目次 | 内容 |
---|---|
ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない | ・採用を最優先する場合、人間関係、給与、労働環境、病気など否定的な退職理由は正直に言わない方が良い ・面接官に「問題がある人」「すぐ辞めそう」といった悪い印象を与える可能性があるため ・後述する無難な理由や、前向きな理由に言い換えることを推奨 |
無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い | ・引っ越しや契約期間満了といった、誰にでも起こりうる無難な理由は正直に伝えて問題ない ・「〇〇の経験を積みたい」のような前向きな理由は、具体的な目標や理由を添えて説明できれば好印象 ・無難な理由は評価に影響しにくく、前向きな理由はプラス評価につながる可能性 |
ネガティブな理由はポジティブにも言い換えられる | ・否定的な退職理由も、視点を変えれば肯定的な表現に言い換え可能 ・例:「残業が多い」→「効率的に働ける環境を求めている」 ・例:「人間関係が悪かった」→「チームで協力して保育の質を高めたい」 ・自分の状況に合わせて、つじつまの合う前向きな理由に転換 |
自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき【重要】 | ・採用されることだけ考えず、働く上で絶対に譲れない条件(例:長期休暇)は正直に伝えるべき ・正直に伝えることで、入職後の認識の違いや早期退職を防げる ・保育士は売り手市場のため、条件を伝えても採用される可能性があり、園側が配慮してくれる場合もある ・自分に合った環境で長く働くために重要 |
【まとめ】保育士の面接で転職・退職理由は正直に言うべきかを解説!人間関係、給料など! | ・採用を優先するなら否定的な理由は避け、無難か前向きな理由を伝えるのが基本 ・ただし、どうしても譲れない労働条件は正直に伝えることが、入職後のミスマッチを防ぐために大切 ・否定的な理由も、肯定的な表現に言い換える工夫が可能 ・面接で不利にならず、自分に合った園を選ぶための伝え方の検討 |
面接が苦手な場合は同行してくる転職エージェントがおすすめ | ・面接に不安がある場合、面接に同行してくれる転職エージェントの活用も一つの方法 ・担当者から園の情報や面接対策のアドバイスをもらえ、日程調整なども任せられる ・安心して面接に臨むためのサポート |
よくある質問(FAQ) | ・否定的な理由を正直に言うと、不採用リスクがあるため慎重な判断が必要 ・人間関係が理由は、個人批判を避け客観的な理由や前向きな動機へ転換 ・給料への不満は直接的でなく、スキルをアピールした上で、交渉は面接終盤に ・スキルアップ理由は、なぜその園か、何を学びどう活かすかを具体的に説明 ・面接官は応募者の価値観や適応力を見ているため、伝え方が重要 ・内定辞退は早めに電話で、感謝と辞退の意を簡潔に伝えるのがマナー |
- 転職をする理由は正直に言うべきか?
- 前の園を退職した理由は正直に言うべきか?
保育士の転職面接で、退職理由を正直に言うべきか悩んでいませんか。転職で前の園を退職した理由を正直に言うべきかどうか迷った経験はありませんか?言ったらマイナス評価になってしまうのではという懸念から言うことをためらってしまうこともあると思います。
この記事では、保育士の面接で人間関係や給料などのネガティブな転職理由・退職理由を伝えるべきか、好印象を与える伝え方やポジティブな言い換えについて、経験豊富な保育士が解説します。

前の職場の人間関係や給料の不満、保育士の面接で正直に話したらマイナス評価にならないかな…?

ネガティブな理由は正直に言う必要はありませんが、譲れない条件はしっかり伝えましょう!
- ネガティブな保育士の退職理由(人間関係・給料など)を正直に言うべきかどうかの判断基準
- 保育士の面接で好印象を与える退職理由の伝え方や言い換えのコツ
- 自分の譲れない条件を保育士の面接でうまく伝える方法
複数回の転職経験があります
複数回の面接経験があります
その経験が参考になればと思います
簡単に結論としては以下の3点になります。
- ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
- 無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
- ただし、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき
これについて詳細を解説します。
ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
面接に合格して採用されるということを第一条件に考えるのであれば、ネガティブな退職理由は正直に言う必要はありません。
あくまでも面接に合格して採用されるということを第一条件に考えるのであればの話になります。
後述しますが、仮に不採用になるかもしれなくても、きっちり伝えたいことは伝えるということも自分にあったよりよい保育園を選ぶという点では大切なことです。
退職理由が人間関係の場合【いじめ・パワハラ】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような人間関係の場合です。
- いじめられていた
- パワハラを受けていた
- 園長に不満があった
これらの理由の場合は正直に言わない方が無難です。
それは、残念ながら相手が100%悪いといういじめやパワハラであっても、本人に非があるんじゃないかと考える人がいるからです。
実際にどれだけつらい思いをしていたかは本人にしかわかりません。しっかりといじめられていた経緯や内容などを話したとしても、初対面の面接の場では伝わりにくいです。
これを伝えることで「それぐらいのことで辞めてしまう人なんだ」と思われてしまう可能性もあります。
経営者は基本的に「従順で長く働いてくれる人」を求めています。そのため、このような場合は後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を言うのが良いです。
退職理由が給与待遇の場合【給与・休み】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような給与待遇の場合です。
- 給料が安かった
- 昇給が少ない
経営者は本音としては「なるべく安い金額でも頑張って働いてくれるコスパの良い保育士」を求めています。ちょっと言い方が悪いかもしれませんが、これは保育士に限らず社会全般でそうなっている事実だと思います。加えて、保育園は補助金の金額が国によって定められているので、保育士の給料が安ければ安いほど保育園の利益は増える傾向があります。
残念ながらこのような制度になっているので、経営者がコスパの良い保育士を求めるのは仕方がないことです。保育士の質がどれだけ高くても保育園は直接は儲かりません。
給料や昇給に関しての不満で前職を辞めた保育士は、安い金額では頑張って働いてくれないと思われてしまいます。
そのため、このような場合も後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を伝えるほうが良いかもしれません。
退職理由が労働環境の場合【残業・休み】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のような労働環境に関する場合です。
- 休みが取れない
- 残業が多い
こちらも給与待遇と同様で、最終的には保育士の労働環境というのは保育園の運営コストに関わってきます。
例えば、保育士が休暇を取るためには余裕を持った人数の保育士を雇う必要があります。残業についても同様です。
やはり休みを重視するやる気がない保育士と思われてしまう可能性があるため後述している無難な転職理由や前向きな転職理由を言うほうが良いです。
退職理由が病気の場合【うつ病、適応障害などの精神病】
転職活動をしている理由や退職理由が以下のようなうつ病や適応障害などの病気の場合です。
このような場合も、転職理由を正直に話す必要はありません。理由や原因がどうであれ、また病気が再発してしまうのではないかと懸念を持たれてしまう可能性があります。
わざわざ不利になるかもしれない病気の話に触れる必要はないです。この場合も別の前向きな理由を示したほうが無難です。後述はしますが、もちろん、病気のことをしっかり配慮してくれる保育園でしか働きたくないという場合は、きちんと話すべきでしょう。
無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
無難な転職理由とは以下のようなものになります。
- 引っ越し
- 契約期限
引っ越しや前職の契約期間などは面接している人も特に違和感なく受け入れられる転職理由になります。特に面接においてプラスの評価は得られないかもしれませんが、マイナスの評価にもならないです。
ポジティブな転職理由とは以下のようなものになります。
- 〇〇の経験を積みたい
- 大規模保育園
- 小規模保育園
- 主任保育士
- 〇〇歳
- 教育手法など
以前に働いていた保育園では経験できないものを経験したいというような理由になります。
当然そう思ったきっかけや理由などもセットで考えておく必要があります。
例えば「なぜ大規模保育園で働きたいのですか?」と聞かれた時に答えられないと説得力がなくなってしまいます。
そこで「大規模な行事を経験したかった」と答えられれば納得が行く理由になると思います。
このようなポジティブな転職理由は、しっかりと論理的に伝えることができたら面接においてプラスの評価にも繋がります。
ネガティブな理由はポジティブにも言い換えられる
例えば「残業が多い」というのが退職理由の場合は、
残業が多い -> ダラダラ仕事をしている環境が嫌だった というように言い換えることができます。
他にも、
パワハラを受けていた -> 適切な保育が行われていない環境だった
などのようにポジティブな理由に置き換えることができると思います。
整合性のとれた良い退職理由が思いつかないという場合は、このように言葉の意味を変えてみるというのも選択肢の一つだと思います。
自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき【重要】
ここまで、ネガティブに捉えられる可能性があることは面接であえて正直に言う必要はないと言いました。ですが同時に、保育士として保育園で働く上で自分が絶対に譲れないポイントはしっかり主張すべきです。
例えば「海外旅行が好きで長期休みが取れないから辞めた」という理由だとします。興味がない人からすれば「そんな理由で辞めるの?」って思われるかもしれませんが、でもこれが自分が働く上で絶対に譲れないポイントならしっかりと主張すべきです。
なぜなら、その条件を満たさないと転職した意味がなくなってしまうからです。
求人上は長期休みが取れるとなっていても実際は取ることができない保育園なら、この人の要望は満たせないなということで不採用にしてくれるかもしれません。採用面接に受かって入職してから実は長期休みが取れないと知るよりは良いですよね。
特に今は、保育士不足で採用においては保育士側が圧倒的に有利です。複数の保育園から採用の内定をもらうことが可能です。ネガティブな転職理由や退職理由を伝えても、採用してくれる保育園も当然あるはずです。
先程の例だと、あらかじめ面接で伝えておくことで、入職後も長期の休みが取りやすくなるかもしれません。
いじめやパワハラが原因で退職した保育士の場合は、今度はそうならないように園長がしっかりと指導をしてくれるかもしれません。
サービス残業や持ち帰り残業の多さが嫌で転職をしたということを伝えたら「うちはまったくそういうのがないから大丈夫!」と言ってくれる保育園もあります。
このように自分が絶対に譲れないポイントはしっかり主張することも大切です。
【まとめ】保育士の面接で転職・退職理由は正直に言うべきかを解説!人間関係、給料など!
結論としては以下の3点になります。
- ネガティブな退職理由は正直に言う必要はない
- 無難な退職理由や前向きな理由は正直に言って良い
- ただし、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべき
この記事では、保育士の面接で転職理由や退職理由を正直に伝えるべきかについて解説しました。
特に人間関係や給料といったネガティブな理由は、必ずしも正直に言う必要はありません。
- 採用を最優先するならネガティブな理由は避ける
- 引っ越しやスキルアップなど無難・前向きな理由は正直に伝える
- ネガティブな理由も視点を変えてポジティブな言い換えが可能
- ただし、働き続ける上で絶対に譲れない条件はしっかり主張する
これから保育士として転職するみなさんは、面接で不利にならないように、そして何より自分に合った園で働くために、保育士の転職理由・退職理由の伝え方をしっかり考えましょう。
不満や愚痴ばかりで転職していると思われたり、就職後すぐに辞めてしまうのではないかと思われることはあえて言う必要はないです。
これはあくまでも、その保育園の面接に合格して採用されるということを第一条件に考える場合です。
昨今はたくさん保育士を募集している保育園があるので、絶対に自分の希望条件を満たしたいということもあると思います。
そのような場合は、自分が不利になることはあえて言う必要はありませんが、自分の譲れないポイントはしっかり主張すべきということです。それでも採用してくれる保育園に入職したほうが、入職後のギャップもお互いに少ないです。
また、ネガティブな退職理由はポジティブな退職理由に言い換えることもできるので、整合性のとれた良い退職理由が思いつかないという場合は、言葉の意味を反転させてみるというのも選択肢の一つだと思います。
保育士の面接対策として、正直に話すかどうかの判断基準を持つことが保育士転職成功の鍵となります。
面接が苦手な場合は同行してくる転職エージェントがおすすめ
面接がどうしても苦手という場合は、面接に同行してくれる保育士の転職エージェントの活用がおすすめです。
コンサルタントが、面接の前に園長の人柄なども教えてくれます。どのように答えればよいかなどのアドバイスももらうことができます。面接の日程調整などもすべて任せることができます。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
よくある質問(FAQ)
- Q保育士の面接で退職理由を正直に言うことのリスクは何ですか?
- A
保育士の退職理由を正直に伝えることには、いくつかのリスクが存在します。
特に、人間関係のトラブルや給料への不満といったネガティブな理由は、面接官に「不満が多い人」「環境への適応力が低いのでは」といった印象を与え、採用を見送られる可能性があります。
保育士の面接では、退職理由に関する質問を通して、あなたの問題解決能力やストレス耐性も見られていますので、正直に話すかどうかは慎重に判断しましょう。
- Q人間関係が原因で辞めた場合、面接ではどのように伝えれば良いでしょうか?
- A
人間関係のトラブルを正直に話すのは避けた方が無難です。
もし伝える場合は、個人の批判にならないよう注意し、園の方針や保育観の違いなど、より客観的な理由に焦点を当てると良いです。
例えば、「チームで協力する中で、より〇〇な保育を実現したいと考えた」のように、前向きな保育士 転職理由へと転換する伝え方を心がけてください。
保育士の面接で人間関係について尋ねられた際の答え方として有効です。
- Q給料が理由で転職する場合、希望額を面接で伝えるべきですか?
- A
給料への不満が主な転職理由であっても、面接の序盤でストレートに伝えるのは避けるべきでしょう。
まずは、これまでの経験やスキル、そして新しい園で貢献できることを具体的にアピールします。
給与交渉は、面接が進み、内定が近づいた段階や、園側から給与に関する質問があったタイミングで行うのが一般的です。
保育士として転職し、給料アップを目指す場合でも、伝え方には配慮が必要です。
- Qスキルアップやキャリアアップを転職理由にする際のポイントを教えてください。
- A
スキルアップやキャリアアップを転職理由として挙げるのは、非常に前向きで好印象です。
ただし、「なぜこの園でなければならないのか」「具体的にどのようなスキルを身につけ、どう活かしたいのか」を明確に説明する必要があります。
園の特色や保育方針と、自身のキャリアプランを結びつけて話せると、説得力が増します。
退職理由がスキルアップの場合や、転職理由がキャリアアップの場合は、具体的な目標を示すことが重要になります。
- Q面接官は、退職理由の質問から何を知りたいと考えているのですか?
- A
面接官は退職理由を通じて、あなたの仕事への価値観、ストレス耐性、問題解決能力、そして新しい環境への適応力などを確認しようとしています。
また、同じ理由で再び退職しないか、園の文化に合う人材かどうかも見極めています。
そのため、退職理由の伝え方ひとつで、あなたの印象は大きく変わります。
採用面接官の意図を理解し、準備することが保育士の転職成功の鍵となります。
- Q転職活動で複数の園から内定を得た場合、どのように辞退するのがマナーですか?
- A
内定を辞退する場合は、できるだけ早く、電話で直接伝えるのが最も丁寧です。
メールだけで済ませず、まずは電話で連絡し、感謝の気持ちと辞退する旨を伝えます。
具体的な内定辞退の理由は詳細に話す必要はありませんが、「他の園にご縁があったため」など、簡潔に伝えるのが良いでしょう。
最後まで誠実な対応を心がけることが大切です。