保育士は肉体的な負担はもちろん人間関係のストレスなどによる精神的な負担もつきものなので、こんな風に思ってしまう人も多いかと思います。
また、それに加えて残業や持ち帰りの仕事などで体力的に過労のような状態になってしまう場合もあると思います。
私もしょっちゅう「休もっかな」と思っていますが、ギリギリのところで思いとどまったりしています。実際に、良くないとはわかっていてても体や心が追いつかずに無断欠勤をしてしまうという状態になってしまうこともあると思います。
勢いで無断欠勤してしまったけど、どうすればよいかわからない、どのように言い訳すればよいかなど。また、そのまま辞めてしまいたいという方もいると思います。
個人的には、欠勤は体の正常な防御反応でもあると思うので、それ自体は悪いことでは無いと思っています。 もちろん、単なるシフトの勘違いなどは別の問題なので除きます。
単なる「甘え」と考える人もいるかもしれませんが、どうしても精神的に保育園に出勤することが難しいという場合は、体から正常な防御反応が出ているという風に私は思います。
保育園や園児には迷惑をかけてしまうことにはなりますが、それ以上に自分自信の身を守ることも大切です。むしろ、欠勤も退職もできずに、精神的な病気になってしまうのが一番良くないと思っています。そのような精神状態では、勤務中のミスや事故にもつながりますし、最終的にはもっと長期間の休養が必要になってしまうかもしれません。
無断欠勤やシフトをバックレしてしまった際には、個人個人の状態によって様々な状況があると思います。
- しっかりと保育園に戻りたい
- 今後も精神的に出勤が難しいという場合
- もうこのまま辞めたい
今回はそのような方向けに、今後どのような対応を取ればよいかを解説します。
その経験が参考になればと思います
しっかりと保育園に戻りたい
無断欠勤をしてしまっても、まだその保育園で保育士を続けたいという思いがあるのであれば、できるだけはやく保育園に連絡すべき です。
無難な言い訳などで取り繕っても良いですが、今後のことを考えると、正直になぜ欠勤につながってしまったのかを話したほうが良いかもしれません。特に、人間関係でなにかあった場合などは、この時点で素直に話すべきです。
現状を正直に話すことで、保育園としてもなにか対応をとってくれるかもしれません。無断欠勤につながってしまった原因が園長などにある場合は、本人に直接話すことになるので、改善は難しいかもしれませんが、話してみる価値はあります。
例えば、私の知り合いの話では、ペアになっている保育士との関係が悪化して、精神的に病みそうになってしまった際に、園長に事情をしっかり説明して、担任などの業務を調整してもらったという人がいました。
現状をしっかり説明することで、改善に動いてくれる場合も多いです。それでも、改善が見られなければ、そのまま転職を考えればよいです。
素直に欠勤を謝罪して、正直な理由を話すことで、その保育園で働き続けたいという意志が示せると良いと思います。
今後も精神的に出勤が難しいという場合
今後も精神的に出勤が難しいという場合は「休職」をするというのも一つの選択肢です。この場合は、保育園に現状を伝えて、心療内科などに通院することになると思います。
心療内科とはいっても、通常のクリニックなどと大差はないので、まずは気軽に相談してみるのもと良いと思います。医師からの診断などを受ければ、保育園の制度などにもよりますが「休職」という扱いにできる場合もあります。休職であれば、待遇などを含めた雇用は継続されるうえ、健康保険組合などから給付金を貰うこともできる場合があります。
保育士の休職に関しては以下の記事でも紹介しています。
休職でしっかりと体調面をもとに戻すことができれば、またその保育園で就業を続けることができます。
保育園に連絡を取ること自体が難しいという場合もあると思いますが、ここは今後の自分のためと思って、しっかりと保育園と連絡をとって休職の相談をすることが大切です。
もうこのまま辞めたいという場合
過労や人間関係のトラブルなど、欠勤につながってしまった原因は様々だと思いますが、もう耐えられないという気持ちの結果が欠勤という形で現れることもあると思います。
もう辞めるつもりでも保育園への連絡はしっかりしたほうが良いです。
パートであっても正職員であっても、保育園が人を雇用しているという状態には、様々な手続きがあって成り立っています。
当然、退職するという場合でも、法的にも様々な手続きを経なければいけません。そして、保育園側としても連絡が取れないと、手続きなどを進めることができません。
数日間欠勤が続いているくらいでは、解雇もできないので、保育園側も保育士の意向をしっかり確認する必要があります。
退職の手続きが進まないことは、保育園だけではなく、保育士本人にも様々なデメリットが発生します。
一例としてあげられるのが、失業保険を受給したい場合などです。失業保険を受給するには会社から正式に退職して、「雇用保険の離職票」を発行して貰う必要があります。
退職の手続きが進まないと、これらの発行も遅れることになります。欠勤状態で給与は出ないが、退職ができていない状態で失業保険を受給できないと、今後の無給の期間が長引いてしまいます。
他にも、社会保険などの脱退の手続きも必要です。前職の社会保険に加入しているままだと、転職活動も思うように進まなくなるかもしれません。
そのため、もうこのまま保育園を辞めてしまいたいという場合は、しっかりと保育園にその旨を伝えて退職の手続きに入るべきです。
欠勤は体の正常な防衛反応かもしれない
欠勤という行動は体の正常な防御反応でもあるかもしれません。行かなければいけないけどどうしても精神的に難しい、このまま勤務すると、体調に支障が出るというような場合にそれが欠勤という形になっていることもあると思います。もちろん、単なるシフトの勘違いやミスなどは別です。
休む場合は無断ではなくきちんと連絡をすべきですが、連絡すること自体を拒絶してしまうという状況も理解できます。連絡することで、さらに怒られたりすることを考えると、そのことからも逃げたくなってしまうこともあると思います。
甘えだと考える人もいるかもしれませんが、ここで自分に甘えないと、体調に支障をきたすということを無意識に体は理解しているのかもしれません。
なので、保育園や園児には迷惑をかけてしまうことにはなりますが、それ以上に自分自信の身を守ることも大切です。むしろ、欠勤も退職もできずに、精神的な病気になってしまうのが一番良くないと思っています。そのような精神状態では、勤務中のミスや事故にもつながりますし、最終的にはもっと長期間の休養が必要になってしまうかもしれません。
転職も検討しよう
冒頭にも書きました、無断欠勤は体の正常な防御反応でもあると思うので、それ自体は悪いことでは無いと思っています。ただ、そのあとどのように対応するかで人生が大きく変わってしまいます。
一番良くないのは、無理して体調を崩してしまうことだと思います。そうなってしまうと、再び働くのも難しくなってしまうかもしれません。なにもしないでただ欠勤を続けることも良くないです。
そうなる前に、転職などをして、働く保育園を変えて、環境を変えてしまうのも一つの選択肢だと思います。今なら保育士は引く手あまたです。保育士不足なので、転職先の心配をする必要はありません。
保育士の転職サイトを活用すれば、働きながらも負担が少なく転職活動ができますし、ブラックに当たる確率も下げることができます。
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【まとめ】いずれの場合でもとりあえず保育園に連絡をしよう
共通して言えることは、どの場合でもとりあえずは保育園に連絡をするべきということです。
それ自体が億劫になってしまうのもわかりますが、そこだけを乗り越えればあとは自分の好きなように行動をすれば良いと思います。今まで通り出勤するのも、休職するのも、転職するのも本人の自由です。
休んでしまったことは変えられないですが、今後の行動は変えることができます。
- しっかりと保育園に戻りたい
- 今後も精神的に出勤が難しいという場合
- もうこのまま辞めたい
どの選択肢を取る場合にも、保育園に正直に状況を話すことにデメリットはないです。連絡をしないことで、今後の選択肢を狭めてしまい、余計に自分が追い込まれてしまうこともあります。
割と日本の社会は労働者が守られるようにできていると思うので、利用できる制度などをしっかりと利用しつつ、今後どうしていくかを判断すべきです。
連絡をしてからこれからできること、どうすべきかということを決めると良いと思います。
- しっかり事情を説明して、通常通り勤務する
- 休職する
- 退職する、転職する
などのそれぞれの考えにあった行動が取れれば良いと思います。
まずは自分を優先に考えて行動してみれば良いと思います。