保育園で働く保育士の皆様。
保育園で使う教材や備品などを自腹で購入していませんか?
それでも、どんなに少額でも自腹で備品や教材を買わせる保育園に良い保育園はないです。ブラックなのですぐに転職したほうが良いです。
私が正規保育士の時に、【仕事のために自腹で購入した絵本】を見てください。
ほんの数年でこれだけ揃えました。
自分の子どももいないのに、全て担任の【ポケットマネー】です。
これが保育現場のリアルです。#保育士の待遇改善 pic.twitter.com/8Zdewk6L0z— 保育士ブラック (@EJSGZFEcv0vRPGs) June 9, 2019
また、とても悲しい話ですが、保育士は自分を犠牲にして頑張っても対価を得ることはできません。自分を犠牲にして他者や他人を優先する保育士は不幸になるという話について解説します。そしてブラック保育園は保育士の自己犠牲の精神を利用しているということをも合わせて解説します。
自腹で園で利用する備品や教材を買ったことがあります
きちんと保育園の経費で園で利用する備品や教材を買ったこともあります
その経験が参考になればと思います
- 教材・制作材料を自腹で購入させるのは問題ない?
- どこまでが自腹でどこまでが園負担?
- 教材・制作材料の自己負担を強制する保育園はブラック
- 自分はそうしてきたからといって強要するベテラン保育士も諸悪の根源
- 少しぐらいだったら自腹で買ってしまおうというのは保育士の甘い考え
- 自腹での購入を強制する保育園への対処法はある?
- まとめ:教材・制作材料の購入が自腹の保育園はブラックなので転職すべき!自己犠牲は✗!
- よくある保育士の自己犠牲の例
- 自分を犠牲にして頑張っても保育士は対価を得ることができない
- 国のせいで保育士はブラックな労働を強いられている
- 保育士の自己犠牲を精神を悪用するのがブラック保育園
- 保育士は他人より自分を優先しないと幸せになれない
教材・制作材料を自腹で購入させるのは問題ない?
そもそも教材や備品などを自腹で職員に購入させることは問題なのかというと、実は教材・制作材料などを従業員に買わせるということ自体は問題ないです。ただし、その場合はその内容を就業規則に明示しておく必要があります。
どのような物品を労働者に負担させるのかの明示が必要です。逆にこのことが就業規則に明示されていなかったら、教材・制作材料を自腹で購入させることはできません。
ちなみにこの「就業規則」というものを読んだことないしどうしたら読めるかもわからないという方はその時点でアウトです。
従業員が10人以上の会社は就業規則は必ず規定しなければいけません。そして、就業規則は必ず従業員に周知しなければいけません。周知されていなければ会社はその効力を主張することはできません。
なので、就業規則を読んだことないしどうしたら読めるかもわからないという状況は就業規則がないのと同様の状態になります。
そして、仮に従業員が10人以下で就業規則の規定をしない場合も、教材・制作材料を自腹で購入させることはできません。どんなに小規模な保育園でも就業規則に規定しなければ、教材・制作材料を自腹で購入させることはできません。
つまり、保育業界では必要な教材や備品などを自腹で買うのが当たり前と思っている方がいるかもしれませんが、法律上は基本的には自腹の購入はNGな行為になります。
どこまでが自腹でどこまでが園負担?
でも実際問題、細かい文房具用品などどこまでが自分が負担すべきで、どこまでが園が負担すべきかわからないですよね。
線引がとても難しいですが、基準はもし仮に「自分が退職した場合に自分のものとするか」ということで良いと思います。
例えば、ボールペンを買った場合に自分の筆箱に入れて自分で利用する場合は自己負担が適切かと思います。エプロンなども同様だと思います。親切な保育園であればエプロン代の購入補助などもあると思いますが、逆に考えれば自腹で買ったものは自分のものという考えで良いと思います。
他方、行事で使う画用紙は、行事が終わっても自分のものにはなりませんよね。絵本などの教材なども、自分が退職した場合に園に置かれたままとなる場合は自腹で買うべきではないです。園で消費される消耗品も自己負担で買うべきでは有りません。
この基準で考えると何を自腹で負担するかがわかりやすいと思います。
一般の会社でも、スーツは自腹で買うのが普通だとおもいますが、退職してもスーツは自分のものになりますよね、それと同様の考え方でよいと思います。
逆に、例えば、自宅で自分が使うピアノの本や、保育に関する参考書などは保育園側が費用を負担する義務はありません。ただ、ホワイトな保育園ではこのような費用も負担してくれることもあります。
この基準や線引きがどうしてもわからないという場合は、保育園や法律に詳しい専門家に相談してみるのが良いと思います。
教材・制作材料の自己負担を強制する保育園はブラック
就業規則によって明示されていない教材・制作材料の自己負担をさせる保育園は、明確に法令に違反していることになるので「ブラック」ということになると思います。
たかだか数千円、数百円をケチっているような保育園に良い保育園はありません。サービス残業や有給消化など、別の部分でも法律違反を行っている可能性もあります。
だいいち、数千円をケチって職員の不満を増大させるよりも、数千円を払って職員に気持ちよく働いてもらった方が経営者としても効率が良いはずです。
もし、長い歴史のある保育園であればいままで保育士が教材・制作材料の自己負担をしてきて誰も園長に意見や文句を言わなかったとは思えません。
意見を言っても封殺されたか、よほど意見を言えない環境になっているかもしれません。
いずれにしてもここでケチっているような保育園はブラックなので早く転職したほうが良いのは間違いないです。
自分はそうしてきたからといって強要するベテラン保育士も諸悪の根源
自分は今まで教材・制作材料の自己負担してきたという理由で後輩にも強要するということがよくあると思います。実際に、昔からいる保育士がそのようにしていることで、若手の保育士が園長などに言いにくいということが起きている場合もあると思います。
このような保育士がいる保育園は保育に関しても色々と問題が起きるはずと私は思っています。時代は変わってきているので、今まで自分がやってきたことではなくて時代に適した方法を取り入れていくべきです。
- ベテラン保育士が変わらない
- 経営陣も黙認する
だいいち、保育園の園長なども勝手に教材や備品が増えていることに気づいていないのでしょうか。おそらく、気づいていて黙っているんでしょうね。
こうなると、他の業務においても悪循環が続くので、このような保育園も早く転職したほうが良いかもしれません。
少しぐらいだったら自腹で買ってしまおうというのは保育士の甘い考え
たしかに、100円の備品を自腹で買った場合にわざわざ請求するのは面倒だという気持ちはわかります。
少額でもしっかりと報告して購入し、代金を請求する義務が保育士にもあります。一般の会社でも当たり前のことです。自腹で勝手に購入したら怒られることもあると思います。
自分が面倒だと言う理由でそれを怠ることで、今後働く保育士にも同様の負担をかけていることになります。少額でも積み重なれば費用は増大していきます。
面倒かもしれませんが、しっかり買う前に何を買うのかを報告し購入するというのが適切で正しい手順です。
自腹での購入を強制する保育園への対処法はある?
ただでさえ、保育士は給料が少なくてきついという側面があると思うので、できれば自腹での購入を避けたいと思います。
まずは、保育園で利用する物品を購入した場合は、領収書や明細を必ず貰って保管しておきましょう。
そして、しっかりと園長や担当の事務の人に利用したお金を請求をすることが大切です。この段階で、園の雰囲気として「請求できる空気ではない」という場合は、残念ながら対処法はありません。
もしこの手順で、支払いを拒否されるようなことがあれば、しっかりと領収書や購入内容を残しておきましょう。退職時に一括で請求するというのもひとつの手段だと思います。
まとめ:教材・制作材料の購入が自腹の保育園はブラックなので転職すべき!自己犠牲は✗!
教材・制作材料の購入が自腹で払わせる保育園 = ブラック
という認識で間違いないです。法律上は従業員が購入する内容は就業規則に明示する必要があります。
自腹で買うもの、園で買うものの基準は「退職したら誰のものになるか」ということでよいと思います。
もしこの基準で、退職しても自分のものにならないものや保育園での消耗品を保育士の負担で買わされているのであれば、それは良くないことです。
そのような保育園は他にも保育士が損するようなことが起きる可能性があるので、早めに転職することをおすすめします。
よくある保育士の自己犠牲の例
最後に「教材・制作材料の購入が自腹」ことと同様の保育士にありがちな自己犠牲の例を紹介します。
自分を犠牲にして子どもを優先する
自分を犠牲にして自分を犠牲にして子どもを優先する保育士の例です。
- 子どものための絵本を自腹で購入する
- 子どもがかわいそうなので年度末までは退職しない
子どもがかいわいそうなのでなかなか退職に踏み切れないという方も多いと思います。
私も「子どもがかわいそう」「子どものため」という思いで3年間ブラックで自分を犠牲にして耐えていました。自分が犠牲になっていることでより大切であるはずの家族や恋人なども道連れで犠牲にしていました。早く辞めればよかったと激しく後悔しています。
自分を犠牲にして保護者を優先にする
自分を犠牲にして保護者を優先する保育士の例です。
- 保護者のクレーム対応を真摯に行う
- イベント・行事を全力で成功させる
自分を犠牲にして保育園(園長・同僚)を優先にする
自分を犠牲にして保育園(園長・同僚)を優先にする保育士の例です。
- サービス残業・持ち帰り残業をする
- 他の保育士に迷惑がかかるので休まない
- 代わりの保育士がいないので辞めない
自分を犠牲にして頑張っても保育士は対価を得ることができない
保育士がどんなに自分を犠牲にして頑張っても対価を得ることは難しいです。
保育士が行事を成功させようと頑張ってもサービス残業や持ち帰り残業が増えるだけで保育士本人が対価を得ることはありません。
保護者に良い保育士だと思ってもらっても、園長に気に入られても本質的に保育士の給料は増えないです。
得られるのは「やりがい」の一点のみです。
基本的に保育士の給料が国の保育園への補助金に依存していることに起因します。
国のせいで保育士はブラックな労働を強いられている
園児ひとりあたりの補助金額は固定で決まっているて、保育士が良いサービスを提供すれば保育園が儲かるという仕組みにはなっていません。
もっというと、良いサービスを提供しようと思って保育士が時間をかければかけるほど保育園は儲からなくなります。保育園が残業代を払わなければいけないためです。サービス残業が蔓延っているのこのためです。
にも関わらず営利企業である株式会社の保育園への参入を国は許可してます。昔は、保育園の運営は学校法人や社会福祉法人などの法人に限られていました。
保育園が儲けるためには国が補助金を上げるには、「保育士の給料などの固定費を下げる」「業務を効率化する」しかないです。
ブラック保育園が世にこれだけはびこっているのはまさに「国」のせいです。
保育士の自己犠牲を精神を悪用するのがブラック保育園
保育園の経営者もボランティアで保育園を運営しているわけではないので継続的な保育業界の発展には保育園の運営で利益を上げ続ける必要があります。
国の制度では、補助金の金額が決まっているので業務を最大限効率化しつつ保育士の給料にかかる固定費用を最小化しようとします。
そしてブラック保育園はそのために、保育士の自己犠牲の精神を悪用しています。
保育士が自分を犠牲にして子ども、保護者、保育園に尽くせば尽くすほどブラック保育園にとって好都合になっています。
保育士は他人より自分を優先しないと幸せになれない
保育士は他人より自分を優先しないと幸せになることは難しいです。
- 子どもよりも自分を優先する
- 保護者よりも自分を優先する
- 保育園よりも自分を優先する
これだけを見るととても自己中心的な保育士になってしまいます。
おそらく真のホワイト保育園というのは構造上ほとんど存在しないので、みんな何かしら折り合いをつけたり、我慢したり、手を抜いたりして働いていると思います。#保育士
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) August 18, 2019
子どもを優先せずに自分を優先するというと保育士として失格ではないかと思う人もいるかもしれませんが、なにも子どもをさらせというわけではありません。
これは自分の経験からの完全な私見ですが「子どもがかわいそう」というのは単なる思い上がりなのかなとも思っています。
幼稚園の時、年度途中で辞めた先生もいたけど、一時的に不安定になるかもしれませんが、まわりがなんとかしてたし、自分じゃないと駄目ってほどの存在ではないと思っています。
全部において自分を最優先とするのは難しいかもしれませんが、少しずつ手を抜いて仕事をしていくことが保育士が幸せになる方法だと思います。