保育士の皆様。保育園で保育士として働くなら、同じ保育園でできるだけ長く働きたいですよね。
こんな思いは少なからず誰しもがあると思います。同じ保育園で長く働くことは、大きなメリットもあります。今回は、同じ保育園で長く働きたいという方向けに、保育園の選び方と働き始めてからのコツを紹介します。
勤務した園を短期間で辞めた経験もあれば、比較的長く勤務した経験もあります
その経験が参考になればと思います
同じ保育園で長く働きたい!
どうせなら同じ保育園で長く働きたいという方が多いのではないでしょうか?
同じ保育園、同じ環境で長く働いたほうが精神的にも肉体的にも安定して働くことができると思います。でもなかなかそうできなないのが、保育業界なのかもしれません。保育園はまだまだブラックな要素も多く、労働環境はもちろん、人間関係などが下人で転職したいと思ってしまう場面も少なくないでしょう。
また、保育園を辞めて別の保育園で働くという選択肢もあれば、保育士自体を辞めて別の会社で働くという選択肢もあります。
同じ保育園で長く働くことのメリット
ここからは保育士が同じ保育園で長く働くことのメリットを紹介します。
仕事の負担が軽くなる
新しく働き始めた保育園では覚えることがたくさんで慣れるまでに時間がかかりますよね。同じ保育園で長く働くと、その保育園の基本的なルールも覚えていくことができます。それ以外にも手を抜いて良いところとそうでないところの違いがわかってきたり、同僚との相性や効率良い仕事の仕方などもわかってくるため、仕事自体の効率が上がっていきます。
長く働き続けても、その保育園での仕事そのものの負担量や内容については大きな変化があるわけではないですが、自分が慣れることによって同じような仕事をした場合でも感じる負担は少なくなります。
人間関係が安定する
保育士に限らないですが、仕事において、人間関係というのは安定的に働くために非常に重要な要素の一つです。同じ保育園で長く働くと人間関係が安定するというメリットがあります。もちろん、人間関係が安定しているからこそ長く働くことができているという側面もあるでしょう。
最初は名前も覚えられなかった保育園の職員の人それぞれが、どんな性格の人なのか、どのように関係を築いていけばよいのかということがよくわかってくると思います。相手のことがわかるとそれにあわせた行動を取ることができます。そうなるとより安定した人間関係を築いていくことができます。
昇給する
同じ保育園で長く働いていくと定期的な昇給も積み上がるというメリットがあります。また、保育士は経験年数による昇給もあれば、保育園から信頼を得ることによる役職が付与されて昇給する場合もあります。
- 主任保育士
- 副主任
- 専門リーダー
- 職務分野別リーダー
もちろん、転職を機に給料が上がる場合もありますが、保育園で働く保育士の場合は、基本的に経験年数と役職で給料が決まります。相場通りの給料をもらっている場合は、転職をきに大きく給料が増えるということは少ないです。
有給休暇が積み上がる
企業に勤める職員に付与される休暇が有給休暇ですが、実は、有給休暇は勤続年数に応じて付与日数が加算されていく仕組みになっています。
フルタイムで働く正社員の場合は、入社半年後に最低10日間の有給休暇が付与されますが、その後は1年ごとに付与される日数が以下のように増えていきます。
- 6カ月 10日
- 1年6カ月 11日
- 2年6カ月 12日
- 3年6カ月 14日
- 4年6カ月 16日
- 5年6カ月 18日
- 6年6カ月 20日
このように長く働いていけば、付与される有給休暇の日数も増えていき、レジャーやいざという時に給料をもらって仕事を休むことができる日数が増えていくというメリットがあります。
ブラック保育園で長く働いてはダメ!
同じ保育園で長く働くことのメリットを紹介しましたが、 間違ってはいけないのがブラックな保育園で長く働いてはダメと いうことです。ブラックな保育園とは、労働関係の法律などを守らない、サービス残業や休憩無し、持ち帰りの仕事がある保育園や人間関係が悪い保育園などです。
このような保育園で長く働いてもメリットはなく、むしろデメリットしかありません。ブラック保育園で長く働くと、精神的にも肉体的にも、そして金銭的にも常に搾取され続けてしまうということになります。
そのため、同じ保育園で長く働きたいという場合は、働く保育園選びが一番はじめのステップで、なおかつ最も重要なステップになります。
長く働くことができる保育園の条件
ここからは、保育士が同じ保育園で長く働くことができる保育園の条件を紹介します。
保育士が同じ保育園で長く働くためには、以下の条件が必要です。
- 人間関係が良い
- 労働環境が良い
- 適切な通勤時間
- 園長が良い
- 保育園の経営状態が良い
- 給与待遇が良い
これらについて説明します。
人間関係が良い
保育士が保育園を辞める・退職する理由としてもっとも挙げられているものの一つが「人間関係」に起因するものです。人間関係が良ければ少しの理不尽は我慢できるという方も多いと思いますが、逆に人間関係が悪いと仕事に関わるすべてのことが憂鬱になりかねないです。
労働環境が良い
保育士が同じ保育園で長く働くためには労働環境もとても重要です。労働関係の法律などを守らない、サービス残業や休憩無し、持ち帰りの仕事がある保育園は論外です。労働関係の法律を遵守していることはもちろん、最新のIT技術などを活用して保育士の負担を軽減しようという姿勢も大切です。
適切な通勤時間
どんなにその他の要素が良くても、通勤時間が長すぎると日々の負担は増大してしまいます。通勤はほぼ毎日するものなので、その時間が長く負担があると毎日の負担になります。例えば、満員電車などでの通勤は大きな負担になります。
保育園は近所にもあることが多いので、通勤に負担があると、どうしても転職を考えたくなってしまいがちです。そのため、保育園の良し悪しだけではなく自分が住んでいる場所からの通勤手段や時間に関しても就職の前に考慮しておくようにしましょう。
園長が良い
保育園において施設長である園長は、その保育園の現在の良し悪しはもちろん、将来の良し悪しにも大きく影響を与える存在になります。
例えば、その保育園の働きにくい部分を改善していくかどうかは最終的には園長の一存にかかっているという側面もあります。園長にその気持がないと、保育園が良い方向に変化していかず、他の保育園にどんどん置いていかれることになってしまいます。そうなると転職してよりよい環境の保育園に就業しようという気持ちも出てきます。
園長に関しては、自分とあうあわないもありますが、総合的な観点で保育園をより良くしていこうという姿勢がある園長がいる保育園が長く働くためには良いでしょう。
保育園の経営状態が良い
人間関係や労働環境がどんなに良い保育園でも保育園が閉園してしまっては保育士が長く働き続けるということができなくなってしまいます。
例えば、保育需要がまったくない、もしくは、今後なくなるようなエリアにある保育園は今後、園児の定員が減少し賞与のカットや人員の削減などが行われる可能性もあります。また、最終的には閉園という可能性もあります。
また、認可保育園ではない認可外の保育施設も状況によっては、長く働くのが難しい場合もあります。認可外保育施設は認可保育園が増えた場合に入園希望者が減少するリスクがあったり、認可外保育施設は認可保育園と比べても閉園しやすい施設形態なので注意しましょう。独自の売りなどが無い認可外保育施設はより注意が必要です。
給与待遇が良い
やっぱり給料が安いと他の保育園に転職したいという気持ちが出てしまうと思います。特に保育士の場合は、認可保育園であれば、仕事内容も似通っていることが多いため、他の保育園の求人と給与の比較もしやすいです。そういった意味でも目移りしやすいのが給与待遇です。
給与待遇は、就職時の条件だけではなく、今後の昇給や手当なども含めた数値で比較検討するようにしましょう。
長く働くための保育園の選び方
保育士が、長く働くことができる保育園の条件を紹介しましたが就職時の段階において、事前にすべての要素を見極めるということはかなり難しいです。
- 人間関係が良い
- 労働環境が良い
- 適切な通勤時間
- 園長が良い
- 保育園の経営状態が良い
- 給与待遇が良い
少しでも長く働くためにより良い保育園の求人を見つけるための方法を紹介します。
それぞれの方法については別の記事で詳しく解説しています。
見学面接で人間関係、園長を見極める
給与待遇は総年収と昇給で比較検討する
保育士転職サイトを活用する
働き始めてから長く働くためのコツ
保育園で働き始めたから保育士がその園で長く働くためのコツは、
「日々の仕事をきちんと行う」
ということになります。もちろん、常に全力疾走で働くということは難しいかもしれないので、手を抜くところ手を抜いて、きちんと働く部分はきちんと働くという取捨選択も必要になります。
保育園で働く場合において、働き始めてから変えることができる可能性があるものが「人間関係」「給与待遇」などがメインです。
少なくとも日々きちんと働いていれば、自分が原因で人間関係が悪化する可能性も防げますし、昇給などによって給与待遇も悪化することを防ぐことができます。
まとめ:同じ保育園で長く働きたい!保育園の選び方と働き始めてからのコツを紹介!
保育士が同じ保育園で長く働くためには、以下の条件が必要です。
- 人間関係が良い
- 労働環境が良い
- 適切な通勤時間
- 園長が良い
- 保育園の経営状態が良い
- 給与待遇が良い
少しでも長く働くためにより良い保育園の求人を見つけるための方法は、以下になります。
- 見学面接で人間関係、園長を見極める
- 給与待遇は総年収と昇給で比較検討する
- 保育士転職サイトを活用する
保育園で働き始めたから保育士がその園で長く働くためのコツは、以下になります、
「日々の仕事をきちんと行う」
今回は、同じ保育園で長く働きたいという方向けに、保育園の選び方と働き始めてからのコツを紹介しました。