これから保育園に就職する保育学生や新卒の学生の方や新たに保育園に転職を考えている方。
という方もいらっしゃると思います。もちろん、自分だけの問題ではなく、時期や場所などの問題もあると思います。そんな方向けに、保育士の就職や転職先が決まらないよくある理由や具体的な対処法を紹介します。
複数回の転職経験があります
複数回の面接経験があります
その経験が参考になればと思います
保育士の就職や転職先が決まらないよくある理由
まずは保育士の就職や転職先が決まらないよくある理由を紹介します。まずは、こちらを参考に就職活動で同じようなことをしてしまっていないかを確認してみてください。
応募先の募集している条件をよく見ていない
まずひとつ目は応募先の保育園が出している募集の条件をよく見ていなかったというパターンです。
例えば、保育士の求人には「3年以上の経験」というような経験年数の条件があったり、「正社員」のみというような雇用形態の条件が設定されていることもあります。当然ですが、経験が足りていない保育士が応募をしてきても、採用される可能性は低いです。また、正社員を募集している保育園にパートでの就業を希望している保育士が来ても保育園は困ってしまいます。
まずは大前提として、応募先の保育園がどのような条件でどのような人の募集を募っているのかをきちんと把握してから求人に応募しましましょう。とはいっても、ネットで見る求人情報だけでは特に応募条件が書かれていないという場合もあります。そのような場合は、面接等を保育園へ申し込む際に自分の経歴や希望する勤務条件で応募が可能かを予め確認しましょう。
確認せずにとりあえず面接してしまうと、実際に保育園へ出向いてから条件があわないということがわかり、面接や見学に行く時間さえも無駄になってしまいます。しかも、条件があっていないから不採用になっているのに、自分になにか問題があるのかと思ってしまって落ち込む原因にもなってしまいます。
面接で余計なことを話してしまっている
保育士の面接に限ったことではありませんが、よく採用の面接に落ちてしまう人の特徴として「面接で余計なことを話してしまっている」ということがあげられます。
ついつい、気が緩んで、過去のエピソードや自分の性格などについてマイナスになるような一言を喋ってしまうことがあると思います。例えば「飽きっぽい性格で〜」「朝早いのが苦手で〜」などです。保育園での面接はこれから一緒に働くかもしれない人をお互いが選ぶ場になります。特に保育園は小さい組織で、保育士の資格を持っていれば最低限の能力はあると判断されるので、その傾向が強いです。
要は、相手に自分と一緒に働きたいと思わせるために、自分がマイナスになってしまう余計なことは話す必要が無いということです。嘘を付く必要はありませんが、良い部分をアピールするようにすると良いです。
面接で正直に話をしすぎてしまっている
これも前項の「面接で余計なことを話してしまっている」と似ていることですが、面接であまりに正直に話してしまうというのは保育園にその人を雇用する上で様々な懸念点を抱かせてしまう原因になります。
例えば、ブランクがあるという保育士の方で、当時は保育の仕事が苦痛で保育士として働くことを辞めたという方がいるとします。そのような方の場合に、正直にそのことを話してしまうと、保育園としてはまた保育の仕事が嫌になって辞めてしまうのではないかという懸念を持つことになります。
そういう場合は、例えば「他のやりたい仕事に挑戦してみたくなった」のような前向きな理由を話すとよいです。その結果がどうなって、なぜまた保育園の仕事をしたくなったかということを論理的に話しましょう。保育の仕事よりほかの仕事がやりたくなったということは事実ではあるはずなので、別に嘘をつけというわけではありません。自分をよりよく見せるために面接の場では誰しもがやっていることになります。
面接で調べればわかることを聞いてしまう
面接で調べればわかることを聞いてしまうというのもよく選考で落ちてしまう人の特徴になります。
その保育園のことでホームページなどを見ればわかることを質問してしまうというのは、あまり良い印象を持たれません。悪く言うと少しお馬鹿さんなのかなと思われてしまいます。調べればわかるようなことや一般常識的なことを面接で聞くということは、自分は知らないことが多いということや調べれれないということを自ら言ってしまっているのと同様です。わざわざ面接の時間に聞くのはもったいないですからね。
調べればわかることを聞くということは、自分にとってもせっかく保育園に出向いた意味が薄れてしまうので、そこでしか聞けない内容を聞きましょう。例えば、保育者の子どもとの関わり方や実際の現場での仕事の進め方、自分が入職したら何歳児を任される予定なのかというようなことです。
このような質問は、自分の仕事に対するやる気を示すことにも繋がるので、面接での合格率を上げるような質問になります。
面接で給与・待遇のことばかり聞いてしまう
面接で給与・待遇のことばかり聞いてしまうのもよく選考で落とされてしまう人の特徴になります。
- 残業はどれくらい?
- 休暇は何日くらい?
- 給料は?
- 処遇改善は?
- ボーナスは?
正直、給与・待遇に関することは一番気になることですよね。面接に受かるということを重視する場合は、給与・待遇に関することは採用(内定)が決まってから聞くのが良いです。
面接の段階で、給与・待遇のことばかり聞くと、どうしても「面倒くさい人」と思われてしまいます。正直に言って、保育園に限ったことではないですが、企業は文句を言わずにきちんと働いてくれる人が一番都合が良いです。
何かと待遇面を気にする人は、採用した後にも様々な給与・待遇面のことを気にしてくる人だと思われてしまいます。そうなると面接の合格率というのは少なくなってしまいます。
保育園の面接に合格したら、詳細の労働条件を教えてくれるので、その際に気になることを聞いて疑問点を解決しましょう。そこでやっぱり不合格ねとはならないので安心してください。
自分の経歴を過小評価してしまっている
保育士の方であれば、パートでしか働いたことがなかったり、担任の経験が少なくて自分の経歴に自身が持てないという方もいらっしゃると思います。どうしても面接で「パートばかりで〜」「担任の経験が無くて〜」というように自分の経歴を過小評価して話してしまうことがあります。自信がないので、働き始めてからもあまり責任が少ない仕事につきたいという思惑もあるかもしれません。
ですが、正職員として働くことや担任を持つことだけが保育士のアピールできる仕事内容というわけではありません。担任を持たなくても、フリーの保育士でも、パートでもアピールできるような内容はたくさんあるはずです。
保育の経験が無いという方でも、以前に他の仕事をしていれば、そのことだってアピールすることができる内容があるはずです。先程も書いたように、相手に自分と一緒に働きたいと思わせるために、繋がるようなアピールをしましょう。
楽したいという気持ちが伝わってしまっている
面接での会話のなかで、「楽をしたい」という気持ちが面接官である園長等に伝わってしまっている場合があります。
- 大変な仕事はやりたくない
- 楽なポジションで働きたい
というような感情は誰しもが抱くものかもしれません。
特に、以前の職場に不満があって転職をするという方は、同じような労働環境で働くということを避けたい方も多いと思います。
どうしても保育士の仕事は肉体的にも精神的にも大変な部分があるため、面接の中でなんとなく話した内容から、このような「楽をしたい」という気持ちが面接官に伝わってしまうと、面接官としても採用がしにくくなってしまいます。
過去に就業した保育園の悪口ばかりを言っている
面接で過去の経歴や転職をした理由などを聞かれているときに、過去に就業した保育園の悪口ばっかり言ってしまっていないでしょうか。
たしかに、保育業界は、まだまだブラックな保育園は多いですし、実際に不満があったことも多いかもしれません。ですが、面接という公の場で、あまりに過去に就業した保育園の悪口ばかりを言ってしまうということは、あまり印象は良くなりません。
保育業界においては、完璧なホワイト保育園はなかなか少なく、多かれ少なかれブラックな側面を持っていることがあります。過去に就業した保育園の悪口ばかりを言ってしまうと、面接を受けている保育園としては、「うちで働いても不満で辞めてしまうのではないか」という懸念が生まれてしまう場合があります。
もちろん、自分自身が絶対に譲れない条件などは、面接の場で伝えておくことで、希望しない保育園への就業を未然に防ぐことができる場合もありますが、面接が愚痴の場になってしまうというのはあまり良い印象を持たれないので注意しましょう。
保育士の就職や転職先が決まらない場合の対処法
続いて、保育士の就職や転職先が決まらない場合の対処法を紹介します。保育園の面接に合格するためのより具体的なアクションになります。
面接で落ちたことをいちいち気にしない
保育士の就職や転職先が決まらない場合に、まず最初に意識することは、面接で落ちたことをいちいち気にしないということです。
保育士の面接に限ったことではありませんが、企業の面接というのは、深い理由がなく落とされることもしばしばです。例えば、その人の年齢や性別(本当は年齢や性別を理由に不採用とするのはやってはいけないことですが)や同時期に面接を受けに来た人との兼ね合いなどです。客観的にみて自分が魅力的な人間だったとしても、それより良い人がたまたま同時期に面接へ来たらそちらが優先されるということもあります。時には、経験が豊富すぎるという理由で不採用になるケースさえあります。経験を考慮した場合に支払わなければいけない給与額が高くなってしまうなどの理由です。もちろん、シンプルに園の雰囲気とあわないなんてこともあります。
保育園の求人は世の中にたくさんあるので、切り替えて次の保育園の面接に望むということを意識しましょう。
第一印象を変える
よく言われていますが第一印象は面接においても重要な要素の一つになります。服装や髪型、化粧の仕方などを変えることでよりよい印象を与えることができるようになるかもしれません。これについては、どうしたら正解ということはありませんが、色々試してみて自分の印象がより良く見えるような姿になるように注意してみましょう。服装はもちろん、喋り方やタイミングなども重要です。
保育士の面接時の服装については以下の記事も参考にしてみてください。
面接の練習をする
面接の場に慣れていないという方は、面接で緊張してまって伝えたいことを話せないということもあると思います。面接を何度か経験していくことで慣れていくということもありますが、一回一回が貴重な面接の機会になるので、練習だと思って無駄にはできませんよね。そいういう場合は、友人や家族などに面接官役となってもらって面接の練習をしてみましょう。
また、後述する保育士転職サイトを利用すると担当のアドバイザーが面接対策をしてくれることもあります。まだ、登録していないという方は、これを機会に登録してみましょう。
保育士の面接については以下の記事も参考にしてみてください。
履歴書、経歴書を見直す
履歴書や経歴書は、第一印象と同じくらい面接において重要な要素になります。先程も書いたように、自分の経歴を過小評価してしまわずに、よりよく見せられるような記載を心がけましょう。また、後述する保育士転職サイトを利用すると担当のアドバイザーが履歴書の添削をしてくれます。まだ、登録していないという方は、これを機会に登録してみましょう。
履歴書、経歴書の書き方については以下の記事も参考にしてみてください。
「面接に受かる」ことと「自分の希望通りに働く」ということを分けて考える
なかなか保育園の面接で合格ができないということが続いているという方は、「面接に受かる」ことと「自分の希望通りに働く」ということを分けて考えることがおすすめです。
保育士が新たな保育園で働くということは、以前の職場より良い環境で働きたいという気持ちは誰しもがあると思います。そうなると、面接のなかで、どうしても気になる部分を確認したくなると思います。
例えば、
- 休憩時間はちゃんと取れていますか
- 休みは希望通り取れますか
- 〇〇クラスの担任をやりたい、やりたくない
- 残業はありますか
というようなことです。
もちろん、聞くこと自体は悪いことではなく、むしろ、保育士が働く保育園を選ぶという観点から、自分が譲れない部分をしっかり確認するということは大切です。
ですが、これらの質問は、保育園によっては採用をためらってしまう質問にも繋がります。先程も書いたように、「楽したいという気持ちが伝わってしまっている」可能性があるためです。
例えば、実際に、休憩時間が適切に取れている保育園であったとしても、「なんでそんなに休憩のことばかり気にするんだろう」というような気持ちに繋がる場合があるためです。言ってしまえば、労働環境にうるさい人物だと思われてしまうということです。
どうしても面接で合格できないという方は、 一度、面接に合格するということを目的にしてみる のも良いと思います。
このような、保育園側の捉え方によって悪印象に繋がりそうな話は避け、まずは面接に合格するということを目指して見るようにしましょう。労働条件などは、面接に合格したあとにきちんと聞いて、実際に就職するかどうかを判断すれば問題ありません。
都心部の保育園の求人に応募する
保育士の求人というのは、待機児童が多く発生しているような都心部にて増加している傾向があります。例えば、東京都などは特に保育士の求人倍率が高く(保育士の求人数が多く)なっています。そういう保育需要の高いエリアで、就職・転職活動をすると合格率もより高くなります。保育士の求人倍率については以下の記事にも載せているので参考にしてみて下さい。
4月入職の保育士求人に応募する
保育士の求人は4月入職がもっとも需要は高く、募集も多くなります。保育園の年度の始まりが4月であるからです。退職者も年度末にかけて増加するので、保育士が働き始めるには一番最適な時期になります。年度途中などの中途半端な時期での就職や転職を考えていてなかなか就職先が決まらないという方の場合は、入職する時期を変更するのも良いでしょう。
保育士転職サイトを活用する
最後に、保育士の就職や転職先が決まらない場合におすすめの対処法は、保育士転職サイトを活用するということです。
保育士転職サイトは、担当のアドバイザーが登録した保育士の方の就職転職活動をサポートするサービスです。
- 自分の希望と保育園の希望がマッチした求人を紹介してくれる
保育士転職サイトは自分の希望と保育園の希望がマッチした求人を紹介してくれます。あらかじめ双方の希望する条件に合致した求人を紹介してくれるので、そもそもの採用合格率が高くなります。
よく保育園の面接に行ってみて、よくよく条件等を聞いてみると自分の希望と合わなかったということはありませんか?そうなると面接に行く時間や作成した履歴書も無駄になってしまいます。そのようなミスマッチの状態でいきなり面接に進んでしまうということを減らすことが出来ます。
- 履歴書や経歴書を添削してくれる
- 面接対策をしてくれる
また、保育士転職サイトは事前に履歴書や経歴書を添削してくれたり、面接対策もしてくれます。なかには、その保育士の情報を元として事前に保育園の書類審査を通してくれることもあります。しかも、保育士転職サイトは保育園の採用担当者(園長)等とも面識がある可能性もあるので、面接でどのように受け答えをすればよいかのアドバイスを聞くことができます。また、過去に同じように面接に保育士を送り出していれば、事前に面接の内容も知ることが出来ます。
その他にも保育園の雰囲気や人間関係を事前に教えてくれたり、ネットに乗っていない非公開の求人も紹介してくれるので、就職や転職先が決まらないという保育士の方にはとてもおすすめです!
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:保育士の就職や転職先が決まらない!理由や対処法を解説!
今回は、保育士の就職や転職先が決まらないという場合の理由や対処法について解説しました。
保育士の就職や転職先が決まらないという場合のよくある理由を説明しました。
- 応募先の募集している条件をよく見ていない
- 面接で余計なことを話してしまっている
- 面接で正直に話をしすぎてしまっている
- 面接で調べればわかることを聞いてしまう
- 面接で給与・待遇のことばかり聞いてしまう
- 自分の経歴を過小評価してしまっている
対処法は以下になります。
- 面接で落ちたことをいちいち気にしない
- 第一印象を変える
- 面接の練習をする
- 履歴書、経歴書を見直す
- 都心部の保育園の求人に応募する
- 4月入職の保育士求人に応募する
- 保育士転職サイトを活用する
こちらを参考にうまく面接を乗り越えてみてください!