保育士が退職後に一時的に辞めて休む、遊ぶのはあり?復帰できる?

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保育園で働く保育士の皆様。これから退職をしようと考えている保育士の方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育士辞めて1年ぐらいロングバケーションに行きたい
  • ちょっと保育の仕事から離れてゆっくりしたい
  • 退職したらしばらくはゆっくり休みたい。
  • だけどブランクである空白期間ができてしまうことが不安

今回は、保育士が退職後に暫く休むのはありなのか、保育士を一時的に辞めて遊んだり、ロングバケーションをするのはありなのか、その場合にスムーズに復帰できるのか、空白期間の注意点と退職後に暫く休む長所・短所などについて紹介します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
退職後にしばらく定職につかずに、休んでいた経験があります
一時的に仕事を辞めていた時期があります
その経験が参考になればと思います

保育士辞めて1年ぐらいロングバケーションに行きたい

  • 保育士辞めて1年ぐらいロングバケーションに行きたい
  • ちょっと保育の仕事から離れてゆっくりしたい

一時的に保育の仕事から離れてゆっくりしたいというのは、誰しもが一度は考えたことがあることかもしれません。でも実際にやるとなると、なかなか思いきれない方も多いと思います。

保育士が退職後に暫く休むメリット

まずは、保育士が退職後に暫く休むメリットを紹介します。

旅行に行ける

長期間の旅行は、働きながらだとなかなか難しいですよね。特に、海外旅行などは、特定の長期休暇がないと厳しいと思います。また、そういう時に限って、旅行代金も値上がりしますよね。退職後にしばらく休みがあれば、その点も気にせず、旅行に行けるというメリットがあります。

腰を据えて転職活動ができる

腰を据えて自分のペースで転職活動ができるというメリットがあります。どうしても退職の時期に合わせて、転職先を決めようとすると時間的なリミットもあって、焦って転職先を決めてしまうということもあります。退職してしまった後であれば、金銭的に余裕さえあれば、いつ再就職しても良いので、気持ち的に焦らずに転職活動ができます。

保育士が退職後に暫く休むデメリット

逆に、保育士が退職後に暫く休むデメリットを紹介します。

収入が途絶えてしまう

保育士が退職後にしばらく休むことの一番のデメリットは収入が途絶えてしまうことです。当然ですが、働かない期間なので、給料ももらえなくなります。ちなみに後述しますが、退職後も国保や年金、住民税の支払いが必要なので、その点も生活費の考慮に入れておく必要があります。

働かないことに慣れてしまう

退職後に無職の期間が続くと、働かないことに慣れてしまうというデメリットもあります。短期間であっても今まで日々働いていたのが、急になくなって暇になるとそれが当たり前になっていきます。

個人の状況によっては、例えば、金銭的に再就職をする必要があまりない場合などは、ズルズルと働かない期間が伸びてしまうかのせいがあります。結果的に、精神的に再就職ができなくなってしまうという人もいらっしゃいます。

転職求人の選択肢が変わる

退職するタイミングによっては、再就職する際の保育園の選択肢が変わってしまうというデメリットがあります。

例えば、保育園は4月入職の求人が圧倒的に多く、また、3月末で退職する人も多いです。そのため、もし、自分が3月末に退職するというタイミングだと、一番求人が多い4月入職のタイミングを逃してしまうことになります。逆に言うと、退職が3月末でなければ、3月いっぱいまで休みとすることで、より多くの求人の選択肢があるということになります。

保育士を一時的に辞めて遊ぶのはあり?条件を紹介

結論としては、その人個人の状況次第で、保育士を一定期間の間一時的に辞めて遊んだり、バケーションに行くというのは、不可能ということはありません。

一番の理由は、保育士の場合は、多少のブランクがあっても復帰しやすいためです。 特に、以下の条件に該当する方は、問題なく、保育士を一定期間の間一時的に辞めて遊んだり、バケーションに行くことができるでしょう。

保育需要が高いエリアに住んでいる

保育需要が高いエリアは、言い換えると、保育士の需要が高いエリアということになります。例えば、東京近郊や大阪近郊、その他、札幌、仙台、名古屋、広島、福岡等の大都市付近が保育需要が高いです。このようなエリアに住んでいるという場合は、一度、保育士を辞めても復帰しやすいというメリットがあります。

また、保育需要が高いエリアでは、4月入職以外の保育士求人もあるため、年度末に退職して一年後に復帰するというように、きっかり1年間保育士の仕事から離れる必要がありません。例えば、3月末に退職した後の一ヶ月間にバケーションをして、5月から別の保育園で働き始めるということも不可能ではないでしょう。

逆に、保育需要があまりなく、保育園の数が少なく、募集も少ない田舎などのエリアに住んでいて、復帰する場合も同じエリアで復帰したいという方の場合は、少々復帰に手こずってしまうかもしれません。その間に、徐々に生活資金が減っていってしまうことになります。

このように、保育需要が高いエリアに住んでいる、もしくは、今後、保育需要が高いエリアに引っ越して転職活動をするということができるという方であれば、一定期間のブランクがあったあとでも復帰しやすいです。

一時的に保育士を辞める期間の生活資金がある

前項で書いたように、保育士は、ブランクがあっても復帰しやすいので、その点はあまり心配する必要はありません。保育士の方が、一番気にする必要があるのは、休んでいる期間の生活資金についてになります。当たり前ですが、休んでいる間は、収入がなくなるので、これまで貯めている貯金等で生活したり、バケーションに行く必要があります。生活資金が尽きれば、必然的に仕事に復帰しなければいけなくなります。

一時的に保育士を辞めるという場合は、自分がその期間にどれくらいの金額が必要なのかというのを見極める必要があります。その金額を計算して、自分の貯金額と照らし合わせてみましょう。もちろん、想定される金額ピッタリくらいの貯金しか無いという状況だと、なにかあったら、資金が不足してしまうので、少なくとも、プラス3ヶ月分くらいの余剰資金があるとい良いです。

当然ですが、現在、保育士宿舎借り上げ制度を利用して賃貸に住んでいるという方は、一時的に保育士を辞めたあとは、追加で家賃もかかってくることになるので、その金額も考慮に入れる必要があります。

保育士を辞めている期間はどれくらいの貯金があれば良い?

こればっかりは、休んでいる期間にどのような生活を送るのかというので大きく金額は変わってきます。

まずは、自分が普通に生活していて毎月かかっている金額はこれまで通りかかると想定したほうが良いでしょう。それらの金額に加えて、旅行等をする場合は、それにかかる金額を見積もる必要があります。

また、これらの金額とは別に以下の資金が必要になります。

  • 住民税
  • 国民健康保険料
  • 国民年金

これらの税金や年金については、退職した後のも一定の金額の支払いが必要になります。退職した後は、給料を貰っていないので、何も払わなくて良いと思っていると困ることになるので注意しましょう。

保育士を退職後に暫く休む、一時的に辞めて遊ぶ、バケーションする場合の注意点

最後に、保育士を一時的に辞めて遊ぶ、バケーションする場合の注意点やよくある疑問について紹介します。

保育士はブランクがあっても復帰できる?

先程も保育士はブランクがあっても復帰できるということを書きました。ただ、気になるのは、復帰する際の面接で、ブランク期間に何をやっていたか聞かれた場合になんて答えればよいかということだと思います。復帰の面接の際は、素直に「旅行をしていた」と言っても、それだけで不採用になるということは少ないです。もちろん、それ以外の面で、保育士としての魅力をアピールすることが大切です。

保育士を辞め、失業保険をもらいながらバケーションしても良い?

失業保険は、会社等を退職した後の求職期間中に受給ができる手当てになります。そのため、保育園を退職して、ただバケーションをしているという状況では、失業保険を受給することはできません。必ず、求職活動をしているという実態が必要になるので、保育士を一時的に辞めている期間の資金について、失業保険をあてにしているという方は注意しましょう。また、失業保険は、退職したら誰でもすぐに受給できるというわけではなく、細かい受給条件があるので、事前に確認しておきましょう。

保育園を辞めた保育士が失業保険を受給する条件や方法については以下の記事でも紹介しています。

保育園での雇用を維持したままバケーションはできる?

なかには、保育園での雇用を維持したままバケーションしたいという方もいらっしゃると思います。理論上は、有給休暇を貯めて、まとめて取得すれば、保育園での雇用を維持したままバケーションをすることはできます。

ただ、2週間程度の休暇なら取得ができる状況の保育園もあるかもしれませんが、1ヶ月以上の休暇となると、なかなか難しいということが多いでしょう。ただし、保育園の制度によっては、勤続年数によって、リフレッシュ休暇といった長期休暇を取得できるような制度がある場合もあるので、これから就職転職を考えるという方は、そのような保育園への就業を検討してみると良いかもしれません。

国保に加入する必要がある

保育士が保育園を退職した後、他の会社等に就職しない場合は、国民健康保険と国民年金に加入する必要があります。国民健康保険料は目安として、働いていた時に毎月天引きされていた金額と同じくらいの金額を支払うと考えておけばよいでしょう。国民年金の支払金額は2023年01月時点では月額16,590円となります。

住民税の支払いが必要

退職した保育士が意外と見落としがちなのが、住民税に関してです。退職後にしばらく休むための、生活費は確保できているという方も住民税のことは抜けてしまっていることもあります。
毎月給与から引き落とされている住民税は実は前年度分の所得を元に翌年に支払いを行っています。つまり、退職後にも未払い分の住民税の支払いが個人で必要になります。

### 失業保険の給付には条件がある

保育士が退職後にしばらく休んだとしても、失業保険の給付を受ければ良いやという方もいらっしゃると思います。ただし、失業保険の給付には条件があるので注意が必要です。

あくまでも求職中の給付

失業保険の給付はあくまでも、次の職場を探すための求職活動中の支援が目的です。給付をうけるためには、求職活動をしている実績が求められます。退職すればもらえるというわけではないので注意が必要です。

給付には待機期間がある

また、失業保険の給付には待機期間と給付制限期間があります。自己都合で退職した場合は、7日間の待機期間と3ヶ月間の給付制限があり、この期間は失業保険を受け取ることはできません。

保育士の失業保険の給付条件などについては以下の記事でも紹介しているので参考にしてみてください。

空白期間は転職時に問題になる?

退職後にしばらく休むということは、その期間は無職の期間になります。今まで保育士として継続してい働いてきた方が気になるのは、無職の空白期間が転職時にマイナスとなってしまわないかだ思います。

結論としては、保育園で働く保育士の場合は、退職後の多少の空白期間はほとんど問題になりません。そもそも保育士が不足していますし、一人あたりの転職回数も多い業界なので、空白期間があること自体がマイナスになることは少ないです。そのため、空白期間があることには、ほとんど心配は要らないでしょう。

空白期間について保育園の面接で聞かれたら?

空白期間について面接で聞かれたらなんて答えれば良いのかということだと思います。

もし、空白期間について面接の際に聞かれたたら、

  • 転職活動をしていました
  • 旅行をしていました
  • 体を休めていました

というような正直な理由を答えても全く問題ないです。前項にも書いたお通り、空白期間があること自体が問題になることは少ないためです。

まとめ:保育士を一時的に辞めて遊ぶのはあり?保育の仕事から離れてゆっくりしたい。復帰できる?

今回は、保育士を一時的に辞めて遊んだり、ロングバケーションをするのはありなのか、その場合にスムーズに復帰できるのかということについて紹介しました。

保育士は、転職時に無職の空白期間があったとしても問題になりにくいので、退職後に暫く休むというのも良い選択肢だと思います。

  • 旅行に行ける
  • 腰を据えて転職活動ができる

というようなメリットがあるでしょう。一方で、

  • 収入が途絶えてしまう
  • 働かないことに慣れてしまう
  • 転職求人の選択肢が変わる

というようなデメリットもあります。

  • 国保に加入する必要がある
  • 住民税の支払いが必要
  • 失業保険の給付には条件がある

という注意点も把握しましょう。

保育士の方の場合は、その人個人の状況次第で、保育士を一定期間の間一時的に辞めて遊んだり、バケーションに行くというのは、不可能ということはありません。

保育士は、一定のブランクがあったとしても、復帰がしやすい仕事であるためです。そのため、一時的に保育士の仕事から離れる期間の生活資金や遊ぶための資金さえあれば、一時的に辞めてゆっっくりするということができます。

まずは、自分が普通に生活していて毎月かかっている金額はこれまで通りかかると想定したほうが良いでしょう。それらの金額に加えて、旅行等をする場合は、それにかかる金額を見積もる必要があります。