保育士の皆様。他の保育園の職員会議がどのような内容か気になったことはありますか?
なんて思う方もいると思います。特にこれから始めて保育士として保育園で働き始める方にとっては、なにが行われているのかよくわからないと思います。
そんな方向けに、職員会議の内容や存在意義などについて私が経験した限りの内容を解説したいと思います。職員会議が不必要と思うのであれば、それを必要なものに改善していくことが、保育士としても必要な役割であると思います。
職員会議への参加経験があります
その経験が参考になればと思います
保育園の職員会議って何?
保育園の職員会議は、保育園の将来のために必要な意思決定の場になります。参加者としては、園長を含めた保育士などのその保育園に携わる人たちです。
職員会議があることで、全体に情報が共有されますし、議事録として、その決定に至った背景までが共有されます。過去の議事録を見れば、その保育園のこともよく分かると思います。
保育園内での相談事や重要な話し合い内度は職員会議で行われ、その保育園の方針が決定します。保育士としては、現場の意見を園長などの管理者に伝えることができる貴重な機会でもあります。
職員会議って必要?長くない?
たまに保育士の中でも出る意見があります。それが「職員会議って必要?」ということです。
実際私もそのように思ったことはあります。実毎回というわけではありませんが、職員会議が回によってはただの連絡みたいなことになってしまっていることもありました。わざわざ不必要な時間を職員会議に割いて、保育や書類、行事の準備などの時間を削ってしまっている場合は、その必要性に関して疑問に思ってしまいます。
そのために、休日にわざわざ出勤して、会議に参加するとなると、「職員会議って必要?」って思ってしまうこともあります。
職員会議を開くことだけが目的になってしまっていて、内容は、ただの連絡事項になっていたりします。もしかしたらこういうことは保育園に限らずよくあることかもしれません。
その他の機会に保育園の今後のことを、考える場があれば良いのですが、そうでなければ、保育園が改善されていく機会がないことになります。自分にとっても、子どもにとっても保育園を良くするためには、保育士一人ひとりに意見や考え方も大切だと思います。
もちろん会議を構成しているのは、園長を含め、一人ひとりの保育士等なので、一人ひとりの保育士が良い保育園にしていこうという姿勢を持つことが大切だと思います。
この職員会議が不必要と思うのであれば、それを必要なものに改善していくことが、保育士としても必要な役割であると思います。
保育園の職員会議の内容例
保育園の職員会議はどのような内容があるかという例を紹介します。
職員会議の内容は園によって大きく異る
最初に、保育園の職員会議の内容は園によって、大きく違いがあるということを伝えておきます。私も転職などで、複数の保育園での職員会議を経験していますが、どれも内容や進め方は異なるものでした。
幼稚園での勤務経験もありますが、保育園と幼稚園でも内容は結構異なると思います。以降は私の経験上にこのような職員会議が開かれていたということを解説します。
職員会議はいつ開かれる?
職員会議は、月一回程度開かれること場合が多いです。所要時間は1〜2時間程度であることが多かったです。気になるのは、いつ開かれるのかということだと思います。保育園の開園中は多かれ少なかれ常時子どもがいるので、保育士も保育に入る必要があります。
なので、多くの園では、保育園の閉園後(子どもが帰った後)に行われることが多いです。大体、19時からや20時からということになります。
また、保育園によっては、土曜日などに実施する場合もあります。土曜日も保育園は開園していますが、平日と比べると受け入れている園児の数は少ないためです。
なので、パートや非常勤の保育士が保育を行い、その間に、正職員で職員会議を開くというパターンもありました。そのような園では一部の保育士は、会議のためだけに土曜日に出勤するということもありました。
後述していますが、職員会議は正職員は基本的に参加になると思うので、勤務シフトで休暇を取る際には、注意すべきかもしれません。
職員会議中の残業代は出る?
法律上は当然、会議に出席している時間は勤務時間なので、それが超過勤務であれば、残業代は支給されるべきです。
ただ、ブラックな園だと残業代が出ないということもあると思います。保育園が閉園後に各保育士がタイムカードを切って参加しているというような場合は、違法状態にあると思います。
保育園の大切なことを決める会議が、勤務時間に含まれていないというのは異常なことだと言えます。
職員会議の参加者は?
こちらも園によって異なりますが、園長、主任保育士をはじめとした、正職員の保育士は全員が基本的に参加が求められると思います。
園によっては、パートや非常勤の保育士が参加する場合もあります。前述したように、保育園の開園中であれば、誰かが保育に入るので会議に参加しない場合もあります。
どうしてもなんらかの事情があって参加ができなかった場合などは、後日議事録などを見て、情報をキャッチアップする必要があります。そのための議事録でもあります。
司会などは必要?
職員会議には会議を進める司会が必ず必要になります。これも園によって異なりますが、持ち回り制で司会を順番に行っていくこともあります。もちろん新人も参加します。
その場合は、事前に会議の内容について知っておく必要もあります。また、ある園では、基本的に園長が会議を進めていくということもありました。
司会は割とセンスのようなものも問われるので、持ち回り制の場合で自信がない方は、過去の司会者の動きをよく見て学んでおくと良いかもしれません。
議事録は?
最初に議事録について何かわからない人に簡単に説明すると、
議事録とは、会議などの決定事項やその理由を記した書類になります。後から内容を忘れてしまった場合に見返したり、不参加者でも内容がわかるようになっている必要があります。
保育園の職員会議は会議なので、決定事項も多く、議事録も取られます。議事録の担当者は参加者の持ち回りで行われうことが多かったです。
議事録は手書きで記すことが多かったです。議事録を取ったことがない人は事前に、保育園の職員会議の過去の議事録を見ておくと良いと思います。
それで、議事録の書き方のポイントなどがわかると思います。園ごとに議事録のポイントも違うため、その園の書き方に合わせて記載する必要があります。
職員会議の内容は?
保育園の職員会議の内容は、
- 行事の進捗状況
- ウィルス対策について
- ヒヤリハットや事故などについての振り返りや改善
- プールなどのやり方など
- 発達状況などの確認など
- 保護者対応などについて
- 予算などについて
などなど。その月によって様々な内容になります。また、職員会議の場で。給与や昇給、賞与に関する話もこの場で行われることがあります。
基本的には、その保育園内で話し合いや周知、報告が必要な事項を都度話し合うことになります。
この場で新たな意見が出て、方針が変わったり、決まったりして、保育園の方針が決まっていきます。
新人保育士が職員会議などで注意することは?
事前に先輩や主任保育士、園長などに「職員会議で何か準備しておくべきことはありますか?」と聞いてみると良いと思います。
事前に議題が決まっていれば、それに関する考えや意見をまとめておくと良いと思います。新人でも当然、会議中に意見や発言を求めらることもあります。
急に聞かれると、どうしても答えに詰まってしまったり、考えがうまく発言できないこともあるので、知っておくことで準備ができると思います。
今後の保育園の方向性などを決める重要な会議なので「新人だからよくわからない」というスタンスはあまりよくないです。
新人保育士でも、積極的に発言することで、周囲の評価などの良くなっていくと思います。
また、急に議事録などを任されることもあるので、過去の議事録に目を通しておくと良いかもしれません。議事録のとり方もなんとなく掴めますし、過去の会議の内容も知ることができます。
職員会議は今後の保育園を良くしていく上でとても大切な場
職員会議は、今後の保育園を改善していく上でとても大切な場です。正しい情報共有は、保育中の事故を未然に防ぐことに繋がったり、もし、事故が発生した場合の迅速な対処などにも繋がります。
もし、保育士が日頃の業務で感じたことや改善点などを職員会議で話し合うことができたら、保育園をよりよいものに改善していくことができます。
万が一保育園の職員が会議が形骸化していて「職員会議って必要?」という状態に陥ってしまっている場合は、積極的に自分から議題などを出していって、保育園の改善に繋げられると良いと思います。これは、保育園全体はもちろん、最終的には個人の働きやすさに繋がってくると思います。
安全で、自分が楽しく気持ちよく保育士として働くためにも、自ら職員が意義を価値ある場にしていくという姿勢が大切かもしれません。
まとめ:保育園の職員会議の内容や長さとは?時間の無駄?現役保育士が解説!
保育園の職員会議についてまとめると以下のようになります。
- 保育園の将来のために必要な意思決定の場
- 「職員会議って必要?」って思ってしまう場合も
- 職員会議の内容は園によって大きく異る
- 保育士にとっては、現場の意見を園長などの管理者に伝えることができる貴重な機会
職員会議が不必要と思うのであれば、それを必要なものに改善していくことが、保育士としても必要な役割であると思います。