保育士の皆様。
様々なことが理由でそう思うようになってしまうこともあると思います。一度保育士として自信を失ってしまうと「もう辞めたい」となってしまうこともあると思います。
今回は、保育士として自信が持てなくなってしまった場合の対処法を紹介します。
保育士として自信が持てなくなってしまった経験があります
その経験が参考になればと思います
自信を失ってしまう保育士は多い?
保育士として自信を失ってしまうということは、保育園で働いたことのある保育士なら誰でも一度は陥ってしまうものかもしれません。
なにか精神的にダメージを負ってしまい、それが自信の喪失につながるということは、園児、保護者、同僚、先輩・後輩、上司、園長等、関係者がたくさんいる仕事であることが大きな要因の一つかもしれません。関係者が多いと、それだけ精神的なダメージを負ってしまう可能性のある場面が増えますし、自分だけではコントロールができない部分でもあります。
保育士が自信を失うよくあるケース
保育士が自信を失ってしまうよくある場面が以下のようなことです。
- 仕事中にミスをしてしまった
- 叱られた・非難されてしまった
- 他人の比べて自分が劣っていると思ってしまった
- 保護者の方からクレームが来た
ミスをしてしまった
大なり小なり誰でもミスをしてしまうことはあると思います。保育士の場合は、ミスが同僚や保護者を巻き込んだトラブルに発展してしまうこともありでしょう。自分のミスで同僚にも迷惑をかけてしまうと気持ちも落ち込んでしまいいますよね。ミスは誰でもしてしまうと言っても、ミスの頻度が多いと、ミスばっかりする人と同僚から思われてしまうことになります。
叱られた・非難されてしまった
先輩や園長から叱られてしまったり・非難されてしまうことで自信を失ってしまったという方もいらっしゃると思います。もちろん、叱る人も落ち込ませたかったり、自信を失わせたいわけではない事が多いと思いますが、やっぱり人から怒られるというのは精神的なダメージが大きいですよね。
他人と比べて自分が劣っていると思ってしまった
先輩や後輩の保育士と比較していて自分ができてないない、劣ってしまっていると思う瞬間はありますよね。そういった経験が積み重なると、自分は保育士に向いてないんじゃないかと思ってしまう原因にもなりえます。
保護者の方からクレームが来た
保育士として働いていて、保護者の方から冷たくされてしまったり、クレームを受けてしまうということもあると思います。実際にクレーム等を受けて、その内容が正当的なものであったり、正論めいたものであると感じると、自分の保育士としての至らなさなどを考えるきっかけとなり、自信喪失につながってしまうこともあります。
長く仕事を続けていればこのようなことで自信を失ってしまうことがあると思います。
労働環境や人間関係の悪さも自信を失ってしまう一つの理由
ここまで、保育士が自信を失うよくあるケースについて紹介しましたが、保育士が自信を失ってしまうというのは、必ずしも、自分自身の行動が原因であるとは限りません。
保育園の労働環境が法律を満たしておらず粗悪であったり、職場の人間関係が最悪という場合は、自分自身の精神面も弱くなりがちです。人間のメンタル面というのは単純なものではなく、なにか自分がミスをして怒られたから、その分のダメージを追って自信をなくすというようなゲームのような単純なシステムではありません。
そもそも別の要因で精神的にまいってしまっているような場面で、追い打ちをかけるように、自分のミスや失敗などが起きて自信を失ってしまうということはよくあることです。
つまり、なにか保育士として自信を失ってしまうことの主たる原因があったとしても、それだけが自信を失った原因というわけではないということです。
仕事外(プライベート)も無関係ではない
同様に、仕事外のプライベートの話も無関係ではありません。プライベートが充実していれば、仕事でミスをしたとしてもそれほど落ち込むことはないかもしれませんが、プライベートでも嫌なことがお起きているなかで、同じようなミスや失敗をしたら、それがきっかで保育士として自信を失ってしまうということもあり得るでしょう。
同じ人間が、仕事もプライベートも生きている以上、仕事だから、プライベートだからと完全に割り切って考えられる人のほうが少数かもしれません。
よくある自分に自信が持てなくなって場合の対処法
自分に自信が持てなくなって場合の対処法でよく言われるのが以下のようなことだと思います。
- 他人と比較しない
- 成功体験を積み重ねる
- ネガティブに考えない
- 自己肯定感を高める
これらは確かに言いたいことはよくわかりますが、じゃあ自分は具体的にどうすれば良いかと考え出すと難しくなりますよね。
自分の性格上他人と比較しないようにするなんて難しいですし、成功体験を積み重ねられないから自信を失っているわけです。ネガティブに考えないように、自己肯定感を高めるといっても、自分の考え方なんてそんなに簡単に変えられませんし、変える方法もわからないと思います。
保育士として自信が持てなくなった場合の具体的な対処法を紹介!
それでは、保育士として自信が持てなくなった場合の具体的な対処法を紹介します。
「自分が悪い」わけではないということを知る
先程も書きましたが、仮に自信を失ってしまった原因がわかっていたとしても、それだけ問題というわけではありません。保育園の労働環境や人間関係が悪かったり、仕事外でも調子が悪いと、それらが積み重なって、自信を失うという結果に現れることもあります。
つまり、自分に問題がある → だから自信を失う というように見えるかもしれませんが、自信を失ってしまうほどのことは起こっていない可能性も十分あるということです。もっとわかりやすくいうと、そんなに思い悩む必要はないかもしれないという話です。
自信を失うということは伸びしろがあるということ
自信を失うということは、自分に伸びしろがあるということに言い換えられると思います。自分の良くない部分や改善すべき部分がわかっているからこそ、自信を失ってしまうということになっているのだと思います。
同じ境遇におかれたとしても、何も気にせず自信満々で保育士として仕事ができる人もいると考えると、自分の良くない部分や改善すべき部分がわかっているということだけでも、一歩先を行っていると考えることができます。
よく、無駄に自信満々な人がいることもありますが、その人よりも伸びしろがあるということです。
自分の得意なこと苦手なことを整理する
まず、最初におすすめするのは、自分の得意なこと苦手なことを整理するということです。自分ではなんとなくわかっていると思っていることかもしれませんが、改めてきちんと整理することで、新しく見えてくる部分があると思います。紙などに書き出して整理してみましょう。
得意なこと・苦手なことがわかれば自分が改善しなければいけない部分を理解することが出来ます。得意な部分はそのまま伸ばし、改善点を改善していくことで自信を持てるようになっていきます。
やれることから片付けていく
自信を失ってしまったばかりで何事にも気が進まないという瞬間もあると思います。すべてを投げ出したくなることもあるでしょう。そのような際は、まずは「やれることから片付けていく」ということが有効です。なんでも良いので、簡単にできるものを終わらせていきましょう。盲目に今自分ができる一番簡単なものから片付けていきましょう。難しいことは後回しで構いません。目の前にあるタスクが減っていくことで気持ちも楽になりますし、何も考えないで住むことになります。
保育士としてのスキルアップを考える!
自分のミスや失敗が原因で自信を失ってしまっている人は、スキルアップをすることで自分に自身が持てるようになります。
例えば、以下のような方法がおすすめです。
- 尊敬できる人を見つける
- 先輩の真似をする
- 外部の研修を受ける
尊敬できる人を見つける/先輩の真似をする
職場などに尊敬できる人や、目標にできるような先輩がいる場合は、その人の真似をしてみましょう。学ぶということは「まねる」が語源とも言われていますが、真似ることでその人のスキルを自分のものとすることが出来ます。自分で調べたり・考えたりしてスキルを身につけるより遥かに効率的にスキルアップをすることが出来ます。
外部の研修を受けてみる!
スキルアップのもう一つの選択肢として、外部の研修を受けるというものもあります。保育の外部の研修とは、例えば、保育士等キャリアアップ研修などです。受講は保育園経由で園長からの許可が必要ですが、保育士のスキルを向上させる研修となっています。また、外部の研修では、他の保育園に勤める保育士の方とも知り合うことができる貴重な機会になります。自分の勤める保育園以外の方と接することでまた、違う視点を持つことができる場合もあります。
目標を設定して仕事をする!
日々の保育の仕事において自分自身の目標を設定していくというのも有効です。細かい段階ごとに分けて目標を設定することで目標に向かって迷いなく日々の仕事をこなしていくことが出来ます。
目標といっても、大きな目標である必要はなく細かいことでも良いです。今日は残業せずに帰るとか、書類仕事を終わらせるとかです。
設定したひとつひとつ目標を達成していくことで、自信が持てるようになります。もし、目標を達成できなかったとしてもやれば良いことはわかっているので、仕事への迷いも少なくなります。
転職活動をしてみる!
転職活動は、保育士として自信が持てなくなった際に、自信を取り戻すきっかけになることがあります。転職活動を始めるためには、まずは自分自身のこれまでの保育士としての経歴をしっかりと振り返る必要があります。何歳時の担任をして、どのような経験をしてきたのか、まずは職務経歴書を作ってみてください。
客観的に自分の経歴を振り返ると、自分自身が何を得意をしているのか、どのような経験が足りていないのかということを改めて理解することができると思います。そして、その職務経歴書を持って保育園の面接を受けると、より客観的に自分の経歴や能力を評価してもらうことが出来ます。他の保育園から採用の内定を貰うことができれば、そのこと自体が自分の自信にも繋がります。もちろん、本当に転職するかどうかは内定をもらってから考えれば良いです。
転職をしてみる!
保育士として自信が持てなくなってしまったのは、自分だけの問題ではなく周囲の環境に原因があるかも知れません。わかりやすい例でいうと、自分の働きぶりが正しく評価されないという場合などです。評価をしてくれないと自信も持てなくなってしまいすよね。どんなに自分が良い仕事をしていても、まわりから評価をされていないとそれを感じ取ることは出来ませんよね。
仮に、保育士としてまったく同じスキル、仕事内容をしたとしても、それがどの保育園でも同じように評価されるというわけではありません。一般的に考えたら良い仕事ぶりをしているのに、今働いている保育園では評価がされていないという可能性があります。そんな人が他の保育園で働き始めるときちんとした評価を貰い自信を取り戻せるかも知れません。
まとめ:保育士として自信が持てなくなってしまった。対処法を紹介!
今回は、保育士として自信が持てなくなってしまった方への対処法を紹介しました。対処法として以下のような内容を紹介しました。
- 「自分が悪い」わけではないということを知る
- 自信を失うということは伸びしろがあるということ
- 自分の得意なこと苦手なことを整理する
- やれることから片付けていく
- 尊敬できる人を見つける
- できる先輩の真似をする
- 外部の研修を受けてみる!
- 目標を設定して仕事をする!
- 転職活動をしてみる!
- 転職をしてみる!
保育士として自信を失ってしまった原因はそれぞれだと思いますが、様々な対処法を駆使しして自信を取り戻せるとよいですね!