保育園で働く保育士の皆様。異業種に転職を考えている方。
今回は、保育士からデスクワーク、座り仕事に転職できるのかという点について紹介します。
その経験が参考になればと思います
デスクワークって?
デスクワークは、主に机に向かって行う仕事です。昨今では、パソコンを用いて仕事をするという場合が多いです。一口にデスクワークと言っても、様々な職種があり、その職種を雇用するたくさんの会社があります。一般的な会社においては、デスクワーカーがいない企業というのは存在しないといっても過言でないかもしれません。
保育士からデスクワーク、座り仕事に転職する際の注意点
ここからは、保育士からデスクワーク、座り仕事に転職する際の注意点について紹介します。
「デスクワーク」は範囲が広すぎる
あくまでも、デスクワークは働き方の形態の一つであって、仕事・職種ではありません。重要なのは、何の仕事・職種につきたいのかということです。
人事、経理、事務、営業、総務など様々な職種があり、様々な企業があります。もちろん、同じ職種に分類される仕事でも、デスクワークが多いものもあれば、そうでないものもあります。つまり、単に「デスクワークで働きたい」というのは、範囲が広すぎるということになります。
面接などで「デスクワークがしたい」というような志望動機を言ってしまうと、「具体的に何がしたいの?」とツッコまれてしまうことになります。それこそ何も考えずに、ただ楽そうな仕事を探している人だと思われてしまう可能性が高くなります。そうなると、良い会社に転職するというのが難しいので、注意しましょう。
座り仕事は思っているよりしんどいこもと
肉体労働が多い保育士の仕事に疲れてしまったから、座り仕事であるデスクワークに転職したいという気持ちはよくわかります。ですが、座り仕事のデスクワークは、意外にしんどい面も多くあります。
一日中立ち歩いて仕事をするのと、一日中座って仕事をするのとでは、後者の方が負担が少なく楽に感じるかもしれませんが、精神的には、前者のほうが負担が多い場合も少なくないです。体を動かすと自然とストレスが発散されたり、考える前に動く必要があることも多く、思い悩んでしまうことも少ないです。もちろん、人によって向き不向きがあります。
イメージだけで、座り仕事のデスクワークは保育士より楽!と考えてしまうと、働き始めてから、もっとしんどい思いをしてしまう場合もあります。
太る可能性がある
保育園の保育士の仕事は良くも悪くも体を動かすことが多く、デスクワークと比べても、仕事のある日のカロリー消費は多いです。さらに、保育園で働く保育士の場合は、昼食は栄養が考えられた給食を食べているという人が多いと思います。つまり、必然的に健康的な生活ができているという人が多いと思います。
デスクワークの場合は、会社にもよりますが、自分で昼食を用意したり、コンビニや外食などで済ますということになります。そして、座って仕事をすることも多いので、カロリー消費も少ないです。
保育士の頃と同じような感覚で生活・食事をしてしまうと、どうしても太ってしまうという人が多くなります。
体調を崩してしまう可能性もある
デスクワークの仕事は保育士よりも楽だから、転職すれば心も体も元気になると考えている方もいらっしゃるかもしれません。しかし、「座りすぎ」はカラダにもココロにも悪いという調査結果もあります。
座っている人ほど、肥満、糖尿病、がん、脳血管疾患、認知症などが増加し、寿命が縮まる可能性があります。1日8時間以上座っている人は、3時間未満の人と比べて、死亡リスクが1.2倍になるという研究結果もあります。この悪影響は、週末に運動する程度では打ち消すことはできないようです。
人間関係の悩みは同じように存在する
保育園独特の女性が多い職場の人間関係が嫌いで、デスクワークに転職したいという人もいらっしゃると思います。ですが、デスクワークに転職すれば、人間関係の悩みを持たなくて済むようになるとは限りません。
保育園にも良い人間関係、悪い人間関係、自分との相性が良い・悪い職場があるように、一般的な会社にも人間関係の悩みは同様に存在します。保育士から転職すれば、すべての問題や悩みが解決するというわけではないので、注意しましょう。
保育士同様にブラック企業に注意
保育園で働く保育士のブラックな労働環境が嫌いで、デスクワークに転職したいという人もいらっしゃると思います。前項に挙げた、人間関係の悩みと同様ですが、デスクワークに転職すれば、ブラックな労働環境ではなくなるとは限りません。
一般企業においても、保育園と同じかそれ以上にブラックな企業というのは存在します。もちろん、同じ会社であっても、どの部署・部門に就職するかということでも話は変わります。
特に、保育士としての勤務経験しかない、保育士以外の手に職がない、デスクワークなら何でも良い、といような条件で会社を探してしまうと、保育園で働く保育士以上にブラックな企業に就職してしまう可能性は高くなります。
保育士からデスクワークに転職する方法
最後に保育士からデスクワークに転職する具体的な方法について紹介します。
第二新卒を利用する
年齢的に若い保育士の方の場合は、保育士からの転職においても「第二新卒」として就職活動ができる場合があります。第二新卒を募集してる会社においては、必ずしも具体的な専門性や能力をもとめるのではなく、ポテンシャルを重視した採用を行うという特徴があります。そのため、保育士としての勤務経験しかない場合でも、選択肢を広げて就職活動をすることができます。
ハローワーク等で求人を探す
ハローワーク等の求人紹介やネット上の求人サービスなどを利用して、デスクワークに絞って求人を探すという方法です。具体的な仕事内容や勤務条件を見ながら、自分自身で応募をする会社を選びながら転職活動を進めることが可能です。
有効な資格などを取って関連する職種に就く
より、確実に自分が目指している職種や会社などに転職を考えているという場合は、有効な資格などを取ってから転職活動をするという方法が有効です。どうしても、保育士の経験しかないと、一般的な企業のデスクワーカーとしては、採用されにくいです。
そのため、有効な資格を取ることで、やる気と能力を示すことができます。先程も書いたように、デスクワークなら何でも良い、といような条件で会社を探してしまうとブラックな企業に就職してしまう可能性もあるので、資格などをとって、可能性を上げてから転職活動をするのもおすすめです。