保育園で働く保育士の皆様。
今回は、体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまったという場合の対処法を紹介します。
体育会系の雰囲気のある園で働いた経験があります
その経験が参考になればと思います
体育会系の保育園の特徴
まずは、本題に入る目に、体育会系の保育園の特徴について説明します。
上下関係が厳しい
体育会系の保育園の特徴の1つ目は上下関係が厳しいというものです。敬語はもちろん、先輩や上司に対しては、常にへりくだって接する必要があります。
先輩が言うことは絶対
体育会系の保育園の特徴の2つ目は先輩が言う事は絶対というものです。保育士の仕事においては、答えが曖昧であったり、答えが無いような迷ってしまうこともあると思いますが、先輩がそうだといったことはそれに従って行動する必要があります。
礼儀やマナーが重要
体育会系の保育園の特徴の3つ目は礼儀やマナーが最優先事項であるということです。上下関係が厳しいということと似ていますが、仕事の出来不出来よりも、まずは礼儀正しいか、マナーや園の独自のルールを守っているかということが最も重要視されます。
精神面を重視する
体育会系の保育園の特徴の4つ目は精神面を重視するということです。なにか問題やトラブルが起きたとしても、論理的な方法ではなく、感情的に解決しようとする傾向が強いです。
体育会系の上下関係が厳しい保育園はブラック?
体育会系の上下関係が厳しい保育園は、ブラック保育園だという印象を持つ人多いと思います。ですが、体育会系の保育園がブラック保育園であるとは限りません。
体育会系の良い面が出ていれば、統制が取れて一体感のある組織になっている可能性があります。新人がきちんとした教育を受けていなかったり、上司が責任を取らなかったりということが保育園でよくありますが、そういうことを防ぐことができるという良い面もあります。
ですが、体育会系の保育園はブラック保育園であるという可能性が高いのも事実ではあります。昨今の時代背景としても、先輩の言うことが絶対、精神面を重視するという文化は、ブラックな面を生みやすいという事実はあるでしょう。
体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまった場合の対処法
ここからは本題である 体育会系の文化のある上下関係が厳しい保育園に就職してしまった場合の対処法 について紹介します。
基本的には文化に合わせるか、辞めるかの二択
体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまった場合の対処法は、基本的には文化にあわせて仕事を続けるか、保育園を辞めるかの二択になります。
まだ働き始めたばかりであれば、体育会系の文化のある保育園だと気づいて、落ち込んでしまっているかもしれません。体育会系だからといってブラックで悪い保育園とは限りません。体育会系の良い部分が出ていれば、むしろ働きやすい保育園の場合だってあります。
はじめは抵抗があっても、慣れてくるとむしろ、その方が自分は働きやすいと考える人もいます。そのため、体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまった場合の対処法としては、基本的には文化に合わせて仕事をするか、辞めるかの二択になります。
改善しようと思ってはいけない
体育会系の文化がある保育園では、先輩も同じような環境で仕事をしてきているので、それが当たり前になってしまっていることもあります。なかには、疑問を持っていたとしても、わざわざ歯向ったりするまでではないと考える人もいます。それに歯向かったり、抵抗しようとすると、組織全体から疎外されてしまう可能性があります。
また、一般的に、下っ端の社員である保育士一人が保育園がこれまで築いてきた文化などを、内部から変えていくというのは、かなり難しいです。できたとしても相当な期間がかかりますし、心労を大きなものになります。
内部から徐々に文化や雰囲気を変えようと思ってもうまく行かないことが多いので、自分が保育園の雰囲気を変えていこうとは思わない方が賢明です。
合わないなら転職するしかない
たしかに、その園で長く働くことで、その体育会系の文化に徐々に慣れていくということはあると思います。適応力が高ければ、合わせて仕事をしていくということもできますが、そうでないと、どこかのタイミングで、耐えきれなくなってしまって結局、転職を考えるということになってしまいます。最悪の場合は、精神的に病んでしまって求職してしまったり、保育士自体を辞めるということにもなりかねないです。
そうなるくらいであれば、この保育園の体育会系の文化があわないと感じたら、早い段階で見切りをつけて転職をしたほうが良いです。特に保育士の場合は、働く保育園はたくさんあるので、合わない文化に無理やり自分を合わせるより、自分にあった保育園に転職したほうが圧倒的に効率が良いです。
パワハラや労働違反は別の問題として対処する
パワハラや労働違反については、体育会系云々の問題ではなく、別の問題です。体育会系の会社だから許される、部下は従わなければいけないということではありません。
もし、勤務している保育園で、パワハラ行為が起きていたり、サービス残業などが強制されているということであれば、それは別の問題なので、適切な対処をしましょう。
例えば、労働問題であれば、労働基準監督署等に相談をすることができます。相談すべきことがどうかわからないという場合でも、まずは、総合労働相談コーナーで相談することができます。
就職活動段階で体育会系の上下関係が厳しい保育園を見分ける方法
最後に、就職活動段階で体育会系の上下関係が厳しい保育園を見分ける方法について紹介します。
求人情報やホームページを確認する
就職活動段階で体育会系の上下関係が厳しい保育園を見分ける方法の1つ目は、求人情報やホームページの情報をきちんと確認するというものです。体育会系の雰囲気になっている保育園の経営者は、それを悪いことだと思っておらず、むしろ良いと考えている場合が多いです。自分はそのほうが気持ちが良く、当たり前だと思っているためです。そのため、求人情報やホームページで、体育会系の雰囲気を隠さずにオープンにしているという場合も多いです。
家族感、ファミリー感が全面に出ていないか
求人情報で家族感、ファミリー感を全面に出している園というのも注意が必要です。頻繁に飲み会が開催されているような様子が書かれていたり、職員同士のイベントが開催されているという場合は、体育会系の組織である可能性が高くなります。
経営者(理事長、社長)や園長へのリスペクトの強さが伺い知れないか
例えば、保育園がブログ等で日々の園の情報が発信していることがあると思いますが、そのなかで、保育園の経営者に対する、尊敬やリスペクトの気持ちなどが書かれていたりするという場合も要注意です。書いたら喜ぶので、書かされているという場合が多く、体育会系の組織である可能性が高くなります。
保育園の見学を行う
就職活動段階で体育会系の上下関係が厳しい保育園を見分けるためには、保育園の見学を行うということも非常に重要です。見学のなかで、特に職員同士のやり取りに注目して見てみましょう。先輩後輩の関係性、園長と保育士の関係性などから、体育会系の文化を見分けることができる場合があります。後輩や下の立場の保育士が、変にへりくだりすぎていたり、緊張しているような様子であれば、要注意です。
まとめ:体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまった。対処法を紹介。
今回は、体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまったという場合の対処法を紹介しました。
体育会系の上下関係が厳しい保育園に就職してしまったという場合は、基本的には体育会系の文化に合わせて働き続けるか、辞めるかの二択になります。
まだ働き始めたばかりであれば、体育会系の文化のある保育園だと気づいて、萎縮してしまっているかもしれませんが、働き続ければ、自分にあっているという可能性もなくはないです。長く働いて自分の立場も上がれば、そのほうが居心地が良いという人もいます。
一方で、合わない人が無理やり合わせて働いたとしても、耐えきれなくなってしまって結局、転職を考えるということになってしまいます。
また、パワハラや労働違反は体育会系云々ではなく、違法行為になるので、適切な外部機関に相談することをおすすめします。