保育士から幼稚園教諭への転職はおすすめできる?違いや注意点を紹介

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保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。


保育士から幼稚園教諭へ転職を考えている方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士から幼稚園教諭への転職はおすすめできる?
  • 両者の違いや転職する際の注意点が知りたい

今回は、保育士と幼稚園教諭の違いや転職する際の注意点を踏まえつつ、保育士から幼稚園教諭への転職はおすすめできるのかという点について紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います

幼稚園教諭から保育士への転職は多い

昨今では、幼稚園教諭から保育士へ転職する人は多いです。反対に、保育士から幼稚園教諭への転職は多くはありません。後で説明しますが、単純に幼稚園よりも保育園のほうが施設数も需要も多くなっているということが一つの要因になっています。閉鎖や規模を縮小して運営している幼稚園も多くなっているので、そのような地域や施設で働く幼稚園教諭が保育園のほうに流れてきているという背景もあります。

保育士と幼稚園教諭への違い

ここからは保育士と幼稚園教諭との違いについて紹介します。

施設の違い

ご存知の通り、施設は保育園と幼稚園という違いになります。保育園の場合は、0歳〜小学校就学前の子どもの保育を行う保育施設になります。幼稚園は3歳から小学校就学前の子どもの教育をする施設になります。

それぞれの違いについては以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

資格

資格については、保育園で働くには保育士、幼稚園で働くには幼稚園教諭免許が必要です。保育士の資格しか持っていないという場合は、期間限定の特例の資格取得制度(幼稚園教諭の普通免許状に係る所要資格の期限付き特例)が実施されているので、要件を満たしているかどうか詳細を確認し申し込みを行いましょう。

仕事内容

幼稚園教諭と保育士の仕事内容の主な違いは、園児の年齢と預かり時間、それに伴う、教育カリキュラムの違いになります。一般的に幼稚園の場合は、学校の先生などと同様でカリキュラムにそって日々のクラス運営を行います。保育の方針、教育方針などは各施設によって大きく異なるので、転職を考える際は、各施設の方針や理念などをきちんと理解することが大切です。

仕事量

ただ、保育園は預かりの時間が長いので、書類仕事などの自分の仕事をする時間がなかなか取れないということが多いと思います。一方で、幼稚園の場合は、預かり時間が短いので、自分の仕事をする時間は取りやすい傾向がありますが、カリキュラムなどがしっかりしていることが多いので、日々の準備も大変になる傾向があります。

休暇

休暇に関しては、保育士はご存知の通り、シフト制で土曜日を含めて週五日の勤務があり、祝日は休みということが多いと思います。幼稚園の場合は、行事以外は土曜日の勤務はなく平日5日間の勤務になります。行事で土日祝日に出勤した場合でも、代休ではなく、手当が支給されるということが多いです。

また、長期休暇に関しては、保育士はカレンダーの祝日通りの休暇と2〜5日間程度の夏季休暇、年末年始休暇があるというのが一般的だと思います。幼稚園は園によっては、春夏冬に長期休暇がある場合もあります。

給与待遇

給与待遇に関しては、保育園だから良い悪い、幼稚園だから良い悪いと決めつけるのは難しいです。各施設によって様々な待遇あるためです。ただし、平均すると、今は保育士のほうが給与待遇が良い傾向があります。保育士不足で国も自治体も様々な待遇改善を行っていますし、各施設も保育士の奪い合いでより保育士にとって魅力ある制度を導入していることが多いです。

昨今は、特に若手に関しては、幼稚園教諭より保育士のほうが給与が良い傾向があります。昨今は保育需要が高く、保育士の待遇改善が進んでいるためです。そのため、なにも考えずに保育士から幼稚園教諭に転職すると給与額が減ってしまう可能性が高いでしょう。また、保育士の場合は、自治体と園によって保育士宿舎借り上げ制度が利用できることもありますが、幼稚園の場合は利用ができないので注意が必要です。

保育士から幼稚園教諭への転職の注意点

ここからは、保育士から幼稚園教諭への転職する際の注意点を紹介します。

給与が減る可能性も高い

保育士から幼稚園教諭への転職においては、給与が減る可能性が高いです。昨今は、需要が高い保育士の待遇改善は進んできていますが、幼稚園教諭に関しての待遇改善はそこまでではないです。

そのため、同じような給与体系の保育園から幼稚園に転職すると、給与額が減ってしまう可能性が高くなります。特に保育士宿舎借り上げ制度などを利用して、賃貸に住んでいたという方は、幼稚園教諭においては、それが使えなくなるので、実質的な待遇はガクッと下がることになるでしょう。

加えて、これまで保育園で保育士として働いていた経験が、幼稚園教諭に転職した際に、経験として評価してくれるかどうかは、それぞれの幼稚園次第です。もし、経験として加味してくれないという場合は、実質的に新卒と同じような給与額で転職することにもなりかねないです。保育士から幼稚園教諭へ転職する際は、その点に大きく注意が必要です。

昨今では両者の違いが曖昧に

保育士から幼稚園教諭への転職する際に注意が必要な点は、昨今は、幼稚園と保育園の両者の違いは曖昧になりつつある傾向があります。

例えば、保育園には「保育所保育指針」、幼稚園には「幼稚園教育要領」という指針がそれぞれありますが、2018年の改定で幼児の部分は共通化されています。つまり、それぞれが目指すべき指針は同様なものになっています。

そして、幼稚園でも預かり保育などを実施する園も増えてきたり、認定こども園に移行するケースも増えています。保育士の仕事内容が好きではなかったり、飽きてきて、幼稚園に転職しようと考えている場合は、転職しても案外大きな違いがなかったなんてこともあり得るので注意しましょう。

幼稚園の需要は減ってきている

続いて、保育士から幼稚園教諭への転職する際に注意が必要な点は、幼稚園の需要が減ってきてしまっているということです。昨今では、共働きの家庭が増えていて、子どもを預ける場合は、乳児から長時間預かってくれる保育園を選択する家庭が増えてきています。それに伴い保育園の需要は増え、幼稚園の需要は減ってきています。

日本は、少子化なので、そもそもの子どもの絶対数は減少傾向があるので、需要が減った分は、他で挽回することが難しいです。そのため、需要が消滅して閉鎖してしまう幼稚園や存続するために、認定こども園に移行する園も増えています。

幼稚園に終業後に、幼稚園が閉鎖してしまったり、人員削減のリストラにあってしまう可能性もあります。また、認定こども園に移行するという可能性もあります。

保育士から幼稚園教諭への転職はおすすめできる?

最後に本題の結論になりますが、保育士から幼稚園教諭への転職はおすすめできるのかという点についての解説になります。

個人的には、保育士から幼稚園教諭への転職はあまりおすすめできません。やはり給与が減る可能性も高いというのと、幼稚園の需要が減っていて今後、幼稚園が閉鎖してしまったり、人員削減のリストラにあってしまう可能性があるというのも大きなリスクになります。その割に、昨今では、両者の違いが曖昧になっていて、転職しても仕事内容は思ったほど変わらなかったということもあります。

あくまでも今の保育園に不満があり転職をするという場合に、待遇の良い幼稚園を選択肢の一つに入れるということは良いと思いますが、単に保育士の仕事に不満があるから幼稚園で働こうというのおすすめできないかもしれません。

保育士から幼稚園教諭へのおすすめの転職方法

保育士から幼稚園教諭に転職する場合でも、保育士転職サイトを利用するのがおすすめです。保育士転職サイトと言っても、幼稚園教諭の求人も取り扱っていることが多いためです。登録する際の資格を選択するところで、「幼稚園教諭」の選択肢がある場合は、幼稚園教諭の求人も取り扱っている可能性が高いです。まずは、周辺によい幼稚園の求人がないかを確認するだけでも良いと思います。

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