保育士の皆様。これから就職や転職を考えるという方。
評判の良いホワイト保育園の保育士求人って全然見つからないですよね。実は、ホワイト保育園の求人が世の中にあまり無いのには理由があります。ホワイト保育園の求人がなかなかないので、ブラック保育園を辞めた人がまた、別のブラック保育園に転職するという事態も起きています。
今回は、評判の良いホワイト保育園の求人を見つけるための転職時の対応策を紹介します。
複数回の転職経験があります
ブラック園からホワイト園に転職しました
その経験が参考になればと思います
ホワイト保育園は離職者が少ない
そもそも保育園は一般的な企業と比べて全体の職員の人数が少ないです。一つの園に対して多くても20人前後になると思います。
一般の企業であれば業績が好調であれば、事業拡大のために新しい社員をどんどん雇います。良い人材が見つかればとりあえず雇用するということも行います。
一方、保育園においては、保育士の人数はこどもの人数や園の大きさによって決まっているため、経営がうまくいっても新圓を作らない限りは雇う人数を増やすことはありません。
それに加えてホワイト保育園は、保育士が不満を持っていないので離職する人が極端に少ないです。
- 引っ越し
- 家族の転勤
- 産休や育児休暇などの子育て
- 定年退職
などのよほどの理由がない限り、離職者が出ないので求人も出てきません。
しかも産休や育児休暇は復帰が前提なので、求人を出すとしても正社員ではなく期間限定の契約社員になります。
逆に考えるとしょっちゅう求人を出している保育園は離職者が多くホワイトではない可能性が高いことになります。
離職者が少ない保育園のメリット
保育士の離職者が少ない保育園は採用にかかるコストも少なくなるため、単純に保育士の人件費にかけられる金額も増えていきます。
しかも、保育士が辞めずに勤務継続するので、その保育園での仕事のノウハウも溜まっていき、作業効率も良くなっていきます。保育士同士の連携もスムーズになるので、トラブルやミスも減らしていくことができます。
ブラック保育園は逆で、職員が頻繁に辞めるので、まず採用のコストがかかります。そのため既存の保育士の人件費が削られることになります。
保育士の採用コストというのは安くなく、求人を掲載するのにもお金はかかりますし、面接をしている時間も園長などの時給が発生しています。
園長がその時間のせいでできなかった仕事を残業で終わらせたとすると、残業代も払う必要が出てきます。採用後は、雇用関係の書類なども作成する必要があるので事務作業が増えます。
そして、あたらしい保育士にその保育園の決まりごとのなどをイチから教えていく必要があって作業の効率も悪いです。入れ替わりが激しいと、保育士同士の関係性も薄く連携が取れずにミスも発生します。
離職者が少ない保育園は確実に良いサイクルでホワイトになっていき、離職者が多い保育園は悪循環でよりブラックになっていきます。
ホワイト保育園は募集してもすぐに応募が埋まる
ホワイト保育園の求人は募集をしてもすぐに埋まります。求人を出したとしても1、2週間もあれば必要な応募者が集まると思います。
そのなかから採用を選考していくという形になります。場合によっては現職の保育士の知り合いだけで人員が事足りてしまうということもあります。
必然的に、求人をだしていたことにも気づかないということが起きてしまいます。そもそも求人を出す前に、代わりの保育士が見つかるかもしれません。
一方でブラック保育園は求人が常に出ていて、しかも「残業なし」「職員同士が中が良い」などの甘い誘い文句が書かれているので、普通の保育園の求人より目に止まりやすくなっています。
評判の良いホワイト保育圓の求人を見つける方法
評判の良いホワイト保育圓の求人を見つける方法を紹介します。
粘り強く求人を探す
今の時代は転職する気がなくても近所の求人は常にチェックしておくと良いです。
常に求人を見ていると、ずーっと求人を出している保育園と滅多に求人を出していない保育園というのがわかってきます。
余程大手の株式会社保育園であれば、人員の融通を効かせることができるので、年間を通して求人をだしているということはあり得ます。しかしながら、基本的にはずーっと求人を出しているということは慢性的に保育士が足りていないということになります。
ハローワークやネットだけではなく、転職エージェントの利用も重要です。転職エージェントには非公開求人もホワイト保育園の求人がいち早く入ってくる可能性があります。
もし、他の保育士の口コミなどからホワイト保育園であることがわかっていれば、登録だけしておいて、「〇〇保育園の求人が出たら教えて下さい!」と伝えておくのも一つの手です。
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※ 保育士の転職サイトは新卒の方や未経験の保育士の方、資格取得見込みの方でも利用可能です。
新設の保育園を狙う
最初に書いたように、保育園においては、保育士の人数はこどもの人数や園の大きさによって決まっているため、経営がうまくいっても新圓を作らない限りは雇う人数を増やすことはありません。
逆に言うと、ホワイト保育園を運営している法人が新たな保育園を新設する場合がチャンスになります。その場合は一気に複数名を採用することになるためです。
新設の保育園は一度に数十人の保育士を採用することになるので、通常より入職できる可能性が高いです。
もちろん、園長などの周囲のメンバーも新しい人になると思うので、必ずしも既存の圓のようになるかはわかりません。ですが、既存の園でうまくいっているということは、新園でもそのノウハウを活かしてうまく運営することができる場合が多いです。
これもタイミング次第なので、自分の転職したいときにホワイト保育園を運営する法人の新設の保育園が出るとは限らないのがネックな点です。
自力で保育園に電話する
ほとんど可能性は低いですが、よほど行きたい保育園が決まっているなら自分で一度電話して募集がないか聞いてみるのも良いと思います。保育園は驚くかもしれないですが、もしタイミングが良ければ面接をしてくれる可能性もあります。
ただ、保育園は通常通り開園していて忙しいと思うので、迷惑にならないように時間帯などは考えるべきなので、その点は注意したほうが良いです。
保育士の転職サイト・エージェントを利用する
ホワイト保育園の求人は、保育士の転職サイト・エージェントの非公開求人として募集が出ることが多いです。非公開求人とは、ネットなどで検索しても出てこない求人のことになります。
求人を公開すると応募が殺到してしまうような保育園は、求人情報を非公開で出すこともあります。それができるのが、保育士の転職サイト・エージェントになります。各保育園で理由は様々ありますが、求人を公開で出してしまうと、応募者が殺到してしまい、保育園の運営に支障が出てしまうことなどを防ぐために求人を非公開にしています。応募者の1人1人の書類に目を通したり、面接も行う必要があり、
保育園は1人の保育士の離職者が出たら、1人を採用すれば済むので、一般企業の大企業のようにネット上で大々的に募集をする必要はありません。特にすぐに応募埋まるようなホワイト保育園はなおさらです。
保育士の転職サイト・エージェントに登録して、良いホワイト保育園の求人がないかを聞いてみましょう。ホワイト保育園の求人は早いものがちなので、あらかじめ登録しておいて、自分の条件を満たすホワイト保育園の募集が来たらすぐに教えてえるように伝えておくのが良いです。
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ホワイト保育圓の求人が見つからない場合はどうしたら良いか
実際問題いきなりすべてが満足できるホワイト保育園に転職するというのはなかなか難しいと思います。前述したとおり、ホワイト保育園の求人はなかなか出てこないからです。
納得できるホワイト保育園が見つからない場合は、自分が妥協できる範囲の求人を探すしか無いです。
例えば、大手の株式会社保育園などは制度も整っていて下手な保育園よりよっぽど働きやすいくて良い環境になっている場合が多いと思います。
とにかく、いまより良い環境であるところに転職して、次は、さらにそこより良いところに転職していけば良いです。
おそらく真のホワイト保育園というのは構造上ほとんど存在しないので、みんな何かしら折り合いをつけたり、我慢したり、手を抜いたりして働いていると思います。#保育士
— 保育士さえこ@ブラック脱出済 (@hoikushisaeko) August 18, 2019
今より良い環境を探して転職をし続けていくというのが重要だと思います。
【まとめ】ホワイト保育園は保育士不足ではない
ホワイト保育園の求人は以下のような理由でなかなか世に出回りません。
- ホワイト保育園は離職者が少ない
- ホワイト保育園は募集してもすぐに応募が埋まる
という状況なので、なかなか求人が出てきません。
- 粘り強く求人を探す
ということが重要です。転職はタイミングがほとんどなので、常に求人をチェックすることでホワイト保育園の求人を見つけるチャンスが広がります。
- 新設の保育園を狙う
さらに、狙い目なのが新設の保育園です。新しくオープンする保育園は、たくさん保育士を採用するので、採用の可能性も高いです。
今はブラック保育園を辞めた人がまた、別のブラック保育園に転職するという事態が起きないように、求人の甘い誘い文句に騙されずに自分が妥協できる範囲で今よりよい求人を探すというのも大切だと思います。
- 保育士の転職サイト・エージェントを利用する
保育士の転職サイト・エージェントには非公開求人があり、ホワイト保育園の求人がある場合があります。転職エージェントもホワイト保育園の求人は、すぐに既存の登録者に紹介すると思うので、あらかじめ登録しておいて、良い求人が来たら知らせてもらうようにしておくと良いです。