも記載したとおり、一日でやることが詰まっており、行事の準備などもあるので毎日1〜2時間は残業をしていました。特に行事前は遅くまで残るということがありました。
それでも終わらない場合は家に持ち帰って残っている作業をやる必要がありました。
しかしながらあくまでも残業は自主的にやっているという形だったので残業代というものは出たことは有りません。
当然、早番で早く出勤していた分についても手当等の支給はありませんでした。全部の幼稚園がそうとは限りませんが、周りの話を聞くと残業代が出ない場合が多いです。
幼稚園教諭の持ち帰りの仕事について
幼稚園教諭時代は、月のカリキュラムを考えたり、書類の仕事を持ち帰ってやる必要がありました。書類を持ち帰ることができる状態になっていたので、多くの人が持ち帰りの仕事をしていました。
私はあまりピアノが得意というわけではなかったので、それ以外にもピアノの練習なども定期的に必要でした。特に発表会などの行事の前は課題曲の練習に多く時間を割く必要がありました。もちろんピアノができるという人は必要がなかったです。
まとめると、だいたい一日30分から1時間はなんらかの仕事を家でやっていたと思います。
幼稚園教諭の就寝時間について
前述の通り持ち帰りの仕事があるので家ではそれをこなす必要があります。
次の日も朝が早いので、家では食事(手のかからない自炊かスーパーなどで購入したもの)を食べてお風呂に入って寝るぐらいの時間しか有りませんでした。
平日は、自分の時間が一日1時間取れれば良いほうといった感じです。
まとめ
幼稚園教諭の一日の仕事の流れを時系列順にまとめると以下のようになります。
- 早番の開園準備など 7:50〜
- 早番以外の人の出勤 8:30〜
- 自由遊び・戸外遊び 9:00〜
- 朝礼 10:00〜
- クラス別の活動 10:30〜
- 昼食(弁当 or 給食)12:00〜
- 降園 14:00〜
- 片付けや延長の預かり保育 14:00〜
- 退勤 17:00〜
もちろん日によっては違いがありますが、大まかにはこのような流れで仕事をしています。
自分が働いていた幼稚園の話で、幼稚園によっても様々な違いはあると思いますので、参考程度に考えていただけたら幸いです。
保育士の一日の仕事の流れについては以下の記事で紹介していますので、そちらとも比較してみてください。