目次 | 内容 |
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保育士求人に書かれている給与は多くの場合最低の給料 | ・求人票の給与は、多くの場合最低金額の提示 ・経験のある保育士には、別途基本給の上乗せが一般的 ・採用時の基本給は、経験によって決定されることが多い ・経験加算の仕組みは園によって異なる |
保育士の転職後の給料はどう決まる? | ・転職後の給与は、各保育園の社内規定で決定 ・主に保育士としての経験年数が給与に影響 ・認定こども園や認可保育園での勤務経験が評価対象 ・主任や副主任の役職経験も参考にされる場合がある |
保育士の転職時の給料決定に関する注意点 | ・給料には基本給の他、処遇改善費や賞与が影響 ・処遇改善費は園ごとに支給方法や金額が異なる ・保育士等キャリアアップ研修の修了は引き継ぎ可能 ・ただし、園が制度を導入していないと支給されない場合もある |
保育士の転職時に給料の交渉は可能? | ・転職時に給料交渉は可能であり、積極的に行うべき ・大幅な給与アップは難しいが、多少の交渉は実現可能 ・保育士の転職サイト利用で、代理交渉を依頼できる ・転職サイトは交渉だけでなく、非公開求人紹介なども行う |
保育士の転職で条件交渉はすべき | ・条件交渉は問題なく、むしろ積極的にすべき ・交渉によって印象が悪くなる懸念はほとんどない ・保育士不足の現状を鑑みると、交渉に応じない園は稀 ・交渉しても条件が下がることはなく、行わないと損をする |
条件交渉は内定後にするのが基本 | ・条件交渉は内定後に行うのが望ましい ・内定前の交渉は採用に影響を与える可能性があるため避ける ・内定を受諾する前に、考える時間を確保 ・内定保留期間が待遇交渉のチャンスとなる |
常識はずれな条件交渉だけはしない | ・常識を逸脱した条件交渉は避けるべき行為 ・「基本給を数万円上げてほしい」などの要求は印象を悪くする ・交渉は現実的な範囲で行うべき ・慎重かつ適切に交渉を進める姿勢が大切 |
条件交渉できること | ・基本給や時給の金額、残業時間の調整 ・シフトや勤務曜日の調整 ・担任やフリー保育士などの勤務内容 ・入職日の調整といった点が交渉しやすい項目 |
条件交渉が難しいこと | ・賞与の金額は、評価連動や一律規定で交渉が困難 ・有給休暇など休暇の付与日数も、会社規定で個別交渉が難しい ・基本給交渉が賞与に間接的に影響する可能性はある ・特定日の休日は、シフト調整で対応可能な場合あり |
保育士が有利に条件交渉を進めるためのコツ | ・交渉は直接対面か電話が望ましい ・複数の保育園から内定を獲得し、交渉の材料とする ・保育士専門の転職エージェントを活用 ・エージェントが代理交渉し、有利な条件を引き出す |
【まとめ】保育士が転職した後の給料はどう決まる? | ・転職後の給与は、経験年数や役職手当で決定 ・処遇改善費やボーナスの内訳にも注意が必要 ・転職サイトやエージェント活用で、条件交渉が有利に ・印象を気にせず、自身の経験を正しく評価してもらうことが重要 |
よくある質問(FAQ) | ・給料は各園の規定、経験年数、施設形態、役職で決定 ・経験加算は実務経験を給与に反映、ブランク経験も対象 ・給料交渉は可能で、積極的に行うべき、印象悪化の心配不要 ・交渉成功には、経験整理、市場価値把握、内定後交渉が鍵 ・処遇改善手当や賞与の扱いは園ごとに異なり、全体で確認が必要 ・転職エージェントは代理交渉で有利な条件引き出し、転職活動全般をサポート |
- 保育士が転職した後の給料はどう決まる?
- 保育士転職時の経験加算ってなに?
- 保育士転職時の給料の交渉方法が知りたい!
保育士の転職で最も気になるのは、やはり給料がどうなるかという点です。
保育士で転職を考えていて求人を探している際に「経験による加算あり」というフレーズを見たことはありませんか?
保育士が転職をした場合の、給料は実際にはどのように決定されるのでしょうか。どのような経験がアピールできるのか、経験加算の内容や交渉方法についても解説しています。
また、転職の際に条件交渉はしていますか?
- 条件交渉をすると印象が悪くなるのでは?
- それで不採用になる?
- 入職後に働きにくくない?
結論から言うと、保育士の転職で条件交渉はすべきです。正職員であっても、パートでも条件交渉はしないよりはしたほうが良いです。
条件交渉は、以下のことだけを守れば良いです。
- 条件交渉は内定後にすべき
- 常識はずれな条件交渉はしない
この記事では、あなたの保育士としての経験が転職後の給料にどう反映されるのか、具体的な給料の決まり方や、効果的な条件交渉のポイントについて詳しく解説します。

現職の給料に不満があるけれど、転職で給料を上げるにはどうすれば良いの?

ご自身の経験を正しく評価してもらい、納得のいく条件で転職を成功させる方法があります。
複数の保育士転職サイトを利用して転職活動をした経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士求人に書かれている給与は多くの場合最低の給料
保育士の求人票に書かれている給与の額というのは、多くの場合、採用された場合の最低の給料になります。求人によっては「○万円〜○万円」と書かれている場合もあると思います。このような場合は、最低から最大の数字が書かれていることになります。
未経験の保育士や、新卒の保育士が採用された場合は、その金額が最低でも貰えるという例の場合が多いです。なので、経験がある保育士は別途、基本給などを上乗せしてくれます。
そうしないと、経験のある保育士がなかなか転職してくれませんよね。転職後も新卒と同じ給料という扱いだったら軋轢が生まれるかもしれません。なので、保育園は基本的に経験によって採用時の基本給を決めています。
では、その経験による加算というのはどのように決まるのでしょうか?
保育士の転職後の給料はどう決まる?
結論から言うと、保育園では社内規定によって転職時の最初の給与が決定されます。つまり、保育園によって転職時の給与の決定内容は異なります。
ではいったいどのような経験が転職時の給料の決定に影響があるのか、という点を以下から解説します。
どんな経験が加味される?
経験として考慮されるのは、保育士として保育園で働いていた経験年数 が基本になります。
- 認定こども園
- 認可保育園
- 認可外保育施設(企業主導型保育事業等)
ただし、認可外保育施設での保育士としての勤務経験は、保育士として働いていた経験年数にカウントしてくれない場合もあります。認可外保育施設は、法令に準拠した認可保育園ではないためです。
また、以下のような保育園での役職も、転職後の給料を決定する際の参考にされる場合があります。
- 主任保育士
- 副主任保育士
こちらはどちらかというと転職時の給料に反映されるというよりは、転職後の役職を決定する際の参考になる場合が多いです。転職前に「主任保育士」をしていて、転職後も「主任保育士」をする場合は、その保育園にある主任保育士の手当などが支給されることになると思います。
幼稚園での経験は?
幼稚園で幼稚園教諭として働いて、保育園で働く保育士に転職するという方も多いと思います。そういう場合に気になるのが、幼稚園での経験を転職時の給料に反映してくれるかどうかということだと思います。
実際のところ、保育園によっては幼稚園での幼稚園教諭としての経験は加味してくれないこともあります。園によって考え方が異なります。
私も幼稚園教諭をしていて保育士になっています。何度か転職活動をしていますが、園によっては幼稚園教諭として働いていた期間は保育士経験年数としてカウントしてくれないところもありました。
ただし、認定こども園の場合は、幼稚園での経験も転職時の給料に反映してくれることが多いと思います。認定こども園は幼稚園と保育園の両方の機能が備わった施設のためです。
幼稚園教諭の方で保育士への転職を考えている方で、幼稚園での経験も転職時の給料に反映してほしい場合は、認定こども園への転職も考慮すると良いかもしれません。
保育士以外の職業での経験は?
保育士以外の職業を経験してから保育士に転職を考える人もいると思いますが、ほとんどの保育園で保育士以外の経験によって転職時に給料が加算されることはありません。
よほど保育士と関連している職種であれば、考慮してくれる可能性もありますが、保育士が未経験であれば、多くの場合は下限の給与が適用されることになると思います。
前職の給料水準は参考にされる?
一般の会社での転職活動をする場合は、「前職の給料保証」という求人を見かける場合が多いと思います。転職が決定した場合、前職での給与水準を下回る待遇では雇用しないという確約になります。保育士の転職においてはそのような保証をしてくれる場合はあるのでしょうか。
残念ながら、保育士の場合は前職での給料が参考にされるということはほとんどありません。保育園にはそれぞれ独自の給与体系があるので、そちらが適用されることになります。
同じ保育園で同じ仕事をしているのに、給与が極端に違うとなると不公平になりますし、保育園の資金も限られているためです。
スキルや経験は評価される?
もう一点気になると思うのが、単純な経験年数ではなく、保育士としてのスキルや経験が転職時の給与に加味されるのかという点だと思います。例えば「○歳児の担任の経験」「障害児保育の経験」等です。
ほとんどの保育園では、スキルや経験を評価されて(経験年数を飛び越える形)で転職時の給与が上がるということはあまりないです。
これは、保育園の資金的な問題もありますし、保育士のそれらのスキルをきちんと評価するのが難しいという側面もあると思います。また、同じ保育園内で経験年数の違いで給料の違いが出てしまうと、不公平感が出てしまい、軋轢を生んでしまうことを懸念しているという側面もあると思います。
ただし、保育園が採用の可否を決定する際には、このようなスキルや経験も重要な判断基準にされると思います。例えば乳児の経験がない保育士よりも、乳児と幼児の経験の両方がある保育士のほうを採用するというようなことです。
このようにスキルや経験は、転職時の給与の決定にはあまり影響を与えませんが、前述した通り、経験が豊富であれば、主任などの役職が付与されることになります。そうなれば手当が別途付与されることになります。
その点においては、まったく経験が無視されるというわけではないので、面接の際ははしっかりと経験やスキルのアピールも大切になります。
保育士の転職時の給料決定に関する注意点
ここからは、保育士の転職時の給料の決定に関係する注意点について紹介します。
- 処遇改善について
- 保育士の転職後の賞与(ボーナス)について
処遇改善について
保育士の給料には、基本給以外に処遇改善費も影響します。この処遇改善費の支給方法や金額は、保育園によって異なります。
例えば、ボーナスのように年1回まとめて支給される場合もあったり、毎月基本給に上乗せされている場合などです。基本給に既に含まれているという場合もあります。
基本給が高いように見えても実は前職よりも年収面では劣ってしまっていたということも起きてしまうので注意しましょう。
処遇改善(保育士等キャリアアップ研修)はどうなる?
前述した処遇改善の中に、保育士の給料に関係のある 保育士等キャリアアップ研修 というものがあります。これは都道府県などが保育士向けに実施している研修で、保育士の方なら知っている方が多いと思います。
保育士等キャリアアップ研修に関しては以下の記事でも解説しています。
この受講内容は働く保育園を変えた場合でも、引き継ぐことが可能です。受講すると「修了証」を貰えると思うので、そちらは大切に保管しておきましょう。
条件はいくつかありますが、保育士等キャリアアップ研修を受講している場合は、処遇改善として給与の上乗せがされている方もいると思います。
ただし、保育園によってはそもそも保育士等キャリアアップ研修における処遇改善を園に導入していない場合があります。この場合は、転職後はこの部分の処遇改善費を受け取ることができなくなってしまいます。前の保育園で保育士等キャリアアップ研修をたくさん受講していたものが、給料に反映されないのはもったいないですよね。その点は注意して確認して転職活動を進めましょう。
また、保育士等キャリアアップ研修の処遇改善の保育士に対する振り分けは保育園ごとに異なるので、今まで支給されていた金額と異なる場合もあります。
例えば、前の園では副主任保育士の役職が付与されていて、月額4万円 の手当が給付されていたとします。転職後は、条件を満たしていたとしても 職務分野別リーダー の役職が付与されと、月額5千円 の手当になります。
このように、既に役職を持っているベテランの保育士等がその保育園に在籍している場合は、同じ金額の手当を付与してもらうことができないかもしれません。
逆に、条件さえ満たしていれば、転職後に新たな役職が付与され給与が上がるということもあります。この点もしっかり確認して転職活動を進めるのが大切です。
保育士の転職後の賞与(ボーナス)について
保育士の給料を大きく左右するのが賞与に関してです。転職時に基本給を意識するあまり、ボーナスの支給額が少ないことを見落としてしまう場合があるので注意してください。
例えば、賞与(4ヶ月)と記載がある場合は、文字通り、月給の4ヶ月分が賞与の金額になります。
ただし、この4ヶ月分というのがどの部分にかかるのかという点にも注意が必要です、手当も含めた月給なのか、手当を抜いた月給なのか、処遇改善費に関する計算はどうなるのか、などです。
これによってトータルの年収がまったく異なってくるので、保育士が転職する際は、月給だけでなく賞与の扱いにも注意しましょう。
保育士の転職時に給料の交渉は可能?
ここまで、保育士の転職時の給料がどのように決まるのかを説明しましたが、転職時に給料の交渉をすることも可能です。
保育業界の特性上、そこまで大幅な給与アップは難しいですが、入職を迷っていることをうまくアピールすれば、多少の給与アップは実現できる可能性があります。
給料の交渉をする場合は、保育士の転職サイトを通しての転職活動がおすすめです。保育士の転職サイトであれば、個人では難しい転職時の給料交渉も代理で行ってくれます。
もちろん、交渉に関してだけではなく、保育園の見学面接の日程調整も行ってくれますし、ネット上にない非公開求人を教えてもらえる場合もあります。
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保育士の転職で条件交渉はすべき
保育士の転職で条件交渉をすることは全く問題なく、むしろ積極的にしたほうが良いです。
条件交渉をすると印象が良くなく、入職してからも働きにくくなってしまうと懸念する人がいますが、転職において条件交渉は割と普通のことなので気にする必要は無いです。
- お金にがめつい人だと思われてしまう
むしろ、条件交渉して嫌な顔をしたら、それこそ、入職を断ってしまえばよいです。今の保育士不足の時代だからこそできることです。
今の保育士不足の時代を考えると、条件交渉するぐらいで嫌な顔をするような保育園は、世間の状況を掴むことができていなさすぎると言えます。
もちろん、断られる可能性もありますが、断られたとしても条件が今より下がることはないので、条件交渉をしないと単純に損することになります。
よっぽど常識はずれな条件交渉でなければ、条件交渉はしないよりしたほうが良いです。
条件交渉は内定後にするのが基本
面接の時に条件交渉をしても良いですが、保育園にとっては特に他の入職希望者がいた場合などは、より条件がゆるい方を採用することにつながってしまうかもしれません。
とりあえず、内定は貰っておきたいという場合の面接においては、条件交渉は内定後にするのが好ましいです。
内定後であれば「やっぱり不採用で」とはならないので、条件交渉するリスクが少ないです。
内定を貰ったらすぐに入職を受諾せず、とりあえず、考える時間がほしいと伝えて時間を貰いましょう。一度内定を受諾した後は条件交渉は基本的にできないので、内定をもらった後の保留している時間が待遇の交渉のチャンスになります。
条件交渉は内定後にするのが基本と言いましたが、逆に、今は保育士が有利の採用になるので、面接で条件交渉したことで不採用になってもそれで良いという考え方もありだと思います。
条件交渉に応じない保育園はこちらから願い下げという考え方です。
すでに他の保育園から内定を貰っていたり、今働いている保育園より条件が悪く、内定を貰っても入職しないという場合には有効な方法であると思います。
面接が始まるよりも前の段階で、求人応募の電話などでその旨を伝えてしまっても良いと思います。そうすれば、面接に行く必要すらなくなる場合もあります。
常識はずれな条件交渉だけはしない
いくら、条件交渉はしたほうが良いと言っても、常識はずれな条件交渉だけはご法度です。
「基本給を数万円も上げてほしい」
のような無茶な要求は流石に印象が悪く、常識がないと思われれてしまいます。それだと条件交渉はうまく行かないことが多いです。基本的には、条件交渉は絶妙に行うのが良いです。
以下から条件交渉しやすいこと、難しいことを紹介しています。
条件交渉できること
保育園の転職において条件交渉がしやすい点を紹介します。
基本給・時給の金額
保育士の正職員の場合、基本給の金額は、経験の考慮などで多少の上乗せをしてもらえる可能性があります。
保育園の社内の決まりでは、認可保育園での勤務経験だけを考慮するという場合でも、交渉次第で、幼稚園の経験であったり、ベビーシッターの経験も考慮してくれる可能性があります。
パート保育士であれば、時給に関しても交渉できる場合もあります。他のパート保育士との兼ね合いもあるので、簡単には行かないですが、保育士としての経験が多かったり、保育園から近所で交通費がかからなかったりすると、交渉に応じてくれる可能性もあります。
意外にも交渉成功の可能性があるのが、基本給・時給になります。
残業時間の調整
家庭の事情などから、なるべく残業したくない、できないという方も事前に交渉しておくと入職後に残業の負担を考慮してくれる可能性があります。
どのような事情があるのか、目安としてどれくらの時刻に帰る必要があるのかということをしっかりと伝えておくことが大切です。
入職してから交渉すれば良いというような考えだと、そんな話聞いていないというトラブルにも繋がる可能性があります。
シフトなどの調整
正職員であれば、シフトの面で出勤を避けたい曜日などがあれば考慮してくれる場合もあります。例えば土曜は出勤できないなどです。逆に土曜は出勤で、平日を休みにして欲しいというような要望もあると思います。
パート保育士であれば、特定の曜日は出勤できないというようなことも伝えておくと良いです。
担任などの勤務内容
例えば「○歳の担任などをしたい」「フリー保育士」になりたいなどの条件は交渉してみる価値がある項目です。
金銭面の交渉よりも遥かに交渉がしやすい項目でもあるので、希望がある場合はしっかり伝えておくと良いです。
なぜそのような考えを持っているのかというのを論理的に説明できると良いと思います。
入職日などの調整
入職日に関しても、調整してくれる可能性が高いです。特に少し早めに就業したいという場合は、応じてくれることも多いです。
例えば、4月入職であれば、新年度はかなりバタバタして忙しいので3月から働き始めておくと、本人にとっても園にとってもその後の仕事がスムーズに進むと思います。
金銭的にも早く働き始めたいというような場合でも交渉してみる価値があると思います。
条件交渉が難しいこと
保育園の転職において条件交渉が難しいことを紹介します。
賞与の金額
賞与の金額は、条件交渉がかなり難しい項目になると思います。そもそも賞与の支給金額は、評価と連動していたり、会社で一律で定められていたりするので、交渉が難しいです。
ただ、前述した基本給が交渉で上がれば、必然的に賞与も上がることになると思うので、まずは基本給の交渉をしてみましょう。
有給休暇などの休暇の付与日数
有給休暇の付与日数も交渉はほとんど難しい項目です。付与日数は会社の規定で決められているのでそれ以上の日数を交渉で付与するというのは難しいと思います。
同様にそれ以外の夏季などの特別休暇などの日数についても難しいと思います。
ただ、お盆には必ず実家に帰省したいなどの場合は、入職前にあらかじめ伝えておくことでうまくシフトを調整してくれる可能性はあります。
保育士が有利に条件交渉を進めるためのコツ
保育士が有利に条件交渉を進めるためのコツを紹介します。
条件交渉は、電話・直接・メールのどれが良い?
結論から言うと、個人の性格にもよりますが、条件交渉は直接対面で行うのがベストです。
そのほうが細かいニュアンスが伝わりやすいからです。ただし、保育士の採用の場合は、内定後に直接交渉する機会はあまりないと思うので、電話での交渉がメインになると思います。
電話では、正直に他の保育園と迷っていることや他の保育園との待遇の違いなどを説明してみると、もしかしたら、条件を上げてくれるかもしれません。
保育園の内定を複数獲得する
条件交渉をより有利に進めるために大切なことは複数の保育園の内定を獲得することです。
特に今は、保育士不足で採用が困難なので、一度内定を辞退されてしまうと、保育園もまた面接からはじめる必要があります。面接から始めるとはいっても保育園側には様々な負担が再度発生することになります。
求人を出すという費用面はもちろん、面接などの対応をする場合は園長などの時間も確保する必要が出てきます。それなら少しぐらい条件をあげてもよいと考える保育園もあるかもしれません。
さらに複数の内定があることによって、保育園側も入職してもらうために、条件を上げてくれる可能性が上がります。
内定を複数獲得することで、両方の保育園に条件交渉をしやすくなります。条件交渉のコツは、他の保育園と迷っているということを伝えることです。「向こうのほうが給料が良くて迷っている」ということを正直に伝えてみましょう。
もしかしたら基本給などの条件を上げてくれるかもしれません。
保育士の転職エージェントを利用する
最も有利に条件交渉を進めるためのコツは、転職エージェントを利用することです。転職エージェントを利用すると、条件交渉もコンサルタントが代わりに行なってくれます。
自分ではなかなか積極的に交渉ができないという方でも、直接交渉する必要が無いのがメリットです。しかも、転職エージェントは交渉のプロなので、自分で交渉するより遥かに良い結果が出やすいです。
加えて、転職エージェントはその保育園に過去に保育士を紹介していることもあり、給与相場も知っています。有利に交渉を進められる立場になっています。
ただし、転職エージェントを途中から利用することはできないので、求人探しの段階から利用する必要があります。既に内定を貰っているという場合は自分で交渉するしか無いです。
その点には注意が必要ですが、条件交渉だけに限らず、保育士の転職の支援においても転職エージェントはとてもおすすめなので、利用してみると良いと思います。
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
【まとめ】保育士が転職した後の給料はどう決まる?
保育士が転職する際の給料は、経験年数によって決まる場合が多いです。特に、認可保育園(認定こども園等も含む)での経験年数が参考にされます。
「主任保育士」等の役職がつき、その役職手当が給料に影響を与えることもあります。なので、特に経験豊富な保育士は転職時にしっかりと役職を付与してもらうことも大切です。
また、保育士の転職時の給料決定に関しては「処遇改善」「ボーナス」の内訳にも注意が必要です。園によって様々な内訳・支給方法があるので、しっかりとトータルで年収を考えることが大切です。
転職時にしっかり条件交渉をしたい場合は、保育士の転職サイトの活用も検討しましょう。
給料の条件交渉は「印象が悪くなるのでは」と不安に感じるかもしれませんが、積極的に行いましょう。
この交渉を有利に進め、あなたの経験を正しく評価してもらうためには、保育士専門の転職エージェントの活用がとてもおすすめです。
ぜひ転職エージェントを利用して、希望の給料と条件を実現してください。
よくある質問(FAQ)
- Q保育士が転職する際の給料は、どのように決まるのですか?
- A
保育士の転職後の給料は、主に各園の給与規定によって決まります。
これまでの保育士としての経験年数、施設の形態(認可保育園、認定こども園、私立、公立など)、勤務地、そして任される役職や役割などが給与の決定に影響します。
求人票に記載されている給料は、多くの場合、未経験や新卒の保育士が採用された場合の最低金額を示すことが多いです。
経験がある保育士の場合、「保育士転職給料」は、経験年数に応じて基本給に上乗せされる「経験加算」が適用されることがあります。
- Q保育士の転職において、「経験加算」とは具体的にどのような仕組みですか?ブランクがあっても加算されますか?
- A
経験加算とは、保育士がこれまでに培ってきた実務経験を転職後の給与に反映させる制度です。
基本的には、保育園や認定こども園、児童福祉施設での「保育士経験年数」が加算の対象となります。
幼稚園での教員経験は園によって判断が異なりますが、認定こども園では考慮されることが多いです。
近年では、潜在保育士の復職を促す目的から、ブランクのある経験者にも「保育士転職ブランク経験加算」が適用されるケースが増えています。
具体的な加算額や基準は、施設や運営法人によって大きく異なります。
- Q転職活動中に、保育園と給料交渉は可能ですか?印象が悪くなることはありませんか?
- A
「保育士転職条件交渉」は可能ですし、むしろ積極的に行うべきです。
条件交渉によって印象が悪くなるという懸念は、ほとんどの場合、心配ありません。
現在の保育士不足の状況を考えると、条件交渉に応じない園は、世間の状況を掴み切れていないとも言えます。
ただし、基本給の大幅な上乗せは難しいことが多いですが、手当(住宅手当や役職手当など)、残業時間、有給休暇の取得状況、研修制度など、基本給以外の付加条件であれば交渉の余地がある施設も存在します。
- Q給料交渉を成功させるためには、具体的にどのような準備やポイントがありますか?
- A
給料交渉を成功させるためには、まずご自身の経験年数やスキル、資格を整理し、同地域の同規模施設における「保育士給料水準」や相場を事前にリサーチして市場価値を把握することが大切です。
単に希望を伝えるだけでなく、これまでの経験で園に貢献できる点を具体的に提示してください。
交渉は面接の最終段階や内定通知を受け取った後など、入社の意思が固まった段階で行うのが一般的です。
希望年収には幅を持たせることで、園側も検討しやすくなります。
給与規定についてもしっかり確認しましょう。
- Q保育士の給料に影響する「処遇改善手当」や「賞与(ボーナス)」は、転職後どのように扱われますか?
- A
処遇改善手当は、支給方法も金額も園によってばらつきがあります。
月々の給与に上乗せされる場合や、年1回まとめて支給される場合、基本給に含まれている場合もあります。
転職前と同じ役職が付与されても、園の規定により支給額が異なることがあります。
また、保育士等キャリアアップ研修の修了による処遇改善加算は、転職後も引き継ぎ可能ですが、園が制度を導入していない場合は支給されないこともあります。
賞与(ボーナス)も、月給の何ヶ月分を支給するか、手当を含むか否かなど、計算方法が園によって異なりますので、「保育士転職年収」を考える際は、月給だけでなく賞与の扱いも注意深く確認する必要があります。
- Q転職エージェントを利用すると、給料交渉においてどのようなメリットがありますか?
- A
転職エージェントを利用することで、給料交渉をより有利に進めることができます。
エージェントのコンサルタントがあなたの代わりに給料交渉を行ってくれるため、ご自身で直接交渉する苦手意識を解消できます。
転職エージェントは交渉のプロであり、対象となる保育園の給与相場や、過去の紹介実績から交渉可能な範囲を熟知しています。
「保育士給料交渉」を代理で行うことで、ご自身で交渉するよりも良い結果が期待できることが多いです。
また、交渉だけでなく、求人紹介から面接日程調整まで、転職活動全般をサポートしてくれる点が大きなメリットです。