これから働く保育園を探すという保育士の方。面接の予定がある方。
良いことではないかもしれませんが、私は保育園の面接の経験が10園ぐらいはあります。そんな私が、保育士の面接でよく聞かれる質問や回答例、面接の心構えなどを解説します。
先に保育士が面接を受ける際に面接のポイント、心構えをまとめて上げておきます。
- 働く保育園は保育士が選ぶ時代ということを理解する
- 逆質問では「聞きたいことを聞く」べき
- 自分の中で絶対に譲れないポイントは主張すべき
- 保育士の面接で不合格になっても落ち込む必要はない
- 面接が苦手な人は面接に同行してくれる転職エージェントを活用すべき
今回は、これらの内容について詳細を説明していきます。
複数回の転職経験があります
その経験が参考になればと思います
面接の事前準備やマナーなど
まずは面接の事前準備やマナーなどについて説明します。
服装、ヘアスタイル、メイク、靴、かばん
面接に望む際にまず最初に悩むのが、服装、ヘアスタイル、メイク、靴、かばんなどの身だしなみ関連だと思います。
新卒の方の場合は、よくあるリクルートスーツの就活スタイルで問題ないです。転職の場合も、スーツでももちろん良いですが、なければビジネスカジュアルなどでも問題ない場合が多いです。
保育士はスーツで仕事をするわけではないので、最低限清潔感があって悪い印象を与えないような服装で面接に望むようにしましょう。
移動手段について
保育園までの移動手段や所要時間は予め余裕を持って設定して把握しておきましょう。特に保育園は駅から離れていたりする場合があるので、徒歩での経路もしっかり確認しましょう。
面接の予定時間の10分前には確実に到着しておき、5分前に入れると良いです。雨などの場合は余計に時間がかかる場合もあります。
早く着きすぎても面接の準備ができていなくて迷惑になる場合があるので、早く着いた場合はどこかで時間を潰して5分前程度に入るようにしましょう。
履歴書や職務経歴書
履歴書や職務経歴書は本屋や100円均一などでも売られているので基本的にそれらのものを利用すれば良いです。記載は手書きが無難ではありますが、パソコンで作成したものを印刷しても問題ないです。
履歴書や職務系励起署に関しては以下の記事でも書き方などを紹介しています。
今後のスケジュールの把握
忘れてはいけないのが、今後のスケジュールの把握です。面接と同時に見学を行う園もありますが、別日に見学などを実施する場合は次に来園が可能な日を聞かれる場合があります。また、入職開始できる日付は必ず決めておく必要があります。事前に自分のスケジュールを確認しておく必要があります。ここであたふたしてしまうと悪印象にもなります。
面接官は見ているポイントは?
保育園では多くの場合、面接官は園長になることが多いと思います。大規模な保育園をたくさん運営する株式会社であれば、採用担当の人が面接を行う場合もあります。
そのような面接官の方が、会話の内容以外で一番見ているポイントはコミュニケーションをしっかり取れるかということです。
- コミュニケーションをしっかり取れるか
聞いた質問と違う見当違いの話をし始めたり、関係ない話などをだらだら話し始めたら、「この人は大丈夫かな?」と思われる場合があります。
逆に一般の企業の人事部とは違い、園長は採用や面接のプロではないので、普通に会話をしていればあまり深いことを考える必要はありません。
保育園が求めている保育士人材について
私なりに保育園が求めている保育士についてどの保育園でも共通する部分をまとめました。
- 給料は安いほうがよい
- 文句を言わない
- 長く働いてくれる
- 仕事ができる(保育スキル)
- 足りていないポジション(主任や経験年数など)
保育園は、勤務する保育士が全員新卒ということは難しいと思うので、いろいろな経験年数の人を万遍なく採用する必要があります。
それに加えて、自治体などで経験年数による補助金の加算を受けられる場合もあるので、経験年数の長いベテランの保育士の需要も高いです。
そして、文句を言わずに従順に長く働いてくれるかという点も重視します。やはり、なにかと我慢することが多くなる業界なので、それに耐えられるかということも重要になります。
経験年数などは面接ではどうしようもないですが、その他の部分に関しては、このような印象を与えられれば採用に近づくことになります。
保育士面接の平均的な面接回数
保育園の保育士面接の平均的な回数は1回です。
大企業の面接だと2回-3回と続くことありますが、私の経験でも保育士の保育園の面接回数で一番多いのは「1回」です。保育園はあまり大きな組織ではない場合が多いので、面接回数も必然的に少なくなります。2回3回も行う必要がないことが多いわけです。
面接が一回であることが多いので、日数も必然的に一日で終わることがほとんどです。
ただ、一部の大きな会社の保育園の面接では、園長と面接をした後に、理事長等のさらに偉い立場の人と面接を行うことがあります。
面接回数が少ないということは、保育士の就職にかかる負担の面では少なくなって良いかもしれませんが、それだけ運や雰囲気で採用が決定してしまう可能性も高くなります。長く話せば自分をしっかりアピールできるという人より、第一印象が良い人の方が有利という側面があるかもしれません。
保育士の面接は面接回数が少なくて良いと思うかもしれませんが、これには保育士不足の背景もあるでしょう。昨今の保育士の求人倍率を見ても、保育士が働く保育園を選ぶという要素が強いです。そのため、保育園側はどちらかと言うと、自分の良いところをアピールして保育士に選んでもらいたいということです。そうしないと必要な保育士の人数が集まらず、園が予定していた園児の定員を満たせないということになってしまいます。
また、すでに保育園で働き始めているという人にとってはこれまで、そして、未来の同僚も同じ面接を通って採用されているということも忘れてはいけないです。自分の面接がテキトーでったならば他の人の面接もテキトーに行われている可能性があるということです。一方で、根掘り葉掘りしつこいくらいに色々聞かれた場合は、他の人の面接でもたくさん聞かれているということになります。
保育士面接の所要時間
保育士の面接では、面接そのものにかかる時間は30分くらいが平均的です。面接も、しっかりとした問答があるというよりは、雑談ベースで進むことが多いです。
時間制限も特段設けられていることは少ないので、お互いが聞きたいことが聞けて納得したら終わるということが多いです。
よく聞かれることとしては、転職者であれば、以前の保育園での経験内容や退職した理由です。新卒などの未経験者であれば、保育士を目指した理由や学生時代の苦労したことなどです。共通して聞かれることが多いことは、なぜうちの保育園に応募したのかです。
また、一般的に逆質問と言われるように、保育士の側から質問をする機会もたくさんあたえてくれるのが保育園の面接では多いです。
保育士面接の相手
基本的に、 保育士の面接をする面接官は保育園の園長が担当することが多い です。面接の日程で多い平日は、保育士は保育園の保育業務に従事していますし、園の責任者として適任であるためです。大きな保育園会社の場合は、専門の人事担当の社員がいて、その人が面接を行うこともあります。
また、園長の他に、主任保育士など、現場の保育士が面接に同席する場合もあります。実際に入職した場合に直属の上司部下の関係になる人物なので、採用可否に与える影響は意外と大きいです。極端な話、この人がノーといえば不採用となる場合もあるくらいです。
ただ、このことは面接を受ける保育士にとってもより現場に近い人と話ができるチャンスなので、悪い話ではありません。もし現場の保育士の方が同席していたら、ガンガン気になることを質問をしてみましょう。
保育士面接の場所
面接が行われる場所はほとんどが保育園内の事務所内です。
一部大きな会社であれば、本社のある場所で面接を行う場合もあります。また、遠方である場合などはビデオ通話での面接に応じてくれる保育園もあります。
保育園は駅前だけでなく住宅街などの分かりにくい場所にあること多いので注意しましょう。
保育士面接の日程
保育園での保育士面接が行われるのは平日の昼間が多い です。開園中の時間ですが、園長や事務のスタッフが対応することが多いです。場合によっては、閉園後や土曜日などの面接に応じてくれる保育園も多いです
ただし、保育士にとっておすすめなのは平日の日中に面接に伺うことです。開園中の時間になるので、保育園の本当の様子をうかがいしることができるためです。
このことから、平日に面接に行くと、面接と同時に見学をさせてもらえることが多いです。保育園の見学は、保育園の見極めにとても有効なので、実施しておきたいところです。
保育士の面接でよくある質問と回答例
続いて、保育士の面接でよくある質問と回答例を紹介します。
退職理由
転職での面接であれば必ず聞かれるのが「退職理由」です。前の保育園を退職した理由は必ず聞かれます。
受かることを最優先に考える場合は、必ずしも本当のことを言う必要はないと思います。
回答例としては「引っ越しのため」「結婚のため」「違う年齢を見てみたかった」などが無難で良いと思います。
あとは選考を受けている保育園の特徴を挙げて、志望理由を退職理由にするのも良いと思います。
例えば、小規模保育園から転職する場合は「大規模な保育園でのスキルを積みたかったため」のような形になります。
その保育園を選んだ理由・志望理由
志望理由は前述に説明したように、その保育園の特徴を理解して言葉にするのが良いと思います。
例えば、モンテッソーリ教育に力を入れている保育園であれば、それをそのまま志望理由にすることができます。
保育園の定員や場所柄、力を入れている内容などをホームページや求人情報から得たものを言葉にすると良いと思います。
過去の経験やスキル
今まで保育園でどのような経験を積んできたかを聞かれることも多いです。
何人規模の保育園で何歳児を担当した経験があるかを自分の言葉でしっかりと説明できると良いです。
その際、苦労したことや工夫したことなどを聞かれることがあるので、備えておくと良いと思います。
自己紹介、自己PR
特に新卒の保育士の面接であれば聞かれることが多いかもしれません。
用意した台本のような回答ではなくて自分の言葉でしっかりと説明できることが理想です。
保育士としてこころがけていること、こころがけたいこと、保育観
これに関しては回答例というのは難しいです。自分が今までしてきた保育の経験からしっかり自分の言葉で伝えるのが良いと思います。
保育経験がない場合は、保育士の資格を取るまでに思い描いていた保育士像のようなものを説明すると良いです。
保育士の面接での心構え①聞きたいことを聞くべき
「なにか質問や聞いておきたいことはありませんか?」と聞かれるのが逆質問です。面接では最後によくある質問になります。
逆質問はなにを聞けば良いのかわからないという方も多いと思います。逆質問については、ずばり「聞きたいことを聞く」べきです。
よくこの手の逆質問に関しては、待遇面や福利厚生面を聞かずに、無難な保育に関することを聞いた方が良いと解説する人が多いです。
保育士に関してはこれはちょっと違うかなと思っています。それは、圧倒的に保育士が働く保育園を選ぶ立場だからです。
事前にその保育園のことをよく知っていて間違いないくそこで働きたいという場合を除いては、聞きたいことはがんがん聞くべきだと思います。
保育士の面接での心構え②自分の中で絶対に譲れないポイントは主張すべき
保育士として働く上で、自分の中で絶対に譲れないポイントがある場合はそれを面接で伝えてしまうのも良いと思います。
例えばサービス残業は絶対にしたくないという場合「以前の職場ではサービス残業が横行していて、絶対に許せなかったので指摘して辞めました」と面接で伝えてみることです。
もし、自覚のあるブラック保育園であればこの人は扱いづらいと思って不採用にしてくれるかもしれません。サービス残業のない保育園であれば、「それは大変だったね」で気にされずに済むかもしれません。
もちろんリスクのある方法でもありますが、自分の中で絶対に譲れないポイントは面接の際に主張しておくべきかもしれません。
ブラック保育園への対策としてこのように面接で落とされるポイントを作るのも有効だと思います。
保育士の面接での心構え③不合格になっても落ち込む必要はない
保育士が面接で落とされても落ち込む必要は全くありません。
保育園側が求めている経験に対して、単にミスマッチがあっただけかもしれません。例えば、乳児の経験がある保育士を求めていたが、幼児の経験が豊富な保育士だったという場合です。
もしかしたら、単に賃金が安く済ませられる新卒の保育士が良かったのかもしれません。その場合はむしろ不合格になってラッキーとも考えられます。
単に職場が自宅から遠いという理由で支払う交通費が余計にかかるから不合格になっただけかもしれません。
どんなに優秀なスキルや人間的に魅力がある保育士だったとしても、保育園側が求めている人材と一致していなかったら不合格になるだけです。
面接で不合格になったからといって、あなたの保育スキルや経験が否定されたわけではないです。
保育士不足で働く保育園はいくらでもあるのでいちいち面接で不合格になったくらいで落ち込む必要はありません。
保育士の面接での心構え④面接が苦手な人は面接に同行してくれる転職エージェントがおすすめ
面接が苦手な保育士には、面接に同行してくれる保育士向けの転職エージェントがおすすめです。
転職エージェントの利用は以下のメリットがあります。
- 緊張感を減らすことができる
- アウェー感を減らすことができる
- 聞きにくい質問も変わりにしてくれる
- 合格率も上がる場合が高い
転職エージェントは面接に同行してくれる場合があります。保育士が面接に合格することは転職エージェントの利益につながるため、面接に同行してくれると味方が一人増えることになります。
慣れない土地であれば、面接に行くまでも緊張してしまいますが、そういう心配も少なくなります。保育士が聞きにくい待遇面や人間関係に関する質問も変わりにしてくれます。
そして、転職エージェントは保育園の園長などのと顔見知りである場合も多いので、合格率も上がる場合があります。「あの人が紹介してくれる保育士なら安心だ」という心理ですね。
さらに、転職エージェントの利用は以下のようなメリットもあります。
- 面接のスケジュール調整
- 合格内定後の条件調整
面接のスケジュールの調整はすべて転職エージェントが行ってくれるので空いている日を教えるだけで良いです。また、採用決定後に給与面の交渉もしてくれます。
- マイナビ保育士|全国の正社員・パート保育士の求人に対応しています。登録するとネット上での検索などでは見つからない非公開の人気のある高待遇の求人情報も得られます。 まずは求人情報を知りたいだけという方でもOKです!
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※ 紹介できる求人などに差があるため転職サイトは複数社に同時登録して併用がおすすめです。就職転職活動が不安な方はまずは簡単な相談目的での登録でも大丈夫です。
※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
【おまけ】保育士の面接にSPIのような適性検査や性格検査はある?
面接にSPIのような適性検査や性格検査はあるか不安になっている方もいるかも知れません。
結論から言うと、保育士の面接で適性検査、能力検査、性格検査があることは少ないです。なのであまり対策などに力をいれても無駄になってしまうかもしれません。
また、適性検査を実施するのにもコストはかかるので、もし適性検査を行う保育園があれば、その保育園は採用に力を入れている良い保育園である可能性も高いです。
適性検査のSPIって何?
SPIとはリクルートマネジメントソリューションズという企業が提供する採用時の適性検査になります。SPIはSynthetic Personality Inventoryの略だそうです。直訳すると「統合個人目録」になります。
SPI以外の適性検査の種類もたくさんあると思いますが、多くの日本の企業は採用時にSPIの検査を受けさせることが多いです。新卒はもちろん、中途採用などでも利用されています。
このSPIの適性検査は能力検査と性格検査に分かれます。
能力検査は、英語・数学・一般常識などの問題で、性格検査はその人の性格を見極める検査になります。
SPIといっても色々な種類があるので、どの内容の検査を受けるかはその企業次第になります。能力検査と性格検査を受けさせるものや、性格検査だけという場合もあります。
試験の実施形態も様々で、SPIの検査はペーパーテストやパソコンなどで受験できるWEBテストなどと様々です。事前に自宅などで受けさせる場合もあれば、面接時に受けさせる場合もあります。
保育士の面接で適性検査、能力検査、性格検査があることは少ない
保育士資格を持っている時点で、必要な知識は持っていると判断される側面もあり、一部の大企業の保育園会社を除いて保育士の採用試験で能力検査が行われることはほとんどありません。
また、保育士不足でもあるので、能力検査で足切りをするほどの余裕も保育園にはない場合がほとんどです。保育士資格は取得できているはずなので、知識的にも問題はないはずです。
実際に私自身もSPIのような適性検査を受けたことは一度もありません。
一度だけ受けたことがあるのが性格検査です。こちらは少ないですが面接時に実施している保育園もあります。
性格検査は、ある質問に対して自分の考えを選びます。
「新しいものは何でも試してみたい」
- あてはまる
- どちらかといえばあてはまる
- どちらかといえばあてはまらない
- あてはまらない
のような形です。このような形式でたくさんの質問に答えていきます。
最終的に回答が揃うと、この人がどのような性格なのかを採用担当者が理解することができるようになります。ちなみに基本的には回答している本人は結果を知ることはできません。
結果が見れるのは園長やどの面接官のみです。実物は見たことがないのでわかりませんが、あまりに変な回答をしているとその結果だけで採用が不合格になるということもあるようです。
また、その結果を参考にしながら、面接などで質問を行なうという場合もあるようです。
たくさんの保育園を運営しているような法人や大企業の企業内保育園などでは、性格検査を導入していることもあるようです。
逆に、小規模な保育園であれば適性検査を導入している可能性は低いでしょう。
能力検査・性格検査で気をつけるポイント
能力検査に関しては行っている保育園は少ないので、対策等は特に必要ないと思います。保育士不足なので、能力検査の結果だけで、合否を決めるという保育園はほとんどないはずです。必ず面接などの機会が得られるはずです。
どうしても入職したい保育園が決まっていて、SPIなどの能力検査を実施していることがわかっている場合は、専門の参考書などがあるのでそちらを利用すると良いと思います。
もっとも保育士の採用で能力検査の結果はあまり参考にされないと思うので、がんばりすぎる必要はないと思います。
また、性格検査は知識を問うものではないので、こちらも事前に対策する必要はありません。もし保育士が性格検査を受けるのであれば唯一気をつけることは、
- 嘘をつかない(見栄を張りすぎない)
ということです。性格検査はあいまいな質問が多く、ついつい自分をよく見せようとしてしまいがちです。
あまりに見栄を張りすぎると面接でのイメージと相違がありすぎて「なんか嘘ついているんじゃないか」という印象を持たれてしまうこともあります。
性格検査には嘘をついているかどうかわかる機能もあります。似たような質問が繰り返し出てきて、それらの質問の回答の方向性が一致していないと信用度が低いと判定されます。
また、採用後のことも考えると、性格検査で嘘を付くのは懸命なことではないです。
例えば、このようなアグレッシブな性格ならウチの園にあうだろうなと思って採用されたとします。でも実際にはアグレッシブな性格ではなかったら、その保育園にあわないのに採用されてしまったということになります。
採用後も性格などで愛称が良い保育士同士を同じクラスの担任などに配置することもあるので、自分の性格を偽って入職するとあとあと苦しむことも多いかもしれません。
適性検査がある保育園は良い保育園かも?
適性検査を導入するのには、少なからず費用がかかります。そこからわかることは、少なくとも採用にお金をかける余裕があるということです。
ブラック保育園は誰でもウェルカムなので、面接も適当で即採用というのも少なくないです。人の入れ替わりも激しいので、辞める前提でどんどん保育士を雇うこともあります。
適性検査を実施してしっかりと面接を行なう保育園は、それだけ採用に対して時間もコストもかけていることになります。
その保育園で今後長く働いてもらうことを考えれば、採用に少なからずコストをかけるということは悪いことではないです。むしろコストは掛けてしかるべきです。
面接の回数が多かったり、面接で色々なことを聞かれたりすることは面接を受ける保育士にとって煩わしいことかもしれませんが、良い面もあります。
採用後に同僚となる保育士達も同様の選考を受けてきているという安心感もあります。辞める前提で適当に雇われた同僚よりもしっかりした面接を受けて採用された同僚と働きたいですよね。
一概には言えないですが、適性検査などをしっかりと行う保育園は、保育士の就業環境もよく、長く働けるホワイト保育園である可能性も高いかもしれません。
保育士の面接ではSPIのような適性検査や性格検査があることはかなり稀です。なので、SPIの対策とかはほとんど意味をなさず無駄になってしまうかもしれません。(他の一般企業の採用面接を受ける予定なら話は別です。)
性格検査は導入している保育園もありますが、事前の対策は不要です。性格検査は嘘を見抜く機能もあるので、見栄を張りすぎて嘘をつかないことが大切です。また、性格を偽ると入職後に辛くなるかもしれないです。
適性検査なんて煩わしいと思ってしまう人も多いと思いますが、適性検査などをしっかりと実施ている保育園は長く働けるホワイト保育園である可能性も高いかもしれません。
【まとめ】働く保育園は保育士が選ぶ時代
面接での立ち回り方を紹介しましたが、保育士不足の世の中なので働く保育園は保育士が選ぶ時代です。
はっきりいって採用されるだけならそんなに難しいことではないです。現に私も面接で不採用になったことはありません。大切なことはブラック保育園に入らないということです。
ホワイト保育園であればあるほど合格の可能性低くなると思うので、保育園の白黒を見極めるまでは、きちんとした立ち振舞いをするべきです。
大切なのは、面接中にその保育園の違和感を見抜くことです。これがブラック保育園に就職するのを防ぐ一番の方法になります。