今回は、新卒保育学生の就職活動に自己分析は必要なのか、方法や注意点などを紹介します。
新卒での就職経験があります
その経験が参考になればと思います
そもそも就職活動の自己分析とは?
自己分析とは、大手の新卒の就職サイトであるマイナビによると、
就活における自己分析とは、自分の特徴や長所・短所、価値観を把握・分析し、自分の『強み』を見いだすことです。
※引用「自己分析とは?」https://shinsotsu.mynavi-agent.jp/knowhow/article/what-is-self-analysis.html
とされています。
自己分析ができると、
- 自分の特徴
- 長所・短所
- 価値観
などをもとに、自分の強みを見出すということが、就職における自己分析ということになります。
自己分析はなんのためにする?
就活において自己分析は「自分の本当の考えや気持ちを整理・理解する」ために行います。
自己分析で、自分の本当の考えや気持ちを整理・理解できると、自分が本当にやりたいこと、自分にあっている職種や業種などを見極めることができます。つまり、就職後に、後悔してしまう可能性を減らすことができます。
また、きちんとした自己分析が出来ていると、最終的には、自己PRや志望動機などがより論理的で説得力のあるものになります。そのことが、面接での合格率を上げることにも繋がります。自己分析をせずに、いきなり自己PRや志望動機を考えてしまうと、具体的なエピソードがなかったり違和感のあるエピソードになってしまうこともあります。
新卒保育学生の就職活動に自己分析は必要?
正直なところ、新卒保育学生の場合、そこまで手の込んだ自己分析は、やらなくても良い場合も多いです。ただし、できれば、新卒保育学生で保育園に就職するという思いが固まっている人でも、自己分析はしたほうが良いです。 自分の考えを整理するきっかけにもなりますし、単純に面接対策にもなります。
一般企業等に就職する新卒学生の場合は、ありとあらゆる職種や業種が就職の選択肢に入ることになります。自己分析がきちんとできていないと、自分に適正な職種や業種を選ぶことが出来なかったり、そもそも、面接に合格するということが難しくなります。なぜその職種や業種、そしてその会社を選んだのかということをきちんと説明できないためです。
一方、新卒の保育学生の場合は、保育士として就職するということは決まっています。新卒の保育学生の場合は、保育施設等に就職するために保育士の資格を取り、そして、保育施設等に就職するということはごく自然な流れです。そのため、自己分析が出来ていなくても、就職する上では問題がないことが多いです。また、昨今は、保育士不足なので、働く保育園を選ぶ側の立場になることが多いという事情もあります。
もちろん、保育学生でも、保育士としては働かないという場合はあると思います。その場合は、他の新卒学生と同様に深い自己分析が必要になるでしょう。
また、保育士になるか一般企業に就職するかどうかを迷っているというような方や、保育園、こども園、幼稚園やその他の児童福祉関連のどの施設で働くかを迷っているという方にとっても、自己分析は就職活動において、とても有効な手段になります。
自己分析をした結果、やっぱり保育士以外の仕事に就きたいと思うかもしれませんが、それはそれで自分の本当の気持ちがわかったということなので、悪いことではありません。むしろ、自己分析をせずに、就職した後に後悔してしまうよりよっぽど良いです。
保育学生が自己分析をすると導き出せること
新卒の保育学生がきちんとした自己分析をおこなえば、以下の内容を自然と導き出すことができます。
- なぜ保育士を目指したか
- そう思ったきっかけや出来事など
- 自己PR
- 長所・短所
- なぜ保育園が良いか(なぜ幼稚園が良いか)等
これらの内容に関して、具体的なエピソードを含めたものが出来上がります。これらは、保育園の面接においてもよく聞かれる内容になるので、きちんとした自己分析をしておくと、選考においても有利です。
新卒保育学生の自己分析の方法を解説
ここからは、新卒保育学生の自己分析の方法について解説します。
新卒保育学生が自己分析をする場合は、これまでの人生における以下の内容について分析していきます。
- 頑張ったこと
- 辛かった、苦労したこと
- 楽しかったこと
ポイントは、なぜそう思ったのか、その際どうやって乗り越えたのかということをできる限り深掘りしていくということです。
保育学生の場合は、学生の勉強の期間中とそれ以外の場面のそれぞれで、頑張ったこと、辛かった、苦労したこと、楽しかったことを深掘りしていくと良いです。例えば、保育実習中の話と、学業外のアルバイトでの話などです。
ネット上には、専用の自己分析ツールなどもあるので、それらを利用するのも良いでしょう。
保育学生が自己分析をする際の注意点
ここからは、 保育学生が自己分析をする際の注意点について紹介します。
必ずしも保育やこどもと結び付けなくても良い
これから保育施設等に就職を考えている保育学生の方の場合は、どうしても保育園で働く保育士というゴールを見据えた自己分析をしてしまいがちです。
つまり、保育士として働きたいと思ったきっかけやエピソードなどを無理やり探そうとしてしまったり、無理やり結びつけてしまうなどです。それをしてしまうと、違和感のあるエピソードなどが出来上がってしまったり、自分自身の本当の気持ちや考えなどを理解できなくなってしまう場合もあります。
先程も少し書きましたが、自己分析をした結果、やっぱり保育士以外の仕事に就きたいと思うこともあるかもしれませんが、それは悪いことではありません。むしろ、この段階でわかるということは、人生にとってはより良いこととも言えます。
自己分析は、必ずしも保育やこどもと結び付けなくても良いので、保育関連の話以外も深掘りをして、自分自身のことをより深く理解するということが大切です。具体的な自己PRや志望動機などは、その後のステップになるので、自己分析の段階では、必ずしも保育やこどもと結び付けなくても良いです。
自己分析は複数回行う
一度、自己分析を行った後は、それでおしまいということではなく、何度も修正していきましょう。そして、随時ブラッシュアップをしていくことが大切です。自分の本当の気持ちや考えはそう簡単に理解できるものではありません。就職活動で面接などをすることによって新たな自分に気づくということも多いです。
まとめ:新卒保育学生の就職活動に自己分析は必要?方法や注意点などを紹介
今回は、新卒保育学生の就職活動に自己分析は必要なのか、方法や注意点などを紹介しました。
保育施設等に就職するという気持ちが固まっている保育学生にとっては、必ずしも手の込んだ自己分析が必要というわけではありませんが、やっておいたほうが良いということは間違いありません。自分の考えを整理するきっかけにもなりますし、単純に面接対策にもなります。
注意点は、無理して保育やこどもと結び付けようとしないということです。保育学生の方の場合は、どうしても保育園で働く保育士というゴールを見据えた自己分析をしてしまいがちですが、それだと自己分析の本質を見失ってしまうことがあります。
自己分析をした結果、やっぱり保育士以外の仕事に就きたいと思うこともあるかもしれませんが、それは悪いことではありません。むしろ、この段階でわかるということは、人生にとってはより良いこととも言えます。