保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できる?

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保育園で働く保育士の方。

こんな疑問や悩み、不満、経験はありませんか?
  • 保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できる?
  • 個人的な事情で異動や転勤はしたくない!

今回は、保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できるのかということ、どうしても異動や転勤を拒否したい場合はどうしたら良いのかという点について解説します。

この記事の信頼性
私は保育園、幼稚園、認定こども園で勤務した経験があります
複数回の退職、転職経験があります
その経験が参考になればと思います

保育園で働く保育士の異動や転勤とは?

まずは、そもそも保育園で働く保育士の異動や転勤とはどのようなことを指すのでしょうか。

保育園で働く保育士職の場合は、 「異動」は基本的に今とは別の系列の保育園で働くことを指します。「転勤」は他の都道府県等に引っ越しを伴う異動を指すことが多いです。 どちらも共通しているのは今働いている保育園とは違う系列の保育園で働くということです。現在の居住地から通勤が難しい場合は、引っ越しをするということになります。

また、保育園で働く保育士職の場合は、部署異動などで保育士職以外の部署で働くというのは稀なケースになります。

そして、異動や転勤は、本人の希望によって実現する場合もあれば、勤めている会社・法人から「命令」として行われる場合があります。後述していますが、勤めている会社・法人から転勤の命令があった場合に保育士は拒否することができるのかという問題があります。

異動や転勤の可能性がある保育園

保育園で働く保育士のなかには、異動や転勤の可能性がある保育園ってどんな保育園だろうと思う方もいらっしゃると思います。

異動や転勤の可能性がある保育園とは、同じ会社や法人が複数園を運営している場合になります。 例えば、同じ会社が運営するある園で保育士が不足した場合に、異動を命じらて、保育士の働く保育園が変わるということがあります。また、それぞれの保育園で働く保育士の年齢層や経歴などが偏ってしまっているという場合なども、異動などで人材を流動させるということもあります。

また、異動や転勤の可能性がある、複数の保育園を運営している会社や法人は、必ずしも同じ自治体内や近隣の自治体に複数園を運営しているとは限りません。都道府県などをまたいで複数の保育園を運営していることがもあるので、その場合は、転勤という形で異動になる場合もあります。

逆に、1つの保育園しか運営していない会社や法人の場合は、基本的に異動や転勤はありえないということになります。ただし、稀に、保育園自体が移転をすることがあり、その場合は、当然勤務地が変わってしまうということになります。

保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できる?

ここからは本題である、保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できるのかということの説明になります。

結論としては、原則として、異動や転勤を拒否することはできません。会社には、人事権があり、転勤や異動などの人事を柔軟に実施することができる権利があります。このような異動や転勤の可能性がある会社は就業規則に、「業務上の必要性があるときは、転勤を命ずることがある」というような記載がされているはずです。

異動や転勤があり得るという前提で、会社との契約を結んでいることになるので、よほど特別な事情が無い限り拒否をするというのは難しいでしょう。特に、近隣の系列保育園等の転勤の必要がない異動などは、拒否をするというのは難しいです。

逆に言うと、就職する際の雇用契約の段階で、異動や転勤が無いという前提で雇用契約を結んでいるという場合は、異動や転勤を拒否することが可能です。

どうしても異動や転勤を拒否したい場合はどうしたら良い?

もし、保育園で働く保育士が異動や転勤を命じられてしまった場合は、どのように拒否をすれば良いのでしょうか。その点に関して説明します。

1.就業規則の確認をする

まずは、勤めている会社や法人の就業規則や雇用契約書等を確認しましょう。先程も書いた通り、異動や転勤の可能性がある会社は就業規則に、「業務上の必要性があるときは、転勤を命ずることがある」というような記載がされています。就業規則にこのような記載がなければ、転勤を拒否できる可能性があります。そのため、勤めている保育園の会社・法人の就業規則や雇用契約書等を確認してみましょう。

2.会社、法人と交渉をする

続いての方法は「会社、法人と交渉をする」というものです。会社・法人の人事権がある人物、園長や本部の人事部の人などに、異動や転勤ができないということを交渉してみましょう。

昨今は保育士不足の情勢が続いているので、特に、保育園で働く保育士の場合は、きちんとした理由や事情をもって会社・法人と交渉をすることで、異動や転勤などの命令を取りやめてもらえる可能性もあります。

会社としても、 保育士に退職されるよりは、現在の保育園で働いてほしいと考える場合がある ためです。もちろん、先程も書いた通り、会社には人事権があるので、拒否はできませんが、交渉をすることはいくらでも可能です。保育士不足の状況だからこそできることでもあります。

3.退職をする

どうしても現在の居住地から引っ越しをしたくない、できないというような事情がある場合は、最終的には、退職をするしかありません。もちろん、特別な事情がある場合は、裁判などを起こして転勤を拒否するという選択肢もありますが、なかなか現実的では無いと思います。

特に、保育園で働く保育士の場合は、働くことができる保育園はたくさんあって、保育士不足の状況なので、居住地を変えずに転職をするということは難しくないです。慣れた保育園や人間関係などを手放すのは悔しいかもしれませんが、最終的には、退職をして転職をするというしか方法はありません。

これから就職や転職を考えている保育士は転勤や異動に関する雇用条件をよく確認しよう

ここまでは、現在勤めている保育園で異動や転勤を命じられて場合について紹介しました。

もし、これから就職や転職を考えているという保育士の方は、異動や転勤をしたくないという場合は、事前に転勤や異動に関する雇用条件をよく確認しましょう。

保育園で働く保育士の場合は、

  • 原則異動なし
  • 地域限定の異動あり
  • 全国の異動・転勤あり

という3つの雇用条件が考えられます。原則、異動なしで働くことも可能なので、異動や転勤をしたくないという方は、そのような契約ができる保育園の求人を探しましょう。

また、1つの保育園しか運営していない会社や法人は、異動や転勤はありえないということになりますが、今後、別の保育園を開園する可能性もあるので、その点には注意も必要です。

まとめ:保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できる?

今回は、保育園で働く保育士は異動や転勤を拒否できるのかということ、どうしても異動や転勤を拒否したい場合はどうしたら良いのかという点について解説しました。

会社・法人の就業規則に転勤の可能性があることが書かれていれば、保育士は基本的に転勤を拒否することは出来ません。拒否は出来ませんが、会社・法人と交渉をすることは可能です。どうしても異動や転勤をしたくないという場合は、退職をちらつかせて交渉するということになります。会社としても、保育士に退職されるよりは、現在の保育園で働いてほしいと考える場合があるため、交渉の余地があります。

交渉が難しければ、最終的には退職するしかないということになります。保育園で働く保育士の場合は、働くことができる保育園はたくさんあって、保育士不足の状況なので、居住地を変えずに転職をするということは難しくないため、その場合は、転職を検討しましょう。