- 退職の引き止めにあったけど、どうしたら良いのかわからない
- 退職について園の言うことを聞かないと行けないのか?
保育士・幼稚園教諭として働くあなたが退職を考えているなら、引き止めを気にする必要はありません。
法律上、退職はあなたの自由です。

退職の引き止めにあったけど、どうしたら良いのかわからない

気にせず希望の日付に退職すれば、新たなスタートを切れます
この記事では、退職の意思を尊重しない園に対して、あなたが取るべき行動を具体的に解説します。
- 退職は法律で認められた権利であること
- 円満退職にこだわりすぎないこと
- 退職の意思は転職先が決まってから伝えること
- 退職代行サービスの利用も選択肢に入れること
「保育士・幼稚園教諭が退職の引き止めにあったら〇〇すればよい」の答えは以下になります。
結論:保育士・幼稚園教諭が退職の引き止めにあったら 無視して希望時期に退職 すれば良い
これについて解説します。
退職を申し出た際に、引き止められたり、園の雰囲気により年度末まで退職ができなかったという経験もあります
その経験が参考になればと思います
目次 | 内容 |
---|---|
なぜ無視して退職で良いのか? | ・法律上、退職は労働者の権利であり、2週間前に意思表示すれば可能 ・円満退職にこだわる必要はなく、自身のキャリアを優先すべき ・現状への不満を抱えながらの職場での経験よりも、新たな環境での経験に価値がある |
退職は近い先輩や主任に相談すべき? | ・退職の相談は、改善を望む場合や迷っている場合に限り有効 ・退職意思が固まっている場合は、相談によるメリットは少ない ・相談することで退職希望者の順番待ちが発生する可能性も |
時間に余裕を持って伝えるべき? | ・転職先が決まっている場合は早めの告知が望ましい ・転職活動が未定の場合は、選択肢を狭めないために転職先決定後に伝えるのが賢明 ・経済的な余裕がない場合、転職活動が長期化すると生活が困窮する可能性も |
よくある保育園での退職の引き止め例 | ・「あなたは他の保育園では通用しない」「子供がかわいそう」といった感情論は無視する ・「他の職員に迷惑がかかる」「年度途中で辞めるのは無責任」という言葉に惑わされない ・「来年は〇〇が改善される」という曖昧な改善案は期待しない ・退職届を受け取らない場合でも、退職の意思表示があれば法的効力がある |
今の環境に不満があるのに次の一年を無駄にしようとしている | ・現状に不満があるなら、先延ばしにせずに行動すべき ・来年こそ辞めようという思考は、現状維持を選びがちな人間の心理に基づく危険な思考 ・現状から抜け出すチャンスを逃す可能性がある |
退職代行という選択肢もある | ・園との交渉が困難な場合、退職代行サービスの利用を検討する価値がある ・有給休暇の取得なども代行してくれるため、結果的に経済的メリットがある場合も |
まとめ | ・退職は法律で認められた権利であり、遠慮する必要はない ・円満退職にこだわりすぎず、自身のキャリアを優先する ・退職の意思は転職先が決まってから伝えるのがおすすめ ・退職代行サービスの利用も視野に入れる |
よくある質問(FAQ) | ・保育士・幼稚園教諭は人手不足のため、退職時に引き止めが多い ・退職の意思が固い場合は毅然とした態度で、退職日を伝える ・転職先が決まっている場合は早めに、そうでない場合は転職先決定後に伝えるのが良い ・退職を迷っている場合や改善点がある場合は相談、意思が固い場合は不要 ・退職届が受理されなくても、退職意思の伝達で退職は可能 ・退職代行はスムーズな退職、有給取得、未払い賃金請求に役立つ |
なぜ無視して退職で良いのか?
なぜ保育士・幼稚園教諭が退職の引き止めにあったら 無視して希望時期に退職 すれば良いのか、大きくは以下の2点が理由になります。
- 法律的に問題ないから
- 円満退職をする必要がないから
労働者が好きなときに退職するのは法律上問題ない
まずは、「法律的に問題ない」という点がひとつです。民法において、原則として退職日の2週間(14日)前までに退職の意思表示をすれば退職できるとされています。そのため法律的な観点から見ても、保育園側が保育士の退職を拒否することはできません。そんなことができたらそれはまるで奴隷制度ですよね。仮に保育園の法人の就業規則で3か月前に退職の意志を示さなければいけないという記載があっても、民法が優先されるのでなんの効力もありません。心配な方は、法律に詳しい専門家に相談すると良いと思います。
もちろん保育園側は、あの手この手で退職を引き留めようとしてくると思います。ブラック保育園ならなおさらだと思います。ひどい場合は「退職は許さない」「退職した場合は損害賠償を請求する」などと言われるかもしれませんが、それらは嘘で適当に言っているだけです。そうやって嘘などをまぜて保育園側は保育士を引き止めるするしか選択肢は無いです。実際問題、日本では法律上、労働者が退職することを止めることができないためです。
日本には職業選択の自由が憲法上も保証されているので、働く場所は働く人が選ぶことができます。
円満退職が必要ない
もう一点は「円満退職をする必要がないから」です。私は円満退職をしたいなら退職をしない必要があると思っています。そもそも退職に円満なんていうものは定年退職以外にはありません。
例えば、会社の都合で新しい保育士を雇うまで待ってほしいと言われた場合、あなたはその期間
- 我慢して仕事を続ける
ことになりますが、それであなたが得るものはなにかありますか?
私もブラック幼稚園に勤めている時はそうでした。退職したいけど円満に退職したいと思って年度末まで我慢していました。
あの時の自分に伝えたいのは「あなたは誰のための人生を生きているのですか?」ということです。
結果的に円満退職できましたが、その結果得たものはなにも無かったです。金銭的にも精神的にも、とっとと転職しておけばよかったと思っています。
円満退職したからと言って、以前勤めていた幼稚園の園長などとそれ以降もあったこともありません。そもそも退職するという時点で関係性は終わりなので、辞めた後のことは考える必要はないです。
円満に退職しても得するのは保育園側だけです。
辞めずに得られるものは辞めて得られるものより少ないかも
来年まで我慢して耐えて得られるものは、次のボーナスと今の職場での経験になります。
- 次のボーナス
- 今の職場での経験
しかし一方で、今やめないことで次の職場で得られるボーナスも無駄にしています。
- 次の職場で得られるボーナス
- 次の職場で得られる経験
これ以外にも様々な要因があるかもしれませんが、どちらが自分にとって良いかをちゃんと把握できていますか。
私は、不満がある今の職場での経験よりかは、次の職場での経験のほうが価値が高いと思っています。
辞めずに得られるものとと辞めたら得られるものをきちんと精査して結論を出せているかどうかが重要です。
もしかしたら「来年こそ辞めたい」と言う人でも、そもそも辞める意志が少ない、もしくは本当に辞めたいと思っていない人もいるかも知れません。
辞める意志が少ない、もしくは本当に辞めたいと思っていない
そこそこの不満はあるけど辞めるほどではないという人は結構多いと思います。それだったら来年も辞める必要はないはずです。
いま辞められない保育士が来年は辞められるか?
今辞められないのになぜ来年は辞められると思っているのでしょうか。大抵の保育士は以下のような理由を挙げます。
- 保育士は年度末に退職するのが基本
- 子どもがかわいそう
このような思考は「他人を優先している」考えになります。
年度末に辞めないことで今の職場からの信頼は得ることができますが、もう辞めるんですよね?それって必要ですか?いらないと思います。
そもそも、辞めるということ自体がマイナスなので得られる信頼も打ち消されます。
年度途中で辞める = 無責任な人 と思う職場は、辞めるということ自体が無責任だと思っているので意味ないです。
また、「子どもがかわいそう」っていうのを辞めない理由にしていませんか?
私は「子どもがかわいそう」「子どものため」という思いで3年間ブラックで自分を犠牲にして耐えていました。自分が犠牲になっていることでより大切であるはずの家族や恋人なども道連れで犠牲にしていることを見逃していました。
自分が辛いので支えられて当然だと思っていたので、家族にも辛く当たったし、薄給で時間もお金もなかったのでろくに遊びにも行けませんでした。
自分を犠牲にして他人を優先するのはすばらしいことかもしれませんが、自分が犠牲になることでより大切である家族や恋人なども道連れで犠牲にしていることを見逃しているかもしれません。
来年になったら別の要因がでてくるかもしれませんし、意味のない自己犠牲の理論だと来年も辞められるかどうかはわかりません。
私もこの自己犠牲の考え方でずるずると3年間もブラック幼稚園で働いてしまいました。今考えると本当に無駄な時間でした。
退職は近い先輩や主任に相談すべき?
ネット上には退職する際に、まず身近な先輩や主任などの立場の人に相談すべきとよく書いてあります。そもそも退職希望者は相談して何を得たいのでしょうか?引き止めてもらいたいのでしょうか?
もちろん退職希望者がなにか園側に改善して欲しいことなどがあって、その足がかりとして「退職」という選択肢を交渉手段に使うのは有りだと思います。
「退職」ということを伝えれば、園長なども流石に改善に動いてくれる可能性が高くなるからです。ただ、すでに退職する決意が固まっている場合は、近い先輩や主任に相談をすることで得るものがあるのは保育園側だけです。
私も経験したことがあるブラック保育園や幼稚園にある退職の引き止めのよくあるパターンが、「退職の順番待ち」という謎のルールです。 退職希望者が多いので、園長に気付かれないように一度主任などの立場の人が希望者を取りまとめ、退職理由によって誰か1人が退職の希望を園長に伝えることを許可されます。園長への退職意志の伝え方の指導もしっかりそこで行われます。
私も幼稚園勤務時代は、辞めたい人が多いのになかなか辞められないという状態でした。しかも、「園長の人柄」「激務薄給」などのネガティブな退職理由は伝えることが許されないので、一向に改善されることはありませんでした。
退職の相談をすることで、保育園を変えたいという場合や退職自体を迷っている場合は誰かに相談しても良いですが、意志が固まっている場合は相談はしなくてもよいと思います。
時間に余裕を持って伝えるべき?
先程も書きましたが、法律的には1か月から2週間前程度に退職の意志を伝えれば良いとされています。転職先と次の入職日が決まっていような状態であれば、退職することを早めに伝えても良いです。
しかし、まだ転職先なども決まっておらず、転職活動の内容も未定であれば先に伝えるのは避けたほうがよいです。
先に伝えたことによって転職時期が決まってしまうと転職の選択肢が狭まってしまうので、これは良くないと思います。転職先が決まらずに退職日を迎えてしまい、給料がもらえない空白期間が続いてしまう場合もあります。
金銭的に余裕があれば大丈夫ですが、余裕がない場合は生活も苦しくなります。焦って次の保育園を決めてしまうと、冷静な判断ができずにブラック保育園に当たる確率も増えてしまいます。
あくまでも退職の意志は、転職先が決まってから伝えれば良いです。
よくある保育園での退職の引き止め例
よくある保育園での退職の引き止めに使われる言葉です。とくに意味のない感情論や曖昧な改善案はその場しのぎでしかないので適当にあしらえば良いです。
「あなたは他の保育園では通用しない」という妄言
「あなたは他の保育園では通用しない」というようなことを言う園長もいます。
立場が分かっていないようですが、今は「保育士が働く保育園を選ぶ」時代です。そんなこと言っているようだと保育士が集まらなくて終わってしまうでしょう。
他の保育園で通用するかしないかは自分の脳力を客観的に考えればわかるはずです。園長などの嘘に騙されないようにしましょう。
「こどもがかわいそう」
「こどもがかわいそうにならないようにするのが管理職である園長の仕事」
一番よく言われる可能性が高いのが、こどもがかわいそうという論です。辞める保育士側も言われなくても頭をよぎるのが子どものことだと思います。
たしかに途中で慣れていた担任が入れ替わるとなると、こどもに影響がある可能性もあります。
こどものためを思って年度末まで頑張るというのも一つの選択肢としては良いことだと思います。
ただし、今が本当にきついのであれば、我慢して働くことで病んでしまって休職にまで追い込まれるということもあり得ます。そうなったら子どもへも悪影響になってしまうかもしれません。
個人的にはこどもがかわいそうにならないようにするのが保育園の管理職である園長の仕事であり、責任でもあると思うので、自分のことを第一に考えて決断すべきだと思っています。
「他の職員・保育士に迷惑がかかる」
「他の保育士の迷惑にならないようにするのが管理職である園長の仕事」
これについては、辞める保育士の責任ではないです。園長は、保育士が一人いなくなっても大丈夫なようにしっかり責任を持ってマネジメントしてほしいですね。
退職ではなくても病気や出産などで、保育士がいなくなることを想定した運営をすべきだ思います。他の働く保育士も辞めた人を批判するのではなく、保育士が辞めた後に適切な人員補充などができない園の体制を批判すべきだと思います。
「年度途中で辞めるのは無責任」
「園長は私の人生の責任をとってくれない」
自分自身の人生の責任は自分で取る必要があります。現状が苦しいまま続けて、もしうつ病になったとしても園長は助けてくれません。給料が少なくて生活ができなくても園長は助けてくれません。
「来年は〇〇が改善される」
- 来年は給与が少し多めに上げられるかも知れない
- 来年は希望のクラスの担任をさせてあげれれるかも知れない
「いますぐやってみてください!」
今までできなかったことが来年になって急にできるようになるとは思えないです。適当に引き止めるために言っているだけです。来年まで待たされたあげく何も変わらないというのが目に見えています。
こういう場合は、園長に今すぐ改善して欲しいところを改善するように言って見てください。おそらく、来年度まで待ってと言われるだけでしょう。
「退職届」を受け取らない
退職させたくないがために、退職届を受け取らないという園長もいます。
ドラマの見過ぎなのか、なんのパフォーマンスなのか知りませんが、その場で破くという人もいるようです。
結論から言うと、退職届を受け取らなかったとしても退職の意思を示すということが大切です。先程も書いたように民法において、14日前に退職意思を示せば退職できることを規定しています。これは、14日前までに退職届が受理される必要があるわけではないです。14日前までに「退職の意思を示す」ことです。
つまり、口頭でもメールでも退職の意志が示されていれば問題ないです。なので、目の前で破ったとしてもその時点で退職の意志が示せていれば法律上は問題がないはずです。心配な方は、法律に詳しい専門家に相談すると良いと思います。
退職届が受理されない・破かれたとしても退職日を伝えて、「この日に退職します」と言えばOKです。
今の環境に不満があるのに次の一年を無駄にしようとしている
来年こそはやめようという思考は、今の環境に不満があるのに次の一年を無駄に消費しようとしてしまう思考です。今より来年はもっと不幸になっているかもしれません。現状の不満から抜け出すチャンスを棒に振ってしまう思考です。
もちろん、辞めたらもっと不幸になる可能性ももちろんあります。ただ、人は現状を変えないという選択肢の方が取りやすい生き物なので、警鐘を鳴らすという意味でも来年こそはやめようという思考は不幸の始まりかもしれないということを心に止めておいてほしいです。
退職代行という選択肢もある
この記事を読んでもらって退職という行為自体は自由に行って良いということがわかったと思いますが、実際は園長がしつこくてなかなか退職できないという保育士の方もいると思います。そういう場合は退職代行の利用も視野に入れたほうが良いかもしれません。
退職時に残っている有給休暇を取得して辞めることもできます。退職代行の費用は業者によって異なりますが、3万円程度が相場です。有給休暇が取得できる場合は、金額的に最終的に得になることもあります。
まとめ
保育士・幼稚園教諭が退職の引き止めにあったとしても、法律上は退職の自由が保障されており、気にせず希望日に退職することが可能です。
退職することで、より良い環境で新たなスタートを切ることができます。
- 退職は法律で認められた権利
- 円満退職にこだわりすぎない
- 退職の意思は転職先が決まってから伝える
- 退職代行サービスの利用も検討
もし、退職の引き止めにあって困っているのであれば、ためらわずに転職に向けて行動しましょう。

退職の引き止めにあったけど、どうしたら良いのかわからない

気にせず希望の日付に退職すれば、新たなスタートを切れます
よくある質問(FAQ)
- Q保育士や幼稚園教諭が退職を申し出た際、なぜ引き止められることが多いのですか?
- A
保育士や幼稚園教諭は、人手不足の状況下で重要な役割を担っているため、退職されると園の運営に大きな影響が出る可能性があります。そのため、園側は様々な理由をつけて引き止めようとすることがあります。
- Q退職の引き止めにあった場合、どのように対応すれば良いですか?
- A
退職の意思が固い場合は、法律で認められた権利であることを主張し、毅然とした態度で退職日を伝えましょう。園との関係が悪化することを懸念される場合は、退職代行サービスの利用も検討すると良いでしょう。
- Q退職を伝えるタイミングはいつが良いですか?
- A
転職先が決まっている場合は、なるべく早く伝えることが望ましいです。しかし、転職活動がまだの場合は、退職時期が限定されることで選択肢が狭まる可能性があるため、転職先が決まってから伝えることをおすすめします。
- Q退職の相談を先輩や主任にすべきでしょうか?
- A
退職を迷っている場合や、園側に改善してほしい点がある場合は相談しても良いでしょう。しかし、退職の意思が固まっている場合は、相談することで引き止めに遭う可能性があるため、必ずしも相談する必要はありません。
- Q退職届を提出しても受け取ってもらえない場合はどうすれば良いですか?
- A
退職届の受理は退職の成立要件ではありません。民法上、退職日の14日前までに退職の意思を伝えれば、退職は可能です。退職届が受理されなくても、メールや内容証明郵便などの証跡が残る形で退職の意思を明確に伝えることが重要です。
- Q退職代行サービスを利用するメリットはありますか?
- A
退職代行サービスを利用することで、園との直接的な交渉を避け、スムーズに退職できる可能性が高まります。また、有給休暇の取得や未払い賃金の請求など、退職に関する様々な手続きを代行してもらうことも可能です。