目次 | 内容 |
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非常勤保育士とは? | ・正職員以外の保育士のこと ・派遣、パート、公立の臨時職員など ・開園時間の長い保育園で、人員配置を効率化する存在 ・全体の2〜3割を占めることも |
非常勤保育士の仕事内容 | ・主に常勤保育士のサポート業務 ・時間帯により非常勤のみでクラスを担当 ・書類業務や複数クラスを担当することも ・常勤と仕事内容がほぼ同じ場合もある |
非常勤保育士の仕事は楽? | ・保育園により異なり一概に楽とは言えない ・正職員より負担が少ない傾向 ・重要な業務や保護者対応は常勤が担当することが多い ・人員が十分な園では働きやすい |
非常勤保育士の給料・時給は? | ・時給での支給が一般的 ・時給相場は1100円〜1300円程度 ・待遇が良い場合は1500円程度のことも ・園や地域により相場は異なる |
非常勤保育士のメリット・デメリット | 【メリット】 ・シフトの融通が利き臨機応変に働ける ・常勤より業務負担が少ない傾向 【デメリット】 ・ボーナスや有給(取得困難)など待遇は劣る ・給料は常勤より低め |
常勤と非常勤で差別などある? | ・非常勤という理由で差別されることは基本的にはない ・責任のある仕事は常勤が担当することが多い ・働く時間や曜日など条件を園としっかり話し合う必要あり ・条件のすり合わせ不足は人間関係に影響することも |
非常勤保育士でも残業はさせられる? | ・残業の有無は園による ・入職前に希望勤務時間や残業可否を明確に伝える ・残業をさせられても残業代は支払われる ・シフトの融通を活かすため事前の確認が大切 |
非常勤保育士として働く前に | ・子育てなどで常勤を断念するケースがある ・時短勤務や週休3日など多様な常勤求人も増加 ・これらの常勤では有給やボーナスが得られることも ・非常勤だけでなく多様な働き方の常勤も検討する価値あり |
実は保育士転職サイトは非常勤保育士の就職・転職でも使える | ・保育士転職サイトは非常勤求人も取り扱う ・常勤専門のサービスではない ・入職前の条件すり合わせをサポート ・良い条件の求人を探すのに役立つ |
まとめ:非常勤保育士とは?長所短所と給料時給・仕事内容を紹介! | ・ライフスタイルに合わせ柔軟に働ける ・仕事は常勤サポート中心、担当や書類業務も担当 ・シフト融通や負担軽減が利点 ・待遇は常勤より劣る可能性あり、時給は園による |
よくある質問(FAQ) | ・時間や曜日を固定して働ける求人もあり面接で伝える ・有給は条件次第で付与されるが取得は園による ・ボーナスや退職金はほぼない ・責任は常勤より軽めだが一人担当時は同等 ・ブランクや未経験でも資格があれば可能 ・年収は時給換算勤務時間で大きく変動 ・入職前に勤務条件や待遇などを具体的に確認するのが重要 |
- 非常勤保育士って何?
- 仕事内容や責任に違いはある?
- 常勤保育士と比べて給料はどう違う?
保育士資格をお持ちで、常勤以外の働き方をお探しのみなさん、非常勤保育士という働き方に興味はありますか。
常勤とはどう違うの? どんな仕事をするの? そんな疑問をお持ちの方もいるかもしれません。
この記事では、非常勤保育士の具体的な働き方や常勤との違いを詳しくお伝えします。
この記事では、非常勤保育士の定義や役割、具体的な仕事内容、給料、メリット・デメリット、注意点まで、全体像を詳しく解説します。

非常勤保育士って具体的にどんな働き方で、常勤と何が違うのか知りたいな

この記事であなたの疑問にお答えします
- 非常勤保育士の定義と保育園における役割
- 具体的な仕事内容と責任の範囲
- 給料や時給の目安
- 働く上でのメリットとデメリット、注意点
常勤、非常勤として保育施設で勤務した経験があります
その経験が参考になればと思います
非常勤保育士とは?
非常勤保育士とは、常勤ではない(正職員以外の)保育士を指します。
簡単に言うと、以下のような正職員以外の種類の保育士は非常勤保育士に分類されます。
- 派遣保育士
- パート保育士
- 公立保育園の臨時職員
それぞれの保育士の特徴は以下の記事でも紹介しています。

非常勤保育士は、実は保育園にとってはなくてはならない存在になっています。
保育園は保護者の通勤時間中や残業中も子どもを預かるため開園時間も長くなっています。そのため常勤保育士だけですと保育士の人数が足りなくなってしまいます。
逆に常勤保育士だけをたくさん雇ってしまうと、保育士が余る時間帯が出てきます。保育士の人数に余裕があることは悪いことではないですが、ただでさえ、保育園の補助金はカツカツなので、効率よく人員を配置しないと赤字になってしまうこともあります。
そのため保育園の運営には非常勤保育士というのはなくてはならない存在です。多くの保育園で、非常勤保育士を雇用していて、全体の保育士の2〜3割程度が非常勤保育士であることもあります。
非常勤保育士の仕事内容
非常勤保育士の仕事内容は保育園によって様々ですが、一般的には常勤保育士のサポートがメインになります。
ただ先程も言ったように、常勤保育士だけですと保育士の人数が足りなくなる時間帯もあるので、時間帯によってはクラス内に非常勤保育士しかいないということも起き得ます。
つまりほとんど常勤保育士と仕事内容が変わらない場合もあります。場合によっては書類などの業務も任されることもあります。
特定のクラスの担当になる場合もあれば、フリー保育士として出勤時間に合わせて臨機応変に複数のクラスを見ることもあります。
保育園では非常勤だからと言って楽だったり、責任が軽いということは必ずしもないということになります。
非常勤保育士の仕事は楽?
先程も言いましたが、一口に非常勤保育士といっても仕事内容は保育園によって様々です。そのため、非常勤だからといって一概に負担が少なく楽だとは言い難いです。
ただし、ほとんどの保育園の場合はその保育園の正職員と比較した場合には、負担が少ないことが多いです。どうしても重要な仕事は常勤の保育士に回るためです。
特に保護者との対応などは、担任である常勤保育士が窓口になって対応することが多いかもしれません。
ただし、非常勤保育士でも、しっかりと保育士が働きやすい良いホワイト保育園で働くことが大切です。保育士の負担が少ない保育園とは、保育士の人数が十分に配置されている保育園です。
園児の人数に対して、保育士の人数が充足していると、保育士一人あたりの負担が少なく残業なども発生しにくいです。そして、同じ非常勤保育士でもやはりホワイトな保育園で働いたほうが、よりよい待遇や環境で働くことができます。
非常勤保育士の給料・時給は?
先にも示した通り、非常勤の保育士には様々な種類があります。雇用形態を問わず、時給に換算すると1100円〜1300円くらいになることが多いです。
高待遇な場合は1500円くらいの時給にもなります。ただ、時給は保育園や地域によっても大きく異なる部分なので、自分の住んでいる地域の非常勤保育士の相場を知る必要があります。
【ジョブメドレー保育士】は非常勤保育士の求人も多く扱っていて、すべてネット上で見ることができます。転職サイトではないのでしつこく電話が来るということもないので一度登録してみて相場を確認してみると良いと思います。

非常勤保育士のメリット・デメリット
ここからは非常勤保育士として働くメリット・デメリットを紹介します。
臨機応変なシフトで出勤できる
非常勤保育士の一番のメリットはシフトに融通が利くという点です。
子育てや家族の介護などをしている人は、特定の曜日は出勤できなかったり、早く帰らなければいけないときもあると思います。
常勤保育士だと基本的には、シフトは適当に割り振られることになるので、休みたいときに休むということがほとんど不可能です。
また、常勤保育士でみんなが残業をしているなか自分だけ早く帰るというのがはばかられるという方も多いと思います。
家族の状況などで、柔軟に出勤できない保育士には非常勤保育士という仕事は向いていると言えると思います。
業務負担が少ない
単純に労働時間が短いこともありますが、重要な業務における主な責任などは当然常勤保育士の担任などにあるので、負担が少ない傾向があります。
ある程度シフトに関して融通を効かせてくれる変わりに給料は常勤保育士ほど高いわけではないので、残業なども少ない傾向にあります。
非常勤保育士で時間を限定して働いているのに、残業をさせられてしまっては意味がないですよね。
また、書類の仕事などの担任業務は基本的には常勤保育士が請け負うので、保育に専念することも可能です。
いずれにしても保育士で残業をしたくないという場合は、入職前に事前に勤務条件等をすり合わせておくことが大切です。
待遇は常勤保育士より悪い
実は単純な月の時給換算すると常勤保育士と非常勤保育士の時給はほとんど変わらないことが多いです。保育士自体の給料が低いので差はあまりありません。
ですが、非常勤保育士はボーナス・有給休暇がほとんどないことが多いです。厳密には、有給休暇は非常勤保育士でも勤務時間によって付与する必要がありますが、実質利用できるところは少ないです。
また、ボーナスに関しても支給されない場合がほとんどだと思います。保育園を運営する法人によっては寸志のような形で少額の賞与を支給する場合もあります。
また、処遇改善費などに関しても常勤保育士にしか支払われないこともあるので、待遇面では常勤保育士より悪くなってしまいます。
常勤と非常勤で差別などある?
非常勤保育士だと保育士の間でいじめられてしまうのではないかという不安があるかたもいると思いますが、非常勤だからといって何か差別などされるということは無いと思います。
ただ、やはり責任が重い仕事は常勤保育士が任せられるのが、一般的です。なので、責任のある仕事もやりたいという方は物足りなくなってしまうかもしれません。
注意が必要なのは、勤務条件は保育園側としっかりすり合わせしておく必要があるということです。出勤できない曜日や時間帯はしっかり伝えておくということです。
しっかりと意思疎通ができていないと、 入職後に、園長などが思ったより出勤してくれないということに関して不満を持つこともあるためです。 そしてそのことが人間関係の軋轢を生んでしまうこともあります。
非常勤保育士でも残業はさせられる?
非常勤保育士でも残業はさせられるかどうかは保育園によると思います。
先にも言ったように、シフトに融通を効かせられるのが非常勤保育士の一番のメリットなので、希望しない残業をさせられてしまっては意味がないですよね。
非常勤保育士として大事なことは入職前にしっかりと希望の勤務時間帯を伝えることです。
そこで絶対に残業はできないということを伝えておかないと、後々になって残業させられるということになってしまいます。
ちなみに非常勤だからといって残業代は払わなくて良いなんてことはないので、その点も注意しましょう。
非常勤保育士として働く前に
子育てや家族の介護などその他様々な理由で、常勤保育士として働くのを諦めてしまっている方も多いと思います。
時短勤務の常勤保育士の求人や週休3日制の保育士の求人も増えています。これらなら有給休暇もボーナスも貰える場合があります。
今は保育士不足なので、保育園としても様々な働き方で働けるようにして保育士を確保しようとしています。交渉次第では、常勤でもシフトに融通を利かせてくれるかもしれません。
個々の状況は様々だと思いますが、非常勤保育士と決めつけずに、常勤保育士で働くのも選択肢に入れてみると良いかもしれません。
実は保育士転職サイトは非常勤保育士の就職・転職でも使える
保育士の転職サイトは常勤の正職員の保育士に限定したサービスというイメージはありませんか?
実は非常勤保育士の求人も取り扱っています。保育園としても常勤保育士も非常勤保育士も両方雇用しているので、同時に募集したほうが効率が良いです。
良い条件があれば常勤保育士として働きたいという方にもおすすめなのが、保育士の転職サイトです。
入職前に保育園としっかり条件をすり合わせてくれるので安心できます。
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まとめ:非常勤保育士とは?長所短所と給料時給・仕事内容を紹介!
今回は保育園にも欠かせない非常勤保育士について紹介しました。
ご自身のライフスタイルや希望に合わせて柔軟に働ける点が、非常勤保育士の大きな魅力です。
- 非常勤保育士の主なポイントは以下の通りです。
- 常勤保育士のサポートが中心ですが、担当クラスや書類業務を担う場合もある
- 勤務時間・曜日の融通が利きやすく、業務負担が少ない傾向がある
- 入職前に希望する勤務条件や残業の有無などを園としっかりとすり合わせることの重要性
非常勤保育士として働くメリットは、
- 臨機応変なシフトで出勤できる
- 業務負担が少ない
ということです。その代わり給与面では常勤保育士よりは劣ることになります。
非常勤保育士は雇用形態を問わず、時給に換算すると1100円〜1300円くらいの時給になることが多いです。
非常勤保育士として気持ちよく働くために、 勤務条件を保育園側としっかりすり合わせしておく ことが大切です。
きちんとしたすり合わせが出来ていないと、入職後に希望しない働き方を要求されたり、それを拒否することで人間関係などに軋轢を生んでしまうこともあります。
非常勤保育士は、働く時間やスタイルを選びたい方に適した雇用形態です。
この記事を参考に、ご自身のライフスタイルに合った働き方を見つけ、理想の保育士像を実現してください。
最近では、時短勤務の常勤保育士の求人や週休3日制の正職員の保育士の求人などもあるので、非常勤保育士と決めつけないで様々な選択肢を検討することも大切です。
よくある質問(FAQ)
- Q非常勤保育士として働く場合、時間は固定できますか?
- A
非常勤保育士はシフトの融通が利くことが大きなメリットです。
週〇日、〇時〜〇時までといったように、希望する勤務時間や曜日を固定して働ける求人も多くあります。
面接の際に、希望する働き方を園側にしっかりと伝えることが大切です。
時間固定で働くことで、ご自身のライフスタイルに合わせた計画的な勤務が可能です。
- Q非常勤保育士でも、有給休暇やボーナス、退職金はありますか?
- A
労働基準法により、勤務時間や日数によっては非常勤保育士にも有給休暇が付与されます。
ただし、実際に希望通りに取得できるかどうかは園によって異なります。
ボーナスや退職金については、残念ながら支給されない園がほとんどです。
運営する法人によっては、寸志程度の賞与がある場合もあります。
待遇面は常勤保育士より劣ることが多いという点を知っておくと良いでしょう。
- Q非常勤保育士は、どの程度の責任を負うのでしょうか?
- A
非常勤保育士の仕事内容は、基本的には常勤保育士のサポートが中心となります。
そのため、クラス運営や保護者対応など、常勤に比べて責任の重い業務を任されることは少ない傾向があります。
しかし、時間帯によっては一人でクラスを見る場合もあり、その間の保育においては常勤と同様の責任が発生します。
最終的な責任は常勤の担任が負うことが多いですが、日々の保育活動には責任が伴います。
- Q保育士の仕事にブランクがある、または未経験でも非常勤保育士になれますか?
- A
保育士資格があれば、ブランクがある方や、保育の現場が未経験の方でも非常勤保育士として働くことは可能です。
非常勤の仕事はサポート業務が多い傾向にあるため、現場復帰しやすい働き方といえます。
研修制度が整っている園や、サポート体制がしっかりしている園を選ぶと、安心して仕事に慣れることができます。
- Q非常勤保育士の年収はどのくらいになりますか?
- A
非常勤保育士の給与は、時給で支払われるのが一般的です。
地域や園によって異なりますが、時給相場は1100円〜1500円程度です。
年収に換算すると、勤務時間によって大きく変わるため一概には言えません。
例えば、時給1200円で1日5時間、週5日勤務した場合、年収は約156万円になります(1200円 × 5時間 × 週5日 × 52週)。
- Q非常勤保育士の仕事を選ぶ際に、特に確認すべきことはありますか?
- A
非常勤保育士として気持ちよく働くためには、入職前に勤務条件をしっかりと確認することが非常に重要です。
希望する勤務時間や曜日、残業の有無については、可能な限り具体的に園側に伝えましょう。
また、担当する仕事内容や責任範囲、有給休暇の取得状況やその他の待遇についても確認しておくと、入職後のミスマッチを防ぐことができます。
求人情報だけでなく、面接の際に疑問点を解消しておくことをおすすめします。