保育士の皆様。
転職してもブラックばかりで困っていませんか。一度ブラックを抜け出すには派遣保育士という選択肢も有効かもしれません。実は派遣保育士は、保育士のブラック労働環境の連鎖を断ち切ることができる手段であるためです。
今回は、派遣保育士になって保育士がブラックから抜け出してホワイト保育園で働く手順を解説します。
複数回の転職経験があります
ブラックな保育園からホワイトな保育園に転職した経験があります
その経験が参考になればと思います
なぜブラック正社員より派遣保育士がおすすめか?
- 正社員より簡単に辞められる(パワハラモラハラに対して強い)
- サービス残業がない・持ち帰り残業がない・休憩も取れる
- 有給休暇も取れる
派遣保育士が保育園でパワハラ・モラハラなどの扱いを受けたら派遣会社にクレームを入れて即、退職でオッケーです。正職員の場合は、なかなかそうはいかないと思います。
派遣先で、サービス残業・持ち帰り残業・休憩がとれないなどの法令違反を強いられる場合があったら、派遣会社にクレームを入れて是正してもらうことができます。
サービス残業・持ち帰り残業・休憩などについては、派遣会社としても自分の社員がタダ働きを強いられていることになるので必ず対応してくれます。
そもそも、サービス残業・持ち帰り残業・休憩がとれないはすべて労働基準法の違反にあたるので、会社対会社になれば、保育士側が圧倒的に有利です。保育士の正職員の場合は、個人対会社になるので、なかなか改善してもらうのが難しいです。
有給休暇は保育園ではなく派遣会社の制度を利用することになるので、後述の安心できる派遣会社に登録して派遣社員になれば、正社員と同様の基準で付与されます。すなわち最低でも雇入れの日から6カ月を経過すると有給休暇が付与されます。
有給休暇は保育園ではなく、派遣会社に利用を申請することになります。最近では、年5日間の有給休暇の消化が義務付けられているので、少なくともその日数は消化できます。
このようにブラック保育園の正職員だった時に、個人では対抗できないところはすべて派遣会社が会社として対応してくれます。
派遣会社としても保育士が働きやい環境で長く働いてくれることが、利益に繋がります。逆に、保育士の信頼を失い辞めてしまったら一気に利益はなくなるので、
その分マージンとして、月の手取り額や賞与額などを踏まえると正社員の時より年収は低くなってしまいますが、最終的にはいまよりホワイトな保育園の正社員になるということを目標にすれば、ブラック保育園で仕事を続けるよりかは確実に人生が良くなります。
また、そもそも今が働いている保育園がブラックで最低賃金レベルの給料しか支払われていない場合は、派遣保育士になっても給料はほとんど変わりません。最低賃金というのは、当然、派遣保育士にも適用されるのでそれを下回ることはないです。
もしかするとサービス残業・休日出勤多数などのブラック保育園で最低賃金で雇われていた場合は、派遣保育士の方が給料が多くなることも有るかもしれません。
派遣保育士についてのメリット・デメリットの詳細は以下の記事でも紹介しています。
保育士がブラックから抜け出してホワイト保育園で働く手順
- 今すぐブラック保育園を辞める
- 保育士の派遣会社に登録する
- 派遣保育士として保育園に就業する
- 派遣先で良い保育園に出会ったら正社員になる
4番目に関しては、それを前提とした「紹介予定派遣」という制度も存在します。
紹介予定派遣は簡単に言うと、派遣先に保育園に最終的には正社員になることを前提として派遣される制度になります。双方の合意のもと、派遣先の保育園の正社員になることが可能です。
【手順1】今すぐブラック保育園を辞める
ブラック保育園で働いていいる場合は、今すぐに退職をしましょう。
自分が頑張って、いまの環境をどうにか改善しようとかは思わないほうが良いです。基本的にブラック保育園はブラック保育園のまま存在し続けます。
年度末などのタイミングなども考える必要はありません。最短で「二週間後に辞めます」で問題ないです。
【手順2】保育士の派遣会社に登録する
続いては、保育士の派遣会社に登録する必要があります。
ここでブラックな派遣会社に登録してしまっては意味がありません。下記にあげている保育士の派遣会社は大手で安心もできるのでおすすめです。
派遣登録は一度、会社に来社する必要があるため店舗が多い保育情報どっとこむが特におすすめです。複数登録が可能なので、それ以外も登録してまずは派遣保育士として働くための話を聞いてみて比較検討してみると良いです。
派遣保育士だけではなく、正職員の求人紹介も取り扱っているため、悩んでいる方はそちらもあわせて検討してみましょう。
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。派遣会社でもあるので、派遣保育士として勤務を検討している方にもおすすめです。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。
- ほいく畑 | ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。派遣会社でもあるので、派遣保育士として勤務を検討している方にもおすすめです。未経験・ブランク有りの方の支援が充実しています。
【手順3】派遣保育士として保育園に就業する
派遣元への登録が完了したら、派遣先の保育園を紹介してもらえます。条件面に納得ができれば紹介された保育園で派遣保育士として就業が開始されることになります。場合によっては事前に見学や面談等を行う場合もあります。
【手順4】派遣先で良い保育園に出会ったら正社員になる
派遣保育士というのは実は保育園にとっても高コストで、できれば安定して長く働いてくれる正社員のほうがコスト削減になります。
そのため、派遣保育士が期間満了後に正社員として働かないかと保育園側に誘われるということはよくあることです。
保育士側としても一定の期間その保育園で働くことで、人間関係や給料面を知った状態で入職するかどうかを決めることができます。
さらに派遣にはそれを前提とした「紹介予定派遣」という制度もあります。
紹介予定派遣は簡単に言うと、派遣先に保育園に最終的には正社員になることを前提として派遣される制度になります。
派遣保育士をしている場合は、サービス残業や持ち帰り残業などがないので、紹介予定派遣でなくても随時、正社員の保育士を目指して転職活動をして、より良いホワイト保育園を探すことができます。
正社員の時は辞めるタイミングなどを気にしてなかなかうまい具合に転職活動を進められなかったりしますが、派遣社員であれば気にせず転職活動をすることができます。
紹介予定派遣とは?
紹介予定派遣は、派遣期間の後に派遣先の企業と直接雇用を結ぶことを前提にした派遣契約になります。
つまり、一定の派遣期間を経た後、正社員の保育士になります。言ってみれば、試用期間のようなものですが、派遣社員なのでもちろん給料がしっかりと支払われます。
最終的には派遣期間後に双方の合意を持って正社員になるかどうかを決めることができるので、実際に派遣保育士として働いてみて「なんかあわないな」と感じたら断ることもできます。
その場合は、別のまた保育園に派遣されるか、正職員への転職活動をすることも可能です。
もちろんそれは保育園側にとっても同様ですが、面接は苦手だけど実際の業務はこなせる自信がある!という方には特におすすめです。
まとめ:【紹介予定派遣】ブラックから抜け出すには派遣保育士がおすすめ!登録手順!
正職員としての転職活動をするのもありですが、現状がブラックだとそもそも転職活動に時間を割くことができないという場合もあると思います。そうなると、現状が抜け出せれば良いとまたブラック保育園に転職してしまう可能性もあがります。
保育士がブラックから抜け出してホワイト保育園で働くには以下の手順が有効です。
- 今すぐブラック保育園を辞める
- 保育士の派遣会社に登録する
- 派遣保育士として保育園に就業する
- 派遣先で良い保育園に出会ったら正社員になる
ブラック保育士から派遣保育士になるというのは、賞与を失って、働きやすさや良い労働環境を得るという感覚だと思います。現状がブラックであれば、良い環境になると思います。
派遣保育士をしている間は、サービス残業や持ち帰り残業に苦しまされることもなけらば、パワハラやモラハラのリスクも少ないです。つまり、仮に派遣先がブラックであったとしても影響が少ないです。
まずは人として最低限の働きやすさを得て、心にも体にも余裕を持って次のステップに進んでいくことでブラック保育園の沼から抜け出すことができると思います。
最終的には、自分の働きやすい保育園の正職員になれる可能性も高くなるので、転職してもブラック保育園ばかりで悩んでいる方には派遣保育士はおすすめできると思います。