パート保育士として勤務をしている方、これから勤務を考えている方。パート保育士で少しでも時給を上げたいと考えている方も多いと思います。
今回は、パート保育士が少しでも時給を上げる方法を紹介しています。また、時給を上げる以外でも、保育士として働く上での環境を良くするアイデアも合わせて紹介しています。
パートとしての勤務経験があります
その経験が参考になればと思います
パート保育士の時給はどれくらい?
パート保育士の時給は結構、地域によって差があります。最低賃金が地域ごとに違うので、それによってパート保育士の時給にも差があります。
保育士の求人を多数取り扱う【ジョブメドレー保育士】でパート保育士の時給を調査してみました。平均は以下のようになっています。東京都が需要が高く時給も高くなっています。
都道府県 | 平均時給 |
---|---|
東京都 | 1,319円 |
神奈川県 | 1,246円 |
埼玉県 | 1,177円 |
千葉県 | 1,204円 |
愛知県 | 1,213円 |
静岡県 | 1,072円 |
大阪府 | 1,199円 |
兵庫県 | 1,145円 |
京都府 | 1,063円 |
滋賀県 | 1,120円 |
北海道 | 1,056円 |
宮城県 | 1,081円 |
岡山県 | 1,052円 |
広島県 | 1,070円 |
福岡県 | 1,049円 |
熊本県 | 1,016円 |
※ 【ジョブメドレー保育士】より(2019/06/17時点の調査)
ざっと全国の保育士の求人を見た限りだと、最低時給にプラス200円くらいなのが、相場になっている印象です。決して、高いとは言えないのがパート保育士の時給の実態になると思います。
パート保育士少しでも時給を上げる方法
ここからは、本題のパート保育士少しでも時給を上げる方法について紹介します。
シンプルに働く保育園を変えてみる
まずは、シンプルに働く保育園を変えてみるというのが、時給をアップさせる一番簡単な方法になります。
保育士という職業に限らず、また、正職員やパートなどの雇用形態などに限らず、一般的に働く会社を変えるというのが、待遇アップのもっともシンプルな方法と言われています。
特にパート保育士は長く働いていてもなかなか昇給というのは期待できないことも多いですが、転職をして働く保育園を変えると、一気に時給がアップする可能性もあります。
また、その他の条件面でも、現状の保育園より改善されることがあるかもしれないです。保育園によってはパートでも「有給休暇」がしっかりと取得できたり、「寸志」と言われる少額のボーナスのようなものを支給している保育園などもあります。
時給だけではなく、このようなその他の条件面でも、改善が見込める求人を探せると良いと思います。
まずは、転職サイトなどに登録して、自分が今雇用されている待遇というのが適切なのかということを相談してみるのも良いと思います。もしかしたら、思っている以上に搾取されてしまっているかもしれません。
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朝夕専任のパート保育士の求人を探す
以前にこのブログでも紹介をしていますが、パート保育士の求人には朝夕専任のポジションがあります。
朝に、保育園を開園して子ども受け入れる、もしくは、夕夜に子どもを送り出して保育園を閉める専門の保育士のパートです。
3時間程度の勤務にはなりますが、その分時給は高時給で有ることが多いです。東京都内であれば、1500円から1600円で募集している保育園も多いです。
保育園は保育士の勤務時間と比べて開演時間が長く、保育士のシフトが不安定になりがちなので、朝夕専任のパート保育士がいると、運営が非常に安定するという点で保育園にとってもメリットが多いです。
また、保育園は園児一人でも、必ず保育士二人は出勤する必要があるルールになっているので、そういった点でも需要が高いパートになります。
夜勤のあるパート保育士の求人を探す
3つ目の方法は、夜勤のあるパート保育士の求人を探すということです。
夜勤の時間帯は法律で強制的に1.25倍、もしくは1.5倍の時給になります。別途夜勤手当などが支給される場合もあります。そのため結構な高時給を期待できます。
保育園でも認可外の保育施設などで夜通し保育を提供している保育園が存在します。このような保育園は病院などの保育室が多いです。夜勤のある医師や看護師の子ども向けの保育室になります。
夜勤での仕事は体力勝負にはなりますが、確実に高時給を狙えるおすすめの求人になります。
期間限定の雇用のパート保育士を狙う
4つ目の方法は、期間限定の雇用のパート保育士を狙うということです。
保育園では期間を定めているパート保育士の求人というのも存在します。期間限定というのは、事前に決められた日までは、雇用は保証されますが、その後更新されるかどうかはわからないということです。
保育園の場合は、年度末までという期間限定のパート保育士の求人というものが多いでしょう。
なぜ、期間を定めるかというと、
- 次年度の園児数が未確定
- 保育士が産休・育休などに入ったための代替え
などが理由になります。
次年度の園児数が未確定というのは、企業や病院の保育室などに多いですが、次年度になるまで、何人の子どもが預けられるかわからない場合です。
大きい企業や病院にもなれば、4月に新しく入社する従業員もいると思いますし、保育室を利用するかどうかを決めかねている人もいると思います。また、待機児童になってしまって認可保育園に入れなかった場合に、企業の保育室を利用するという方もいると思います。
このような場合に、受け入れる園児が極端に減った場合は、保育士を継続して雇用すると、保育士が余ってしまうということが起きてしまいます。そうならないために、年度末などに期間を定めてパート保育士を雇用することがあります。もちろん、受け入れる園児数が一定数確保されれば、契約が更新されるということもあると思います。
保育士が産休・育休などに入ったための代替えは、保育士が産休育休などの休暇から復帰するまでの不足している保育士を補なうという期間限定の雇用になります。
そして、このような雇用形態は、期間が定められていない分、時給は上乗せされることが一般的です。通常と比べると1割程度割増しされることが多いです。
雇用期間が保証されていないというデメリットはありますが、このような求人であれば、パートでも時給を上げることが可能になります。
保育園に交渉してみる
意外と見落としがちなのが、今働いている保育園に交渉してみるということです。
時給が安いから他の保育園でのパートの就業を検討しているということをチラつかせると良いかもしれません。パートとは言っても今は保育士不足なので、簡単に辞められてしまっては保育園としても困ることになると思います。パート保育士を雇うのにもそれなりのコストがかかることになると思います。
今までの、その保育園での評価や貢献なども大切になってくると思うので、簡単には交渉成功できるかどうかはわかりませんが、交渉をして見る価値はあると思います。
ただ、時給交渉をしたことで、人間関係が悪化してしまうのでは、と思う方もいると思います。
今までパート保育士としてしっかりと保育園に貢献してきたのにも関わらず、時給交渉をしたくらいで嫌な顔をするような保育園であれば、転職を検討した方が長期的に考えると良いかもしれません。
時給を上げる以外のアイデア【就労環境アップ】
パート保育士が時給を上げたい理由は個人個人で様々だと思います。実際にそれぞれの状況によっては、上に挙げた方法でパート保育士が時給を上げるということが実践できない場合もあると思います。
しかし、時給自体を上げることができなくても、働き方を変えることで同様の効果が得られる場合もあります。それらの方法について以下に説明しています。
勤務・就業時間を変えてみる
1つ目は出勤する勤務・就業する時間を変えてみるということです。
どういうことかというと、例えば、現在の勤務時間が8時間だとすると、8時間勤務+1時間の休憩で9時間の拘束になっていることが一般的だと思います。
それを、6時間の勤務に変えると、場合によっては休憩なしの6時間勤務のみにすることができると思います。
保育士なら休憩時間もあまりとれないことも多くはないでしょうか。それで8時間勤務+1時間の休憩のはずが、実質9時間の勤務になってしまっている方もいると思います。
そうであれば、このように勤務時間を短くして休憩時間も少なくすれば、実質的な時給を上げることが可能です。もちろん全体の給与額というのは下がってしまいますが、空いた時間に、他の仕事をいれたり、家庭のことをするということも可能だと思います。
自宅から近い保育園に転職する
2つ目は自宅から近い保育園に転職するということです。必ずしも時給を上げる必要はありません。
自宅からの出勤にかかる時間を少なくすることができれば、トータルの拘束時間も少なくなります。通勤時間が合計1時間であれば、それを限りなくゼロにすることができれば、1時間分の時間が節約できるということです。
自宅から近い保育園でパートとして働ければ、出勤時間をかなり減らすことが可能だと思います。
毎回1時間だけの節約と言っても、月20回出勤すれば20時間にもなります。時給1000円で換算すれば2万円分の時間になります。こちらも同様に、空いた時間に他の仕事をいれたり、家庭のことをするということも可能になると思います。
就業環境を良くする
最後の時給を上げる以外のアイデアは就業環境を良くするということです。
パート保育士なのに、サビ残業や持ち帰り残業をさせられているということはないでしょうか?もしくは、正職員同等に重い責任のある仕事を任せられているという方もいると思います。
そのような方は、時給は変わらなくても働く保育園などを変えることで、少しでも自分の就業環境を良くすると良いと思います。
同じ給料であっても、疲労度などが異なってくると思います。肉体面でも精神面でも余裕が出来れば、パート保育士をしながら、別の仕事をする(例えば副業でベビーシッターをする等)ことも可能かもしれません。
もちろん時給を上げるということも大切ですが、時給に合わせて就業環境を改善するというのも手段の一つだと思います。
パート保育士が時給アップで転職する方法
パート保育士が時給アップで転職するには、保育士の転職サイトを活用するのがおすすめです。保育士の転職サイトはネットには載っていない非公開の求人も紹介してくれます。
また、採用内定後に時給の交渉なども行ってくれます。まずは、相談だけでも可能なので、自分が今雇用されている待遇というのが適切なのかということを相談してみるのも良いと思います。
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ:パート保育士が少しでも時給を上げる方法の総まとめ!時給アップのコツ!
今回は、パート保育士が少しでも時給を上げる方法をまとめました。
- シンプルに働く保育園を変えてみる
- 朝夕専任のパート保育士の求人を探す
- 夜勤のあるパート保育士の求人を探す
- 期間限定の雇用のパート保育士を狙う
- 保育園に交渉してみる
これらの方法がパート保育士の時給を上げるのに有効です。
また、時給を上げる以外にもアイデアがあります。それは、就労環境アップです。就労環境が改善されれば、時給をあがっていなくても時給があがったことと同じ効果を得ることができます。
- 勤務・就業時間を変えてみる
- 自宅から近い保育園に転職する
- 就業環境を良くする
これらの方法で、就労環境の改善を試みるのも有効です。