目次 | 内容 |
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パート保育士の時給はどれくらい? | ・地域により時給に差がある現状 ・東京都の平均時給は1,319円と高い水準 ・全国的には最低時給より約200円高い相場 ・総じて高時給とは言えない実態 |
パート保育士少しでも時給を上げる方法 | ・働く保育園を変更し時給をアップさせる手段 ・朝夕専門や夜勤専門など、特定のシフトで高時給を狙う ・園児数や産休育休による期間限定雇用も高時給の可能性あり ・現在の職場で時給交渉することも有効な方法 |
時給を上げる以外のアイデア【就労環境アップ】 | ・勤務時間を調整し、実質的な時給を向上させる工夫 ・自宅から近い保育園へ転職し、通勤時間を削減する効果 ・サービス残業や過度な責任のない職場を選ぶ選択 ・疲労軽減や精神的余裕の確保に繋がる環境改善 |
パート保育士が時給アップで転職する方法 | ・保育士専門の転職サイト活用がおすすめ ・サイトのエージェントが非公開求人や時給交渉をサポート ・現在の待遇が適切か相談する機会の提供 |
まとめ:パート保育士が少しでも時給を上げる方法の総まとめ!時給アップのコツ! | ・保育園の変更や条件交渉による時給アップ ・朝夕専任・夜勤・期間限定雇用など、特定の働き方で高時給を実現 ・勤務時間や通勤距離の見直し、職場環境の改善で働きやすさ向上 ・就労環境の改善も実質的な時給アップに繋がる重要な要素 |
よくある質問(FAQ) | ・専門資格取得(リトミック、モンテッソーリなど)やスキルアップ(アレルギー対応、ICTスキルなど)で価値を高める手段 ・扶養内では朝夕専任、夜勤、期間限定の働き方が高時給を狙うポイント ・時給交渉成功には具体的な貢献度や市場価値の提示、適切なタイミングが鍵 ・派遣保育士は高時給だが、安定性や福利厚生の確認が重要 ・パートでも責任ある役割(リーダー補佐、業務企画など)を担うことで手当支給の可能性 ・就労環境改善として勤務時間の調整、通勤時間削減、残業のない職場選びが有効 |
- 長く働いても全然時給が上がらない
- 最低時給に毛が生えた程度しかない
私たち保育士も、時給アップについて悩むことは多くあります。
長く働いてもなかなか時給が上がらず、不満を感じることもあります。
この記事では、パート保育士のあなたが、今すぐ実践できる具体的な時給アップの方法を、私の経験を交えて詳しく解説します。
時給を上げるだけでなく、働きやすい環境を作るアイデアも紹介します。

パート勤務のままで、時給を上げる方法ってあるのかしら?

はい、働き方を変えたり工夫することで、時給アップや環境改善は可能です。
パートとしての勤務経験があります
その経験が参考になればと思います
パート保育士の時給はどれくらい?
パート保育士の時給は結構、地域によって差があります。最低賃金が地域ごとに違うので、それによってパート保育士の時給にも差があります。
保育士の求人を多数取り扱う【ジョブメドレー保育士】でパート保育士の時給を調査してみました。平均は以下のようになっています。東京都が需要が高く時給も高くなっています。
都道府県 | 平均時給 |
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東京都 | 1,319円 |
神奈川県 | 1,246円 |
埼玉県 | 1,177円 |
千葉県 | 1,204円 |
愛知県 | 1,213円 |
静岡県 | 1,072円 |
大阪府 | 1,199円 |
兵庫県 | 1,145円 |
京都府 | 1,063円 |
滋賀県 | 1,120円 |
北海道 | 1,056円 |
宮城県 | 1,081円 |
岡山県 | 1,052円 |
広島県 | 1,070円 |
福岡県 | 1,049円 |
熊本県 | 1,016円 |
※ 【ジョブメドレー保育士】より(2019/06/17時点の調査)
ざっと全国の保育士の求人を見た限りだと、最低時給にプラス200円くらいなのが、相場になっている印象です。決して、高いとは言えないのがパート保育士の時給の実態になると思います。
パート保育士少しでも時給を上げる方法
ここからは、本題のパート保育士少しでも時給を上げる方法について紹介します。
シンプルに働く保育園を変えてみる
まずは、シンプルに働く保育園を変えてみるというのが、時給をアップさせる一番簡単な方法になります。
保育士という職業に限らず、また、正職員やパートなどの雇用形態などに限らず、一般的に働く会社を変えるというのが、待遇アップのもっともシンプルな方法と言われています。
特にパート保育士は長く働いていてもなかなか昇給というのは期待できないことも多いですが、転職をして働く保育園を変えると、一気に時給がアップする可能性もあります。
また、その他の条件面でも、現状の保育園より改善されることがあるかもしれないです。保育園によってはパートでも「有給休暇」がしっかりと取得できたり、「寸志」と言われる少額のボーナスのようなものを支給している保育園などもあります。
時給だけではなく、このようなその他の条件面でも、改善が見込める求人を探せると良いと思います。
まずは、転職サイトなどに登録して、自分が今雇用されている待遇というのが適切なのかということを相談してみるのも良いと思います。もしかしたら、思っている以上に搾取されてしまっているかもしれません。
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朝夕専任のパート保育士の求人を探す
以前にこのブログでも紹介をしていますが、パート保育士の求人には朝夕専任のポジションがあります。
朝に、保育園を開園して子どもを受け入れる、もしくは、夕夜に子どもを送り出して保育園を閉める専門の保育士のパートです。
3時間程度の勤務にはなりますが、その分時給は高時給であることが多いです。東京都内であれば、1500円から1600円で募集している保育園も多いです。
保育園は保育士の勤務時間と比べて開演時間が長く、保育士のシフトが不安定になりがちなので、朝夕専任のパート保育士がいると、運営が非常に安定するという点で保育園にとってもメリットが多いです。
また、保育園は園児一人でも、必ず保育士二人は出勤する必要があるルールになっているので、そういった点でも需要が高いパートになります。
夜勤のあるパート保育士の求人を探す
3つ目の方法は、夜勤のあるパート保育士の求人を探すということです。
夜勤の時間帯は法律で1.25倍、もしくは1.5倍の時給が義務付けられています。別途夜勤手当などが支給される場合もあります。そのため結構な高時給を期待できます。
保育園でも認可外の保育施設などで夜通し保育を提供している保育園が存在します。このような保育園は病院などの保育室が多いです。夜勤のある医師や看護師の子ども向けの保育室になります。
夜勤での仕事は体力勝負にはなりますが、確実に高時給を狙えるおすすめの求人になります。
期間限定の雇用のパート保育士を狙う
4つ目の方法は、期間限定の雇用のパート保育士を狙うということです。
保育園では期間を定めているパート保育士の求人というのも存在します。期間限定というのは、事前に決められた日までは、雇用は保証されますが、その後更新されるかどうかはわからないということです。
保育園の場合は、年度末までという期間限定のパート保育士の求人というものが多いでしょう。
なぜ、期間を定めるかというと、
- 次年度の園児数が未確定
- 保育士が産休・育休などに入ったための代替え
などが理由になります。
次年度の園児数が未確定というのは、企業や病院の保育室などに多いですが、次年度になるまで、何人の子どもが預けられるかわからない場合です。
大きい企業や病院にもなれば、4月に新しく入社する従業員もいると思いますし、保育室を利用するかどうかを決めかねている人もいると思います。また、待機児童になってしまって認可保育園に入れなかった場合に、企業の保育室を利用するという方もいると思います。
このような場合に、受け入れる園児が極端に減った場合は、保育士を継続して雇用すると、保育士が余ってしまうということが起きてしまいます。そうならないために、年度末などに期間を定めてパート保育士を雇用することがあります。もちろん、受け入れる園児数が一定数確保されれば、契約が更新されるということもあると思います。
保育士が産休・育休などに入ったための代替は、保育士が産休育休などの休暇から復帰するまでの不足している保育士を補なうという期間限定の雇用になります。
そして、このような雇用形態は、雇用期間が限定されている分、時給は上乗せされることが一般的です。通常と比べると1割程度割増しされることが多いです。
雇用期間が保証されていないというデメリットはありますが、このような求人であれば、パートでも時給を上げることが可能になります。
保育園に交渉してみる
意外と見落としがちなのが、今働いている保育園に交渉してみるということです。
時給が安いから他の保育園でのパートの就業を検討しているということをチラつかせると良いかもしれません。パートとは言っても今は保育士不足なので、簡単に辞められてしまっては保育園としても困ることになると思います。パート保育士を雇うのにもそれなりのコストがかかることになると思います。
今までの、その保育園での評価や貢献なども大切になってくると思うので、簡単には交渉成功できるかどうかはわかりませんが、交渉してみる価値はあると思います。
ただ、時給交渉をしたことで、人間関係が悪化してしまうのでは、と思う方もいると思います。
今までパート保育士としてしっかりと保育園に貢献してきたのにも関わらず、時給交渉をしたくらいで嫌な顔をするような保育園であれば、転職を検討した方が長期的に考えると良いかもしれません。
時給を上げる以外のアイデア【就労環境アップ】
パート保育士が時給を上げたい理由は人それぞれで様々だと思います。実際にそれぞれの状況によっては、上に挙げた方法でパート保育士が時給を上げるということが実践できない場合もあると思います。
しかし、時給自体を上げることができなくても、働き方を変えることで同様の効果が得られる場合もあります。それらの方法について以下に説明しています。
勤務・就業時間を変えてみる
1つ目は出勤する勤務・就業する時間を変えてみるということです。
どういうことかというと、例えば、現在の勤務時間が8時間だとすると、8時間勤務+1時間の休憩で9時間の拘束になっていることが一般的だと思います。
それを、6時間の勤務に変えると、場合によっては休憩なしの6時間勤務のみにすることができると思います。
保育士なら休憩時間もあまりとれないことが多いのではないでしょうか。それで8時間勤務+1時間の休憩のはずが、実質9時間の勤務になってしまっている方もいると思います。
そうであれば、このように勤務時間を短くして休憩時間も少なくすれば、実質的な時給を上げることが可能です。もちろん全体の給与額というのは下がってしまいますが、空いた時間に、他の仕事をいれたり、家庭のことをするということも可能だと思います。
自宅から近い保育園に転職する
2つ目は自宅から近い保育園に転職するということです。必ずしも時給を上げる必要はありません。
自宅からの出勤にかかる時間を少なくすることができれば、トータルの拘束時間も少なくなります。通勤時間が合計1時間であれば、それを限りなくゼロにすることができれば、1時間分の時間が節約できるということです。
自宅から近い保育園でパートとして働ければ、出勤時間をかなり減らすことが可能だと思います。
毎回1時間だけの節約と言っても、月20回出勤すれば20時間にもなります。時給1000円で換算すれば2万円分の時間になります。こちらも同様に、空いた時間に他の仕事をいれたり、家庭のことをするということも可能になると思います。
就業環境を良くする
最後の時給を上げる以外のアイデアは就業環境を良くするということです。
パート保育士なのに、サビ残業や持ち帰り残業をさせられているということはないでしょうか?もしくは、正職員同等に重い責任のある仕事を任せられているという方もいると思います。
そのような方は、時給は変わらなくても働く保育園などを変えることで、少しでも自分の就業環境を良くすると良いと思います。
同じ給料であっても、疲労度などが異なってくると思います。肉体面でも精神面でも余裕が出来れば、パート保育士をしながら、別の仕事をする(例えば副業でベビーシッターをする等)ことも可能かもしれません。
もちろん時給を上げるということも大切ですが、就業環境を改善することも同様に有効な手段の一つだと思います。
パート保育士が時給アップで転職する方法
パート保育士が時給アップで転職するには、保育士の転職サイトを活用するのがおすすめです。保育士の転職サイトはネットには載っていない非公開の求人も紹介してくれます。
また、採用内定後に時給の交渉なども行ってくれます。まずは、相談だけでも可能なので、自分が今雇用されている待遇というのが適切なのかということを相談してみるのも良いと思います。
- マイナビ保育士
|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
- ジョブメドレー保育士
| 全国対応でネット上から求人応募が可能です。すぐに転職するつもりはなくても、とりあえず登録して求人を見ることができます。自分のペースで転職をしたい人におすすめです(^^)
- ヒトシア保育| ※全国の正社員・派遣・パート保育士の求人に対応しています。登録しないと得ることができない非公開の求人もたくさんあります。 求人数も多いのでとにかくたくさんの情報を得たいという人にもおすすめです。
※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
まとめ
今回は、パート保育士として時給アップを目指したい方や、より働きやすい環境を求める方のために、私の経験も踏まえて具体的な方法を解説しました。
大切なのは、ご自身の状況に合った最適な選択肢を見つけ、積極的に行動することです。
これらの方法がパート保育士の時給を上げるのに有効です。
また、時給を上げる以外にもアイデアがあります。それは、就労環境アップです。就労環境が改善されれば、時給をあがっていなくても時給があがったことと同じ効果を得ることができます。
これらの方法で、就労環境の改善を試みるのも有効です。
この記事で紹介した様々な方法を参考に、ぜひご自身の状況に合わせて行動を起こし、理想の働き方を実現してください。
よくある質問(FAQ)
- Qスキルアップや資格取得で時給を上げる具体的な方法は何ですか?
- A
専門性の高い資格を取得したり、研修やセミナーに積極的に参加したりすることで、保育士としての価値を高めることができます。
例えば、子育て支援員、リトミック、モンテッソーリなどの専門資格は、園の教育方針によっては高く評価されます。
また、アレルギー対応や発達支援に関する知識、英語力、ICTスキルなども、現在の保育現場で非常に需要が高いスキルです。
これらのスキルを身につけることで、園への貢献度をアピールし、時給交渉のきっかけを作ることができます。
私も、新しいスキルを学ぶことで、仕事の幅が広がり、自信を持つことができました。
- Q扶養の範囲内で働きながら時給を上げることは可能ですか?
- A
はい、可能です。
扶養の範囲内でパートとして働きながら時給を上げる方法はいくつかあります。
記事でもご紹介した、朝夕専任や夜勤、期間限定のパートは、短い勤務時間でも高い時給が設定されていることが多く、扶養内で収入を増やしたい方におすすめです。
これらの働き方では、限られた時間で効率よく稼ぐことができます。
また、専門的なスキルを身につけて、時給の高い職場へ転職することも有効です。
ただし、扶養の範囲を超えるほどの収入にならないよう、年間収入額を常に意識し、必要に応じて勤務時間を調整してください。
- Q今の職場で時給交渉する際に、成功させるためのポイントはありますか?
- A
時給交渉を成功させるためには、具体的な貢献度を明確に伝えることが大切です。
例えば、私が担当した行事が成功した経験や、特定の資格を取得したことで園の運営に貢献できた点など、具体的な成果をアピールすることが重要です。
また、他の保育園のパート求人情報や地域の平均時給を調べて、ご自身の市場価値を把握し、具体的な希望額を伝えるのも有効です。
交渉は、年度末の評価時や契約更新時など、適切なタイミングで行うことが望ましいです。
園への貢献意欲と長期的な勤務希望を伝え、良好な人間関係を保ちながら話し合いを進めることが、成功への鍵となります。
- Q派遣保育士はパートと比べて時給が高いと聞きますが、どんなメリット・デメリットがありますか?
- A
派遣保育士は、一般的なパート保育士と比べて時給が高く設定されている傾向があります。
これは大きなメリットと言えるでしょう。
また、さまざまな園での経験を積めるため、自身のスキルアップにもつながります。
しかし、安定性という点では、期間が定められた契約になる場合が多く、長期的な雇用が保証されない可能性があります。
さらに、正職員や直接雇用のパートに比べ、ボーナスや退職金、福利厚生が異なる場合もありますので、事前にしっかりと確認することが大切です。
ご自身のライフスタイルやキャリアプランに合わせて、慎重に検討することをおすすめします。
- Qパート保育士でも、リーダー手当や役職手当をもらうことはできますか?
- A
はい、パート保育士でも、園の方針によってはリーダー手当や役職手当が支給される場合があります。
例えば、クラスのリーダー補佐や特定の業務(行事の企画・運営、新人保育士の指導など)を積極的に担当するなど、通常の保育業務以上の責任ある役割を担うことで、手当の対象となることがあります。
ご自身の専門性や経験を活かし、園に貢献できることを具体的に示せば、手当を支給してもらえる可能性は十分にあります。
まずは、園長や主任の先生に、責任ある役割を担いたいという意思を伝えて、相談してみると良いでしょう。
- Q時給アップ以外に、就労環境を良くして働きやすさを実感する方法はありますか?
- A
時給そのものを上げるのが難しい場合でも、働き方や環境を工夫することで、働きやすさを実感し、結果的に実質的な時給アップと同じ効果を得ることは可能です。
例えば、休憩がきちんと取れない中で長時間勤務している場合は、勤務時間を短縮して休憩なしの短時間勤務に調整できないか園に相談してみてください。
また、自宅から近い保育園に転職することで通勤時間を大幅に減らし、その時間を有効活用できます。
サービス残業や持ち帰り残業がない、役割と責任が明確な園を選ぶことも、精神的な負担を減らし、仕事への満足度を高める大切な要素です。
より良い環境で働くことは、長期的に見て大きなメリットをもたらします。