保育園で働く保育士の皆様。
保育士が急に休んでしまうというのは、同僚にも迷惑がかかるので、躊躇してしまう人が多いと思います。今回は、保育士が体調不良で休んで良いのか、休んで良い基準や休むべき基準、休みを伝える際の連絡方法、休む際の注意点を紹介します。
体調不良で休んだ経験もあれば、休めなかった経験もあります
その経験が参考になればと思います
保育士は体調不良で休んで良い?
保育園で働く保育士は体調不良を感じた場合は、無理せず休みましょう。むしろ状況によっては休むべきということもあります。
保育園で働く保育士の場合は、急に休んでしまうと同僚に迷惑をかけることになるので、休みにくいということはわかります。ただし、休まずに無理してしまうと更に体調が悪化して結果的により長い期間休まなければいけなくなってしまうこともあります。
自分の体調のことは自分にしかわからないので、無理だと思ったら無理せず休むというのが最善です。また、体調不良の内容次第ですが、感染症などの人に移してしまう病気の可能性もあるため、勝手な自己判断は、同僚にも園児にも危険が及ぶ可能性もあります。
保育士が体調不良で休む基準、休むべき基準は?
まず、休むべき基準ですが、 勤務先の保育園の就業規則等に規定があればそちらに従いましょう。
それがない場合は、保育士が体調不良で休むことができるという基準を判断するのは非常に難しいので、常識をもって判断することになると思います。
個人的には、以下の状態であれば、保育士は休まざるを得ないと思います。
- 感染症やその疑いがある場合
- 仕事ができないほどの状態の場合
- 今後悪化して仕事ができない状態になると予測できる場合
インフルエンザなどの感染症は、子どもはもちろん、同僚にも感染してしまう恐れがあるため、むしろ出勤をしてはいけません。また、感染症の疑いがあるという場合は、自己判断で療養せずに、必ず病院などで診察を受けましょう。後々診断結果などの提出を求められる場合もあります。
結局、保育園での仕事ができないほどの体調不良の場合は、出勤しても意味ないどころか、余計に迷惑をかけてしまうことになるので、休まざるを得ないと思います。同様に、出勤をしたことによって今後悪化する可能性がある場合は、結局、あとあと休むことになるので、早めに休んだほうが良いという判断ができると思います。
いずれの場合も自己判断せずに、病院などで診察を受けることは最低限必要になると思います。
保育士が体調不良で急に休む際の連絡方法は?
保育士が体調不良で急に休む際の連絡方法は基本的には保育園への電話連絡が望ましいです。ただし、それ以外に保育園のルールなどで決まっている連絡手段などがあればそちらに従いましよう。基本的には園長先生に直接休むことを伝えるのが好ましいです。時間帯の問題等で園長先生に連絡がつかない場合は、その次の役職の人にまずは連絡を取りましょう。
それとは、別に同じクラスで組んでいる先生などには、別の連絡方法で連絡をするのが親切だと思います。
保育士が体調不良で急に休む際の連絡において、やってはいけないことは「仲の良い同僚にだけ連絡をする」ということです。仲の良い同僚にだけ伝えて「園長に伝えてほしい」というのは非常に無責任な印象になるので辞めましょう。
また、日頃から園長等とLINE等で連絡を取っているという場合だとしても、園長の性格によっては「LINEで連絡をしてきた、失礼だ!」と感じる人もいます。園長の性格なども考えて適切な連絡手段を選びましょう。
保育士の急な体調不良における休暇の扱いはどうなる?
休暇の取り扱いは、保育園の規定によって異なります。 欠勤という扱いになる場合や、希望により有給休暇の消化という扱いとなる場合もあります。 欠勤の場合は、休んだ分の給料が当月、もしくは翌月の給料から引かれることになります。有給休暇の取得の場合は、有給休暇を一日消化するので、支払われる給料の額は変わらないということになります。つまり、体調不良で休む場合の対応は保育園次第になるということです。
保育士が体調不良で休んだ後はお詫びや謝罪は必要?
保育士の体調不良による急な欠勤ということになれば、少なからず誰かに迷惑をかけることになります。特に保育園で働く保育士の場合は、急な欠勤はほとんどの場合において、他の職員に迷惑がかかってしまうことになります。担当クラスに保育士が足りなくなれば、誰かが変わりに入る必要があるためです。
体調不良は仕方ないという側面もありますが、今後も人間関係を円滑にして仕事を続けるためには、迷惑をかけて人に対してお詫びや謝罪も必要になってくると思います。
最低でも休んだことによって影響が出た同僚に人には次の出勤の際に「先日はすいませんでした」と謝罪を入れておくのが良いと思います。
菓子折り等は必要?
勤務している保育園の文化によっては体調不良などで休んだ際に菓子折りなどを持参するという文化があるところもあるようです。そういう文化がある保育園においては、休んだ後の出勤時に謝罪の意味を込めて菓子折りなどを持参するのが良いでしょう。こちらも今後の人間関係を円滑にするために状況に応じて対応が必要だと思います。
保育士が体調不良で休む際の注意点
ここからは、保育士が体調不良で休む際の注意点を紹介します。
できるだけ早く連絡する
いちばん大切なことは、「可能な限り早く連絡する」ということです。保育園が一番困るのは、直前になって連絡がきて代わりの保育士の出勤を確保できなくなってしまう場合です。
そうならないために、体調不良で休みを決めた場合はできるだけ早く連絡をとることが望ましいです。そうすれば園長も対応を取りやすくなります。結果的に、自分が休むことで起きる周囲の負担を減らすことができます。
可能であれば代役を探すべき?
体調不良による急な休みを連絡してから先の対応は、基本的には保育園としての対応になります。なので、必ずしも自分が休む代わりに出勤する人を探す必要はありません。
ただし、仲が良い同僚がいればあらかじめ根回しをしておくことで、園長等が対応を取りやすくなります。それは結果として、自分が休むことによって迷惑をかける人や範囲を狭めることができるので、自分の気持ちとしても少し楽になると思います。代わりに出勤や残業をしてくれた人には、必ずお礼をすることを忘れないようにしましょう。また、逆の立場になった時に助けて上げるという気持ちも大切です。
日頃の行いも重要
体調不良で休む時に気になるのが、同僚や園長などの反応ですよね。体調不良による急な休みに対する同僚や園長の反応は、本人の日頃の行いも関係してきます。
日頃から適当に仕事をしている人が体調不良とはいえ急に休むということになれば、同僚から反感を買う可能性は高くなります。逆に日頃からきちんとした仕事をしていて、保育園からも必要とされている人であれば「体調不良は仕方ないからしっかり休んで」という感情になります。
同じ体調不良で同じ休み方だったとしても周囲の反応は、日頃の行いで変わってきます。普段からきちんと保育士として仕事をしているということも重要になります。
無断欠勤は絶対しない
言うまでもないことかもしれませんが、その保育園で働き続けたいのであれば、無断欠勤だけは絶対にしないようにしましょう。無断欠勤は、周囲を心配させてしまい余計に多くの迷惑をかけることに繋がります。きちんと連絡すれば何事もなく済んでいた話でも無断欠勤をしてしまったせいで、印象も最悪になってしまう可能性があります。
むやみやたらに体調不良で休まない
最後に、むやみやたらに体調不良で休まないということも、保育園での長く安心して働いていくためには必要です。一緒に働く同僚達も、感情のある人間なので、頻繁に体調不良で休まれてしまうと、疑いの目を持たれてしまうことにもなりかねないです。体調管理をしっかりおこなって勤めている人からすると、だらしないというようにも見えてしまいます。
そのためには、日頃から体調管理をしっかり行うということが重要になります。
体調不良が続くなら転職も考えよう
精神的な問題などで、体調不良が長引いてしまっているのであれば、転職などをすることも視野に入れましょう。無理をして勤務を続けてしまうと、より病状が悪化してしまい、適応障害やうつ病で保育士として働けなくなってしまうこともあります。特に保育士は人間関係の問題で、病んでしまう人も多いので無理をしすぎないということが大切です。
まとめ:保育士は体調不良で休んで良い?基準や連絡方法と注意点を紹介
今回は、保育士が体調不良で急に休んでもよいのかという点を解説しました。
基準は保育園のルール次第ではありますが、ルールがない場合は常識の範囲で判断する必要があります。
- 感染症やその疑いがある場合
- 仕事ができないほどの状態の場合
- 今後悪化して仕事ができない状態になると予測できる場合
等が考えられると思います。
保育士が体調不良で急に休む際の連絡方法としては、保育園への電話連絡が望ましいです。
保育士の急な体調不良における休暇の扱いは園によって異なりますが、欠勤という扱いになる場合や、希望により有給休暇の消化という扱いとなる場合もあります。
今後の人間関係を円滑にするためにも、保育士が体調不良で休んだ後はお詫びや謝罪はしておいたほうが良いでしょう。
それ以外に保育士が体調不良で休む際の注意点は、
- できるだけ早く連絡する
- 日頃の行いも重要
- 無断欠勤は絶対しない
ということです。
精神的な理由などにより、体調不良が続くなら転職も考えたほうが良いかもしれません。